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どるとるの部屋  〜 新着順表示 〜


[6365] えらばれた花
詩人:どるとる [投票][編集]


この街の 中には
温もりはあるかな
たとえばあぶれてる誰かさんを
置き去りにしないような
ありふれた ただの優しさは 少しでも見受けられるかな
素通りしている 誰かの涙の目の前を
平気で顔して 鼻で笑うようなそんな人には死んでもなりたくはない

こんなにも多くの人がいるのに
心は嘘に覆い隠されて見えない
えらばれた優秀な花だけがのうのうとのさばるなら
心ない賢い人だけが生きる明日ならいらない

きれいな部分だけを
見つめる目で
世界を見渡すけど
きれいな分シミが目立つ世界です
肥え太った人たちが「権力」を振りかざして弱者を罵る
悪しき現実が あるとしたならば
僕はそんな現実をごまかさずに悪いことは悪いと叫べる声を持っていたい

人の気持ちや思いは必ずすれ違うけど
それでも
僕は僕である というただそれだけの勇ましい信念を 心に宿し
他者の命も自分の命も 慈しむ心を持てたなら

戦争なんて いじめなんて 起こらない

たとえすべてを分かり合えなくても
ただひとつ 誰かを思いやる
それだけで ずい分印象が違うのに

こんなにも多くの人がいるのに
心は嘘に覆い隠されて見えない
えらばれた優秀な花だけがのうのうとのさばるなら
心ない賢い人だけが生きる明日ならいらない

あなたが 当たり前に笑えるような
そんな明日なら きっと 雨降りでも
生きることに もう少し希望が持てる。

2015/07/05 (Sun)

[6364] 悲しいときはいつもそばにあなたがいた
詩人:どるとる [投票][編集]


いつもはなんでもないことも
見逃してしまう誰かの優しさも
弱ったときに僕は気付いてしまう
ああ 僕には たくさんの人の愛が ある
太陽みたいに あたたかく照らしている

ありがとうではもはや
返しきれない 雲の上まで積み重なる
感謝の気持ちが 言葉にできない
悲しいときはそばにいつもあなたがいたよ

何気ない気遣いさえありがたい
当たり前だなんて鼻で笑う昨日の僕を
今ならためらいもなく愚かだと言える
ああ 僕は こんなにたくさんの人に守られてる
一人一人の眼差しが僕を守ってる

僕がこうして生きていけるのは
僕だけの力じゃないことも
もらってばかりでいつの間にか
返せないうちに 抱えきれないほどの
愛が 僕の手にあまるほど 両手いっぱいにあふれてる

いつの間にか流れていく時間の中で
ゆがむように変わってしまうとしても
もしも 誰かの愛さえあれば
ありのままの僕やありのままの君で
誰かのことを心から愛せるはずと思った

ありがとうではもはや
返しきれない 雲の上まで積み重なる
感謝の気持ちが 言葉にできない
悲しいときはそばにいつもあなたがいたよ。

2015/07/05 (Sun)

[6363] あのね
詩人:どるとる [投票][編集]


今日も日が沈めば家路を歩いてる
僕は君に 手を振りながら さよならと笑う
隠した気持ちは ただ風のように
誰にもさわれない
僕にもさわれない

あのねって 呟けばまた 弱気になって
恥ずかしさに 簡単に追い越されてしまう
難なく負けてしまうよ
好きなことを伝えたい ただそれだけなのに
どうしてこんな簡単なことが言葉に出来ないのかな

夕暮れになるとどうしようもないほどに
悲しくなって 寂しくなってしまうんだよ
でもその悲しみの中には優しさがあって
明かりのように灯って
行く先を照らしてくれる

あのねって言ったけどそこから先が続かない
愛のなんたるか そんなものわからないけどこんな気持ちにさせてくれてありがとう
好きな気持ち 持ち続けているのもいいさ
いつ咲くともわからないつぼみをひたすら見つめる日々

同じところをぐるぐると
回り続けています
地球の周りを 太陽やほかの星が
回ってるみたいに
僕らは 朝が来ても
夜が 来ても
悲しいくらい
一人にはなれない
同じ星に生きてても
必ずどこかですれ違う
届かない思いを残してしまう
それでも時は 先を急ぐように流れてく

あのねって 呟けばまた 弱気になって
恥ずかしさに 簡単に追い越されてしまう
難なく負けてしまうよ
好きなことを伝えたい ただそれだけなのに
どうしてこんな簡単なことが言葉に出来ないのかな
この手を伸ばせば
届く場所に君はいるのに。

2015/07/02 (Thu)

[6362] 雄弁なるカタルシス
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かすかなまどろみの中に浮かぶようにたたずむ
かすかな 欲望は 渇きを求めて 宛もなくさまよう

たとえば 曖昧なままいつしか 途絶えた声のように
あるいは あやふやな言葉を つなぎ合わせてこしらえた詩のように
世界は その輪郭をぼやかしながら 僕の中に果てしなく広がる

終わらない計算式の空欄を埋めるのは
とってつけたような誰かの詭弁と間に合わせの慣用句

愛にラブを 足したような 甘ったるいラブソングに酔いしれて
ただ性を貪るだけの淫らな行為にモザイクをかける
いつの間にか読まされている出来合いの台本はきれいごとで埋め尽くされ
僕らは ギリギリの痛みの中に快楽を見出すために生きている。

2015/07/02 (Thu)

[6361] 気づく
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目を閉じてみれば
僕もたくさんの人の中のちっぽけな存在
どんなに威張ったって強がったって弱さは隠せないよ

なんとなく 過ぎてくだけの日々の中で
ふいに誰かの優しさに包まれたときいろんなことに気づかされる

僕は愛されてるって気づく
僕は幸せだって気づく
僕は一人じゃないって気づく
僕も誰かを愛せるって気づく
僕も誰かを幸せにできるって気づく
僕も誰かといたいって気づく

耳をふさいだら
音や声が消えた世界に寂しさが広がった
孤独なんていいもんじゃないよ 一人じゃ何もできない

どうしようもなく 受け入れた痛みなのに
痛みは積み重なってやがて 高い高い塔になった

僕は愛されてるって気づく
僕は幸せだって気づく
僕は一人じゃないって気づく
僕も誰かを愛せるって気づく
僕も誰かを幸せにできるって気づく
僕も誰かといたいって気づく

死ぬ理由を探せば探すほど生きたいんだって気づく
だからもう少し悪あがきをしよう 万策尽きるまで。

2015/06/30 (Tue)

[6360] おもかげの花
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たとえばきれいな花に重ねている
いつか なくした誰かのおもかげを
その透き通るような瞳に空を映してる
愛しさだけでは 優しさだけでは
この世界で生きるにはあまりに難儀だ
さぞかし窮屈で息苦しいだろう

今日誰かを憎んだなら
明日はかわりに誰かを愛そう
今日誰かを傷つけたなら
明日はかわりに誰かを助けよう

ふいに浮かんでは消えていく
誰かのかすかなぬくもりのかけら
僕のこの手のひらの中に咲いた
覚えているだけのイメージが描いてる
おもかげという花

目をつむると見えないものさえ見えない
寂しささえ不思議と消えている
昨日降った雨が残したあしあと
水たまりに 映るあなたの笑顔
そしてどうしようもなく降る涙
生きる痛みはまっすぐに突き刺さる

誰かを傷つけるくらいなら傷つきたい
誰かを憎むくらいなら憎まれたい
いつだって光と影のせめぎ合いの中で
嘘と本音が入り混じって僕を試す

悲しみが そっと世界を濡らすときは
静かに目を伏せてまどろみに沈む
繰り返される 絶え間ない日々の片隅に
ほんのかすかな悲しみがあるだけで
幸せの存在を疑う

閉じたまぶたの向こうで 降り続く雨
なんでもない映画のワンシーンのように
人目にも触れずただ 流れていく時間

ふいに浮かんでは消えていく
誰かのかすかなぬくもりのかけら
僕のこの手のひらの中に咲いた
覚えているだけのイメージが描いてる
おもかげという花
誰の思い出の中にも咲いている
おもかげという花。

2015/06/29 (Mon)

[6359] 海月
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答えなんてものにいつも酔いしれて
ありもしない夢にうなされている
ここはどこだ 明日はどっちだ
あてどもなく 旅は続く
からかうような風に吹かれて

花を咲かせる場所を探し続けてる
たとえば 愛すべき誰かのために
笑ったり泣いたりする そんなありふれた毎日をただ ただようだけ

太陽を試験管の中に閉じ込めよう
手のひらの中で世界を飼育するみたいに
手の鳴るほうへ 導かれていく
理由なき 死を以て終わる
神様の手による完全犯罪

絵に描いたような幸せを探し続けてる
あるいは 覚めない夢のひとかけら
こんなんじゃまるで海月のようだね 透明なその体に世界を映してる

都会のビルの森
一方は薬に溺れ
もう一方は居もしない神に救いを求める
僕は ただ 意味もなくまどろみの中で生を得る呼吸をするだけ

花を咲かせる場所を探し続けてる
たとえば 愛すべき誰かのために
笑ったり泣いたりする そんなありふれた毎日をただ ただようだけ。

2015/06/29 (Mon)

[6358] 空白は未だ空白のままで
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僕らの 暮らすこの街の気だるさに理由なんてない
すっかり 疲れ果てた夕暮れの帰り道
言葉さえ なくしてた

ねえ 生きてることにいちいち答えを出したがるのは
僕らは 空っぽだからかなあ
意味もなく 笑って泣いて
ただそれだけで日は暮れる

僕らには宛てなんてないのに
道しるべをいつも失いたくなくて
とりあえず 空欄を埋めるように
間に合わせの目的の為に生きてる

それを誰が笑えるでしょうか
誰も知らない 痛みだけが 残されて
ああ影のように 記憶に焼き付いて離れない
空白は未だ空白のままで。

2015/06/29 (Mon)

[6357] 太陽の羅針盤
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旗は風に揺らめいて
ゆらゆらと 笑うように ちっぽけな痛みを あらゆる常識を
聞く耳を持たない人の正しさは いつも 物々しい名前を叫んで 僕らのいたいけな心を土足で踏み荒らす

いつでも君の名前を呼ぶから 君も僕の名前を呼んでよ
君の涙に向かって僕はこの海原に夢を乗せた船を漕いで行く
道しるべは太陽の羅針盤 さわぐ心が指差すほうへ

夢のまた夢だと へらへらと笑われても
昨日の後悔があるから 今日までの航海がある
唇をかみしめた 君は 「そんなの無理なんだ」って逃げ出したヤツとは違うよ
その傷はいつの日か価値を持つ

いつでも君の 涙のそばに いるから
君も僕の涙から目をそらさないで
すりきれるほど眺めた地図の彼方 必ずどこかにあるワンピース
道しるべは 太陽の羅針盤 夜明けは船出の合図だ

ページをめくるたび新しい仲間が増えていく そしてまた始まる新しい旅立ち
遠く遠いロマンでも 夢は僕らを 呼んでる 夢追い人にだけ聞こえる 歓迎のファンファーレ

いつでも君の名前を呼ぶから 君も僕の名前を呼んでよ
君の涙に向かって僕はこの海原に夢を乗せた船を漕いで行く
道しるべは太陽の羅針盤 さわぐ心が指差すほうへ

まだ見ぬ物語の向こうへ。

2015/06/28 (Sun)

[6356] サテライト
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物語のあらすじはいつも宛もない進路
ルートなど決めやしないまま
旅立ちは 風が吹くように気まぐれさ
物語の向こうを照らすのは
いまだかつて見たことのない光

少しぼんやりと 浮ついた調子で
鼻歌混じりにとりあえず夢を語っていた
真っ暗闇の向こうを照らす
目映いくらいのサテライト
ずっと先の未来の今まで この手を伸ばして

つま先から 踏み出す未来はいつも、ここから
スタートラインなんて僕には見えない
いつだって歩き出そうと思った瞬間が
旅立ちの時だって思うんだ
僕もその時を 固唾をのんで待つ

意味も目的もないストーリーに
花を添えるみたいに夢を押しつけていた

「今やりたいこと」見つけたからには
そこからはもう目をそらせない
悲しみのない世界など望まない 雨にも濡れる覚悟だ

終わらない答えあわせ
たくさんの空白を残したままの未来予想図には まだ記されてない
予定外の あらすじが僕には見える

少しぼんやりと 浮ついた調子で
鼻歌混じりにとりあえず夢を語っていた
真っ暗闇の向こうを照らす
目映いくらいのサテライト
ずっと先の未来の今まで この手を伸ばして

揺るぎない未来を その手に。

2015/06/28 (Sun)
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