詩人:どるとる | [投票][編集] |
強くなんてなくて
たくましくもない
だから 雨に
降られている
雨を受け流す為の
傘さえもなくて
雨宿りする為の
屋根もない世界だ
だから誰かのくれる優しさが
傘になって 屋根になって
僕の悲しみを 代わりに受け流してくれる
どしゃ降りの中でも
笑っていられるように
君という傘の中に
僕も 入れてください
僕という 傘の中に
君を 入れてあげるから
人生は お互い様で
相合い傘のように
かばったり
かばわれたりしながら
気の遠くなるような長い 長い 道のりを
笑いながら 泣きながら生きていくのです
僕ひとりきりじゃ
何も出来ないよ
だから 誰かに
助けられている
自分ひとりで生きてる気になって
生きてるような人は誰かの支えに気づかないだけだよ
だから 誰かの くれる優しさに
ありがとうってたまには言ってみる
でもなかなか素直になれないのが本音さ
雨を止ませることが出来ないならせめて
雨を受け流す為の少しの悪あがきをしよう
悲しみは 絶えず 降り続く雨のように
すべての人に涙を届けるから
助けたり 助けられたりしながら
心から愛する誰かと相合い傘でもするように
ひとつの傘を二人で分け合ってゆくのです
居もしない競争相手に追い越されて
ありもしない弱さを見せつけられて
ふさぎ込む時 陽射しになってくれるのは
きまって自分じゃない誰かの存在だ
ほらね 雨降りの日でも心の空に 昇る太陽
どしゃ降りの中でも
笑っていられるように
君という傘の中に
僕も 入れてください
僕という 傘の中に
君を 入れてあげるから
人生は お互い様で
相合い傘のように
かばったり
かばわれたりしながら
気の遠くなるような長い 長い 道のりを
笑いながら 泣きながら生きていくのです。
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悲しいときは 目を閉じて
打ち寄せる心の 波のリズムに合わせて
降り止まない雨の中で 大切な人を思う
笑わないと壊れてしまいそうだから強がっていたよ
優しすぎて 自分を叱ることなんて出来ずに
いつでも 居心地のいい場所で笑っていたくて
でもそれは 弱さだと知ったとき
僕の心は 僕を置いて旅に出た
置き去りにされたように残された僕は
泣きながら 少しずつ
強くなることを知ったんだ
とめどなく
あふれる涙を
指先で なぞる
ここにあったんだね
本当の強さは
やっとスタートラインに立てた気がする
涙を流すことをどこかで 恥ずかしがってた
本当は 涙を流さないことのほうが恥ずかしいことなのに
ねえ 心は 今
どこにあるのだろう
あの日 なくした 優しい気持ちで
もう一度、笑いたいよ
今なら 素直に 泣くことも出来るから
優しすぎて 自分を叱ることなんて出来ずに
いつでも 居心地のいい場所で笑っていたくて
でもそれは 弱さだと知ったとき
僕の心は 僕を置いて旅に出た
置き去りにされたように残された僕は
泣きながら 少しずつ
強くなることを知ったんだ
いつまでも 帰らない心 センチメンタルジャーニー
時だけが 立ち止まる僕を追い越して行くよ。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
僕は 君の幸せを心から願うけど
君は僕のそんな願いを受け入れてくれるかな
押しつけるように
背負わせていやしないかな 勝手な親の期待を
駄目なとこなんて
数えきれないほどだ
いいとこなんて
ひとつ あるか ないかだよ
でも 精一杯 君の為に親を やってるよ
たまには 親だということを忘れて
ひとりの人になって君のしでかした間違いに びんたをする
たまには 大人だということを忘れて
子供のように泣きじゃくり情けない姿を見せるかもしれない
それでも 僕が親で良かったと
君が 笑ってくれるような親であれたなら
それは僕にとって 一生の宝になる
僕は 正しいことだけを教えたいけど
正しさってどんな事か今もわからないよ
きれいごとだけなら
なんとでもごまかせる そんないい加減さを責められるのが恐くて
怒鳴り散らしては
君を 否定した
でもそれは 正しいか間違いかでいえば
明らかに間違いだったよ
何を忘れても 変わらない
君は僕の子供で 僕は君の親で それだけはずっと 変わらない
親の僕が 子の君に教えられることもある
正しいはずの大人も時には 間違えてしまう 僕は間違いだらけだ
それでも 君は 僕を 愛してくれるから
その愛に誓って僕はけして君を裏切らない
僕は君にとって死ぬまでずっと親だから
たまには 親だということを忘れて
ひとりの人になって君のしでかした間違いに びんたをする
たまには 大人だということを忘れて
子供のように泣きじゃくり情けない姿を見せるかもしれない
それでも 僕が親で良かったと
君が 笑ってくれるような親であれたなら
それは僕にとって 一生の宝になる。
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相対性理論で 世界を眺めれば
きっと世界には 見えないものなんかなくて
僕らの信じる 世界なんか 鼻で笑われてしまうだろう
誰かと誰かの命を量りにかけて
どちらがどれだけ重いかを
軽量したって 答えは出ない
そこには 計算なんて 存在しないから
か弱い愛は 今日も
ひとつの定義に縛られて
狭い世界に 閉じこめられて
誰かが 謳う保証なき「正義」のせいで
息苦しさに喘いでる
僕らはその声に耳をすませるべきだ。
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夕暮れを追い越して
夕闇に包まれた道
河原の向こう電車が通り過ぎる
今日もまた一日が
終わってゆく
それは流れるように
あるいは
流されるように
誰かの寂しさだったり
悲しさだったり
逃げ場をなくした気持ちが 見えるようで
目を閉じて
耳をふさいでた
何も 見たくなくて
何も 聞きたくなくて
世界から 逃げていたのは僕のほうだった
僕のほうだったよ
影法師 2つ並べて
手をつないで帰る
つながれてると安心するんだ
温もりが 灯れば
優しさが
そっと広がってゆく
まるで波紋のように
言葉にならない思いや
誰にも打ち明けられない傷跡が ところ狭しと
見えないふりしても
聞こえないふりしても
世界はそこにあって
消える筈もなくて
明日も 夜は明けて 世界に朝が 来る
朝が来るんだよ
ページの向こうへ
物語は 足早に
進んでいって
遠ざかるほどに
もう取り戻せない
いくつもの 何かを
残してく 僕はそれを知っている筈なのに
手を伸ばすことさえ恐れている
目を閉じて
耳をふさいでた
何も 見たくなくて
何も 聞きたくなくて
世界から 逃げていたのは僕のほうだった
僕のほうだったよ。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
涙は 誰かが
運んでくるものじゃなくて
いつの間にか
このほほを流れる河
うれしかったときや
悲しかったとき
このほほに降る 雨
どうして だろうか
自分のことじゃなくても
誰かの痛みが
伝わって この胸の中に
あなたの涙が
運ばれて 僕の涙になる
生きることは 楽しいことばかりじゃないから
時には 辛くて たまらない 時もあるよ
命が 重荷にしか思えない時もあるよ
だけど あなたの涙が教えてくれる
死ぬより辛いことはない
だから僕は生きることを選ぶ
そして今生きている
生きることが必ずしも
正しいとは言わないし
言えないんだ
僕には何が出来るだろう
生まれてくる人と
死んでしまう人
すれ違うように命は
違う場所に 行く
生きていることの意味や
理由なんてきっとなんでもよくて
生きることや生きてることを
心から 楽しめる理由があればいい
生きることを 誰もが望んでるわけじゃないから
あなたが死にたいというのならそれを
咎めるすべを僕は持たないけれど
死ぬということは思うより
悲しい選択だということをあなたはまだ知らない
人の心のなかに悲しみを残すのは
残された大切な人の心を傷つけること
あなたが 生きてることで誰かが 笑うならばいい
でもあなたが 死ぬことで誰かを泣かせてはいけない
生きることは 楽しいことばかりじゃないから
時には 辛くて たまらない 時もあるよ
命が 重荷にしか思えない時もあるよ
だけど あなたの涙が教えてくれる
死ぬより辛いことはない
だから僕は生きることを選ぶ
そして今生きている
明日から生きてゆく。
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人の優しさを 知ったとき
人が好きになる
人の厳しさを 知ったとき
人が嫌いになる
僕らは 勝手で
わがままな生き物だから
少し優しくされれば調子よく
その人を好きになるけど
少し厳しいくされりゃ途端にその人を嫌いにもなれる
人は 誰も みんな同じさ
大して変わらない
顔の形も 背丈だってみんなそれぞれ違うけど
心と体を持った
みんな人なんだよ
だから分かり合えない筈はない
だから支え合えない筈はない
人を 愛することを知れば
同時に愛されることも知る
人を愛すれば愛するほどに
同時に憎しみも 知ってしまう
僕らは 不便で
愚かな生き物だから
簡単には人を愛せないし
簡単には人を憎めない
だけど 一度愛せばどこまでも
だから一度憎めばどこまでも
人は誰も 同じように強くてでも弱くて
間違ってて 正しくて
誰が一番なんてことはなくて
どんな人も 同列
レースじゃないから
競わず マイペース
だから 人と比べる必要はない
だから 人と争う必要もない
あなたの 気持ち
ありのままの思い
今 何がしたくて
今 どうしたくて
生きているのか
見えない 心の中
まさぐるのは止めて
ちゃんと 聞こえる
声と言葉で
あなたを 知りたい
あなたも人 僕も人
同じ人同士
偽ることもなく
人として ここに立とう
人は 誰も みんな同じさ
大して変わらない
顔の形も 背丈だってみんなそれぞれ違うけど
心と体を持った
みんな人なんだよ
だから分かり合えない筈はない
だから支え合えない筈はない。
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孤独の中に雨が降る
時計が回れば
また朝が来る
そしてやがて夜が来る
変わらない毎日
風に吹かれて あてどもない旅は続く
笑って 泣いてただそれだけで
日は暮れていつの間にか夜の中
時計じかけのストーリー
ページをめくればまた振り出しから
山の頂はまだ遠い。
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僕らには 帰る場所があるけれど
涙には 帰る場所はあるのかな
なんてことを 考えてはまた涙が頬を伝う
悲しいことがあったんだ
嬉しいこともあったんだ
誰かにこの気持ちを話したいよ
打ち明けてしまいたいよ
さよならが言えないならせめて
また明日会えるように約束を交わして
それぞれの家に帰ろう
いろんな思いが まだくすぶったまま
今日もまた ただいまって 大きな声で
大好きなあなたに言うよ
ふと思うことはくだらないことばかりだ
小手先だけで生きてきた気がするよ
大人になったって変わらない僕がいる
大人も泣いたりするよ
子供みたいに泣きたいときもあるよ
だって大人は 子供が 大きくなっただけなんだからね
いつか誰かが 心の中に描いてた未来は
いつの間にか 時に流され忘れてしまった
それでもまだかすかに灯る明かり
時折、わけもなく涙が出るよ
僕には待ってくれる人がいるんだ
幸せなら多すぎるくらいにここにある
なんとなく 立ち止まる 帰り路の途中
家が遠く 遠く 見えるのは 帰りたくないからじゃない
心が 今よりも思い出に 帰りたがるから
もう 出会えない
あの頃に 会いたくなるから
さよならが言えないならせめて
また明日会えるように約束を交わして
それぞれの家に帰ろう
いろんな思いが まだくすぶったまま
今日もまた ただいまって 大きな声で
大好きなあなたに言うよ
せめて 思い出より
大切な 今を生きるよ
だから今日も あなたの愛をください。
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月の向こうから
何かが やって来る
それは夜
黒いマント羽ばたかせて
この夜を ジャックして
僕だけのものにして
世界は 僕の手のひらの上
見えない 幻と
手を 取り合って
ダンスを 踊れば
ステップ 刻めば
すぐに 朝は来る
海の向こうから
足音もなく やって来る
それは朝
光の 弓矢を 放って
闇を切り裂く
この朝を 抱きしめて
あわよくば 恋人になって
夜と朝が口づけ交わせば
夢から覚めても
終わらない夢が
昨日のあの景色が
静かな まどろみが
次のシーンを刻む
フィルム 回せ
その時を逃すな
光と影が
抱き合い そこに
生まれる 世界を
世界と呼ぶなら
続きからまたはじめよう
邪魔な 幕は退けろ
その先の有り様を知りたい
この夜を ジャックして
僕だけのものにして
世界は 僕の手のひらの上
見えない 幻と
手を 取り合って
ダンスを 踊れば
ステップ 刻めば
すぐに 朝は来る
世界が見てる夢を見る。