詩人:どるとる | [投票][編集] |
思いつきの言葉は
いつも 曖昧 あやふやで
脈絡のない 会話で頭を悩ます
何を言いたいのかもいまいちわからない
夏の暑さの中で
目を回してる
軽いめまいの中に
音を立てて落ちた
君の声
まだ遠い 雷雲
避雷針を立てろ
ここにおいで
ここにおいで
溶け出した バニラアイス
スプーンで舌に運べば冷やかな舌触り
飲み干したジンジャーエール
果てしなく話は 彼方へそれていく
蝉しぐれの雨が
あたりの音をかき消す
大事な言葉さえも
うまく聞こえない
君の声
目を閉じて
たったひとつの音に
耳をすます
耳をすます
思いつきの言葉は
いつも 曖昧 あやふやで
脈絡のない 会話で頭を悩ます
何を言いたいのかもいまいちわからない
だから 僕は
とりあえず
会話を続ける
この夏の終わりまで
終わらないコミニケート
闇に一瞬 燈りが 灯った気がした
そのかすかな灯りの中で僕はほのかな
恋の結び目 ほどくよ
愛してる
愛してる
君だけを。
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目と目を合わせて
声と声をつなげて
会話を楽しむなら
頭じゃなくって
心でコミュニケーション
機械ではなくて
血も涙もある人間だ
笑ったり 泣いたり
怒ったりもするよ
間違えることもありゃ
いいことをしたりもする
要は考えようさ
この世界の捉え方は
ひとつじゃない
それじゃ足らない
だからユーモラスなおふざけが必要です
手と手を 合わせて
言葉と言葉で伝えて
空っぽの頭で
なるべく馬鹿になって
心でコミュニケーション
学ぶためじゃなくて
たとえば 楽しむためにする会話
すべてを分かり合えるとは
ハナから思っちゃいません
ちょっとだけ距離はできるけど
そんな距離なんていつの間にかなくなってる
つまりは 考え方次第さ
台本もないからすべてアドリブだ
でも難しくないよ
腹のうちを探るためとかじゃなく純粋に楽しみな
点取りゲームじゃないんだこの世界は
だから、知識をひけらかしたりするのも滑稽だよ
無知なほうが 楽しい会話ができる
笑ったり 泣いたり
怒ったりもするよ
間違えることもありゃ
いいことをしたりもする
要は考えようさ
この世界の捉え方は
ひとつじゃない
それじゃ足らない
だからユーモラスなおふざけが必要です。
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静けさの中に ふっと生まれた 子供の笑い声
夏は そっと 気づかぬあいだに 胸の隙間に忍び込んで
蝉しぐれが 降り止まない
五月雨が残した 水たまりよけて
勢いよく飛び越えて
アスファルトを焼く陽射しの中へ
それは まるで それは まるで
ラムネの中に 閉じこめられたビー玉
光にかざして 覗き込めば見える
七色の世界
ほら きれいでしょ
そんな夏の思い出
窓に映って 消えた
それはそうだなあちょうど瞼の裏の景色
目を閉じてもまだ明るいくらいの たまにしか見えない幻
かげろうが 揺れているよ
田畑の細道を 風が吹き抜けてく
言葉はいりません
ただ わき上がる感情にうなずくだけ
それは まるで それは まるで
瓶を逆さにしても 落ちないビー玉
苦労してやっと取り出したのに
いつの間にか
なくしてしまった
大切なはずの気持ち
それはもう
帰れない場所
無邪気に 笑う
あの頃の僕には
二度と出会えない
痛いほど
苦しいほど
知っているから
それは まるで それは まるで
ラムネの中に 閉じこめられたビー玉
光にかざして 覗き込めば見える
七色の世界
ほら きれいでしょ
そんな夏の思い出
窓に映って 消えた。
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僕はここにいるって
叫んだ途端に透明になって
もう何処にいるんだかわからない
アイデンティティとか
マイノリティとか
考えるべき議題はいくつもあるのに
僕は 苛立ちを
抑えきれずに
この街の喧騒にのみ込まれた
優しい言葉なんて聞きたくなくて耳をふさいだ
微笑ましい光景なんて見たくなくて目を閉じた
始まりから終わりまで 僕のこの譲れない思いは紛うことのないアイロニー
呼吸なんて存在の証にはならないことを 知ってる
僕らは確かめようもないあやふやな存在です
「命がどれだけ大事で」とか
「平和」の維持とか
守るべきものはいくらでもあるのに
僕は 口を開けば
誰かの悪口や文句で愛を口汚く罵る
同情されるくらいなら完膚なきまでに叩きのめされたい
安請け合いでわかった振りされるくらいなら否定されたい
お皿の端に さり気なく 避けられたピーマンやニンジンのような存在でいい
浅い眠りから覚めた僕は
また 性懲りもなく探してた
生きる意味とか理由とか
なんでも結論づけないと
どうにも 落ち着かない性分なんだ
可笑しいだろう?
優しい言葉なんて聞きたくなくて耳をふさいだ
微笑ましい光景なんて見たくなくて目を閉じた
始まりから終わりまで 僕のこの譲れない思いは紛うことのないアイロニー
でもその思いは なんてきれいに 輝いて見えるんだろう
どうして 僕はそれを 捨てれないんだろう。
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正しさって なんでだろう
間違ってることはなんだろう
わからないまま 大人になったよ
いろんな 餌を啄みながら
いろんな 駅を経由しながら
僕は 僕自身が生きやすい生き方を探す
誰かの為というより
何より自分の為に
もうすぐ 誰かが
みんな 正しいって言う
駅に 着くけれど
僕には それが
どうも間違いにしか思えなくて
だから、途中で降りたんだ
正しいわけでもなく
間違ってるわけでもない
正しさと間違いの真ん中に立って
どちらの味方もしないで
正しいこと
間違ってること
見極めている
愛ってなんだろう
愛って呼べるものはなんだろう
似て非なるもの
対をなすもの
向き合う二つの 世界を
重ね合わせたり
積み重ねたり
僕は 僕の思いでもって 世界を見てる
時々他人の為に
時々 自分勝手に
気づけば 乗り過ごしていた
降りるはずの駅はとうに過ぎて
眠りこけている間にだいぶ時が経った
絶対的な正しさとか間違いとかないよ
誰かがそうだと決めつけているだけで
誰が悪いわけでもなく
かといって正しいわけでもなく
光と影の真ん中に立って
世界を見つめれば
正しいこと
間違ってることが
だんだん見えてくる
だんだんわかってくる
うろ覚えの昨日の記憶
そんなもんさ
正しさなんて 今と昔じゃ
そんな大して変わらない
だから考えるだけ無駄ってもの
間違いは いつも
正しさの 足元に
生まれる影
でもどちらが 正しいのかは誰も知らない
もうすぐ 誰かが
みんな 正しいって言う
駅に 着くけれど
僕には それが
どうも間違いにしか思えなくて
だから、途中で降りたんだ
正しいわけでもなく
間違ってるわけでもない
正しさと間違いの真ん中に立って
どちらの味方もしないで
正しいこと
間違ってること
見極めている
そして選んだその答えがあなたの正しさだ。
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利き手でめくった新しい季節のページ
踏み出した途端に広がった世界が
瞳の中に空を描いて青く染めた
物語は まだ 始まってもいない
何ひとつ 大したことは起きてない
少し傷ついただけで人生を悟らないで
物語は これから 始まってゆくんだ
まだ歩き出してからそれ程経ってない
本当の悲しみも本当の幸せもこれからだ
まばたきするたびに景色が変わってく
さっきまでの世界はもう何処にもない
心の中に地図を広げて 宛もなく旅立つ
物語は 気づいたら 始まっている
スタートラインなんて 用意されてない
少し苦労を知ったくらいで偉そうにしないで
物語は いくらでも 始まっては終わるんだ
ほらまた ドアの外で君を物語が呼んでる
本当の希望も本当の絶望もこれからだ
ありふれた 事柄を ひとつひとつ
余すことなく思い出にしていって
やがて 振り返るその瞳に映る世界が
昨日より 今日より大切になって
それはすぐにきれいな涙になる
物語は まだ 始まってもいない
何ひとつ 大したことは起きてない
少し傷ついただけで人生を悟らないで
物語は これから 始まってゆくんだ
まだ歩き出してからそれ程経ってない
本当の悲しみも本当の幸せもこれからだ
本当の希望も本当の絶望もこれからだ
何もかも これからだ。
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つまずきながら 転びながら歩いてきました
時にはうまくいかないことを誰かのせいにした
ああ 僕はどうして
こんなにだめなんだろう
気づいたら また 誰かのせいにしている
人より 苦労しても
人より 傷ついても
そんなものは何の自慢にもならない
だけど 唯一 その苦労や傷ついたことに
名前を付けるなら誇りとでも呼ぶがいい
のたうち回り 這いずり回り しぶとく生きてきた
他人のせいにするなら自分のせいにするよ
ああ そのほうがいくらか
楽になれる 気がするから
気づいたら 道の隅っこを 独り歩いてる
人より 秀でても
人より 優ってても
そんなものは 大したことじゃないんです
だから 本当に傷つき苦労したと思うのなら
何も言わず黙って岩のように生きなさい
本当に苦労を知ってる人は
言葉になんか出さないことを僕は知ってる
苦労は言葉にするものじゃない
苦労はただ自分を形作る上での骨のひとつでしかない
人より 苦労しても
人より 傷ついても
そんなものは何の自慢にもならない
だけど 唯一 その苦労や傷ついたことに
名前を付けるなら誇りとでも呼ぶがいい
勇気とでも ほざくがいい。
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まだ何か大切なことを伝えそびれている
積み重ねた言葉は間に合わせの言葉だ
目を閉じた暗闇の中に光を描いて
あるはずもない希望をでっち上げたよ
それが今の僕の出来る精一杯と知った
ああ 途端に崩れ落ちる膝
もう 一歩も歩けやしない だけどまだ
道は果てしなく続いてる
時が僕を急かす
そして 夜が明けて 朝になって
日が暮れて 夜になって もう
何も 見えなくなって
迷いながらたどり着いた 明日
雨が降って やがて陽射しが差し込んで
繰り返される毎日が ここにある
幸せなんて 呼んでしまうのはたやすい
でもあまりに安易だから黙っているよ
耳をふさいだ 無音の中にも 音は咲いて
僕の寂しさを 紛らわせるように 鳴いた
避けようとしても必ずそこに灯る誰かの温もり
ああ 行き場をすっかりなくしてしまうよ
正しさとは何だろう
間違えてることはなんだろう それは多分どこにもないよ
自分で選んだ答えが正しさだ
そして 笑ったそばから また泣いてる
悲しいような 嬉しいような
どっちつかずの表情で
世界を 見渡して
たどり着いた 明日
生きる痛みが 教えてくれるのは
生きてることの喜びだけではないから
どんなときも安心は出来ない
急ぎ足の時計が
朝を連れてくる
死を願ったはずの昨日の僕
そして
そんなことさえ忘れて
笑ってる 今日の僕
ほんの少しの ズレなんだ
今日と明日の違いなんだ
だから
容易くは くたばらない
そして 夜が明けて 朝になって
日が暮れて 夜になって もう
何も 見えなくなって
迷いながらたどり着いた 明日
雨が降って やがて陽射しが差し込んで
繰り返される毎日が ここにある。
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誰かを 愛したり 誰かに愛されたり
互いに 媚びを 売り合ったり
時には 汚れて 時には姿勢を正して
嘘もつくし ずる賢くて 狡猾で
残酷なまでに 誰かを非難して
そんな日々が ただ
悪戯に 通り過ぎてく
百点満点の 解答があるとしたら
生きているという
問題の答えはなんだろう
世界には神様もいないというのに
誰がそれを決めるんだろう
すっかり
道に 迷った 僕らは
手当たり次第に生きてみる
そして 間違えただけ
だから 生き直そうと
その曇りのない瞳が問いかけている
「生きるってなんですか?」
何だって 出来るし何にも出来ないよ
やりたいことはあるけど
今は何もやりたくない
時には 誰かの力になって 時には誰かに力をかして
不器用な僕らは互いに支え合うことで
足りない部分を補いながら生きてる
孤独にならないことが何より大事だ
百点満点の解答なんて どこにもないよ
白紙のままの解答用紙
涙でぐちゃぐちゃの心の中を
整理したら 埋もれていた微かな希望
打ちひしがれていた僕を 優しく照らした
そして 僕は 生きたいと
心から願うことが出来た
絶望を知ったことで希望を知ったよ
「生きるとは多分こういうことだ」
悲しみを知って
喜びを 知って
その存在を知って
何が悲しみで
何が喜びなのか
判断し選ぶことを
学ぶことが
大切だって
痛みが 伝えてる
だから 悲しみも
まんざら 邪魔にはならない
百点満点の 解答があるとしたら
生きているという
問題の答えはなんだろう
世界には神様もいないというのに
誰がそれを決めるんだろう
すっかり
道に 迷った 僕らは
手当たり次第に生きてみる
そして 間違えただけ
だから 生き直そうと
その曇りのない瞳が問いかけている
「生きるってなんですか?」
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はじまる朝のどこかで
逆さまの世界は 時計さえ狂わせて
長い夜が 誰かの窓辺に月明かりを降らす
雨も嘘のようだ 天気予報は すべてを見通せない
ああ 時計じかけの夢の中で 不思議な国に迷い込んだアリスの心で
世界を回す歯車のひとつになって
その一瞬を駆け抜ける風になって
すべてはこの時の為に そんな今に出会うのだ。