詩人:どるとる | [投票][編集] |
愛しい 人の為に言葉を 選ぶなら
愛してるじゃ 多分 何もわからない
だから僕は ただ生まれ死んでくはずの
時間の中で ゆっくりと
思い出を あなたの心に刻みつける
間違えるのは それ程 悪いことではない
僕には 見えない 僕自身の足りないところを
君の涙が 教えてくれるから
君を傷つけたとき君は僕の しでかした間違いを 映す鏡になる
数えきれないくらい重ねた嘘も
喧嘩してはそのたびに仲直りしたことも
あの日流した 涙も思い出ならば
きっといつか 振り返ったとき
僕らが 歩んできた 道に
足跡みたいに 刻まれているだろう
だから 後悔なんて しないよ
心の中に記された今が 僕らの 軌跡になるなら。
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言葉少なに 僕は語る
この世界のあらましを
正しいことなんか 何ひとつないのに
誰もが出来合いのルールを崇めてる
神様のアングルで見渡した世界は
嘸やきれいなんだろう
わがままな誰かの突っぱねと
置き去りのままの思い出は
このまま 手つかずで
世界の終わりを ひたすら待ちわびて
暇つぶしがてら 誰かの得意げな自慢話に
つきあうのも悪くはない
パブロフの犬のような 条件反射のように
君が笑えば僕も 笑ってしまうのは
君の気持ちが僕の心揺らすから
えらそうに腕を組み支配者面した
王様は裸の王様
計算は得意でもその目は節穴です
誰かの予定調和を裏切って
あらすじからそれていくストーリー
自己の破滅をひたすら望んで
傷ついたのもつかの間笑うもんだから
僕はすっかり 調子が狂うよ
たとえば これがありふれたラブストーリーなら
結末は ハッピーエンドなんだろう
だけど血も 生々しいこの世には
ハッピーエンドなんて老衰くらいに めずらしいことだよ
わがままな誰かの突っぱねと
置き去りのままの思い出は
このまま 手つかずで
世界の終わりを ひたすら待ちわびて
暇つぶしがてら 誰かの得意げな自慢話に
つきあうのも悪くはない
生きていくのも悪くないさ。
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夕暮れ時 川を見つめていたよ
石を投げたら 数回跳ねてやがて沈んだ
どうにもいかないことをとりあえず
誰かのせいにしたら気が晴れたよ
笑おうか こんな惨めな僕を
でも笑えるわけもなく涙に濡れる
笑えばいいさ こんなだめな僕を
でも優しい君は いつも僕より先に泣く
そしてやがて夜は街に食らいつく
僕の体はいつの間にか夜の腹の中
見上げた空には月が浮かんでた
ごまかして口笛吹いたら星が流れた
優しくするなよ こんな僕なのに
君の優しさが僕の傷にしみる
やさしい人よ 優しさは薬にはならないよ
でも優しい君の手はあたたかい
君を好きな僕と 僕を好きな君が
ほら ただ いるだけでそれだけで
なんだって出来るようなそんな気がするから今日は君と一緒に泣こうか それとも
笑おうか こんな惨めな僕を
でも笑えるわけもなく涙に濡れる
笑えばいいさ こんなだめな僕を
でも優しい君は いつも僕より先に泣く
僕より僕を知ってる
君は いつも僕の前を歩く。
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空まで続くような坂道を二人でのぼってる
頂上も見えないほどの長い長い坂道を
二人は陽射しの中で歳を重ねて
歩く歩幅は違うけど
笑いながら泣きながら歩いてきた
不器用に僕が笑うとき
無理してるねとすぐに心を読まれてしまう 君は僕より僕の心を知っている
順調でも不調でもない二人のストーリー
ゆっくり のんびりと二人は急がず焦らずに
たった一度の人生を二人三脚で歩いてる
ラララ 今日もあなたのそばで ただこうして寄り添う時間が
何よりだと思えることが とても幸せなんだよ
川沿いを歩いてる 夕日にさよならした
真っ赤に染まった空が燃えている
何でもない出来事のひとつひとつ
この胸に刻み込んで
それを思い出の押し花にしよう
悲しいとあなたは言わないけれど
悲しいときほどあなたは無理して笑ってる
白髪混じりの髪の毛 しわくちゃの両手
てくてくっててくてくって
残り少ない道のりを
互いに支え合いながら二人三脚で歩く
愛し合う人のまえに立ちはだかるラストスパート いつか跡形もなく消えてしまう 小さな灯火揺らしてる
ゆっくり のんびりと二人は急がず焦らずに
たった一度の人生を二人三脚で歩いてる
ラララ 今日もあなたのそばで ただこうして寄り添う時間が
何よりだと思えることが とても幸せなんだよ。
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星屑のように 光った 僕の瞳の中でキラキラと輝いた
それはこの胸をときめかせる魔法かけてくれる君はまるで流れ星
ありふれた暮らしの中にある いくつもの幸せを見つめながら
それはたったひとつの物語 君の手で描く未来
そっと今手を伸ばせば つかめるんだよきっと
夢だなんて言わないで
信じてみよう ばかみたいなことも 光に変わる
シューティングスター ふらっと 君の瞳の中流れた
嘘じゃない幻じゃない 夜風に乗って君の心へも流れてくほうき星
今、君が手を伸ばせば きっと君の手のひらに落ちる星のかけら
この世界にあふれるいくつもの夢や願い事を
あの流れ星がきっと叶えてくれるから
君もあの流れ星に祈りを捧げてごらん
流れ星が君の願い事を 空に届けてくれる
星屑のように 光った 僕の瞳の中でキラキラと輝いた
それはこの胸をときめかせる魔法かけてくれる君はまるで流れ星
あの日見上げた君の瞳の中広がった
星空はいつの日か宝物になるから
今日も見上げる瞳にほうき星は光ってる
ラララそしてまた誰かの瞳の中流れる 願い事も夢も夢だけでは終わらないって笑ってる。
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あかね色の帰り道はいつも なんとなく切なくなるんだ
今日あったことひとつひとつ思い出しながら
泣いたり笑ったりしてると いつの間にかあたりは真っ暗
帰り道の途中で ふと立ち止まり 街灯の明かりに
愚痴を聞いてもらうのが いつもの僕のくせだった
歩道橋から見える 今にも沈みそうな夕日が
まだ頭の中に 目蓋の裏に 焼き付いてる
こぼれそうな涙はポケットに しまって
まっすぐ家に帰ろう この道を辿って
誰かに手を振りさよならする子供の声がする
悲しみも喜びも 日が暮れてしまえば
すべてきれいに片づいて またまっさらな紙のように 僕ら笑ってる
願うことは ただひとつ どんな誰にでも変わらず明日もいい日でありますように。
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僕の時計が動き出してから どれくらい経ったのかな
あの時はまだ小さくて 世の中を知らなかった
僕の瞳に映る世界は大きすぎた
命を刻む時計の針があと少しで その時を指す
思い出の向こう側
二人は今も 刻まれる一分一秒の中で生きる
カチカチと秒針が二人の中で動けば
少しずつ少しずつ 終わりは見えてくる
いつの日か止まるだろう 二人の時計は
あの日の産声を抱いたまま 脈打っていく
年老いた白い時計は少しガタがきて鈍い音がしてる
だけれども坂道を確かにのぼっていくよ
世の中を知ったような知らないような僕らは
何もかもわかった顔で それぞれの今を時の向こう側で生きる
ただなんとなく続くとこまで動けば
少しずつ少しずつ 受け入れられるよ
いつの日も一緒だった 二人の時計は
幾つもの物語を抱いて ラストスパートを走ってく
ああ 君のあの声や表情の細部まで
描いたようなビデオや写真の中だけで
続く幸せなら 心に刻まれた思い出にはいつまでも勝てやしない
だから特別何も残さない 大切なものは
いつでもこの瞳の奥にたぎらせてる
カチカチと秒針が二人の中で動けば
少しずつ少しずつ 終わりは見えてくる
いつの日か止まるだろう 二人の時計は
あの日の産声を抱いたまま 脈打っていく
ただなんとなく続くとこまで動けば
少しずつ少しずつ 受け入れられるよ
いつの日も一緒だった 二人の時計は
幾つもの物語を抱いて ラストスパートを走ってく
そしてやがて坂道の終わりが見えたなら
その場所で最後の口づけをしよう
ありがとう あなたと出会って良かった
そんな言葉を永遠に消えないように
心の中に その瞬間を深く刻み込んで。
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背中合わせのストーリー
どこまで続いていくんだろうかこの退屈は
地図なんて 持たせてもらえなかった
答えもないままに ただ生きろと言われ
神様もいない世界では本当の意味では誰も
主人公にはなれない
何もかも混ざり合ったような街で
今日も 誰かが おざなりの夢語ってる
ふっと吐き出した
煙草の煙が 風に流され
僕より先にあてどもない旅に出る
行方知れずの 風来坊
僕を 置き去りにどこに行くのか
僕が読み始めた物語ではないのに いつの間にか宿題が出来た
足りな過ぎるヒントだけを与えられ
つまらない誰かの押しつけがましい
人生のハウツー本に助けを求めたばかりに
遠回りな人生です
節操のない この街のカラー
人も 流行りも いつかの焼き増し 使い回し
半袖では少し寒い
零時を回った新宿の夜
数日前あっけなく死を選んだ友人
叶わぬ夢に疲れたって
メールに 一言だけ 添えられてた
人が一人死んだって東京の街は
嘘の涙さえ流さない
何のために生きてるのか
理由なんてきっと なんだっていいのに
生きがいがないだけでこんなにも 生きるのが辛い
ふっと吐き出した
煙草の煙が 風に流され
僕より先にあてどもない旅に出る
行方知れずの 風来坊
僕を 置き去りにどこに行くのか
僕も連れて行ってよ。
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目を閉じた瞼の裏に広がる
暗闇はスクリーンになって
意識の死と共に始まる シネマ
いくつもの 記憶の中
たくさんの思い出が
引き出しのようにしまわれている
雨に降られた 今日があって
陽射しにめぐまれた今日もあって
死にたくなった 今日があって
生きてて良かった今日もあって
そして今ここに今日がある
地平線に沈んでく夕日
空が瞼を閉じるように見えたよ
さよならを言うなら今だ
泣いてる人の前で
笑えるわけないよ
だからまずは人の幸せを願う
誰かを愛した 今日があって
誰かに愛された今日もあって
憎み憎まれた今日があって仲直りするために今日があって
今日があるから 明日がある
幸せそうに笑う明日の為に 涙流す今日があるなら
僕は今日は泣いてもいい
明日笑えるなら
ずぶ濡れになって 今日を生きよう
泣きながら明日に行こう
今日の涙は明日の笑顔を何倍も 輝かせてくれる
雨に降られた 今日があって
陽射しにめぐまれた今日もあって
死にたくなった 今日があって
生きてて良かった今日もあって
そして今ここに今日がある。
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日が傾きかけた空が電車の窓から見える
片道切符を握りしめた僕はあくびをしてる
メトロノームのように 行ったり来たりするだけの
変化のない毎日の中を往復してる
飛び抜けていいニュースもない
せいぜい気にするのは 明日の天気予報くらいで
近頃僕は 何をするにも 身が入らずに
ぼんやりしてて 心ここにあらずです
少しばかり飽き飽きしてるストーリー
移り変わる景色過ぎてく窓に 映る日々
ありふれた 映画のありふれたワンシーンに
重ねてる なんでもない日常の上書き
やりたいこともこれと言ってないし
行きたい場所も欲しい物もない
正直人生に宛もない
暇つぶしの作り話もない
ため息つくたび思う 僕は何のために生きてるんだろう
今日と明日 そしてまた明日
ただ繰り返すだけのデイバイデイ
途中で投げ出してもいいくらいのストーリー
昨夜、読んだつまらない小説のよう
見つかりそうもない生きる理由や意味を
絡まった紐をほどくみたいにして
なんとかごまかしながら言い繕ってきた
それは いつまで続くかな
わからないけど今日も生きてる
近頃僕は 何をするにも 身が入らずに
ぼんやりしてて 心ここにあらずです
少しばかり飽き飽きしてるストーリー
移り変わる景色過ぎてく窓に 映る日々
今日が明日に明日が今日になっただけ
それだけで 何も変わらない 僕らの日々。