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どるとるの部屋  〜 新着順表示 〜


[6265] 犬の生活
詩人:どるとる [投票][編集]


汚いものは汚いと言える人間になりたい
きれいなものはきれいだと言える人間になりたい

人は人を信じたり疑ったり
忙しい生き物だね 考えるのも嫌になる
心は 優しい 人にすぐ 尻尾を振るから
よく 何が正しいのか 見極められる目を養いなさい
容易く 騙されぬように

この世界では
大概 みんな
愛や平和を
大切にしてるようだけど
案外 鼻で笑われることのほうが多いから
きれいごとを 言うのもいいけど
傷ひとつない真っ白な気持ちではあまりに生きづらい
だから程ほどに 汚れて 生きる。

2015/05/17 (Sun)

[6264] 時代という名の言い訳
詩人:どるとる [投票][編集]


流れる人混みの中に ただいつまでも佇んでいた
日が暮れるまで
自分の存在価値だったり 生きる理由なんかを探していた
ただ宛もなく

何処にありますか?
この空白を埋める為の
都合のいい解釈ではなく
誰もが認めざるを負えないような
そんな完璧な答えは

僕たちは 何かあると必ず それも時代だと 責任の所在を うやむやにするけど

たくさんの人の中で 自分を失いたくなくて
とりあえず 個性を叫んでみるけど
ほかの色に混ざって 僕なんかすぐ 消えちゃって
ほらもうあっという間に透明になった
時代という名の言い訳をせめて
何かに置き換えるなら
運命だったり 宿命だったり
形のないもののせいにしよう

無関心が服を着て歩いてる 誰かがそこで転んでも目もくれやしない
自分の足元しか見えてない人たちの瞳には 他人の傷跡なんて見えやしないんだ

きれいごとですぐ逃げようとするのは
正しくいようとするふりをしているだけだろう
思い込みだって責められるほどあんたの心はきれいなのか?

僕たちは 勝手で自分のことになるとムキになるくせに他人のことには無関心

腐るほどいる人の中で 優しさや愛を求めるのがそもそもの間違いなのだろうか
それでも絶え間なくこの心や体は 人間のきれいな部分にすがろうとしてしまう
いくらでも裏切ればいいさ いくらでもあざ笑えばいいさ
いつか信じ続けていれば 報われる日が来ると信じている

あの頃の 人を疑うことしか知らない自分を
変えてくれた 人を信じる大切さを教えてくれたその気持ちを

たくさんの人の中で 自分を失いたくなくて
とりあえず 個性を叫んでみるけど
ほかの色に混ざって 僕なんかすぐ 消えちゃって
ほらもうあっという間に透明になった
時代という名の言い訳をせめて
何かに置き換えるなら
運命だったり 宿命だったり
形のないもののせいにしよう。

2015/05/17 (Sun)

[6263] けんかのあとで
詩人:どるとる [投票][編集]


君のことならなんだって知りたいけど
君のすべてをわかってやれるわけじゃない
だから時々君の気持ちをわかってやれずけんかしてしまうよ

だけど だけど いつもけんかのあとで
雨が降り止んだあとのような静かな心で
君と仲直りのキスをする

「ごめんなさい」の数だけ
「愛してる」が 言えるように
何度も 何度も けんかしてもまた
笑いあえるように 今日も間違いだらけの僕は少しずつつまずきながらまだ知らない君を知ろうとする

君のことならなんたって知ってるつもりで
何も知らなかったんだ 本当に肝心なことは
人の痛みはわからない その人の身になれても出来るのはせいぜいそこまで

だけど だけど いつもけんかのあとは
けんかする前よりずっと 僕らは僕ららしくなれる
またひとつ 大切なことを知ったよ

「愛してる」が言えたなら
「愛してる」って言うたびに
昨日よりあなたのことを知ってる
今日や明日の僕が昨日はわからなかった君を 認めてあげよう

傷つけてしまうとき
あとで 後悔するのが
一番 辛いのに
また やってしまった
気づいたときには
もう 遅かったよ
だから もう同じ涙は流したくない
もう同じ間違いで君を傷つけたくない
傷つけない

「ごめんなさい」の数だけ
「愛してる」が 言えるように
何度も 何度も けんかしてもまた
笑いあえるように 今日も間違いだらけの僕は少しずつつまずきながらまだ知らない君を知ろうとする。

2015/05/16 (Sat)

[6262] たったひとつの愛
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「虐待」や「育児放棄」
思わず目をそらしたくなるようなこの世界の現状
「いじめ」や「戦争」
今に始まったことじゃないのにわかったようなことを言うよ

大人たちはテレビの中でお涙ちょうだいとばかりに 誰が悪い 何が悪いと まくしたてる
ただ叫ぶだけじゃ何も変わらないのに
きれいごとほざくなら最後まで 汚れずにまっすぐに生きてみろよ

ここに生まれた この奇跡みたいな たったひとつの偶然の時間を 僕は生きている
笑ってばかりもいられないけれど
雨のち晴れでまた晴れたら 誰かのぬくもりに包まれながら 幸せだと泣きたい

なにが正しくてなにが間違いなのか わからない少年はただ目に見えるものや聞こえてくるものを道しるべにして 歩きやすい道を歩いてる

大人たちの言うことは大抵いいかげんだから信じすぎるとあとで裏切られるよ
ただ いいことはいいと言うだけなら誰でもできる
大切なのはどれだけ自分から曲がらずにいれるかだ

生まれてきたことを生まれてきてしまったと嘆くか生まれてこれたと 喜ぶかですべてが変わってく

ほんの数十年の人生の中でたったひとつの愛に出会えたら 愛してくれてありがとうと僕は笑いたい

どうして 愛せないのか 自分のお腹を痛めた我が子を
どうして 傷つけてしまえるのか こんなにも優しく笑って
それでも傷だらけであなたをお母さんと お父さんと呼ぶ我が子を

ここに生まれた この奇跡みたいな たったひとつの偶然の時間を 僕は生きている
笑ってばかりもいられないけれど
雨のち晴れでまた晴れたら 誰かのぬくもりに包まれながら 幸せだと泣きたい。

2015/05/16 (Sat)

[6261] 君がいる
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いつもはまるで 気づかないんだよ
君の優しさや 君の笑顔の 持つ力を
だけど弱ったとき 君の存在が
いつもより ずっとありがたく 思うんだ

君の愛が 手を伝って
届くんだ 心にまで

やれやれだなんてつぶやきながら
呆れながらも結局許してくれる君がいる
僕がどんなに駄目かを知ってるのに
何気ないふりしながらそばで支えてくれる 君がいる

喧嘩したこと 僕はいつまでも覚えてて
だけど君は 昨日の喧嘩もすぐに忘れて
そんなことあったっけ?なんて具合さ

嫌いな所もあるにはあるけど好きな所のほうが多い

見えないものばかりの世界の中で 愛は時々見える

まったくどうしようもない人ねなんて
笑いながら 慰めてくれるのもやっぱり君で
僕がどんなに へましても お互い様でしょって
迷うこともなく愛をくれる 君がいる

この先も何度も 間違えるだろう
そのたびに君を呆れさせてしまうだろう
それでも何度でも望むところって
笑ってくれる 君がいるから 僕がいる

やれやれだなんてつぶやきながら
呆れながらも結局許してくれる君がいる
僕がどんなに駄目かを知ってるのに
何気ないふりしながらそばで支えてくれる 君がいる

この世界で 誰より 一番 僕を知ってて
僕より 僕をわかってくれる 君がいる
そして誰より 一番 君を知ってるふりをしてる
とぼけた僕がいる。

2015/05/15 (Fri)

[6260] ゆらぎ
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誰にも見つからないように寂しさを隠した
下手くそなその場しのぎの嘘で寂しさを隠した

誰にも 見られたくない傷跡は
誰かに 気づいてほしい傷跡だ

歩き疲れてやっとたどり着いた夜
気づいた 僕はまたひとつ大切な何かを
なくして そのかわりに何かを手にする

どこまで歩くのかな
いつまで歩くのかな
涙があふれそうな時は誰かにそばにいてほしい
否定するより先に 認めてくれる
生き方を間違ったっていいんだよって
笑ってくれるような
そんな 誰かに会いたい

歩き疲れてやっとたどり着いた夜
気づいた 僕はまたひとつ大切な何かを
なくして そのかわりに何かを手にする

なくした 何かが
記憶の底で光ってる
それが思い出

風に揺らいで 少しだけ思い出した。

2015/05/15 (Fri)

[6259] 涙色のハンカチ
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窓の外 気がつけばいつの間にか日は暮れて
誰もがみんな さよならを言い交わして
いつものように また明日ねって 手を振るだろう
誰もが 持っている
寂しさや 切なさが
夕焼け空に にじんでる

今日も涙を知って
またひとつ
人生の階段をのぼる
涙をぬぐった
ハンカチが
濡れて 光ってる
それは あなたが
強い人のあかしだよ
涙色のハンカチ

誰かがぽつりつぶやいた 明日は晴れるかな
本当の気持ちは 言葉にしないほうがいい

嘘でもいいから 笑って言ってよ
雲ひとつない青い空
石ころ蹴飛ばし歩いた河川敷
川の流れを 眺めてた

今日も 明日も いい日だよ
今日 泣いたら
泣いたぶんだけ
明日は 今日より笑おうね
今日の涙は 明日の僕を
もう少し強くしてくれる
ささやかな魔法です

何か 悲しいことがあって
背中丸めてる
君に かける言葉が見つからないや
そんな 時には 慰めなんて
なんの役にも立たないことを知ってる
それでもあなたが早く笑えるように
僕は あなたの 誰より近くで
いつでも 涙を拭えるように
ハンカチの代わりになるね

今日も涙を知って
またひとつ
人生の階段をのぼる
涙をぬぐった
ハンカチが
濡れて 光ってる
それは あなたが
強い人のあかしだよ
涙色のハンカチ。

2015/05/15 (Fri)

[6258] 若者の歌
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努力が嫌いな人たちは
言うよ 馬鹿のひとつ覚えのように
「そんなの無理に決まってる」

やる前からあきらめて
何もしようとしない人たちが
頑張ってる人たちを鼻で笑って指差す
自分たちが出来ないことをやってる人たちがうらやましくて仕方ないんだね

若さがあればなんだってできる
やる気さえあればこの世界にはやりたいことばかりだ
だけど出来れば何もやりたくない
矛盾してしまうよ
すれ違いの心と体

なんのために生きてるのだろう そんな普遍的なことさえ
わからないなら生きてる意味もないや

とりあえずだらけた日々に寄りかかり楽ができりゃいい
頑張ることがなんだか恥ずかしい
いつの間にか どうでもよくなって 適当な椅子に 座っているんだ

若さなんてくれてやるほどあるのに
老いさらばえた人のそれに似た心
くれと言われりゃいくらでもあげるのに
邪魔くさいんだよ
若さは重荷でしかない

「やる気さえあれば出来ないことなどない」
聞き飽きたきれいごとがうざったくて
僕は耳をふさいだ

若さがあればなんだってできる
やる気さえあればこの世界にはやりたいことばかりだ
だけど出来れば何もやりたくない
矛盾してしまうよ
すれ違いの心と体。

2015/05/15 (Fri)

[6257] あじわう舌
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舞い落ちる花びらに
命の終始を重ねて
燃え盛る夕陽の赤さにその片鱗を垣間見る
動かざるものに息を吹き込む遊戯(あそび)
神への冒涜 それは許されざる行為
楽になれるなら
僕は己の命も
他者の命も
奪ってみせる
花びらに映る
醜さと美しさ
陰陽思想のよう
対成すものと知れ
余韻に似た後味
苦味と甘味
狂気と正気の境
舌を差す雨
陽射しは 濡らす

はみ出した部分を
見えないもの
実体のないものにも
舌はある
感じる心 受け止める心
それだけあればいい
「感覚」だけで
生きている。

2015/05/14 (Thu)

[6256] 窓を開ければ
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はみ出したままの寂しさが
思い出の中にしまえない
たった一度のさよならさえ言葉に出来ない
裸足になって いっそすべてさらけ出してしまえたらどんなにいいだろう

ただ 笑ったり 泣いたりするだけの
ありふれた 繰り返しを眺めてる
雨のち晴れでまた雨が降る
変わらない 世界をどこかで愛してる

瞼の裏に 広がるイメージ
それはいつか見た景色
スクリーンのようにありのままを映し出す
窓を開ければ 昨日と何ら変わらない世界が少し遠くなる

違いを探そうとするんだけど
むなしい間違い探しに終わるよ
満ちては引いてく波がまた満ちてく
ぼんやりとした幸せに包まれてる

ああ 浅い眠りに
落ちる間際
かすかに見えたちっぽけな光
幸せとは そんな曖昧な 少しのまどろみのかけら

ただ 笑ったり 泣いたりするだけの
ありふれた 繰り返しを眺めてる
雨のち晴れでまた雨が降る
変わらない 世界をどこかで愛してる

いつの間にか長い夜が明けている。

2015/05/14 (Thu)
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