詩人:どるとる | [投票][編集] |
どこまで 泳いでいけるかな
水面から 顔を出して
息を 吸うように
時には 息抜き
もう 何度笑ったか泣いたかわからない
ただ積み重なってく
記憶だけが堆く 天を目指す
うまくもない 泳ぎ方で 長距離を責める
君の 下手くそな 生き様が おかしくって
泣きたくなる程 一生懸命に見えたから
僕は 笑えなかったよ
僕は 笑えなかったよ
どこまで 平気でいられるかな
息継ぎを繰り返して
また闇に潜って
苦渋を 強いる
もう いくつ
季節が過ぎたか
わからない
ただ 流れ 去ってく
時間だけが
先を急いでいるよ
水の抵抗をうけて 体が 重くなるのを感じる
いろんな 抑圧が あなたに 生きづらさを与える
でも 死のうと思うけど きまって 命が 惜しくなる
僕は 死にたいけれど
それ以上に 生きたい
腕を 大きく 広げて
円を 描くように
水を かいて
水を かいて
その先へ もっと先へ
ためらいの向こうへ
うまくもない 泳ぎ方で 長距離を責める
君の 下手くそな 生き様が おかしくって
泣きたくなる程 一生懸命に見えたから
僕は 笑えなかったよ
僕は 笑えなかったよ。
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さっきから雨が 窓の外で 降ってる
そんなことも関係ない
世界から はみ出したような場所で
今日は何を 見ていたのかな
聞いていたのかなあ
明日の行方は 迷子のまま
助け舟さえない
over drive どこか遠くへ行きたい
憧れだけが 残り火みたいにくすぶってる
ドアは無数にあるのに どれも僕には選べない 怖じ気づく 弱さが 邪魔をして一歩も前に進めない
自由を与えるこの翼は意味をなくした
路上の闇に 浮かぶ 誰かのシルエット
愛や平和を歌ってる
快楽を貪るだけの性行為をしたあとで
あなたは 汚れた体で正しさを歌う
きれいごと ワンマンライブ
ああ 誰を信じればいい?
純粋なのは子供だけ
それは顔を持たないマイノリティ
こんな孤独な 街にまた誰かが生まれて
自分を必死に 叫んで 特別なただひとつの自分を探してる
あてどない旅の途中 間違いだらけの生き方なのに
どこか人間的な血の通ったあたたかい姿
コンセントに 差し込まれたままの
プラグのよう とりあえず いつでも使えるように
人間という役割を与えられてるようだ
でも そんなことは誰にだって 出来ることで
生きてるというにはあまりに 傷つかない 恥ずべき選択だ
だから 僕は 生きてることを確かにするために あえて 火の中に 飛び込む
over drive どこか遠くへ行きたい
憧れだけが 残り火みたいにくすぶってる
ドアは無数にあるのに どれも僕には選べない 怖じ気づく 弱さが 邪魔をして一歩も前に進めない
自由を与えるこの翼は意味をなくした。
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世界の隅っこで 小さく つぶやいてる
文句を 言うときはきまって こそこそ声だ
たくさんの人の目にさらされてる
たくさんの人の意識の中に 立ってる
くだらないマイノリティは もう 捨て去って
背伸びしたって いいから 数センチの勇気を
空気椅子から 立ち上がって つながれた鎖 解き放って
若さを 謳って たとえば ほんの少しの抵抗を
なんとなく生きてることも暇つぶしだ
目標なんて便利なものは 持てやしない
いろんな人の期待に 応えているようで
いろんなの人の善意にぶら下がってるだけ
なんの意味もないプライドだけ 高く掲げて
プラカードみたいに 「俺は特別だ」って 思い込んでた
空気椅子なんか 蹴飛ばして ドアを開けて 動き出す心
熱い陽射しが 突き刺さる 灼熱の世界がすぐそこに
ああ 魔法みたいな使い勝手のいい奥の手で世界を変えるには
いささか 僕らはふつうすぎる
機械や道具に頼らなければレトルトカレーも温められない
くだらないマイノリティは もう 捨て去って
背伸びしたって いいから 数センチの勇気を
空気椅子から 立ち上がって つながれた鎖 解き放って
若さを 謳って たとえば ほんの少しの抵抗を
絶対的な権力に楯突くくらいの無謀さを。
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やわらかな死が 迎えられそうな
そんな 日だった
優しげな 陽射しが 手招きしてる
「おいで おいで」
どこに行くのか?どこへ行こうか
せめて旅に出るなら地図にない場所まで
気紛れなワールドエンドに 乗じて
これ以上でも これ以下でもない
最後の キスを交わそう
浅い知識で満たされて
緩い傾斜でまどろんで
このまま息もつかせぬ旅の 真っ只中へ
おだやかな 風の中に 見つけた
光のような 希望のような
わかりやすい幸せが 顔をのぞかせてる
「もういかい まだだよ」
探す宛のない 隠れん坊のはじまりは
せめて 無意味という意味に 酔いしれて
手当たり次第に 撒かれた餌を啄んで
可もなく ましてや不可もない
たったいちどの 過ちを犯そう
軽はずみな 死を 望んで
目を閉じたまま 世界を 睨んで
そのちっぽけな腕で世界を つかみ取って
色とりどりな 光がまばたきするように次々に変わる
見渡した世界は やがて そこから 次第に広がって
あなたは 物語のさなかへ 足を踏み出す
傷つくことを 望んだ
なぜだろう 無傷ではつまらない
気紛れなワールドエンドに 乗じて
これ以上でも これ以下でもない
最後の キスを交わそう
浅い知識で満たされて
緩い傾斜でまどろんで
このまま息もつかせぬ旅の 真っ只中へ
落ちて見えなくなって消えた
そこからはもう違う世界
新しい世界。
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生まれ変われたとして
何になろうか
重なれないはずの気持ちを分かち合えたとして
どうすりゃいいの
迷いは 必ず 残る
安らぎのあとも
雨上がりが
刻んだ 足跡のように
殺戮は 繰り返されて
長い夜が 明けても
昨日残した爪痕は
トラウマのように消えないままだよ
だから 今は このまま 幸せに 溺れて
明日起こることが予測できたとしてどうするの
いくつものイメージのその中の唯一の存在でも
そんなもの なんの価値もないね
誰でも同じだから
いくら自我を叫んでも
誰も見向きもしない
悲しみは 明日も消えずに
誰かをその渦中にのみこむだろう
僕らは 息継ぎする暇もない
だから 笑えるうちに 笑っておこうか
朝の 片隅に ふいに転がる
ひとつの音 それが 僕らにとって
なんの意味も ないとしても
とりあえず 世界は今日も 昨日と変わらず ここにある
殺戮は 繰り返されて
長い夜が 明けても
昨日残した爪痕は
トラウマのように消えないままだよ
だから 今は このまま 幸せに 溺れて
幸せの中で息絶えよう。
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遠い昔のことさ 子供の頃の僕が
小さな 宝箱にしまってた たくさんの宝石
それは 小さな貝殻だったり ガチャガチャで 取ったフィギュアだったりするけど
どれも僕の宝物だった
今はもう どこにしまったのかも 忘れたけど
あの頃の僕には それがかけがえのないものだった
あんなふうに 何か大切なものを持っていた気持ちを僕は 忘れてしまった
大切なものは それを いくつ持っていたって 意味はなくて
大切なものがあるということが 大切だったんだ
それこそが本当の宝物だって思う
それが 宝物よりも大切な物
目を 輝かせながら 生きていた
そんな気がするよ あの頃は世界は輝いてた
川に落ちてる石ころも ぺんぺん草も まるで 価値のある宝石みたいだった
お金では買えない宝物
今はもう 感じることの出来ない気持ちだ
それがなんだか 悲しくて たまに 胸の奥が締めつけられる
あの頃の気持ちはあの頃の僕のもので
今の僕にはもう必要のないものかもしれない
宝物は その人が 宝物と思えばどんなものも宝物になる
空も風も 独り占め出来ないものさえ 宝物と呼べば
どんなものも 等しく宝物になるよ
宝物を宝物と思う気持ちこそが
それが 宝物よりも大切な物
君もひとつくらい持っているかい?
お金ではけっして買えない 宝物
大切なものは それを いくつ持っていたって 意味はなくて
大切なものがあるということが 大切だったんだ
それこそが本当の宝物だって思う
それが 宝物よりも大切な物。
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ありふれた日々がこの先も多分続いていく
あなたがいれば何があったって大丈夫ヘーキだよ
雨のち晴れでまた雨が降る
そんな毎日の中で 泣いたり笑ったり
明日も 変わらず
お元気で
飛んだり 跳ねたり
助走つけて 高い
壁を 飛び越えて
その先の ステージへ
何度 挫けても
何度 転んでも
かまわない かまわない
ぺちゃんこになって
また 立ち上がって
夜明けを めざして
君は 歩いてく
他愛ない会話の延長でまた その話ですか
忘れた頃に 何度でも 語り出す むかしの栄光
強い風に あおられて 飛ばされそうになる
でも 踏ん張って 歯を食いしばって
ひとつのところに
踏みとどまってる
勝ったり 負けたり
引き分けたり する
当たって砕けろ
あらすじを 追いかけて
失敗の数だけなら 誰にも負けないぞ
笑いたきゃ 笑えばいいさ
落ちるとこに落ちて
なるように なって
いつか たどり着く
その場所が未来
いつか 観た
テレビの向こうの世界で
粘土の キャラクターが
つぶれても また 何度でも よみがえってつぎのシーンではもう歩いてる
その姿は なんだかかっこよかった
飛んだり 跳ねたり
助走つけて 高い
壁を 飛び越えて
その先の ステージへ
何度 挫けても
何度 転んでも
かまわない かまわない
ぺちゃんこになって
また 立ち上がって
夜明けを めざして
君は 歩いてく。
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あなたがくれた ぬくもりが まだこの右手に残っている
あなたがくれた あの笑顔が思い出の中に残っている
どれだけの時間が流れていっても
いつまでも変わらないものは あるさ
僕は君を愛していた
君も僕を愛していた
でも何かを間違えた
何を 間違えたんだろう?
悲しみも喜びも 問題なく分かち合えていたのに
肝心なものが見えてなかったんだね
だから、この手を君は離したんだろう
だから、君は目をそらしたんだろう
君の必死の優しい叱咤を 笑った 僕を 君は許さなかったんだろう
僕が与えた ものは数えるほどで たいしたものはない
気づけばもらってばかりいたよ 優しさもぬくもりも
僕の駄目さを 笑ってくれていたのは
あなたが僕にまだ 信頼を置いていたから
僕は 君にとってどんな存在でも
いつだって君に恥じない生き方をしなくちゃいけなかった筈なのに
僕が思うよりずっと君は 僕を思っていて
だけどそんなことさえ僕は 気づかなかったんだね
だから、君は最後のチャンスをくれたんだろう
僕は自らそのチャンスを逃したんだろう
君がくれたたくさんの愛を 蔑ろにした 僕を 君は 許せなかったんだろう
ああ 君が好きだったいくつもの場所 いくつもの景色
ひとつひとつ 思い出していたら
今さら涙が 頬をこぼれ落ちた
もう一度 やり直せるなら 僕はいくらでも変われるのに
悲しみも喜びも 問題なく分かち合えていたのに
肝心なものが見えてなかったんだね
だから、この手を君は離したんだろう
だから、君は目をそらしたんだろう
君の必死の優しい叱咤を 笑った 僕を 君は許さなかったんだろう
それでも 愛し続けてくれた 君に 贈ろう
宛先のないラブレター
僕は やっぱり
まだ君を 愛しているみたいだ。
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集まって 束になって
きれいな輪をつくる
ラララって 歌えば
いつでも 笑えるさ
広い 宇宙の片隅に 生まれた 小さな命が
いつか 言葉を覚えて 歩き出した 自分の足で
そんなささやかなことが いつでも
大切でありますように 願うから
明日も どうか 朝を
頬を伝う悲しみが
やがて 川になって
海になってしまう
そのまえに
私とあなた 誰かと誰か 手をつなぐことで
そこから やっと歩き出す世界
集まって 束になって
みんなで輪を囲めば
笑うことなんて簡単
ひとり残らず 笑えるさ
だから、輪の中に
おいで。
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さよならは どこか
痛みを 残したまま
誰かの 笑い顔と
涙を 抱きしめてる
降り出したばかりの小雨のような
やわい ぬくもりが
まだ 僕の中に
君の中に 残ったまま
カステラの 粗目のよう
確かな 歯ごたえ
いくつかの 罪と罰を
抱えた 今日よ
まだ眠らない街
開く 傷跡 流れ出したのは 昨日の涙
さよならは どこか
痛みを 残したまま
誰かの 笑い顔と
涙を 抱きしめてる
忘れられない思い出を 抱きしめてる。