詩人:どるとる | [投票][編集] |
君だけの幸せを 思いながら
費やしてきた日々
思い出が 増えていくたびに
僕の知らない君が まだこんなにいるよ
笑った顔が 一番好きで でも泣いた顔も 捨てがたくて
やっぱりどんな顔も好きで
何度でも抱きしめたくなる
君と出会えて よかったよ
いつか そんな言葉を 待ってるから
今は 情けない僕に呆れながらついてきてよ
長い時間をかけて二人 年をとったときに 何気なく
幸せだったと 気づければいいな
プロポーズの代わりに
この歌を 歌おう
思えば あなたに 面と向かって 好きって
言葉にしたことはなかったね
なんだか気恥ずかしくてさ
赤くなる顔を 隠せない
昔読んだ絵本のように
ハッピーエンドならいいな
悲しいことがあったとしても
君がいれば 何度でも立ち直れる
君が 僕を思う気持ちに負けないくらい
僕も君を思って いるから 見くびらないで
君が くれる言葉を 何一つ忘れたくない
君と過ごした時間 君と見た景色
君と聞いた浜辺の波の音
小さなことに 大袈裟に感動する君
言葉にするのは 難しいけど
ちゃんと幸せに させてもらってるから
僕ばかり 思ってもらってるみたいで
申し訳なくなるけど たまには
僕が 君をリードして 感謝されるような
そんな強い僕で 君の前を歩けたらいいなと 思ってるんだよ
少し生意気かな
君と出会えて よかったよ
いつか そんな言葉を 待ってるから
今は 情けない僕に呆れながらついてきてよ
長い時間をかけて二人 年をとったときに 何気なく
幸せだったと 気づければいいな
プロポーズの代わりに
この歌を 歌おう
この先も ずっと
世界で 一番
大好きな 君に。
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いくつになっても 調子っぱずれなメロディ
相も変わらずお人好しで
損得で生きられない
誰かのためを思うと いてもたってもいられない
涙を流す 人に 差し伸べる手を
いつでも持っていたいよ
たとえば 裏切られたとしても
道端に 吸い殻や空き缶が落ちてるような
すさんだ世の中でも ちゃんと愛はあって
新しい命が 今日もどこかで産まれてる
そんなささやかな喜びを一つずつ集めて
僕はこの世界にある良心を信じたいよ
今日も 世界は回っているのさ 僕らの足元で そして頭の上で
ゆっくり 気づかないくらいのスピードで
君を 明日に運んでいく 長い夜が明けて今日も 始まる
背丈ばかり 伸びました 身の丈に似合わず寸足らず
夕暮れの道に ひとつ影を落として
爪先で 蹴った石ころが 側溝に落ちた
上手に運べたならいいな 明日に今日の思い出を 残らず
夜明け前の街に 犬の散歩する人と
すれ違って 挨拶をしたら 挨拶が返ってきた
それだけで嬉しくなってしまう単純な僕だ
学校にも職場にも どんな世界の果てにでも
幸せはあって それに気づく目を持てるか
それに かかってるよ僕らの未来の行方は
東から 差した 日差しの光線 おはようで目覚める朝 今日が始まる
雑踏の中でふと目を閉じると
いろんな人の声が 聞こえる
そこには愛は あるかな
手をつなぐ恋人や並んで歩く親子の
手のなかには 小さな種がひとつ
未来を咲かせる 種さ
道端に 吸い殻や空き缶が落ちてるような
すさんだ世の中でも ちゃんと愛はあって
新しい命が 今日もどこかで産まれてる
そんなささやかな喜びを一つずつ集めて
僕はこの世界にある良心を信じたいよ
今日も 世界は回っているのさ 僕らの足元で そして頭の上で
ゆっくり 気づかないくらいのスピードで
君を 明日に運んでいく 長い夜が明けて今日も 始まる。
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風にささやいた 誰かの悪口
胸を突き刺して えぐったよ
やっぱり僕には悪役は 似合わないな
脇役でも 優しさを捨てられない
ひたすらばかで 正直な人だよ
公園通りに 桜がずっとどこまでも
風に運ばれてきた春が ちょうど
土に落ちた綿毛がタンポポになるように
春は言葉もなくいつの間にか そばにいる。
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夕暮れの町は 夜を待たせている
ため息をひとつ 風にくれてやる
あふれる人混みに 酔いそうになって
なぜか小説の一節を 思い出す
歩道橋の上で 落ちる夕日を眺めて
そのまま 夜が来るまで待ちぼうけ
忙しさから 少しでも抜け出せたなら
どこか遠くまで 行きたいのに
そんな時間もなく 家と会社の往復
家から帰って寝てすぐに次の日
くたくたに疲れはてるまで働いて
笑って泣いて 誰かを愛してまた愛されて。
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寝床を探して 夜の闇を駆け抜ける
チェルシー 赤い首輪の金色の鈴を鳴らして
国道を流して 終わりのないしりとり
退屈紛れに どうか?何度でも振り出しから
夜空の果てまで 伸ばした ホロスコープ
月のクレーターまでくっきり見える
裸足になって あの月面を歩きたいな
冷たいのかな 温かいのかな ふれたくて
伸ばした手 冷やす 意地悪な風が 噛みついたよ
大好きで でも大嫌いな思いなんだ
情けなくて 勇敢で 孤独な 思いなんだ
描いた 放物線 瞬く間に落ちた
小さな 石ころ 夜空のプレゼント
事典や図鑑にも書いてないことは
自分の目と耳で 確かめればいいや
まだ見ない宇宙の友達もできたらいいな
笑われるかな 笑われたってこの際いいや
ずっと大人になっても捨てないで とっておこう
僕も猫になって 夜の闇を駆け抜ける
風を切って 荷物なんて持たないで
計算なんか 最早何の役にも立たないや
磁石が示す方とは逆に行くのも手だ
夜空の果てまで 伸ばした ホロスコープ
月のクレーターまでくっきり見える
裸足になって あの月面を歩きたいな
冷たいのかな 温かいのかな ふれたくて
伸ばした手 冷やす 意地悪な風が 噛みついたよ
感覚をなくした 手が 少し赤く腫れて
遠くの街で 群れる光がざわめいた。
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南十字星に 向かって歩いていくような
静けさに のまれた街の片隅で
段ボールで出来たギターを 抱えて歌う
メロディが 星ならば声は 空だろう
さながら言葉は 目には見えない
あなただけの 想いだ
そっと目を閉じるとき シャッターが静かに降りて
今というこの時を 記憶のネガに焼き付けるよ
消えないように かすれないように
色褪せることのない 思い出を
忘れることのないように 痛みと共に抱きしめよう
まばたきするたび 星が散らばるよ
七色の 星が 目の前でキラキラと
路地裏で 猫が 冷たくなって横たわる
生きる者に 課せられた 命の約束事
弱い者にも 強い者にも等しく与えられた死
生まれ来る 命の産声に どれひとつ 同じものはなくて
似ているというだけで 似て非なる 声と輪郭を持つ
笑ったり 泣いたりの繰り返しの中で
大切な思いにいつかは気づけるだろうか
優しいばかりでは忘れてしまうから 傷痕と共に 生きるよ
忘れたくない場面に シャッターを切るなら
ストロボを 焚いて 暗闇を照らして
その向こうにある隠してる悲しみごと形に残そう
嘘や偽りで ごまかさないで
それもまたひとつの思い出だから
そっと目を閉じるとき シャッターが静かに降りて
今というこの時を 記憶のネガに焼き付けるよ
消えないように かすれないように
色褪せることのない 思い出を
忘れることのないように 痛みと共に抱きしめよう。
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旅行く少年は 一人列車に乗り込んで
宛のない 旅に出た 風の強い日に
窓から見える 景色は暗闇ばかり
まるで見えない明日を揶揄していた
さあ行こうと 決めたとき
確かに勇気はそばにあったのに
いつの間にか 僕の手を離れていた
目を閉じた宇宙の中に ひときわ光る
夢に向かって ただ走り続ける レース
足跡は 踏み出した足元だけに 刻まれる
前だけ見ても 答えなんてないと知るよ
まだ名前のない 星に 名前をつけて
遠いこの地上から お前の名を呼ぶよ
太陽系の果てで 誰にも知られることなく
小さな光を この地上の夜に降らせる
君は一体、誰なの?
派閥争いのような戦いの中で
ささやかな抵抗を見せるしぶとさ
自転車でかけ上がる坂の頂上で
見下ろした街 夜がいま明けていく
星を集めた花束 手に大事に持って
離そうとしない 君は なおも 君が笑うのを待ってる
降り注ぐ いくつもの光の雨
目覚めたばかりの猫の瞳にささる
おざなりの定理はここらで捨てて
計算よりも 思ったままに 生きるよ
今日 名づけられた名前を 呼ぶよ
返事なんかいらないから光ってごらん
それが合図になって僕の目に届くよ
邪魔なんかできない 君と僕の間に
ひとつの障害もない
川のように なだらかに流れる 16号線
落ちてくように 見えたら 君は
少し 斜めから 世界を見渡して
もう一度 一から 歩き出してみる
目を閉じた宇宙の中に ひときわ光る
夢に向かって ただ走り続ける レース
足跡は 踏み出した足元だけに 刻まれる
前だけ見ても 答えなんてないと知るよ
まだ名前のない 星に 名前をつけて
遠いこの地上から お前の名を呼ぶよ
太陽系の果てで 誰にも知られることなく
小さな光を この地上の夜に降らせる
君は一体、誰なの?
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おばあちゃん
あなたは 偉大な人です
そのしわくちゃな手で僕を撫でてくれた
座布団に 座って
縁側で日向ぼっこ
時々 思い出したように空を見上げ笑う
あなたがくれる 言葉は 魔法のようだ
僕の傷痕に 薬のように染みていく
あなたといつか別れるなんて
思いたくもないけど
あなたと手をつないで帰ったあの夕暮れの空の色を 忘れない
忘れたくない
大好きな 人を疑う気持ちなんか 知らない
信じてそして裏切られるなら本望だ
ただ一人の 僕のおばあちゃん
世界でただ一人
残された記憶は 引き出しの中の
短くなった 鉛筆
かすれた 飛行機雲と 立て付けの悪い窓
おばあちゃん
あなたは 偉大な人です
しゃがれた声で僕を幸せにしてくれた
切り株の年輪のような
長い 年月を重ねて
思い出を 僕の心にくれました
ありがとう
それくらいしか
言えないよ。
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煙突がひとつもない街にも
クリスマスはやって来て
子供たちの枕元に プレゼントを届ける
絵本のなかのサンタクロースは
とても 優しいおじいさんで
悪い子にだってちゃんと
プレゼントをくれる
何かをしでかして怒られて泣きながら
一人 空を見上げてた小さな頃の僕の
心にあなたは ちゃんといました
今夜君はどこで誰と過ごすのだろう
僕じゃないのが少しばかり悲しいけど
君が笑っていてくれるなら それでいい
僕は君の幸せを祈る一方さ
白い雪が 街を 覆ってしまうまえに
君の笑顔が また見たいな
クリスマスだってだけで浮かれる街に
舞い降りる 天使よ
屋根の上羽を休めて
白い羽を 降らせるよ
窓の外は白い冬
明かりが ひとつ ふたつ 灯ってる
映画館の前で待ち合わせ
時計ばかり気にしていた
僕は 時間にうるさくて
少し君に辛くあたってしまう
あとで後悔するのは目に見えて わかってたのに
この街に住む一人一人に あるクリスマス
あなたと僕 そして名前も知らない誰か
人の数だけクリスマスはあるんだろう
いつもは泣き通しでも今夜だけは
幸せじゃなきゃいけないんだろう
だから謝るよ めずらしく僕から先に
クリスマスだから浮かれたっていいんだ
幸せだって 微笑む君が目に浮かぶよ
とっておきのクリスマスをあなたに
今夜君はどこで誰と過ごすのだろう
僕じゃないのが少しばかり悲しいけど
君が笑っていてくれるなら それでいい
僕は君の幸せを祈る一方さ
白い雪が 街を 覆ってしまうまえに
君の笑顔が また見たいな
クリスマスだってだけで浮かれる街に
舞い降りる 天使よ
屋根の上羽を休めて
白い羽を 降らせるよ。
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大きな プレゼントの包みを
抱えながら お父さんが家に走ってく
ドアを 開けてこぼれる光に包まれて
窓に灯った 優しい明かりの中に
子供たちのにぎやかな笑い声が 咲いた
だって今夜は待ちに待ったクリスマス
駅前通りに 待ち合わせをする
恋人たちにも 幸せが舞い降りる
あとどれくらい待てば
彼女は来るのだろう
時計ばかり 気にする僕は
そわそわして 待ちきれずにいるのにあまりに雪がきれいで時間を忘れみとれてしまうんだ
街に灯った明かりは
まるでケーキに灯ったキャンドルみたいだ
今夜だけは すべての人に同じだけの
幸せが あればいいな
一人空を見上げながら 寒そうに手をこすりあわせる
僕にも幸せは 遅れてやって来てる
そう思うことで 誰かの幸せを祈るんだ
テーブルに並べられたご馳走の数々
さあ冷めないうちに召し上がれ パーティーだ
誰かの幸せを 祈るほど 幸せじゃない
でも誰かをいたずらに羨んでもつまらないだけだ
ふと見上げた 空に流れ星見つけたよ
やっぱり祈るのは 一番大好きな人が 幸せそうに 笑ってくれる そんな 毎日
君が笑ってくれることが 僕の幸せになる
ずっと 気づかなかったよ そんな当たり前なことに
さんざん傷ついてさんざん傷つけて
やっと遠回りで 気づいたよ
だから、今でも 君は僕にとって
変わらず 世界で一番大好きな人
駅前通りに 待ち合わせをする
恋人たちにも 幸せが舞い降りる
あとどれくらい待てば
彼女は来るのだろう
時計ばかり 気にする僕は
そわそわして 待ちきれずにいるのにあまりに雪がきれいで時間を忘れみとれてしまうんだ
誰かの幸せを 祈るほど 幸せじゃない
でも誰かをいたずらに羨んでもつまらないだけだ
ふと見上げた 空に流れ星見つけたよ
やっぱり祈るのは 一番大好きな人が 幸せそうに 笑ってくれる そんな 毎日。