詩人:どるとる | [投票][編集] |
日が暮れるまで 遊んだね
体が 熱を持ったように 熱くなるまで
僕らは走った ただ笑い転げて
少年を 満喫してたみたいに
ただ ありのままに あるがままに 生きてた
風のように 笑いながら 時には
雨のように 泣きながら
嵐のように さわいだ
今度は君がおにだね
僕が追いかける番だ
思い出の影を
つかまえてしまえば簡単なのに
逃げていくよ追いかけるほど
だから傷跡は消えないよ今も
ばかみたいに はしゃいだあの日々
秘密基地はダンボールでこしらえた
名前までつけたけど三日もしないうちに誰かに壊された
少年の日の思い出は氷のようさ
きれいだけど 溶けてしまえば もう
跡形もなく 心には少しの記憶だけが
罪の意識まで遠ざける
あの日転んだ膝の痛み
みんなで遊んだ公園
思い出の影は
後ろ姿も見せないままそこにあって
妙に美しすぎて知りたくないよ
ほんとのことなんてイメージでお腹いっぱい
バケツいっぱいのざりがに
放っておいたら全滅した
悪いことをしたとは思わなかった
僕は命を 小石みたいに 思ってた
でも 幼いながら それが悲しくて 泣ける 涙も持ってた
風のように 笑いながら 時には
雨のように 泣きながら
嵐のように さわいだ
今度は君がおにだね
僕が追いかける番だ
思い出の影を
つかまえてしまえば簡単なのに
逃げていくよ追いかけるほど
だから傷跡は消えないよ今も。
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明日に伝えてね 僕が生きた今日のことを
笑った 泣いた 怒ったりもした
くだらない そのひとつひとつを
あますことなく 未来に伝えてね
手紙でもなく メールでもないよ
それじゃ心には届かないからずっと残るように心に今を刻みつけて
この世界は云わば 崩壊していく その途中です
世界が終わるまでの ちょっとした 猶予の中で生かされてるに過ぎない
だから退屈な時間を埋めるように
僕らは ここからはじめよう
伝言ゲーム 今日の気持ちも 次第に 色を変えていくよ
大げさなメッセージも いつかは笑い話に
誰かの流す汗も 本気なほど
滑稽に見えるのはなぜでしょうか
日常会話の 片隅にでも灯ればいいなあ
携帯なんか ない時代だったよ
気持ちを伝える手段はひとつだった
雨上がりに 虹を期待してしまうのは 弱さに他ならない でも純粋だろう
誰かの残した影が影オニみたいに いつまでもあの日の僕を探してる
名前もあやふやなあの神社の長い 階段を伝って 流れてる
伝言ゲーム 今日の日の空 それはけっして同じ色じゃないから
なくした物 手に入れた物 ひとつひとつ数えては 指が足りずに 途方に暮れる
立ち止まった帰り道 ふと振り返る 道に咲く あの花
この世界は云わば 崩壊していく その途中です
世界が終わるまでの ちょっとした 猶予の中で生かされてるに過ぎない
だから退屈な時間を埋めるように
僕らは ここからはじめよう
伝言ゲーム 今日の気持ちも 次第に 色を変えていくよ。
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ペダルを踏み込む 重さの中に
君を感じながら 前に進む
思い出は 捨てないで 抱えたまま
ストーリーは続いてゆくどこまでも
夜の中にも 朝の中にも 変わらない
表情と眼差しで 愛をくれる 君のために
ペダルを踏み込む ふたりぶんの体を
はこんでゆく 心地いい疲れが全身を包む
もう 寂しさなんて
ひとつもないや。
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風の向こうに 続いてゆく坂道は
誰かの思い出を抱いたまま
笑ってた 泣いてた そんなこと 全部
忘れていた なかったことにしていた
きれいすぎる記憶は 色あせてしまえば
枯れた花のよう 光を失った眼差しのよう
それは 夏の間だけ聞こえる 蝉しぐれ
歩き出した時から 終わりをはらんでる
サヨナラをするためにめくられたページ
遅かれ早かれ 死を分かつ選ばれた花
開いた瞼の 向こう 映る景色は
何かが 足りない 不完全だよ
なくした宝物が見つからない
自分で隠したから誰も知らない
どこに埋めてしまったんだろう
あんなふうに素直に笑える自分を
それは 夜空に咲いた花火のかたち
生まれては消えていく命
数あるの中のたったひとつの命
誰が決めた訳でもなく 時の中に咲いた選ばれた花
なんとなく どことなく 切ないのは
遠ざかってゆく季節の後ろ姿を
その影を かすかに感じてるから
それは 夏の間だけ聞こえる 蝉しぐれ
歩き出した時から 終わりをはらんでる
サヨナラをするためにめくられたページ
遅かれ早かれ 死を分かつ選ばれた花。
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輪郭をかたどるように そこにあるすべてのものに影は差す
見えないものも形を持たないものも例外なく
同じ重さの命をそのからだに 抱きしめてる
この世界の真ん中で 誰もが 自分だけの世界を眺めたまま
何を見つめ何を聞いている?
つまらない人になろうとするのを頑なに拒むその手の力を そっと 抜いて
ひとつの形にこだわる その手を 開いて 今日と明日を阻む瞼の裏に今を映して
影絵みたいに 心はここにあるよって 伝えて
命にも影があるなら 光の中で 息づくその愛しさの中にも
影は差し込むから 汚れることくらいある
綺麗なままでいるために 傷ついたりもする
誰もこの世界の真ん中にはなれないから 誰もが片隅で
小さく ひそひそ声でささやくのさ
僕の足元に揺れる影は何を確かにするために そこにあるのか それはわからない
確かなものだけに与えられたのが影ならば心は ここにあることさえ不思議
影絵みたいな 心は 生きてるよって 笑ってる
そこにあるものを映すためのスクリーンならば簡単だろう
映したいものを乱暴にスクリーンに翳せばいい
だけど命というものには それさえ叶わぬ
だから何度でも見失うよ確かなようで不確かな 僕という影を
だから 僕は痛みを知り 生きてるということをからだに教え込むんだ
つまらない人になろうとするのを頑なに拒むその手の力を そっと 抜いて
ひとつの形にこだわる その手を 開いて 今日と明日を阻む瞼の裏に今を映して
影絵みたいに 心はここにあるよって 伝えて
この身に 降り注ぐ
陽射しのあたたかさや雨の冷たさの向こうに 見ている光
確かじゃなくても
感覚や触覚にささやきかけてる。
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形のない見えないものでも命を持っているんだよ
血染めの体を ふるわせながら 産まれてきたあなたに歌うよ
羽根もない僕だけれど
空も飛べないよ
魚じゃないから水に潜っても息も続かない
だけど 誰かを愛する為に きっとこの手はあるのだろう
そして、一歩一歩大地を踏みしめるために足はある
何も特別なことなんて出来そうもないから
せめて血まみれのプレゼントをあげるよ
僕の命で濡らした このプレゼントは 生きてるって
脈打ちながら 君の中で僕は僕の知らない僕に変わる
グロテスクなんて言わないでほしいんだ
誰もがそうやって産まれてきたんだよ お母さんのお腹から
全部を説明してしまうと複雑に絡まる
だから少しずつ噛み砕いて話そうか
僕のために用意された一人用の椅子に僕は座ると
いつしか一人じゃ寂しくなって同じように寂しがる君を見つけた
何ひとつわからない 肝心なところは見えないまま
だからせめて誰かを僕の血で汚してみたいんだ
僕の半分を受け継いだこのプレゼントは命と名付けられ
魔法のように 君の中で少しずつ形になっていくんだよ
産声がひとつ世界をふるわせたら
僕は君を 抱きしめてよくやったと言った
君は何も言わずに笑ってたよね
うれしかった
何も特別なことなんて出来そうもないから
せめて血まみれのプレゼントをあげるよ
僕の命で濡らした このプレゼントは 生きてるって
脈打ちながら 君の中で僕は僕の知らない僕に変わる
君の中で世界は君の知らない世界に変わる。
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がらくたでこしらえた思い出を
背負って 歩いて行こう
この気持ちはレールになって 僕を連れて行く
けっして挫けない勇気を持つよりも
へこたれる弱さの中に優しさを
そっと 紛らせて ただの人と呼ばれたい
ロケットに火を点けるのは 自分の役目
ロケットは 誰にでもひとつ用意されてる
君のロケットだけ 欠陥品ってことはない
さあ あとは 自分の背中を押すだけだよ
未来まで ひとっ飛び 夢へのスタートを切るのさ
夢見る少年はみんな瞳輝かせて
高い空を 見上げてる
その夢が 困難であればあるほどにやりがいを見いだす
負けることも諦めることもない心を持つより
下手くそでも最後まで頑張れる気持ちを
そっと 抱きしめて 傷つきながら生きていきたい
ロケットは 火を点けなけりゃ飛ばないよ
勝手に火が点くロケットなんてないんだ
夢はいつか叶うさと誰もが口をそろえて言う
そんなのきれいごとだと知っている
それでも夢を追わずにはいられない
僕の心はロケット いつまでも少年のまま
またひとつ夜が明けたよ いつまで
そうやって やりもしないうちから 弱音を吐いているんだ
泣き言は やってからだって遅くないはず
さあ レッツゴー
ロケットに火を点けるのは 自分の役目
ロケットは 誰にでもひとつ用意されてる
君のロケットだけ 欠陥品ってことはない
さあ あとは 自分の背中を押すだけだよ
未来まで ひとっ飛び 夢へのスタートを切るのさ。
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さよならを決めたのはいつだろう
どうしてなんだろう
なんとなく いつの間にか距離が出来た
少しずつ 離れてく すれ違う 暮らし
もう会えないと告げた背中に昨日が映る
さよならの輪郭を 縁取るか細い指先
もう愛せない もうあなたのこと
嘘をつくくらいならここでさよなら
愛は口に出せば恥ずかしく
文字に起こせば美しい
愛する意味も愛される意味もわからずに
ただ 寂しさを埋めるだけの 恋だった
僕はいくらでも笑えるのに思い出は泣いている
記憶の中に ひときわ輝きを放つ光
さよならの輪郭を 雨のような涙が
二人の刻んだ足跡をひとつひとつ消してく ほらもう 跡形もない
切れた糸をつないでいく 結ぶように
また この道から 歩き出す その一歩で 君とはさよならだ
そこからは 君の知らない僕だけの毎日が明日に続いていく
並木通りに 忘れていたように風が吹く
さよならの輪郭を 縁取るか細い指先
もう愛せない もうあなたのこと
嘘をつくくらいならここでさよなら。
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繰り返す 毎日の中に 泡のように
生まれては消えてゆくいくつもの光
傷つけられ 蔑まれどれだけ汚れたら気が済むのかなあ
この世界は いつから 変わってしまったの?
愛と平和の言葉は ふさがれた耳には聞こえない
節穴の目には 何も見えない
満ちていく時が揺れる その リズムに合わせて
僕らは どこか遠くまで 心を旅させるよ
明日に向かってブランコを漕いでいこう
いくつかのメロディーと言葉を手に
旅は続く あらすじを辿る物語
泣き疲れ 眠り込む 目覚めたら そこは何処だろう
本当も嘘もあやふやな世界
悲しみも喜びも光と影のように 混ざり合って 同じ世界で 交差する
知りたいよ世界の終わりまであと何歩?
終わりを待たなくても世界は終わるよ
そしてひたすらに ドアをくぐればまた明日
なんとなくで続く世界 窓に映る どうでもいい誰かの生と死
悲しいのか うれしいのか どっちつかずの表情で また会おうねとかさよならとか言うよ
うまい言葉は見つからないけど
満ちていく時が揺れる その リズムに合わせて
僕らは どこか遠くまで 心を旅させるよ
明日に向かってブランコを漕いでいこう
あわよくば 靴なんか 飛ばしたりしよう。
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僕らの恋は 加速しながらぐるぐる回って いる
それはまるで メリーゴーランドみたいでめまいがするよ
恋に酔ってくらくらした頭で
見つめた世界は滑稽なほど輝いてた
たまたま乗り合わせたような それでいて絶妙なタイミング
なんでだろう こんなにも近くて遠い距離 あと一歩 手が届かないのは
ああ もどかしいけど 歯がゆいけど それがラブストーリーというもの
些か夢は疎かにしていました へらへらと笑ってればただ
過ぎてく風のスピードで あっという間の出来事みたいに
車窓に映る あどけなかった僕ら
車窓に映る あどけなかった僕らはただ「恋をしている」それだけで 青春ど真ん中
一生懸命探していたはずのクローバーなのに あとになって気づいたんだ
どうして僕はそんなに必死になって 探していたんだろう
終わった恋の後味がほろ苦いのは
ああ ずっと前からわかってたけど それがラブストーリーというもの
同じ世界の中にいるのになあ
僕には もう 見上げた空と地面に咲く花ほどの距離で
もう会うこともないだろう
それでも きらめくような恋だった
懐かしい痛みは変わらず優しいまま描かれた絵のように消えない
瞳の奥遠ざかる 君を 見てた
たまたま乗り合わせたような それでいて絶妙なタイミング
なんでだろう こんなにも近くて遠い距離 あと一歩 手が届かないのは
ああ もどかしいけど 歯がゆいけど それがラブストーリーというもの
君と僕が選んだこの恋のエピローグ
そして新しい物語のプロローグというもの。