詩人:どるとる | [投票][編集] |
遠く遠い彼方から君を呼んでいる声がする
早く運命の巡りあいを果たせというのです
いくつもの 悲しみと喜びを
同じだけ 背負って
君はここまでたった一人で歩いてきたんだね
差し出された手を握りしめたら
もう二度と 離さない
ずっと昔から 君を知ってきた気がする
そんな 運命に導かれて出会った二人
教会の鐘が天高く美しく響いたらら
誓いの言葉ひとつ 口づけで結ぶ約束
幸せにするよと 僕が呟けば
幸せになってみせるわと君は笑う
重ねた 時間よりも
その中にある 輝く光 見つめていよう
幸せが何かなんてまだわからない
だから探すんだ 今から
どこかで出会ってた そんな記憶がある
冗談なんかじゃない 君を探してた
白いベールに包まれた 君の素顔
とてもきれいだよ ドレスに負けない位
泣きながら 君のお父さんは
娘を幸せにしてくれと 僕に言った
バージンロードを歩く君が
歩いていく先に 幸せはある
僕は信じてる
ずっと昔から 君を知ってきた気がする
そんな 運命に導かれて出会った二人
教会の鐘が天高く美しく響いたらら
誓いの言葉ひとつ 口づけで結ぶ約束
もうほどけぬように かたむすび。
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待ちくたびれた夜の終わりに
たどり着いた僕は ほんの少しの
ぬくもりの欠片に 救われる
つないだ手から伝わる熱が
ひとりじゃないことを 教えてくれる
遠くなる 雲を 避けて差す朝日
翼を広げた 鳥の行方はわからない
宛もなく ただ自由を探しているのだろう
波立つ海の 水面をからかいながら
もうあんなに 遠くを飛んでいる
待ち合わせたいつものあの場所で
明け行く夜に 光と影が手をつないで
優しい雨が 涙に紛れて 降るのさ
待ちくたびれた夜の終わりに
たどり着いた僕は ほんの少しの
ぬくもりの欠片に 救われる
つないだ手から伝わる熱が
ひとりじゃないことを 教えてくれる
遠くなる 雲を 避けて差す朝日。
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舌を絡ませ 複雑に
小指捧げた愛
おいらん峠に
花が咲く
密林 密集
迷いの森で
今宵、僕らは
月にかくれて
抱き合うよ
ようこそ
絶望
おいで
悲しみの真ん中へ
おいで
スパイラル
そして
永遠の時間の中で
飽きることない
悪夢を 見よう
エンドレスで。
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おいで 悲しみできらめく世界へ
夜通し泣かせてあげるわ
舌の上で転がす メロディ
味わい尽くして あそばせ
UFOの軌道に乗って光になるべく
悲しみを見失わないように追尾する
たったったった
たったったった
電気海月が
空に 浮かんで
七色 雨が
アスファルト削る
程よい
痺れが脳内を
刺激する
おいで 憎しみで燃え盛る世界へ
幸せに溺れさせてあげるわ
舌の上を 這いずり回るメロディ
味わい尽くして あそばせ。
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何もできないのにやたら 見栄っ張り
手当たり次第に 喧嘩を吹っ掛けた
そんなお前も 捨て猫に餌をやる 人並みの優しさを持つ
世の中の隅っこであぐらをかいて
ささやかな幸せに 甘んじてれば
とりあえず今日笑えれば そのくらいしか考えてない
ギター片手に町をさまよえば
いつの間にか歌が声になる
下手くそな歌声で愛などささやいて
アイラブユーと叫びたいんだ
心から愛するあなたにだけは
わかってほしくて。
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なりたい僕になりたくて
なりふり構わず走ってきたけど
いつの間にか自分を見失って
気づいたら 理想とはかけ離れた
今を 生きてる
小さな工場で 爪の先に火を灯しながら
ネジを作る あなたには 生き甲斐というものがない
疲れはてて 帰った
ただいまを言うけど返らないおかえり
カップ麺をすすりながら声も出さず泣いた
小さな頃に描いた
夢にあふれた未来
夢もロマンもない
汗と油にまみれたシャツ
殴られたほほが
じんと熱くなる
ギター片手に歌った中島みゆき
憧ればかりが 未来をきらめかせるよ
希望なんて 抱くんじゃなかった
後悔の仕方が間違ってる
見上げた空に 流れ星がひとつ
願いはない 叶うはずもないから
愛ではお腹はいっぱいにはならないことを
僕は 知ってしまったんだよ
ヘドが出るほど嫌な大人だ
僕は僕が嫌いな大人になってしまった
描いた 自画像は
のっぺらぼう
あがくことさえやめたら 顔をなくした
笑うことにさえ
体力を使うんだ
疲れるくらいなら
無愛想でいい
小さな駅の 通りで
歌っていた
名もないシンガー
その瞳には
まだ 光が見えた
小さな頃に描いた
夢にあふれた未来
夢もロマンもない
汗と油にまみれたシャツ
殴られたほほが
じんと熱くなる
ギター片手に歌った中島みゆき。
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本当のことを 言葉にするのは 傷痕をさらけ出すようなものだ
知られたくないから 隠しているのさ 下手くそな嘘で
泣きながら 笑いながら 今を生きている
いつか たどり着いてしまう終わりの場所
まだ見ぬ未来に 抱く不安がどうしても期待を
追い越せなくて
立ち竦む 道の上 太陽が落ちてきて
まだ知らない夜が またひとつ生まれた
君のアパートの 部屋 暇があればセックスに耽った
手当たり次第に 新しいものに手を出し しなくていい怪我をする
竜の鱗みたいな 雲が 東へと流れていく
僕は ただ、きれいだなと思うだけだ
誰かが呟いた 一言で 誰かが今日も 救われ 傷ついて
被害者も加害者もなく
間に立って風に吹かれた僕は 孤独だった
何度裏切られようが希望の光を探した
夜明けの空に
言葉はいらない
涙を流せば
それでいい
まだ見ぬ未来に 抱く不安がどうしても期待を
追い越せなくて
立ち竦む 道の上 太陽が落ちてきて
まだ知らない夜が またひとつ生まれた
泣き止んだ君の瞳に虹が生まれた。
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繰り返される毎日の中で
生まれ そして死んでいく命がある
当たり前なんて 言葉で終わらせないで
たった一人のあなたは今日をどんなふうに生きているのか
いつでも明日が来る保証なんてないのに
積み重ねる 声は
言葉になって
やがて 歌になる
届けと祈る
願いの数だけ
街に明かりが灯る
灯していこう
一人一人の暗がりに
あたたかなともしびを。
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流れ星の軌道に乗って
第三惑星の彼方へ
物語の あらすじに沿って
イスカンダルを行く
見上げた小さな瞳に
広がる夜空はさながら宝石箱に見えた
ルビー
サファイア
トパーズ
ダイアモンド
輝く星なら
何れでも
手を伸ばして
ふれたい ふれたい
君の住む街に
夜が来たなら
月の満ち欠けで
凄いことになって
絶えず息をする街に
幻が 降り注ぐよ
穴ぼこだらけの論理
定説を無視する
ノストラダムスの嘘つきめ
外れた予言も きらめいて
この世界を 染める
色のひとつになる。
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日常的に行われてるいじめや戦争がある
人が死ぬことが 当たり前な国で
肥え太りなおも満たされず不幸と嘆く 贅沢な人々
僕は歌う 声を積み重ねる
正しいことを正しいように
突き刺すように
えぐるように
傷痕に塩をぬる
僕は 生きる 傷だらけになりながら
間違いながら つまずきながら
抗うように
逆らうように
もがき苦しむ
ひとりぼっちの戦争は続くよ
見えない銃を 抱えて 敵だらけの町に 繰り出す。