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どるとるの部屋  〜 新着順表示 〜


[6105] 思い出はどうしてきれいなんだろう
詩人:どるとる [投票][編集]


通り過ぎてく時間はまるで 車窓からの眺めに似ている
少しずつ少しずつ人は大人になってゆく
いつまでも子供じゃいられないのです
たとえばあなたの心に映る景色は
かつてあなたが見たものや聞いたものだったりするよ

思い出に色をつけるならどんな色でしょうか
きっときれいな 夕暮れみたいな色なんだろうね
過ぎ去った時間さえも思い出せば
まるできのうのことのように
瞼の裏に広がるあの笑顔 あの涙
過ぎてなお色あせぬ日々

目には見えない思い出はいくらつぎ込んでも買えないから価値がある
一歩一歩はとても小さなものだけど
振り返ればなんて長い道のりなんだろう
たとえば 雨の降る街の静けさや
誰かが意図せずくれるぬくもりが 思い出のひとかけらだ

思い出話をし出したらきりがないから
昔を思い出すときは一人きりのときだけにしよう
日々早足に通り過ぎてく ひとつひとつ
その時はなんでもないこともあとで大切な思い出のひとつになる
過ぎるからこそ思い出になる

ああ 言葉は いらない
ただ懐かしいだけで
またあの日に帰りたくなる
思い出はどうしてこんなにきれいなんだろう

思い出に色をつけるならどんな色でしょうか
きっときれいな 夕暮れみたいな色なんだろうね
過ぎ去った時間さえも思い出せば
まるできのうのことのように
瞼の裏に広がるあの笑顔 あの涙
過ぎてなお色あせぬ日々
過ぎてより一層 色づく日々。

2015/03/04 (Wed)

[6104] 愛の名
詩人:どるとる [投票][編集]


人を愛することって何をどうすりゃいいのですか
そんなことさえも知らずに
愛をえらそうに知ったかぶりで語っていました
きれいに飾り付けられた
傷ひとつない愛なんて愛とは呼ばない

愛を知るには まず人の愛にふれなくちゃ
それを愛だと名付けることもなく
私やあなたに さしのべられた手の中に燃えているぬくもり
どんなものより確かなその手応えが僕を愛してくれる
多分そんなひとつひとつのささやかな思いやりが唯一愛と呼べるものなんだよ

人に愛されるためにはどうすりゃいいですか
近道ばかり探してたから
気づけばこんな人気もない場所にいた
人は何にでも名前をつけようとするけど愛には名前なんていらない

名札をつけた愛なんてもう押しつけがましくって
愛されてくれと言わんばかりさ
だから愛なんて素っ気ないくらいがいちばん愛らしい
怒ってばかりの人がたまに見せる優しさ 照れ隠しの影に隠れた途方もない愛

本当に愛を知る人は愛を呼ぶとき けして愛だとは言わないし
愛を押しつけたりはしない
愛に名前をつけてしまえばもうそれは愛と名乗っただけのまがい物でしかないから

愛を知るには まず人の愛にふれなくちゃ
それを愛だと名付けることもなく
私やあなたに さしのべられた手の中に燃えているぬくもり
どんなものより確かなその手応えが僕を愛してくれる
多分そんなひとつひとつのささやかな思いやりが唯一愛と呼べるものなんだよ。

2015/03/03 (Tue)

[6103] 天体観測所の夜
詩人:どるとる [投票][編集]


君のことが好きな僕と僕のことが好きな君が
たったひとつのめぐり逢いから 愛を紡いでいく
そんな他愛もないことがどうしてってくらい嬉しくてたまらない
どうして君は君なんだろう
どうして僕は僕なんだろう

世界で誰より幸せにしたいのは君で
世界で誰より笑っていてほしいのは君で
だから君じゃなきゃ駄目なんだよ
なんて 笑ってる今が いつまでも続きますように 願うから

見上げた空に 広がる満天の星空
ひとつひとつが違う形 違う輝き
のぞき込めば 瞳いっぱいに広がる未来
君の未来

ページをめくる君とあらすじを読む僕が
互いの苦手とする部分を補い合いながら
カレンダーをめくっていく 雨の日も晴れの日も雪の日も
笑ったそばから泣いている
泣いたそばから笑っている

忙しい君は 自分の幸せより人の幸せを考えている
僕は知ってるんだ 人知れず泣いてる君を
強いんじゃなくて強がれないだけなんだ
たまには目一杯 僕の胸で泣けばいい 全部受け止めよう

天体望遠鏡を通して見た宇宙に
僕だけの星をひたすら探していた
だけど、そんなものはいくら探してもなかった
未来はみんなの未来

ほら 君が笑ってる
ばかばかしいことで
なんだかどうでもよくなるよ
また笑って明日から生きれそうさ

見上げた空に 広がる満天の星空
ひとつひとつが違う形 違う輝き
のぞき込めば 瞳いっぱいに広がる未来
君の未来。

2015/03/03 (Tue)

[6102] 恋歌
詩人:どるとる [投票][編集]


桜のつぼみも 長い眠りから覚めて
もうじききれいな花を咲かせるかなあ

思い出す 遠い日の恋を あれはいつだったかなあ 淡い恋だった

いつも一緒にいるから気づかなかったよ
僕のいちばんは君だったんだね

それを恋だと気づいたときから
名前を呼ぶのも手をつなぐのもなんだか恥ずかしくて

当たり前にしていたことが
当たり前に出来なくなった
僕は紛うことのない恋に落ちていた

花びら染める 色は 春を思わせる
踏み出せばふわり 舞い上がる

話すこともなく ただ黙ってるだけの静かな恋だった

君と目が合うとなぜか胸の奥が 苦しくなる でもそれが嬉しい

恋している自分に気づいたときから
気づく前よりも君がもっと 好きになっていたんだ

長くは続かなかった恋はまるで
春の終わりを待たずに散る花のよう
僕はひたむきに恋をしていた

それを恋だと気づいたときから
名前を呼ぶのも手をつなぐのもなんだか恥ずかしくて

当たり前にしていたことが
当たり前に出来なくなった
僕は紛うことのない恋に落ちていた。

2015/03/03 (Tue)

[6101] 初恋
詩人:どるとる [投票][編集]


マンションの上に住む幼なじみが
昔、付き合っていた
ちょっと癖毛の女の子なんだけど
素敵な声をした ガール
夢の中にいるような恋だった
僕はもう幸せ過ぎて溺れそうだった

さよならは突然の出来事
二人には罪はなかったよ
君が遠くに引っ越しするって
決まった時僕は何もできなかったけど
小さな 貝殻のネックレス 君にあげたよ

そしてはじめて僕は君とキスをした
多分わけもわからず してたんだ
お別れの日だんだん遠ざかる 君を載せた引っ越しのトラックが
消えるまで僕は手を振ってたんだ
忘れないでって約束したよ

あの時の気持ちは嘘じゃなかったのに
もう僕は君の名前さえ覚えてないんだ
もう君も僕のことなんか覚えてないだろう。

2015/03/01 (Sun)

[6100] クレイジーショータイム
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ほら はじまるよ
愉快な劇の幕が開くよ 今
僕は 主人公さこの物語のキーを握ってる
ストーリーはいつも クレイジーなノリで進んではまた戻って
同じとこをぐるぐる回ってる
地球の奏でる音楽は
どんな音楽も
越えられやしない
君もあんたも僕もみんなクレイジーになって
歌うのさ涙なんて知らないふりした愛の歌

世界を巻き込んで
引きこもりの神様を引っ張り出そうぜ表舞台へ
僕は笑うのさ誰よりも誰よりも高らかに
生きている ただそれだけで素晴らしいショータイム!

ロマンスなんて ないような世界だけど
なわけないさ
僕は知ってるんだこの世界の楽しみ方を
映画の中ではいつもハッピーエンドな 物語だけど
現実はっていうと窓の外は雨
雨に歌えばほら 心持ちハッピー
悲しいことは忘れて
夢も希望もないような顔しちゃって
本当損してるね この世界は笑ったもん勝ちなのにな

全宇宙を巻き込んで
知らんぷりしてるあいつを ひっつかんで舞台に連れてきな
君も踊るのさ 待てないその時を待ったなしで
みんな笑ったらはじまりの合図 素敵なショータイム!

悲しみの雨は降るよどんな国のどんな幸せのそばにも
だけど忘れないで覚えておいて幸せを知らない人には雨は降らないことを
そして雨を知らない人には幸せは見えないことを
だから涙流す君は雨上がりを待ってる

世界を巻き込んで
引きこもりの神様を引っ張り出そうぜ表舞台へ
僕は笑うのさ誰よりも誰よりも高らかに
生きている ただそれだけで素晴らしいショータイム!
世界が終わっても永遠に終わらないショータイム!

2015/03/01 (Sun)

[6099] あかね色
詩人:どるとる [投票][編集]


公園の砂場に 遊ぶ子供の姿もなくなった頃
空の向こうから 夕闇が迫って 帰り道を歩く誰かの背中に寂しげに揺れる街灯の明かりがゆらゆら
今日もただ疲れ果てたように 僕らは気づけば帰り路に着いている

さよならの時間が なんとなくやって来て
誰ともなく 手を振って少しずつ 消えていくのさ 楽しそうな笑い声
空が熟れた柿のようにあかね色に染まってるうちに帰っておいで お腹が鳴る 僕も帰ろうかな
また明日ね

路地裏の 暗がりに猫の光る目が見えました
会社帰りの大人も遊び疲れた子供たちも
みんなそれぞれの帰り路を歩いてる
楽しかった記憶だけが 僕の心に刻まれればいい 涙はじゃまなだけ

さよならの時間は 無情にもやって来て
誰彼かまわず 僕らを家へと帰すんだよ
少しずつ 消えていくのさ 影ひとつ残さないまま
お母さんと手をつないで帰る子供の声
今日の夕飯はハンバーグだよ
空はすっかり暗くなってた
僕も帰ろう

さよならの時間が なんとなくやって来て
誰ともなく 手を振って少しずつ 消えていくのさ 楽しそうな笑い声
空が熟れた柿のようにあかね色に染まってるうちに帰っておいで お腹が鳴る 僕も帰ろうかな
また明日ね。

2015/03/01 (Sun)

[6098] 自問自答
詩人:どるとる [投票][編集]


いくら叫んだって届かないことを
何度だって僕らは自分自身に問いかけるんだ
どんなに遠く歩いても「まだまだ」だって言い聞かせながら
どこまでもどこまでも歩いて行く

いろんな人やいろんな景色が僕のそばを 通り過ぎてく
それはそれはたくさんの思い出を背負った人たちが
今日も明日も 僕と同じ世界の中同じように迷い悩みながら
今日も 生きる為に自問自答の毎日さ

いつか高らかに叫んだ きれいごと
鼻で笑われた 何の役にも立たないってさ
なにが本当でなにが嘘なのか なにを信じ疑えばいい
わからない わからないまま生きていく

いろんな人のいろんな人生が 始まっては終わってゆく
そんなそんなたくさんの思い出が花を咲かせている
この広い世界のどんな場所にも 生きる人がいるかぎり
雨に濡れた笑顔は 素敵に輝いて

どんな歌を歌えば世界に明日を届けられるだろう
ねえ今日もささいなことで喧嘩ばかりしてる僕らは
どんなに幸せなんだろう
ふと考えていた
自問自答はつづく
世界の終わりまで

いろんな人やいろんな景色が僕のそばを 通り過ぎてく
それはそれはたくさんの思い出を背負った人たちが
今日も明日も 僕と同じ世界の中同じように迷い悩みながら
今日も 生きる為に自問自答の毎日さ。

2015/02/26 (Thu)

[6097] 春の栞
詩人:どるとる [投票][編集]


水たまりひとつ飛び越えて
まだ見ない景色の中へ
降りしきる雨の中をスピード上げて
花のトンネルくぐり抜けたら
そこは青い海の底だ

めくられていくページの先を 追いかけていく君の軽快な足取り
記憶の中に足跡を刻んで 今がいつか思い出になるように
小さな栞をそっとはさむんだ

カレンダーの端に咲いた桜の花
ほころぶのは君の笑顔
そのままスピードゆるめずに行け
風に舞う花びらのあとを追う
旅立ちの歌だ

極彩色で塗りつぶしたきらめく世界 悲しいことなどない
下手くそなハンドルさばきもご愛嬌
今はやがて 彼方の彼方
残り火みたいにくすぶってる痛み

ひゅるりら ひゅるりら
風がめくるページの向こうでまた長い夜は明けて
ここから歩き出す続きのストーリー

めくられていくページの先を 追いかけていく君の軽快な足取り
記憶の中に足跡を刻んで 今がいつか思い出になるように
小さな栞をそっとはさむんだ

いつかまたここから始められるように。

2015/02/26 (Thu)

[6096] あしたのせかい
詩人:どるとる [投票][編集]


今はまだわからないこともいつかはわかるかなあ
何のために 誰のために生きているのでしょうか
わからないことばかりのこの世界で

明日も笑って泣いてたまには怒って
迷ったり悩んだり誰かを愛したり
誰かに愛されたりするのかなあ
そんなこと考えながら明日の世界を見つめていた

歩き疲れたって勝手に時間は流れていく
誰にも止めることはけっして出来ないよ
生きることは悲しい
でもうれしい

明日も 飛んだり跳ねたり たまには転んだり
休んだり 眠ったり 雨に降られたり 風に吹かれたりしているだろう

幸せはどこにあるのかなあ
ずっと昔から探してるけど見つからないよ
だってね幸せは恥ずかしがり屋だから
探そうとすると隠れちゃうんだ
だからそっと静かに目を閉じて 何が幸せかもう一度考えてみる
そしたら今もそんなにわるくはない気がしたよ

明日も笑って泣いてたまには怒って
迷ったり悩んだり誰かを愛したり
誰かに愛されたりするのかなあ
そんなこと考えながら明日の世界を見つめていた。

2015/02/25 (Wed)
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