詩人:どるとる | [投票][編集] |
胸の中の引き出しの奥にしまってる
まだ小さな頃に君にもらった
たくさんの思い出
宝物のように忘れないように
ひとつひとつの涙や笑顔を 覚えているから
変わってくものもあれば変わらないままのものもある
大人になっても相変わらず 君が知ってる 口ばっかりの僕だけど
何よりも大切なことは君から教わったよ
未来の僕に 宛てた手紙を 書いたんだ
下手くそな拙い字で 心をぶちまけたよ
いつか この手紙を読むとき僕は大人になる
タイムマシンで未来の僕に会いに行くよ
幸せという 約束された未来を守るために ただひとりの人の幸せを 箱詰めして
未来の君にプレゼントフォーユー
何度もつまずいたし転んだよ
膝小僧すりむいたこともある
数えきれないほど
痛みと一緒に覚えているのは
優しさだったり誰かのぬくもりだったよ
色あせてくものより色あせないものを数えよう
今の僕を見たら 君なら叱ってくれるかな
まだまだ大人にはなれそうもないなあ
「未来の僕へ たったひとつだけ 約束してね 今の気持ちをけっして忘れないで」
それだけを 守ってほしいんだ
タイムマシンなんてあるはずもない世界
過去には戻れない ひたすらなくしてくばかりだ
それでもかけがえのない今を生きる
それが未来の僕に渡す為のバトンになる
生きるってことは何かをなくすということ
でも
生きるってことは
それ以上に何かを得ること
もう二度と会えない人もいるけれど
泣いてる僕なんか見たくないよね
君ならなんて言うかな
なんてね 考えてた
未来の僕に 宛てた手紙を 書いたんだ
下手くそな拙い字で 心をぶちまけたよ
いつか この手紙を読むとき僕は大人になる
タイムマシンで未来の僕に会いに行くよ
幸せという 約束された未来を守るために ただひとりの人の幸せを 箱詰めして
未来の君にプレゼントフォーユー。
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どうしてかはわからないけれど あなたじゃなければね
こんなふうには笑えないよ そんなふうに思うんだ
わけなどわからないうちに 僕はあなたと二人この部屋に
ふたつ肩を並べて あたたかい食事を囲んでいる 朝も夜も
出逢ったその日からじゃなくてね
出逢うその前からまるで決められていたみたいに
あなたと二人で夫婦になって良かったなそんなふうに思う時間をこれから
いくつでも築いていこうよ
あなたを死ぬまで愛するというそんな当たり前なことが出来るかな
これから見物だね
そばで見ていてほしい
あなたが好きだから
季節も変わり初めて
いろんなことが新しくなる
街並みも衣替えするように春の色に着替えている
通りに咲いている花の名前を 知らない僕と知ってる君とじゃ
すれ違うことや分かり合えないこともあるけど大丈夫さ
一緒にいればいたで喧嘩ばかりする
離れていればいたでさみしくなって 気づけば君を探してる
あなたと僕の二人揃ってはじめて夫婦だ
どちらかが欠けても夫婦とは呼べない
わかっているようで忘れがちなこと
瞳の中に映るひとつの幸せを二人の幸せに出来るかな
愛されること 愛するということ
簡単なようで難しい
だけどなんとかなるさ
あなたが好きならば
あなたと二人で夫婦になって良かったなそんなふうに思う時間をこれから
いくつでも築いていこうよ
あなたを死ぬまで愛するというそんな当たり前なことが出来るかな
これから見物だね
そばで見ていてほしい
あなたが好きだから。
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お母さんの手のぬくもりが
陽射しのように そっと降りてくる
包み込むようなそのぬくもりに抱かれている
覚えているのは 小さなひとつひとつ
欠片ほどの 思い出だけど
どれも私には大切な思い出だから 忘れない
手をつないで歩いてた
ただそれだけの帰り道
何を話したのか覚えてないけど
ちゃんと愛されてた
ちゃんと見つめられてた
ちゃんと抱かれてた
ちゃんと信じてくれた
そんなひとつひとつの 記憶をつなぎ合わせても絵にはならない パズルのピースが足らないよ
だって あなたはもうここにいないから
お母さんのまなざしは僕を
見つめていたんだ どんなときだって
雨の日には屋根の下で 晴れた日はお日様の下で
思い出せるのは 小さなひとつひとつ
これから増えることもない だけど
減ることもないから 覚えているかぎりはね
お母さんと何度呼んだかな
そのぬくもりに何度ふれられたかな
数えるほどしかないのが悲しい
ちゃんと僕はあなたの子供でいれたかな
ちゃんとあなたは僕のお母さんだったよ
今はもうどうしだって出会えないけど
あなたは笑っていた 悲しいときほど
どうして?って聞くとあなたに会えたのがうれしいから そう言っていたんだよ
サヨナラは最後まで言わなかった
帰り道の途中で
少し振り返って
笑う顔が まだ記憶の中に 残ってる
もう一度 お母さんって呼んでもいいかな?
ちゃんと愛されてた
ちゃんと見つめられてた
ちゃんと抱かれてた
ちゃんと信じてくれた
そんなひとつひとつの 記憶をつなぎ合わせても絵にはならない パズルのピースが足らないよ
だって あなたはもうここにいないから
でも変わらないよ
あなたは世界でただひとりだけの私のmother。
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瞼閉じれば思い出せる あの日の場面
お父さんが最後だって連れて行ってくれた
遊園地の観覧車 静かに回っていた
お父さんは離れたくないって泣いてた
けれどお母さんはもうお父さんとはいられないって言うの
帰り際手を振るお父さんは言ったよ
「おまえはいつまでも僕の愛する子供だから」
そう言うお父さんは涙を必死に堪えてた
言葉にできない気持ちは無理やり言葉にしなくていいよ
お父さんの口癖は優しさにあふれてた
お父さん どうしていなくなっちゃうの
お父さんは 僕を抱きしめながら泣いてた
世界でただひとりの僕のお父さん 行かないで
あの観覧車がいつまでも終わらなければいいのに
そう思ったけどすぐに観覧車は地上に着いてしまう
「もう会えないんだ」
お父さんは僕に言ったよ
理由は聞けなかったよ
あまりにもお父さんが 寂しそうな目をしていたから
最後の観覧車 今も僕の中であの日のお父さんの涙が 色あせず残ってる
帰り際手を振るお父さんは言ったよ
「おまえはいつまでも僕の愛する子供だから」
そう言うお父さんは涙を必死に堪えてた
世界でただひとりの僕のお父さん 行かないで
あの観覧車がいつまでも終わらなければいいのに
そう思ったけどすぐに観覧車は地上に着いてしまう
今、僕の中に残っているのは
あの日のお父さんの背中とかすかな煙草の匂い
そして優しいぬくもり
それだけ。
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ページをめくる そこにある文字を読む
悲しみと いう字を消すために笑ってみる
消せない 痛みが邪魔をして うまく笑えないから
このまま 僕は雨に降られて濡れ鼠
帰る場所さえ 失っても
宛もなく探しているんだ
いつかこの手に灯ってた誰かのぬくもり
夢から覚めたら 知らない朝や夜
窓を開けば ため息さえ白く曇る冬
センチメンタルジャーニー この心は答えを探す旅に出る
たどり着く雨上がりに虹は架かるだろうか
どこに行くのだろう僕らの心は このまま 行きずりの夢の中で 宛もなくページをめくって
このまま 僕は雨に降られて濡れ鼠
帰る場所さえ 失っても
宛もなく探しているんだ
いつかこの手に灯ってた誰かのぬくもり。
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君は笑ってるの?それとも泣いてるの?
笑った顔も泣いてる 顔もぜんぶ君だよ
悲しいときは 泣いて
うれしいときは 笑って
怒ったときは ムッとして
どんな君も 僕の目には素敵に見えるから
嘘をついてしまうのは
世の中が素直さを嫌うからだろう
だけど素直な気持ちを忘れた世界に
心の 置き場所なんてないんだよ
君の笑った顔が見たいなあ
君の泣いた顔も見たいなあ
何より僕が好きな君は
自分の心に正直で素直な君だから
誰がなんて言っても 気持ちを隠す必要なんてない
それが難しいならせめて僕の前では嘘のないありのままの君でいて
笑っているつもりでも僕には泣いてるようにしか見えないのは気のせいかなあ
悲しいときに笑って
うれしいのに泣いて
本心とは逆さまの顔をして
僕らはコウモリみたいに逆さまで生きる
嘘を必要とするのは
都合のいいことをごまかすためだけど
素直な気持ちまでごまかしてしまったら本当の心なんて必要ない
君が心から 笑うその日を
君が心から 泣けるその日を
僕は望んでいるから
君がしたいようにすればいい
でも無理はしないでね ダメそうな時は逃げたっていい
それを非難する人がいるならそんな人の言葉なんて 聞かなくていい
生きてくことは難しいことばかりだ
嘘をついて 笑ってみたってちっともうれしくなんかならない
そんなの当たり前なのになぜかなあ
心が泣いてる 泣けない僕らの代わりに
君の笑った顔が見たいなあ
君の泣いた顔も見たいなあ
何より僕が好きな君は
自分の心に正直で素直な君だから
誰がなんて言っても 気持ちを隠す必要なんてない
それが難しいならせめて僕の前では嘘のないありのままの君でいて
いつも君が好きになれる自分でいてね
そんな君を僕は好きになるから。
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目を閉じてしまえば
もう通り過ぎた出来事だね
もう痛みさえもここにはひとつすら残ってない
ああ 今日もいろんなものから目をそらしてるうちに今日が終わる
そしていつの間にか日は暮れる
走るのがばかばかしくなってしまった僕は
立ち止まって 少しだけ泣いてたんだ
それくらい許してね 傷跡に涙がしみてく
なぜだろう誰かに優しくされたら
誰かに 優しくしたくなる
優しさを知らない僕よりも少しだけ 今の僕は世界が好きになっていた
熱を帯びたように
熱く火照った体 湯に浸けて
冷えた足先はじんわりと熱を伝える
ああ 嘘をついたぶんだけ 自分の存在が曖昧になっていく
元々あやふやな輪郭がぼやけてしまう
笑うことさえ どうすればいいのか
わからない僕は目を伏せて 人を避けるように生きた
寂しさは 自分のせいさ でも寂しいよ
なぜだろうあなたがくれる優しさは
倒れそうになる僕を支える為の杖のよう
しっかりと僕の全身を心ごと支えてくれる沢山の手が僕に生きろと言っている
優しさは持て余すくらいに あったほうがいい
優しさを知らないと言う人たちはなにを支えに生きているのだろう
人は必ず誰かの支えがあって生きている
それを否定するのはあなたがひとりで歩けていない証だよ
優しさという杖を失ったら途端に倒れてしまう
なぜだろう誰かに優しくされたら
誰かに 優しくしたくなる
優しさを知らない僕よりも少しだけ 今の僕は世界が好きになっていた。
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あっという間に今日も日は暮れて
窓の外に 赤い夕日ゆっくり沈んでく
誰の帰り道かな
涙を浮かべている
君の瞳に映る世界は
どんな世界なんだろう
僕は君の悲しみを知らないし
君は僕の悲しみを知らないけど
痛みは伝わらないけど 君の身になって
少しは優しくしたい
だから 泣かないよ
君が少しでも
笑ってくれるまでは
僕は 泣かないよ
君が泣くのを
我慢しているから
君が 笑ったらその時僕は 涙を流すだろう
涙を流しながら やっと笑うのだろう
わざと 人ごみを避けて生きてたら
気づけば独りで 風に吹かれていた
誰が落とした涙かな
道端にひとつ
目には見えないけど
確かにあるのだろう
お互いにお互いのすべてを知らないし
知りたいとも思わないけど
愛なんて知ったかぶりだけど
わかったふりでもいいから 味方になりたい
だから、泣けないよ
君が泣くまでは
素直になるまでは
人は誰でも同じように雨に降られずに生きてはいけない
そんなことくらいちゃんとわきまえていろよ
他人はきつくそう言うだろう だから優しさが必要なんだ
ただでさえ人とのつながりが希薄な昨今
孤独ならなおさら
だから僕と君は多分世の中じゃ 幸せなほうだよ 支え合う人がいるからね
そう思おうよ
だから 泣かないよ
君が少しでも
笑ってくれるまでは
僕は 泣かないよ
君が泣くのを
我慢しているから
君が 笑ったらその時僕は 涙を流すだろう
涙を流しながら やっと笑うのだろう
雨上がりの虹みたいに その時の笑顔は
キラキラと輝いているだろう
悲しみの消えないこの世界でも。
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指先がめくるページのその先は
昨日の続きでまた今日が始まる
暗闇を見つめてたら吸い込まれそうになる
あまりの人の多さにめまいがする
だから息継ぎをするのさ適当なタイミングで
ああ 死にたいと思うような人生ならいらない
いつまでも好きになれない世界なんていらない
ねえ神様 どうして 僕はそれでも生きているのでしょうか
追いかける息を荒げて走る
窓の外で夜が静かに明ける
引き出しを開けたり閉めたりしてたら
ただの悪あがきと笑われたんだ
だから僕はいろんなものを簡単に見失う
ああ 生きたいと思うような人生を生きたい
ああ こんな世界にもたったひとつだけ好きになれるもの
ねえ 神も仏もない世界で信じられるものがあれば幸せ
まぶたの裏に 描いた 下手くそな落書きは
僕が 書いた 僕の解剖図 ほら 血と肉と水と何がある?
僕を満たすものなんてこれだけさ
見事なくらい空っぽさ
ああ 死にたいと思うような人生ならいらない
いつまでも好きになれない世界なんていらない
ねえ神様 どうして 僕はそれでも生きているのでしょうか
どうして 生きたいと願う人は 死に
死にたいと願う人は生きているのですか?
それだけがどうしてもわからないんだ。
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暗がりの中に 手を伸ばす 行き場もない夜は
ただ闇を睨みつけたまま 何かを壊すように
暮れてゆく 暗くなって通りには 夜が
重たい 誰かの悲しみを背負ってる
窓を明けて 夢から覚めて 少しだけ
ふてくされて 夢うつつで 笑って泣いて
それから どうしようか考えればいい
寂れたいつもの道に光は優しく灯って
誰かの鼻歌が雨の中でも 聞こえるんだ
しらばっくれて 逃げた時にはもう
優しい明かりはなくて闇ばかりが続く
嘘までついて 信頼裏切って 少しだけ
薄汚れて わがままに 愛して愛されて
それから 何があったのか覚えてないよ
季節が 変わって 時間が流れて 誰かが生まれて誰かが死んで
僕は 思い出す かけがえないようなどうでもいいような あらすじのひとつひとつを
窓を明けて 夢から覚めて 少しだけ
ふてくされて 夢うつつで 笑って泣いて
それから どうしようか考えればいい。