詩人:どるとる | [投票][編集] |
夕陽が沈んでも まだ遊んでいた
あの秘密基地が 僕らの青春だった
いくら遊んでも遊び足りなかったよ
時間はいくらでもあったけど
あっという間に日が暮れて
どうしてこんなに楽しい時間は過ぎるのが 早いのか
気づけばほらまた 夕陽が沈む
回る 回るジャングルジムの上から
見上げた夜空に 星が流れたのを
確かに僕は見つけたよ
ああ あの頃の僕らはまだあの星を 追いかけている
そんな気がする
夢から覚めても まだ夢見心地
夢を見ても 夢を見てもまた夢の中
いくら 笑っても 笑い足りなかったよ
転んだって平気だったよ
遠い東の空から お日さまが昇れば
自転車に乗って出かけていった いつものあの場所へ
約束なんて 僕らにはいらなかった
いつの間にかあの公園も あのジャングルジムも
なくなってしまったよ
秘密基地は思い出の中に
埋もれて 夢を追う僕らの影だけが
いまだ星を 探してる
都会の空には 星さえも見えない
夜になっても明るい 東京の街は
薄情なほど 人とのつながりは薄いのに
どうしてだろう こんなにも たくさんの人の中にいても
ちっとも 寂しさを拭えません
ああ僕は僕を見失いそうになる
僕は一体 誰ですか?
回る 回るジャングルジムの上から
見上げた夜空に 星が流れたのを
確かに僕は見つけたよ
ああ あの頃の僕らはまだあの星を 追いかけている
まだ 遊んでいる時のままの心が
秘密基地に 取り残されてる そんな気がする。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
日が傾いて空がオレンジ色に染まったら
そろそろあなたも帰って来る頃ですね
いつもの道を通って
いつもの顔で たまに見せる涙が またいいね
素直になりなよ そう言ってるようで
弱虫な君も強がりな君も 全部 抱きしめてあげるから
夜が来て 足元も見えないくらい 暗くなる前に 帰って来てね
そして今日あったこと 話してよ伝えてよ
悲しかったこと嬉しかったこと くだらないことなんかも
あなたが 笑えば まるでそれは
魔法のように 僕の心に明日へと続く虹を架けるんだ
おはようからおやすみまでずっと一緒にいるのに 知らない君もまだたくさん
いつもの顔で笑っても
嘘ならすぐに見破られて 無理しないで泣きたいなら泣けば?
君の前でなら 素直な僕でいられる
悲しいときは お互い様 遠慮しないで 生きてこう
夢を見た 起きたら君がいなくなる夢を
目覚めた僕は涙を瞳にいっぱいため込んでた
だから、僕は君がいないと 多分生きることさえ
つまらなくなって しまうんだよ
それは愛することを知ってから
魔法にかかったように泣き虫な僕をもっと泣き虫にするよ
君がいなきゃ 笑うことさえ こんなにむなしいよ
何でだろう君と笑えばどんな くだらないことさえも
輝いていく そんな時間をこれから
いくらでも積み重ねていけるなら
ほかにはなあんにもいらない
夜が来て 足元も見えないくらい 暗くなる前に 帰って来てね
そして今日あったこと 話してよ伝えてよ
悲しかったこと嬉しかったこと くだらないことなんかも
あなたが 笑えば まるでそれは
魔法のように 僕の心に明日へと続く虹を架けるんだ
さっきの雨が嘘のように 晴れ渡ったように笑う僕がいるんだ。
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未来に期待なんか求めちゃいけないよ
未来は 君が思うほど明るくはないから
過度な期待は 脆くも崩れ去ってしまう
行き過ぎた夢や理想に手を振って
窓の外の景色にちょっとだけ
憧れていただけだって思うことにしよう
今よりもっとずっと先の未来も
今と意外と何にも変わらなくて
ただ空や雲が流れて 人は変わらず
多くて 苦労話も尽きなくて
君と僕も 相変わらず喧嘩ばっかしてるよ
今日と明日が同じ世界の続きなら
今と未来もそれと同じで
ちょっと時間が 流れただけで
ちょっと時計が 回っただけで
世界に果てなんかあるわけもないこと
世界はどこまで行っても世界のまんまだ
少しだけ旅に出ただけで進んだように
思ってしまうけどどれだけ歩いても
僕は僕のままではみ出せもせず
変われるわけもない 一歩たりとも
今よりもっとずっと先の未来は
今よりもっとずっと何かが違うのか
同じことを繰り返して行くだけさ
ただいまやおかえり おはようやおやすみ
どれだけ言ったのかさえ覚えてないくらい
寝起きを繰り返し 時には大いに粋がって
つまんないことを人に自慢する
ちょっと 余裕が持てただけで
ちょっと 運が良かっただけで
腕を振って とにかく今より前へその先へ
風が吹くまま気の向くまま 歩いてこう
今よりもっとずっと先の未来も
今と意外と何にも変わらなくて
ただ空や雲が流れて 人は変わらず
多くて 苦労話も尽きなくて
君と僕も 相変わらず喧嘩ばっかしてるよ
今日と明日が同じ世界の続きなら
今と未来もそれと同じで
ちょっと時間が 流れただけで
ちょっと時計が 回っただけで
それだけで。
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この世界で 一番誰を愛してるか
そんなことは わからないけど
たくさんいる愛してる人の中で
君は特別だってことは変わらない
時々けんかもして 時々すれ違って
また何度でも 「好き」が「嫌い」になって
「嫌い」が「好き」になって 数えきれない仲直りの中で 数えきれないキスを重ね
僕らは 揺るぎない僕らを探してく
約束しよう明日は 今日よりももっと君を好きになること
そして 僕も 今日よりも好きになれる君を必ず見つけること
今日よりも明日はもっと君を好きになろう
愛を向けるまなざしそれが
恋人でも家族でも 誰でも
それぞれ違うまなざしがあるんだ
僕が君に君が僕に向けるまなざしは
時には 目をそらして 見つめ合って
わからない お互いを わかりたくって
わからない君を わかりたくって
数えきれない 笑顔や涙が 数えきれない思い出の中に 宝物みたいにしまってる
約束しよう 今日君を嫌いになった僕ならば
明日はその嫌いになった君を好きになってみせるね
歳をとっても 変わらず 手をつないで
好きと言える二人でいよう
運命や奇跡なんて 鼻で笑うような デリカシーもない僕だけど
君と出会ったのは そう呼んでも差し支えない 気がするのは
今が幸せだからかな
約束しよう明日は 今日よりももっと君を好きになること
そして 僕も 今日よりも好きになれる君を必ず見つけること
今日よりも明日はもっと君を好きになろう。
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歩き続けて かれこれどれくらいだろう
終わりのない闇の中を歩き出してから
今日どのくらいの人が生まれても
明日どのくらいの人がくたばっても
ただ僕らはそんなことにさえ
気づかずにたくさんの産声や涙のそばを通り過ぎてく
それは僕にしたって同じだって気づいたよ
影ひとつ残さず 消えてしまえば
せめて 花びらひとつ残っていれば
誰かの心の中に いつまでも生きていられるのに
それは某日某所未明の出来事でした
丁寧な口調でニュース原稿を読み上げる
今日どのくらいの人が笑っていても
明日どのくらいの人が泣くとしても
戦争のない国では 退屈紛れに
いじめに走る病んだ子供たちや我が子に虐待する母親が
偽りの平和の世界の中で 正しさなどと鼻で笑う
悪魔のような顔した子供は 命を足蹴にする
それは張りぼてのおとぎの国の物語
見せかけだけの夢の国
それは僕にしたって同じだって気づいたよ
影ひとつ残さず 消えてしまえば
せめて 花びらひとつ残っていれば
誰かの心の中に いつまでも生きていられるのに。
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瞳のスクリーンに映る 世界 それはまるで超大作の映画のよう
目の前を 流れる 車の群れを指で数えてる
なんとなく それとなく 始まっては終わるものを
目を閉じた暗闇の向こう 咲いた花
節穴のこの瞳でもちゃんと見えるかな
幕がひらいて 瞼をひらいて
まぶしいほどの光の中 そこにある世界を すべてと呼ぶなら
目には見えない気持ちや かすかな感情の揺らめきに心をうごかしてごらんよ
そっと目を閉じたら 途端に世界から隔離された気持ちになる
目の前を 行ったり来たりする 朝と夜
なにげなく さりげなく 咲いては散る命
耳をふさいでも なぜか消えない音色
誰もいない夜を包み込む静寂のよう
夜が明けてまた 朝になって
目をそらした先にも 続いてる世界が 逃げ場をなくす
ここにはないけど 確かに 存在するすべての 温もりに 手を伸ばしてごらんよ
産声が 上がる
どんな世界にも人のぬくもりや優しさがあるのなら
希望さえも嘘にはならない
幕がひらいて 瞼をひらいて
まぶしいほどの光の中 そこにある世界を すべてと呼ぶなら
目には見えない気持ちや かすかな感情の揺らめきに心をうごかしてごらんよ。
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瞼の裏に しまわれたままの未来は
暗闇が 抱いている太陽や月のように
孤独なままで ずっとさまよってく それはひとつの箱の中に閉じこめられた世界のよう
僕らの未来は 僕らの中にある
目を閉じたその暗闇の向こうに灯る光
耳をふさいだその無音の向こうで 音をたてるメロディ
そう遠くもないさ
未来は 踏み出したら もう目と鼻の先。
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夕暮れ帰り道 ひとりたたずんで
赤く染まった空を見上げていました
公園 誰もいない 風に揺れるブランコ
静けさが こわいくらいに広がってる
ああ ぽつりぽつり街灯がともって
なんだか寂しくなって切なくなって
人恋しさに埋もれた
人混みの中にいても 少しも この寂しさは消えないんだ
だってほかの人には見えない傷跡だから
ねえ せめて こんな僕を痛いくらいに抱きしめてくれる
当たり前な愛がそばにあれば 人を愛することなんて簡単なのに
夜の片隅 何を見つめているのか
僕には何にも見えてはいないよ
自販機 切れかかった水銀灯
静けさにもたれ掛かって泣いていた
ああ ゆらりゆらり涙がこぼれ落ちる
そんな様を「弱さ」と言うのなら
僕は誰ひとり信じない
夜も朝もどんなときも 同じ気持ちに苛まれたまま 僕は生きてるよ
喩えるなら無痛の痛み 心をしめつける
ねえ せめて 優しすぎるくらいの世界ならば こんなに
悲しい気持ちにならなくても良かったのかな 何てことを考えて
人混みの中にいても 少しも この寂しさは消えないんだ
だってほかの人には見えない傷跡だから
ねえ せめて こんな僕を痛いくらいに抱きしめてくれる
当たり前な愛がそばにあれば 人を愛することなんて簡単なのに。
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探しても探しても見つからない 私を救う言葉 私をかばう言葉
私を助ける言葉 私を支える言葉 私を慰める言葉
それもそのはずだ だって僕はどんなに
姿勢正しても 間違っていることには変わらないから
青空の下を胸を張って歩けない
とんでもない人でなしのろくでなし。
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ねえ 難産で 生むことが出来なかった
名前もない命もあります
ねえ いじめを理由に 自ら命を絶つ人もいます
まだまっ白なページを残したままで
選ばれた命と選ばれなかった命
その違いはなんだろう 違いなんかないんだよ
だって生きる人はみんな 同じように
花が咲くように 風に吹かれて 芽吹いた綿毛なんだから
ねえ 人は愛すれば愛するほどに
愛の裏返しで 間違いを犯し
しつけを理由に虐待という 拳を 振るう人もいます
煙草を押しつけられたあとが泣いている
生きていい人と生きちゃいけない人
そんなものはないからね
笑い 泣く 人の 暮らしの向こう 目を凝らせば
幸せは 探すまでもなく 目と鼻の先に あるのです
ないものねだりで 欲張れば きっと自分がどれだけ幸せなのかなんて わからない
幸せになるコツはすぐそばにある身近な幸せに気づくこと
遠くを見るよりも 目の前にある ささやかな幸せに気づくこと
選ばれた命と選ばれなかった命
その違いはなんだろう 違いなんかないんだよ
だって生きる人はみんな 同じように
花が咲くように 風に吹かれて 芽吹いた綿毛なんだから。