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[6005] 迷い子
詩人:どるとる [投票][編集]


どこに行けばいいのかな 僕はもう迷子のまま
だんだん夜は暗くなるし 日が落ちたら何も見えなくなる
笑う人を見ても どうして笑うのか僕にはわからない
泣いてる人のことのほうがどっちかといえばわかるよ

限りある命を持った少し長めの命を持った花は 今日もきれいに咲いてるのに
目には見えない涙の雨に濡れてる
言い知れない痛みを抱きしめてる

どこに行けば 人に会えるかな 話しかけても道さえ教えてくれないなら 僕は見えないのも同じ
嘆くばかりの人を見れば情けないって笑うのに
嘆く僕を笑う周りをあなたは許せないんでしょう?
笑った自分は もう覚えてもいないのさ

限りある命を持った少し長めの命を持った花は 今日もきれいに咲いてるのに
目には見えない涙の雨に濡れてる
言い知れない痛みを抱きしめてる

邪な欲望を持った少し清らかな心を持った空は 今日もきれいに暮れてくのに
時折、人には見せない夜を抱えてる
誰も知らない顔を隠している

だから君も僕もみんな迷子です
人には到底理解しえない何かを
胸に 楔のように突き刺してる。

2015/01/24 (Sat)

[6004] ペットボトルロケットが飛んだ日
詩人:どるとる [投票][編集]

いつの話だったろうか 遠い昔の話をしよう
僕はまだ何も知らない夢見る子供だったよ
下手くそな僕がつくった ペットボトル製の不格好なロケット
友達と二人がかりで河原まで運んだあの夜をまだ覚えてる

君に見せたいんだ とっておきの光景を
記憶にずっと先まで残るような思い出になるよ
少し 大げさに言ったけど それほど嘘でもないはずさ
しぶきを上げて 夜空に 舞い上がったあの夏 二人で飛ばした
夢を乗せたペットボトルロケット
未来までひとっ飛び

最近見つけたんだよ
押し入れの中から
あの日撮った写真と
ロケットの残骸
捨てようと思ったけどなかなか捨てられずにまだ持ってる
あの夏、君に恋をした 思いを空に飛ばしたんだ

今もあの夜のことを覚えてるよ ペットボトルが飛んだことより君の笑顔に夢中だったけど
夜空の向こうに飛んで行ったロケットは
確かに二人を乗せて飛び立った 好きだとか嫌いだとか 曖昧だけど この胸の中に咲いた淡い思いには
少しも嘘はなかった

スリーツーワン数を数えて ロケットは
次なる 目的地を目指して旅立った 僕らは間違いなく飛行士だった
でも僕らはそれぞれ違う未来に 飛び立った
君は今元気かなあ
同じ世界にいるのにね遠い宇宙にいるかのような気持ちだよ

君に見せたいんだ とっておきの光景を
記憶にずっと先まで残るような思い出になるよ
少し 大げさに言ったけど それほど嘘でもないはずさ
しぶきを上げて 夜空に 舞い上がったあの夏 二人で飛ばした
夢を乗せたペットボトルロケット
未来までひとっ飛び。

2015/01/24 (Sat)

[6003] 三日月
詩人:どるとる [投票][編集]


眠れない夜は最近ありますか?
そんなときにはどうぞ
惚けた僕の顔を思い出してください
いろんなことがお互いありますが僕は大丈夫
ふと思い出した時にでも考えてくれたらそれでいいよ
雨はどうして降るんだろう
傷ついた人のそばにも
風はどうして吹くんだろう
頑張ってる人のそばにも

ねえ 見上げる空 いつの間にか
僕や君を 照らしてるあの三日月は
今日も願わずともそばにいてくれるのに
いくら話しかけても語りかけてみても
肯定も否定もしないでただ 誰かの瞳の中にそっと浮かぶよ
憎い奴なんだ 今日もおまえのおかげで
僕は醜くなれず 誰のことも憎めない

何も捗らない日は最近あるかい?
そんなときには何をやっても多分 ままならないよ
疲れたときには 休むことが何より大事さ
走りつづけるのもいいけど頑張りすぎはいけないよ
こんなに優しい人なのに 報われないのはなぜかなあ?
こんなに愛されてるのに何も出来ないままじゃいられない

ねえ 目を閉じても消えない光が
暮らしを照らしてる
月が見えない夜は
誰かのぬくもりだったり優しさが光になる
僕がどんなにわがままでもどんなにへましようとも君は笑って 「たいしたことじゃない」って言うんだ
「ありがとう愛してる」 いつも同じようなことしか言えないけど
愛しい奴なんだ 僕はあなたが好きでたまらない

カレンダーは また一枚 めくられる
もうすぐ長い冬は終わりこの街に暖かい春が花々の目を覚ます

ねえ 見上げる空 いつの間にか
僕や君を 照らしてるあの三日月は
今日も願わずともそばにいてくれるのに
いくら話しかけても語りかけてみても
肯定も否定もしないでただ 誰かの瞳の中にそっと浮かぶよ
憎い奴なんだ 今日もおまえのおかげで
僕は醜くなれず 誰のことも憎めない

だから僕は僕のまま
白線をはみ出せず
今日も君っていう三日月にかかる雲になるのさ。

2015/01/24 (Sat)

[6002] 願い星
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もしも願いがひとつだけ叶うなら
どうか大好きなあの人に幸せな未来を
僕じゃあの人を幸せに出来ないみたいだ
あの人が選んだ人は僕より素敵な人だから
せめて 君を好きになった気持ちだけは
ずっとこの胸の中に宝物のように
しまっておいていいかなあ

尾を引いて夜空を駆ける流れ星に
願ったあの日が今もつい昨日のことようによみがえるよ
瞼の裏今でも焼き付いてるあの場面
涙ながらにごめんって言った君は
それでも僕の目をまっすぐ見つめて
こう言ったね 好きになってくれてありがとう
僕はその時思ったよ
君を好きになったことはけして間違いじゃなかったことに

叶わない恋は するだけ無駄なのか
それでもあたためた時間は間違いなく
僕の中に君の中にそれぞれ違う思いだけど 大切な気持ちを芽生えさせたよ
夕暮れの校舎は 夕日で赤く染まって
やがて来る夜を待ちわびながら
誰かの背中をそっと見送ってた

たとえば好きな人に抱く あなたのその思いは星のように遥か彼方から 落ちてきた流れ星
優しい君だから好きになったんだ
叶わない恋の終わりも君がくれた言葉で
まるでどしゃ降りのはずの僕の心に 陽射しが差し込んだような気がするんだよ

叶わなかった恋だけど心は静かで
君がくれたこの思いに僕も 何度も 何度も
ありがとうって言ったよ

尾を引いて夜空を駆ける流れ星に
願ったあの日が今もつい昨日のことようによみがえるよ
瞼の裏今でも焼き付いてるあの場面
涙ながらにごめんって言った君は
それでも僕の目をまっすぐ見つめて
こう言ったね 好きになってくれてありがとう
僕はその時思ったよ
君を好きになったことはけして間違いじゃなかったことに。

2015/01/24 (Sat)

[6001] うまれてはじめて
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愛する人が僕にも出来たよ
それはどんなものよりかけがえのない宝物
守るべきものがひとつ出来たよ
それは何を引き替えにしてもいいくらいなんだ
何をどうすれば愛することになるのかなあ
肝心なことはいつもわからないまま
とりあえず 好きの一言でごまかしていた

頼りない僕の背中に君を乗せて戯れてる
そんな時間が一番好きなんだ うまれてはじめて 自分以外に大切なものが出来た気がする いや多分自分以上に大切なものが出来たんだよ
これからも末永くよろしくね 世界中でただ一人だけ僕に愛されることを許された人

不器用さなら誰にも負けないのに
情けなさで勝負したら一番なのになあ
そんなことを言った日には 君はしばらく口をきいてくれなくなるね
「自信を持っていいんだよ胸を張りなよ」
君はいつもそう励ますけど 僕は昔から落ち込み出すとなかなか立ち直れないのさ

一度「こんな僕が嫌いになったら無理せずに別れよう」
そう言ったことがあったね うまれてはじめて その時愛されることの痛みを 知ったんだ
君の平手が 僕のほほを思いきり 叩いた
好きじゃなければ一緒になんかいないよって君は泣いていた
こんなに 愛してくれる人に僕は愛されてるんだなあ 世界中でただひとりだけ
君を愛することができるのは僕だけだ

おはようとかおやすみ 単純なそんな日常会話に紛らせるように
そっと 日々の感謝を込めて たまにはありがとうって言ってみる
柄じゃないのはわかってるけど 君が好きだから

頼りない僕の背中に君を乗せて戯れてる
そんな時間が一番好きなんだ うまれてはじめて 自分以外に大切なものが出来た気がする いや多分自分以上に大切なものが出来たんだよ
これからも末永くよろしくね 世界中でただ一人だけ僕に愛されることを許された人

そう世界中でただ一人だけ ためらいも迷いもなく僕を愛してくれる人。

2015/01/23 (Fri)

[6000] 暮らしの輪郭
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時計は置き去りさ 時間からはみ出した僕は
孤独なまま ずっと同じ雨に降られている
目を閉じてしまえば何も見えないけれど
そこに映るものは嘗てこの瞳が心に体に刻みつけたもの

さよなら 坂道を下ってゆく時間が
少しずつ暮れゆくまでの辛抱だ
ただいまやおかえり
おはようやおやすみ
何でもない言葉の片隅に灯る光
忘れないで
いつか閉じ込めた記憶が波にさらわれても

ああ昨日のこともあざやかに覚えているのに
時間が変えてしまう でも残酷とは呼べない
指折り数えている大切なひとつひとつを
どれもなくしたくないものだけに
僕はそれを思うと深い青に沈んでしまう

愛してる 言葉はすんなりと流れて
僕の耳に 心に染み込んでゆく
雨上がりに見た虹
明けたばかりの街
何気ない 暮らしの隅っこに眠る幸せ
忘れないよ
いつか宝物と呼んでいた時間はこれからも変わらず宝物のままだから

さよなら 坂道を下ってゆく時間が
少しずつ暮れゆくまでの辛抱だ
ただいまやおかえり
おはようやおやすみ
何でもない言葉の片隅に灯る光
忘れないで
いつか閉じ込めた記憶が波にさらわれても

あなたのことを
忘れてしまっても
積み重ねた時間は
そこかしこに刻まれている。

2015/01/20 (Tue)

[5999] 涙の似合う人
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強がったって 何も出来ないくせして
どうして 意地を張り強がってしまうのか
涙を流すことを弱さをさらけ出すことだと 勘違いした人が
いい加減なことを言いふらす

涙を流すことを弱さだというのなら
涙を流せないあなたのほうが弱い人だと思うよ
自分に素直になれないから 心に素直になることがどうしていけないことなのか
僕にはわからない

心に嘘をついて悲しくないふりして
無理やり笑うくらいなら 僕は存分に泣きたいよ
愛想笑いが似合う人より涙の似合う人になりたい

君にも心配してくれる人がいるだろう
優しさって 押し付けるものじゃないよ
さりとてもらって困るものじゃないけれど 見返り求めるならそれはもう愛じゃない
きれいごとだけでは片付かないことがある
腹のうちをさぐりあったり疑いあったりするような世の中だから 思い合うゆとりさえ持てないんだね
それは思うより悲しいことさ

本当の気持ちを偽って 生きているうちに いつの間にか笑い方さえ忘れてしまう
僕の心はどこに行ってしまったんだろう

世知辛い世の中の風は冷たくて 優しさを求めれば求めるほど
かわりに知るのは 人の醜さや汚さです
それでも忘れたくないよ誰かを信じること
僕らはその大切さを痛いほど知ってるから

心に嘘をついて悲しくないふりして
無理やり笑うくらいなら 僕は存分に泣きたいよ
愛想笑いが似合う人より涙の似合う人になりたい

その涙は きっと明日の笑顔に変わる
雨上がりの虹みたいに その笑顔は泣き止んだあなたの顔に似合うだろう。

2015/01/19 (Mon)

[5998] あんぶれら
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雨は何を濡らすために降るのかな
たとえば僕に何が出来るかなあ
泣くばかりの君に傘がひとつあれば
なければあなたの手を差し出せば
寂しさくらいは紛れそうで

目には見えない雨が降るこの世界ではかわりにぬくもりや優しさが傘になる
愛に紛らせて
欲をかかないで

汚い僕の手は洗わないまま
これが僕だとさらけ出してしまえ
憎まれ口はそのくらいにしてやれ
明日雨だとしても僕が太陽になろう
足元くらいは照らせそうで

痛みを共有出来ないこの世界ではかわりに知ったかぶりが愛になりすましてる
汚い言葉でも
愛は叫べるのに

目には見えない雨が降るこの世界ではかわりにぬくもりや優しさが傘になる
愛に紛らせて
欲をかかないで

「傷ひとつない愛」そんなものを愛とは呼ばないで。

2015/01/18 (Sun)

[5997] あなたの背中
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この街に生きる人々の一人一人を僕は知らないし
君も僕を知らないだろう
どんなに声を張り上げたって意味はない
だからそっと静かに波が寄せては引いてゆく音を 聞いていよう

振り返るその背中に
映るいくつもの思い出が いくつもの物語を抱きしめてる
ああ 生きているんだ まるで息を吸って吐き出すみたいに 明日もあさっても
あなたの背中は何も変わらないままそこにあるのね

思い出ばかりにとらわれていたら明日を生きられないからね
そろそろ前を向いて歩きなさい
人は前に向かって歩く生き物だって誰かが言っていたよ

鏡のように映してる
あなたと私が見てる世界 それはいつもすれ違う
ああ それでもいいんだ 座ったり立ち上がったりするように繰り返しなさい
いつの間にかあなたの背中は思い出を背負ってるのね

ふと目を閉じて考える
どれだけの人がこの世界に生きているのか
そしてどれだけの人が明日を望むのか
ただ僕は誰かの背中を見つめたまま
そこに映る 影や光に気付いたよ
僕の好きな人の背中は泣いていた

振り返るその背中に
映るいくつもの思い出が いくつもの物語を抱きしめてる
ああ 生きているんだ まるで息を吸って吐き出すみたいに 明日もあさっても
あなたの背中は何も変わらないままそこにあるのね

たまには疲れたその背中を後ろから 抱きしめてあげなさい。

2015/01/18 (Sun)

[5996] 君が素直になるまで
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喧嘩した日の夜は いつもよりも長く感じるよ
早く明けてくれないかなあ いつまでも眠れない
嘘をついてばかりだ
ごまかしてばかりだ
だから当然の結果だ でもまだ終わるには僕らはあまりに愛を知らなすぎるよ
歩き出したばかりの旅だから

君のなんでもないの言葉は必ず何かがある時の合図だから 聞き返すよ何度でも君が素直になるまで
それが僕に残された役目だと思うから

愛はとても面倒なもので寄り添ってるだけじゃわからないこともたくさんあるんだ
言い訳ばかりの僕と
意地っ張りな君は
どこか少し似てるね だから気が合うのかな 僕らはこれからいくらでも思い出を増やせるよ
時間ならくれてやるほどある

愛してるなんてなくてもなんとなく 愛されてるってわかるのはもう心が通じ合っているから 僕が素直に謝れば
いつもの優しい君がほらそこにいる

人は愛する人の笑顔のためにきっと 辛いことも頑張っているんだろう
僕にもわかるよ 愛する人が僕にもいるから
僕も頑張れるかなあ
頼りないし 情けないけど とりあえずやってみるよ

君のなんでもないの言葉は必ず何かがある時の合図だから 聞き返すよ何度でも君が素直になるまで
愛する人に任された仕事だと思うから。

2015/01/18 (Sun)
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