詩人:どるとる | [投票][編集] |
歩き疲れて やっと家路にたどり着いた時には
空の向こうまで 赤く染まっていたよ
なんでだろうか もう何度も見てるはずなのに
いつも日が暮れると切なくなるんだ
わき上がる思いに逆らえなくて また涙がほほを伝う
悲しかったこと うれしかったこと
聞かせてよ 話してよ もっと伝えてよ
言葉にもならないくらい 辛いことがあるのは
お互い様だけど
少しでもあなたの力になりたいから
そばにいさせてよ そばにいたいよ
ごらんなさい 今日もまた日が暮れればほら
カラスも群れで巣に帰るよ
あなたには帰る場所がある 待っていてくれる人がいる
それだけで幸せじゃないか
これ以上の幸せはほかにはない 何もいらないよ
泣いちゃったことも笑ったことも
恥ずかしいことでもなんでもいいから
お互いの今日あった出来事を 食事でもしながらゆっくり話そうよ
そんなささやかな時間をいくらでも
積み重ねたら いつの間にか幸せになれる
気づかないところで
きっと誰もが幸せの前を 通り過ぎていく
当たり前な幸せじゃもう我慢出来なくて 特別なこと 望むから もう自分が幸せなんだとは思わないのです
泣いちゃったことも笑ったことも
恥ずかしいことでもなんでもいいから
お互いの今日あった出来事を 食事でもしながらゆっくり話そうよ
そんなささやかな時間をいくらでも
積み重ねたら いつの間にか幸せになれる
そこに幸せは生まれる。
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名前をつければ
それがそれだとわかるけど 名前がなかったら
僕はきっと君を呼べない
君はきっと僕を呼べない
花はなぜ花なのか 空はなぜ空なのか
人はなぜ人なのか つけられたその名前
死ぬまで愛すことが出来るかな
あなたがいつかつけてくれたその名前を
そこにあるものを
区別するためだけの名前ならつまらない
名前の向こうにある意味を悟りなさい
僕はなぜ僕なのか 君はなぜ君なのか
なぜ生きているのか その答えはあなたの名前の中にある
あなたが生きている証です その名前は
存在するものにはどんなものにも名前があるけど
聞こえないものや見えないもの たとえば感情や思いなんてものには名前がない
だけど名前がなくても僕らは ここにあるってわかるよ
本当に大切なものは名前なんてなくても宝物だから
花はなぜ花なのか 空はなぜ空なのか
人はなぜ人なのか つけられたその名前
死ぬまで愛すことが出来るかな
あなたがいつかつけてくれたその名前を
僕は胸を張って自信を持って 守ってゆけるかな。
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それを悲しみと 喜びとわからせるものはなんだ
その名を呼べば なんだって必要なものはすぐ側にある
だけど本当は僕は僕じゃなくて君も君じゃなくて
たくさんの中のひとつってだけで名前なんかないのに
私が私とわかるよう
ほかの誰かと間違えぬよう
私に私という名前をつけたのさ
だから私は私であって あなたじゃなく
だからあなたはあなたであって 私じゃない。
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美味しいものが食べたい
景色のきれいな場所に行きたい
高いバックや時計が欲しい
人の欲は尽きることはなく
今日も人は必要以上に欲をかいて多くを欲しがる
あなたの その瞳に光るものは何ですか?
何を見ているの?何を聞いているの?
大切なものは たくさんあるけど
命ほど大切なものはこの世にはないよ
ふつうほど幸せなことはこの世にはないよ
だから僕は何もいらない
本当はそう言いたいんだ
僕らが鼻で笑う毎日や
僕らが蔑ろにしている物さえ
当たり前じゃない世界じゃ
それはなんて羨ましいんだろう
それでも僕らは気づかずただ欲張るだけ
あなたの その心にとまったものは何ですか?
それはたとえば誰かが幸せそうに笑う顔や なんでもない誰かの優しさなのに
僕は何を見ていたんだろう
君は何を見ているんですか?
幸せの中で 幸せを欲しがってる
滑稽な姿だ 僕らは誰かから見れば
欲張っているだけで 満たされない心の醜さをさらけ出したまま それを隠そうともしない 愚か者
あなたの その瞳に光るものは何ですか?
何を見ているの?何を聞いているの?
大切なものは たくさんあるけど
命ほど大切なものはこの世にはないよ
ふつうほど幸せなことはこの世にはないよ
だから僕は何もいらない
本当はそう言いたいんだ
幸せだって 叫びたいんだ
だけど欲望がそれを邪魔する。
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夜が通り過ぎてく 僕の後ろ姿
追いかけるように
闇が果てなく広がってゆく
答えなんてない ただそこに世界があって
それを見つめる瞳があるだけ
悲しかったり うれしかったりするだけの心が 愛した日々が宝物になるだけ
尊かったり慈しんだりするだけの心が愛した日々を 思い出と呼ぶだけ。
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歩き疲れて ふと立ち止まる帰り道
わざと遠回りして このままどこまで行こうか
明かりが 灯って 闇を照らすのに
わずかな明かりだから 足元くらいしか照らせない
その切なさを そのさびしさを
包み込むような夕暮れがまだ
僕の瞼の奥で熱く燃えている
さっき聞いたさよならがまだ 僕の中に残っている。
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生きていることが時々 寂しかったり悲しかったりするのは生きているからだ
そんな当たり前なこと 今までどうして気づかなかったんだろうなあ
目を閉じたままでもいいから
耳をふさいだままでもいいから
もう一度だけ 喜びに笑ってみないか?
もう一度だけ 悲しみに泣いてみないか?
もう一度だけ 怒りに我を忘れてみないか?
もう一度だけ 思い出し笑いしてみないか?
きっと生きていることを今までよりずっと 強く思い出せる
死ぬこともまたひとつの道だというあなたはなぜかまだ生きている
容易には捨てられない
命だから重荷に思ってもしかたないよな
少しくらい優しくなくたってかまわない
少しくらいぶきっちょだっていいから
もう一度だけ 喜びに笑ってみないか?
もう一度だけ 悲しみに泣いてみないか?
もう一度だけ 怒りに我を忘れてみないか?
もう一度だけ 思い出し笑いしてみないか?
きっと生きていることを今までよりずっと 強く思い出せる
生きているという当たり前なことが生きていられる喜びだと気づくだろう。
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ねえあなたには 好きな人はいますか?
その人はどんな人ですか?
心優しくて きっとあたたかな笑顔を浮かべる そんな人なんだろう
本当に好きな人に出会ったとき
人はその気持ちを うまく言葉にできない
だって 好きな気持ちが言葉なんかじゃ
とてもとても足りないから
僕はあなたのそばに 花を咲かせたい
ねえ どんなに届かない空に手を伸ばしても
だけどこんなに近くにいる人にさえ
届かない思いがあることが不思議でならないのはなぜかな
泣いたり笑ったりするのもひとりじゃ
つまらなくなったのはあなたと出会ったから
言葉にすれば単純なのに 言おうとすると天と地ほどの距離
恋とはなんて 複雑なものなのか 踏み出せない一歩がある
風に吹かれて 種を飛ばす 風にのった綿毛が 旅に出る
僕はどこに行こう?
あなたのそばに行こう
純粋で無垢な思いが 種を落とす場所を探して 旅をしている
恋とは そんなものです たとえるならば綿毛の旅の記憶
僕という小さな小さな 綿毛があなたという大きな 大きな大地に恋をしたお話。
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赤く燃える夕日が沈む頃 君は帰り道を歩いていますか
わけもなく切なくなったり寂しくなるのは
気のせいじゃないです
誰かの手が 僕の手を優しく握ってくれる
この手に伝わるぬくもりが 心まで届いたら
幸せだって 言葉にしたいよ そう思うんだ
わかってても 当たり前なことでも
ちゃんとあなたに伝えたいから
夕日が沈んでもまだ瞼の裏や胸の隅にさっき見た
夕日の赤い色や寂しさや切なさが燃えているのは
それはきっと夕暮れ色の置き手紙だ
封を切って開けばまた何度も日は昇る
幸せだって 気づく前から 幸せだったよ
何気なく繰り返す毎日が すべての答え
あなたにだけはわかっていてほしい
ぽつんとたたずむ 長い影が揺れて
物憂げに 見上げた空に 星が流れてく
このぶんじゃ明日は 晴れだね
幸せだって 言葉にしたいよ そう思うんだ
わかってても 当たり前なことでも
ちゃんとあなたに伝えたいから
僕はあなたが好きだということを
いつでもあなたにわかっていてほしいから
精一杯手を伸ばす
その先にある愛を抱きしめる。
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目の前で泣いている人や
傷ついた人のそばを素通り出来る人になるな
誰かが落としたハンカチを見向きもせずにいるような
そんな人にだけはなってくれるな
どこまでもどこまでも人間らしくいたいから
きれいごともたくさん言えるくらい
素直な心が涙を抱きしめたとき
そこが優しさが花を咲かせる場所になる
人の笑顔を願える優しい人は傷跡を放ってはおけない
お節介かもしれない だけど人間なんてそのくらいがいいんじゃないかなあ
いつまでもいつまでもただの人間でいたい
君が涙に濡れる日は僕も同じ気持ちだ
君が笑顔を浮かべる日はとても晴れやか
心と心が重なるとき
そこが 優しさが花を咲かせる場所になる
単純なことなんだ難しいことなんか何ひとつないよ
ただ少しだけ心が揺れ動くものに真摯になってみる
それだけでいい
どこまでもどこまでも人間らしくいたいから
きれいごともたくさん言えるくらい
素直な心が涙を抱きしめたとき
そこが優しさが花を咲かせる場所になる
そこに愛は生まれる。