詩人:どるとる | [投票][編集] |
言葉もなく僕らは
ただ不器用に
すれ違いながら迷いながら歩いてゆく
同じ歩幅じゃ うまく歩けやしないから
時々は 追い越したり 追い抜かれたりしよう
下手な嘘は この頬に雨を降らす
愛されたいなら 適度ないい加減さを 持つことだ
日が暮れてゆくのを ただ 見ているだけでいいからね
そんなふうに 同じ窓辺で 同じ景色の中に 寄り添っていれば
やがて愛なんて いつの間にか この空っぽの胸の中を満たす
遠慮知らずの人は
不躾な人で
側にいてと言いながら一人が好き
最初から 違う人なんだから重なれない
それを知ってて 愛し合う人の摩訶不思議
傷跡に やさしい言葉がしみていく
「おはよう」や「おやすみ」がいかにありがたいかわかる
老いぼれていくのは 一人じゃないから みんな一緒だ
こんなふうに 誰かと同じ悲しみや喜びを味わえる幸せ
Stand by Me Stand by Me ごまかしながらも愛を伝えてる
今日もまた ささいなことで傷つけあった
今日もまた 素直になれずに意地を張った
それでもそのくらいが いいと思うのは
雨上がりの虹を 見たことがあるからで
日が暮れてゆくのを ただ 見ているだけでいいからね
そんなふうに 同じ窓辺で 同じ景色の中に 寄り添っていれば
やがて愛なんて いつの間にか この空っぽの胸の中を満たす
Stand by Me Stand by Me ごまかしながらも愛を伝えてる。
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隠し通せない 涙がはみ出して 夜が窓の隙間から忍び込んで
すこしだけ 痛い でも安らかな
そんな気持ちが僕に教える
あなたが好きだということがどれだけ
うれしいのか 悲しいのか 切ないのか
あなたも僕と同じ気持ちならば 何も心配なんてないのになあ
すれ違うばかりのこの気持ちは 重なり合うこともなく
つかの間の通り雨と 思うだけ
鈍い光で 照らされた夜が 空の星を 誰かに見つけさせれば
見上げた誰かの指先に 星は落ちて すこしの安息を与える
あなたが好きなのは僕じゃないことくらい わかっているんだ 残酷なくらいに
あなたは違う人を見ていて その人も違う人を見てて それでも
かなうこともない 恋でも まっすぐに見つめるあなたは
あまりにきれいで僕もまた恋する人
あなたが好きだということがどれだけ
うれしいのか 悲しいのか 切ないのか
あなたも僕と同じ気持ちならば 何も心配なんてないのになあ
すれ違うばかりのこの気持ちは 重なり合うこともなく
つかの間の通り雨と 思うだけ。
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沈む夕日をひたすら待っている
くだらない会話がいつまでも続く
カントリー映画のワンシーンに
重ねて見てるあの景色
ありきたりな有り様に僕は執心で
どこまでも続いてる麦畑は 今やもう寂しいばかりで
だけどあの人の優しい声は季節を惑わして 僕にいつでも変わらぬ優しさをくれる
熱いくらいのぬくもりがこの手に燃えている
日暮れを待って 僕はひたすら家路を辿る
チャイムもとうに過ぎた頃に帰り着く
幸せのドアが開けば
そこにはいつまでも変わらない笑顔が傷ついた僕を包み込む。
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悲しい気持ちは言葉にすれば なんてみっともないのだろうか
しみったれた泣き言が言葉になって
僕をみじめにするだけさ
嬉しい悲鳴は 言葉にすれば なんて自慢げに聞こえるんだろうな
わざわざ 言葉にしなくてもいいのにね 誰かに自慢したくなる
言葉にしていいこととしなくてもいいことの境がわからない
だから心はいつも背中合わせ。
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無意識の中にも
見えない花が咲く
僕の感覚に訴える
痛みとか安らぎとか
瞳なんか使わないでも
耳なんか使わないでも
ほらただふれあうだけで伝わるよ
「あなたがいる」ただそれだけで
僕には何よりの安心なんだなあ
だからずっと だからずっとそばにいてね
それが 幸せへの近道
なんて生意気を言ってみる
無感動の向こう側
心だけは偽れない
だからちゃんと涙に濡れる心があるんだ
たとえば機械じゃない
ましてや作り物でもない
血が通い涙も流せる人間なんだよ
「あなたがいる」そんな当たり前を
僕は糧にしていろんな障害を越えてく
それを可能にしてるのはあなたのおかげだと思うからね
精一杯 愛されてよ
あなたの好きなスミレが今朝咲いた
胸の中に 瞳の奥に
けして見えない場所に
愛はある それを誰も知らないだけ
あまりに小さすぎて気づかないだけ
「あなたがいる」ただそれだけで
僕には何よりの安心なんだなあ
だからずっと だからずっとそばにいてね
それが 幸せへの近道
なんて生意気を言ってみる。
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こんなに小さな からだの中に
大きな思いや誓いを秘めている
そんなあなたを僕は心から尊敬します
迷いながらでも 躓きながらでもいいんだね
生きることは旅のようなものだとあなたはよく言ったよ
あなたの笑顔やあなたの涙に
隠れた普段は見せない横顔に見えた本当のあなた
あなたへ あなたへ 伝えたいことがまだこんなにあったのに
あなたは あなたは
もうここにはいないんです 空の上に旅立ってしまったから
たくさんの感動と
たくさんの優しさをありがとう
ご冥福を祈ります。
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終電間際の電車はがらがら
無駄話すら聞こえない始末だ
ガタゴトと線路を走る音だけが
いつまでも僕のそばに寄り添ってる
誰かの悲しみとか痛みとか乗せて
電車は走る ため息が車輪を回してるみたいだなあ
涙の雨に濡れた 今日だから 容易には笑えないんだ
ああ 誰もが自分がここにいることの意味とか理由とか探しながら
誰かにすがってもここにいたくて でもそれじゃあまりにもちっぽけで
それでも 人はたまたま電車に乗り合わせたようなこの運命に遊ばれている
新聞を広げてる人や寝息を立てる人がいる
僕はひたすら眠らないように
頑張りながら窓に映る景色を見てる
僕の今日と誰かの今日があるけれど
少しも違わないよ どんな今日にも必ず終点がある
思いきり泣いたら 何が悲しいのか 忘れてしまう
ああ 誰もがみんな実は無傷に見えて傷だらけの心を背負ってる
それを僕は知らないしあなたも僕を知らない ただ単純にすれ違うだけ
そうしてやがて降りる駅に着いて ドアから出ると夜が広がってた
なにが悲しいのかな
わからないのに
こんなに涙が出るのはね がんばりすぎたからでしょうか
少しは 上手に生きれていますか
ああ 誰もが自分がここにいることの意味とか理由とか探しながら
誰かにすがってもここにいたくて でもそれじゃあまりにもちっぽけで
それでも 人はたまたま電車に乗り合わせたようなこの運命に遊ばれている
そんな気がする。
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君の流す 涙が やがて水たまりになっちゃった
そして水たまりはついに海になってしまったよ
魚も泳ぎだして 鯨なんかもいたりして
でもそんなことあるわけなくて 全部僕の夢で
君が僕のこと好きになってくれたらいいな
そんなことばかり考えてたら僕の足元に小さな水たまりがひとつ出来てたよ
そこに映る僕は
君にとても似合わなかったんだ
僕の流す 涙は弱さをたださらけ出すだけで 誰も守れやしない 役立たずな涙さ
泣いたりしても 何が出来るわけでもなく
ただ夜が朝に 朝が夜になる ただそれだけだ
何度も行ったり来たり 昨日と今日 そして明日
君のことばかり考えてたら いつの間にか少しは強い僕になれるかなあ
だからもう少し歩いて行こう
せめて晴れ間が見えるまで
君が僕のこと好きになってくれたらいいな
そんなことばかり考えてたら僕の足元に小さな水たまりがひとつ出来てたよ
そこに映る僕は
君にとても似合わなかったんだ
だから、もう少し
強くなれるまで
この思いは箱ん中。
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冬の訪れをしらせるように
今年最初の雪が 街を白く染めてゆく
お互いに距離をとりながらの恋だから
ぎこちなくてもどかしくて寂しかった
息も白く曇る帰り道にあなたに離されないようについていくけど
いつもあなたの背中に追いつけず見失ってしまう
待ってよ 行かないで 私はここにいるんだよ もっと寄り添って 痛いくらいに抱きしめて
寒さなんか感じさせないあなたのぬくもりの中で 冬が終わるまで眠っていたい
そう思う私は まるで春を待つ蕾だね
恋人たちであふれた表通り
電飾で飾られた店先 煌めくツリー
そういえばもうすぐクリスマスですね
気づかなかった 忙しさに紛れて
似合わない優しい言葉を君にかけても冗談なんて笑われた
あなたのそんな自由さが私は好き でも嫌い
冗談でもいいから愛してるってささやいて
強く強く抱きしめて 私の側にいてよ
寂しくなんてさせてやらないから 覚悟しててね 振り向きざまに言ったあなた
その時、私の中で蕾は静かに花開いたの
やっぱり側にいたいけどやっぱりひとりにもなりたい
揺らぐばかりの女心に私はいつも あなたを求めては どこかで避けてる
そんな私でもいいのなら あなたとこのまま
待ってよ 行かないで 私はここにいるんだよ もっと寄り添って 痛いくらいに抱きしめて
寒さなんか感じさせないあなたのぬくもりの中で 冬が終わるまで眠っていたい
そう思う私は まるで春を待つ蕾だね
偽れる筈もない この思いは
小さな この身に 閉じ込めた永遠の愛。
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今日も夕暮れ 空は果てまであかね色に 染まりきれいだね
化粧をしているようだな おめかしした空はきれいだね
僕は悲しかったことも
うれしかったことも忘れたくはないから
この胸の中に突き刺さったままの痛みさえも抱いたまま
明日に歩いていくよ
日が今まさに 落ちていくところ
さよなら さよなら 明日また会おうね
約束したから 明日にはまた会えるだろう
今日と変わらない 笑顔を浮かべながら
いつもの調子で
好きだよなんて言うかもしれないね
調子に乗った僕は君を抱きしめるだろう
だから涙は あしたにとっておこう
駅のホーム 見上げれば夜空が屋根の上に広がっている
星が散らばっている 改札を出れば月も輝いていました
僕は辛かったことも
転んだ膝の痛みも忘れないからね
この胸の中に 宝物のようにしまったすべての記憶は ひとつ残らず僕の思い出だから
押し花のように いつまでも捨てずにいよう
一度きりの出会いもあれば永遠の別れもある 今日出会った人に明日も会えるかな
今日と同じ顔をしたあなたに 僕はまたいつものように笑いかけられるかなあ
そして また別れ道 君に手を振るよ
さよならよりもまたあしたって言うよ
その時流した涙は 明日の笑顔になるさ
風が運んできたいつかの今日と同じ
夕暮れの匂い 夕闇が迫れば
僕はいつも あの日のことを思い出すんだ
日が今まさに 落ちていくところ
さよなら さよなら 明日また会おうね
約束したから 明日にはまた会えるだろう
今日と変わらない 笑顔を浮かべながら
いつもの調子で
好きだよなんて言うかもしれないね
調子に乗った僕は君を抱きしめるだろう
だから涙は あしたにとっておこう
今日流した涙は 明日の笑顔になるさ。