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どるとるの部屋  〜 新着順表示 〜


[5915] あの光
詩人:どるとる [投票][編集]


言葉もなく僕らはただ暗闇の中に
身をひそめて 隠れるように息をした
水銀灯の光だけが時折ゆらゆらと揺れて
陰鬱な路地裏にやがて来る夜を待った
「なぜ」だとか「どうして」だとか
もう考える気力もなくすべてを流れるように受け入れた

ああ数えきれないほど繰り返した
自慰のような その場しのぎの安らぎを
得るために 僕らは生きていく

どこまで行くのか どこまで行けるのか
道は来る者を拒まずただそこにある
踏み出したその一歩から世界が広がる
夜明けとともに消え失せるあの光
わけもなく 愛おしくて。

2014/11/12 (Wed)

[5914] 右手と左手の唄
詩人:どるとる [投票][編集]


日が落ちて すっかり暗くなった街並みに
アスファルトに影を落として帰る家路よ
どうしてなのかなあ わけもなく切なくなるのは 冷えた君の左手に僕の右手が語りかけてる

悲しいですか うれしいですか 寂しいですか
なんとなく握れば わかってしまうんだなあ
泣きたいですか 笑いたいですか少し疲れてますか
何も言わなくてもわかる右手と左手が会話をしてる

雨降る日も 晴れ渡る日も変わらない
肝心なことはずっと飽きてしまうくらいに
どうしてなのかなあ すべてを分かり合えないのは
喧嘩したときは言葉の代わりに手をつないで会話をするよ

ごめんね 僕がわるかったよ
私も少しは悪いとこがあったよ
言葉より確かなぬくもりが心に気持ちを伝える
愛してるよ 大好きだよ
君より僕のほうが いいえ私のほうが
右手と左手で通じ合う 僕の心と君の心 二つでひとつ

愛なんて不確かで見えないものが
もしも本当にあるならそれは心の中にあるんだろう
だって大切なものはいつも目には映らないから 目を閉じて感じることで ここにあるものを愛せれば

悲しいですか うれしいですか 寂しいですか
なんとなく握れば わかってしまうんだなあ
泣きたいですか 笑いたいですか少し疲れてますか
何も言わなくてもわかる右手と左手が会話をしてる

喧嘩をするのも仲直りするのも
右手と左手ですればいい おかしくて不思議なコミュニケーション。

2014/11/09 (Sun)

[5913] 孤独になりたい
詩人:どるとる [投票][編集]


ひとりぼっちの寂しさを知るにはまず
誰かの痛みを知ることだ 近道なんかないからね
人は誰も孤独になりたいと願う生き物で
だけれど孤独になったらきっと寂しくていられない

1人になんかなれないよ
いつもどこにいても誰かの眼差しの中
僕は結局誰かに助けられながら生きてる
僕も誰かの助けを期待しながら生きてる

1人で生きてるつもりだったけれど
こうして生きていられるのは誰かのおかげなんだなあ

誰からも孤独になれない人はいつも
人の中でしか 人とは名乗れないですから
人は誰も生まれてくるときも
死んでいくときも孤独だけど 思いはいつもそばにある

孤独を望んだ僕が最後にたどり着いたのは人のぬくもりの中
僕は誰かのそばにいなけりゃ生きられぬ
人は人と寄り添って生きるものなんだ
移り変わる季節の中で変わらないもの
何があるだろう 多分それは僕の中のあなた あなたの中の僕

1人になんかなれないよ
いつもどこにいても誰かの眼差しの中
僕は結局誰かに助けられながら生きてる
僕も誰かの助けを期待しながら生きてる
1人で生きてるつもりだったけれど
こうして生きていられるのは誰かのおかげなんだなあ。

2014/11/09 (Sun)

[5912] 涙の役割
詩人:どるとる [投票][編集]


誰かの優しさを 余計なお世話だとか
ありがた迷惑だとか思わないでほしいよ
おせっかいも 愛の形だから やんわりと受け取って ありがとうって笑いなさい
人と人が向き合えばそこに争いが生まれるのは免れないから
せめて心と心を向き合わせて 互いの苦労を労り敬おう

うれしいときに笑うことなんて簡単だ
難しいのは悲しいときに泣くことです
どうして 素直に心さらけ出して生きられないのかなあ
素直さよりも嘘をつける人が喜ばれる世界に僕は生まれた
涙の役割は 心のままに抑えきれない
喜びや悲しみを 吐き出すことなのに

人とのつながりをなくした時代に
求められるのは顔の見えない会話です
温かみのない会話だけで 成り立つ付き合いならばそれはなんて悲しいのだろう
人と人が向き合うならせめて 顔を見合わせて話をしたいよ
どんなに心通わせてもすべてを分かり合うことはできないけれど

うれしいときに 笑うことは許されても
悲しいときに泣くことは許されないよ
どうして大人は涙を見せるだけで 恥ずかしいと言われてしまうのかなあ
いつの間にか笑うことさえ出来なくなった
涙の役割は 見えない今の心の姿を
形にするはずの 手段なのになあ

嘘をついて悲しくないふりすれば それでいいなら
僕らの心は なんのためにあるのかな
いつしか意味をなくした心が 悲鳴をあげる

うれしいときに笑うことなんて簡単だ
難しいのは悲しいときに泣くことです
どうして 素直に心さらけ出して生きられないのかなあ
素直さよりも嘘をつける人が喜ばれる世界に僕は生まれた
涙の役割は 心のままに抑えきれない
喜びや悲しみを 吐き出すことなのに。

2014/11/08 (Sat)

[5911] 言い訳
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疲れたように笑って
また悪態ついて
誰かのせいにした
心腐らせていた

まるで 何もなかったように片付いた
今日の景色に 涙が見える 僕には歩いてきた道のりがあるから

言い訳をするよ させておくれよ
僕だけが悪いんじゃない それだけを
ただ言いたいだけでこんなに死にたくなる

わるい夢を見たそのあとで気付くのさ
朝はとうに明けていたことを
何か僕に出来ることがあるのなら
教えておくれよ 見つけられない長いトンネルの出口

言い訳をするよ させておくれよ
聞いてくれる誰かがいればまた違うんだ
だけど僕は悲しいほど孤独なんです

まるで 何もなかったように片付いた
今日の景色に 涙が見える 僕には歩いてきた道のりがあるから

言い訳をするよ させておくれよ
僕だけが悪いんじゃない それだけを
ただ言いたいだけでこんなに死にたくなる

だからもう死にたいなんて言えないように
僕を死ぬほど愛してください
僕だけを見つめてください
そしたら少しは生きることも楽しくなる。

2014/11/05 (Wed)

[5910] 僕の居場所
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僕はどうして生きているんだろう
そんなこともわからないようじゃ
生きてる意味もないよね
それでも生きたいよ
たまには死にたくなるけれど
嫌いな人もたくさんいるけど
優しい人もたくさんいるからね
なんとかやってるよ
下手くそな生き方だけど
これからも生きてくよ
この命果てるまで

泣きながらだっていいから
生きようと思った今日の僕は
死のうとした昨日の僕を恥じた
そうなんだ 僕の居場所は変わらずここです
雨のち晴れで雨が降ればまた晴れる この世界です

僕はなんの為に生きているんだろう
なんとなくここまで歩いてきたけれど
気づけば知らず知らずに歳を重ねて
老いさらばえた体を見つめる
なんでも出来るわけじゃないから
時には大きく間違えてしまう
それでも生きてるよ
ゆっくりだけど少しずつうまく歩けるように
生きたいと思う
笑えた昨日があるから

間違いだらけだっていいから
下手くそでもいいから生きてごらん
何が僕に出来るんだろう
とりあえず 僕は僕を幸せにするために生きるよ
笑って泣いてまた 笑って 泣いて歩いてく

青く晴れた空の向こうに
見える明日はけして悲しいことばかりじゃない
だから生きていこう
だから生きていこう

泣きながらだっていいから
生きようと思った今日の僕は
死のうとした昨日の僕を恥じた
そうなんだ 僕の居場所は変わらずここです
雨のち晴れで雨が降ればまた晴れる この世界です。

2014/11/05 (Wed)

[5909] 
詩人:どるとる [投票][編集]


どうして僕は君のことを好きなんだろう
思えばなぜかはわからないんです
でもいつの間にか君のことが好きになっていたんだ
恋というらしいねこんな気持ちのことを

どうすりゃいいのかなあ 行き場のない気持ちを持てあましたまま
僕は空を見上げてはため息ばかりついていました

汚れのないまっすぐな思いを抱えた心は
薄汚れた僕には似合わない でも今確かに思うのは あなたが好きだということ
気づいたんだそれだけで恋だ。

2014/11/05 (Wed)

[5908] 
詩人:どるとる [投票][編集]


ひとり夜の片隅で何をしているんだろう
昨日の痛みを抱いたまま
思い出の引き出しを開けたり閉めたりしているよ
ねえ 僕はうまく生きれているのかなあ
わからない 自分じゃ だから教えてよ

笑えない 今日がある
今日もまた 笑えない
一日中 空ばかり
眺めていただけで
それだけでもう死にたくなるんだ
おかしいかなあ

暮れゆく空の下で ひたすら歩く
家路はなぜか遠ざかり
ぐるぐる回る記憶の中君の笑顔探してた
ねえ 君はどうして僕に優しくしてくれるの
わからない こんなダメな僕なのに

笑ってた 昨日がある
泣いてる 今日もある
案外、悲しいだけじゃないと気付く
それだけでも救いだなあ ちょっとだけ進歩

だけどまた何度でも同じ気持ちになる
それは仕方ないよ 人なら誰でも同じ気持ちになる
だから笑えないんだなああなたの痛みを
自分のことのように思ってしまうから

笑えない 今日がある
今日もまた 笑えない
一日中 空ばかり
眺めていただけで
それだけでもう死にたくなるんだ
おかしいかなあ

おかしいはずもないさ
だってみんな同じ
雨に濡れてる。

2014/11/05 (Wed)

[5907] 若者よ
詩人:どるとる [投票][編集]


僕の足元を飾るスニーカーが
長い旅路の間にすっかり色あせて
薄汚れてしまった
心と同じように
誰かを心底憎んだら なんだか心が汚れてく気がしたよ
誰かを愛せた日には
なんだか心が輝いてる気がしたよ

若者よ 無理して器用に生きようとしなくていい
少しずつ ちょっとずつ 夢みてる私に近づければそれでいい
いつか 私の心に履かせていた
子供用のスニーカーを脱いで 裸足になるとき私は今よりずっと私らしくなれる

人の心には飾りなんていらないよ
ありのままの自分を愛せたら
それが一番私らしいと気づいたから
誰かに傷つけられても 仕返ししようとしなくなった
代わりに不憫に思ったんだ 私を傷つけないとあなたは生きられない人なんだ

若者よ 身の丈に合わない生き方しないでもいい
いつの間にか 知らない間に 私は私を見失っていた
やがて 私は私を見つけて
もう小さくて履けなくなったスニーカーを脱いで 私は一歩先の私になる

溢れかえる人混みの中 誰もが誰かに憧れながら
羨んだりもしてそうやって寄り道しながら本当の自分を少しずつ探してく

若者よ 無理して器用に生きようとしなくていい
少しずつ ちょっとずつ 夢みてる私に近づければそれでいい
いつか 私の心に履かせていた
子供用のスニーカーを脱いで 裸足になるとき私は今よりずっと私らしくなれる。

2014/11/05 (Wed)

[5906] ひとりじゃない
詩人:どるとる [投票][編集]


誰かを思うなんて
簡単に言うけど
誰かのこと思うには
心に余裕がないと
他人のことまで
目がいかないのです

人が人を思うことなんて当たり前だろう
だけどいざ 君は人を思いながら生きてますかと聞かれたら
答えに困るだろう

誰かの優しさにふれてはじめて気づく
僕は一人じゃない
大切なのは人にどう思われるかじゃなく
人をどう思うかだって知っているから

数えきれないほどの人であふれた街
そのすべての人と心通わせられるかな
分かり合えない部分はせめて認めよう

人と人が生きる場所には争いがあるから
少しでも 誰かの「わからない」をやわらかく受け止められたなら
傷つけあわず手をつなげる

重なるように ひとつになれない心が
寄り添うその時
忘れていたものが少しずつ見えてくるから せめて心だけはなくさぬように

優しさってなんだろう
思いやりってなんだろう
時々忘れてしまうのは
そんな当たり前であるはずの気持ちが見えない場所に生きてるから
だけど僕だけは変わらないよ

誰かの優しさにふれてはじめて気づく
僕は一人じゃない
大切なのは人にどう思われるかじゃなく
人をどう思うかだって知っているから。

2014/11/04 (Tue)
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