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どるとるの部屋  〜 新着順表示 〜


[5895] 輪郭線
詩人:どるとる [投票][編集]


見えないものを 見るためには心を使うんだ

聞こえないものを 聞き取るために 耳をすますんだよ

ないものをあるものとしてとらえることが
出来たならこの世界は随分賑やかになるだろう

僕がいつも見つめてる君にしたってさ
君が僕を思うように 僕が君を思うように
その思いは見えないだろう だけどここにある そういう感じで

あるはずもないものを たとえば感情や愛を縁取るように
その周囲に引かれた輪郭線を辿り
僕らは心で その形をなんとなく 感じ取っている

それを 僕らはただ言葉にする事がうまく出来ないだけだ

たとえば星の形 たとえば雪の形 イメージを重ねて見てる

表現力が 常識を覆して 想像だけで広がった箱庭の世界

そこには ただのひとつも決まりなんかない
だからはみ出すことも出来るよ 可能な限りはね

誰かがいつか 拾った命に 命がつながって
そうやって続いてくんだ道は伸びていく

その道の先に また誰かの産声が上がるよ

息をすることさえもそうしなけりゃ生きられない
見えないものに生かされてる僕らが
言えるのか?常識はいわば機械的な空調設備

あるはずもないものを たとえば感情や愛を縁取るように
その周囲に引かれた輪郭線を辿り
僕らは心で その形をなんとなく 感じ取っている

それを 僕らはただ言葉にする事がうまく出来ないだけだ

いつか 僕らは それさえ言葉にしたいと思っているんだ

納得しない自分にこの世界の展開図を 見せよう。

2014/10/26 (Sun)

[5894] いいんだよ
詩人:どるとる [投票][編集]


いいんだよ 泣きながらでも
いいんだよ 笑えなくても
いいんだよ 下手くそでも 不器用でも
生き方に形はなく 歩き方に決まりはない
だからいいんだよ 君の好きに生きなさい

いいんだよ 憎みながらもでも
いいんだよ 愛せる余裕があるなら
いいんだよ ゆっくりでものろまでも

くせのある 性格が人生の負担になっても
べつにいいんだよ そのぶん強くなれりゃ

笑ってる 君だけを見ていたくて
君につい優しくし過ぎてしまう僕だけど
お互い様だろう そんなことは
だからいいんだよ
今更始まったことじゃあるまいし

いいんだよ 泣きながらでも
いいんだよ 笑えなくても
そうしてたどり着いた今日が
きのう流した涙を忘れさせるような
笑顔に変わるなら いいんだよ いいんだよ

色々ある人生だけど たまには 誰かに頼りなさい 縋りなさい 甘えなさい

弱さは どこにある?弱さは人に頼れぬ自分自身の強がりの中にある
だからいいんだよ
人は一人じゃ一人前にはなれない
人は誰かといてはじめて一人前だ。

2014/10/26 (Sun)

[5893] かたときも
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寒さに声を
凍らされている
うまく謳えない
嘘もつけない
ただ当たり前が
当たり前のように
続く世界で
今日も暮らしてる
ぬくもりを灯して
抱き合えば
冬もあたたかい

僕らは 離れなかった かたときも
消えゆく命もろとも 離れなかった

花は雪にうずもれたまま
ただ一面白と銀の世界 寒いなあ
ただ当たり前に
当たり前が重なる そうして続く
営みは終わらない
寂しさを打ち消しあい 泣きながら
冬を越す

僕らは なににもなれない
最果てまで
世界の終わりを知りながら愛し合う
馬鹿者だから

僕らは 離れなかった かたときも
消えゆく命もろとも 離れなかった
離れなかったよ。

2014/10/26 (Sun)

[5892] ゆくえ
詩人:どるとる [投票][編集]


旅は続くだろうこのまま絶え間なく
明日を目指すだろう
私は私のまま あなたはあなたのまま
物語の中で 季節を行ったり来たりする

どこまで行けば いいのでしょうか
泣き笑い過ぎてく時の中で 僕の心は
行き場もなく 静けさの中にたたずみ
ゆくえも知れぬ幸せを追いかけ 見失い
また冬にはばまれて

夢は終わるだろうこのまま歩いていけば
いつか僕も屍になれるだろう
誰かが見上げた空を僕も見上げて
誰かと同じ思いでこの世界を見つめる

どこまで行けば たどり着くだろう
ただ宛もなくさまよう日々に疲れて
言葉もなく ただ目を閉じてみれば
なんてはかなくむなしい人生なんだろう
またひとつ歳をとる

過ぎ行く日々を指折り数えてみても
僕の指じゃとても足りないほどに思い出は
この胸の中に 寄り添ってくれている
寂しさは嘘なんだ
僕は一人じゃない

どこまで行けば いいのでしょうか
泣き笑い過ぎてく時の中で 僕の心は
行き場もなく 静けさの中にたたずみ
ゆくえも知れぬ幸せを追いかけ 見失い
また冬にはばまれて
遠い春を待ちぼうけ。

2014/10/26 (Sun)

[5891] 最後まで走りきるランナー
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もう負けないよ
いつの日か誓ったんだ
あの頃、僕がまだ幼かったとき
駆けっこで一等賞をとろうとして
それ以外は目にもくれなくて
大切なものが見えなかったんだ
大切なものは結果じゃなくどれだけ頑張ったかなのに
結果ばかりに惑わされ過程なんて見えなかったよ

僕は一番になったのに 最下位を走る人がなんだか
一番をとった自分より輝いて見えたんだ
僕がとりたかったのは
たくさんの人の中での一番じゃなく自分の中での一番だったんだ
たとえもう一番になれなくても最後まで走りきる ランナーはとてもかっこいいんだ

指にマメが出来るほど練習繰り返した
あの夕暮れの公園で逆上がりした
僕は何度も失敗をしてたっけ
何度やっても出来なくて
悔し涙をのんだんだ
自転車にもなかなか乗れなかったよ でも誰かが
背中を押してくれたからここまで僕は走ってこれた

僕はなにが欲しかったんだろう
一番になっても多分満たされないよ
でも最後までやりきることが出来れば
僕が待っていたのは
誰かからの拍手じゃなく 誉め言葉じゃなく
自分自身に 認めさせるような 揺るぎない自信ひとつだった

たとえ もう叶わない夢でも またいちから追いかけて
走り出す僕の心にはもう迷いはない

僕は一番になったのに 最下位を走る人がなんだか
一番をとった自分より輝いて見えたんだ
僕がとりたかったのは
たくさんの人の中での一番じゃなく自分の中での一番だったんだ
たとえもう一番になれなくても最後まで走りきる ランナーはとてもかっこいいんだ。

2014/10/26 (Sun)

[5890] 未完成2
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未完成な自分自身をどこかで憎みながらも
未完成な自分自身をどこかで愛しているんだ
その完成された未完成さが僕を限りなく人にするから。

2014/10/26 (Sun)

[5889] 未完成1
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鏡で自分の顔をまじまじと見つめたことはあるかい?
意外と知らない自分が見えてくるだろう
自分の欠点も自分の利点も知らないあなたは
他人を通して 自分というものがどんな姿であるかをはじめて知った顔をしている

自分なんて自分じゃうまくわからない
他人の瞳に映る自分も自分の中のひとつの一面でしかない
なら僕はどこだ 僕は一体誰なんだろう

未完成な僕らは 未完成ゆえに誰かを傷つけてしまう
だけど それゆえに人の痛みに傷つけた後で気づくことが出来る
未完成な僕らは 未完成ゆえに正しさに逆らってしまう
だけど それゆえに正しさの中にある ひずみを探し出せるんだ

自分のことを自分で愛せるかい?意外と難しいだろう
他人を愛するよりも自分を愛することは
何をどうすりゃ自分を愛することが出来るのか わからない僕は
自分が傷ついた時にはじめて自分に申し訳なく思ったんだ 僕は自分を愛しすぎたと
どんな花も水を与えすぎたら育たない
肥料もそこそこにしなけりゃ腐ってしまう それと同じように自分に甘すぎた僕は腐った

未完成な僕らは 未完成ゆえに ばか正直に生きられない
だけど 曲がったままでいるのも耐えられない
未完成な僕らは 未完成ゆえに 間違ったことも平気でする
だけど 間違ったことをしたことに後悔することが出来る

不器用なんだ ひとつのことにも
うまくのめり込めないし
かといって 途中で放り出すことも心底嫌う
そんな矛盾した生き物で
その矛盾のおかげで僕らは
完成されたものよりうまく出来ている

未完成な僕らは 未完成ゆえに誰かを傷つけてしまう
だけど それゆえに人の痛みに傷つけた後で気づくことが出来る
未完成な僕らは 未完成ゆえに正しさに逆らってしまう
だけど それゆえに正しさの中にある ひずみを探し出せるんだ

2014/10/26 (Sun)

[5888] 君がくれた贈り物
詩人:どるとる [投票][編集]


いつの間にか僕にも宝物と呼べるものが出来たよ
それは思い出という君と刻んだ日々や時間だよ
ささやかなれどもかけがえのないもの
私が生きてきた足跡の代わりに遠いきのうから続いてる
今日という日まで

笑ったこと 泣いたこと
たまには喧嘩して
たまには落ち込んだりして
そんな他愛ない日々のひとつひとつが
いつか素敵な思い出になる
それは君がくれた贈り物だよ
これからも変わらず大切にしていこう

目には見えないものは抱きしめてみれば
あたたかなぬくもりがこの胸に灯るのさ
思い出は過ぎても色褪せることなく
遠くなればなるほどその色はあざやかに見えるよ
まるできのうのように思い出せる

あの日の涙 あの日の笑顔
思い出のすべてがきれいなものばかりじゃないけれど
誰かと同じ思い出を持ってるだけで
いつか懐かしく今を語り明かせる
思い出ほど大切なものはないんだと
年老いた旅人は僕を追い越していく

僕が歳を重ねることは 大切な誰かも同じように歳をとっていくことと同じだから
時の流れが 出会いを生めば 別れを連れてくるから
涙は拭えないけど
あなたのことは多分ずっと忘れないから
あなたの思い出を胸に明日へ僕は飛んで行く

笑ったこと 泣いたこと
たまには喧嘩して
たまには落ち込んだりして
そんな他愛ない日々のひとつひとつが
いつか素敵な思い出になる
それは君がくれた贈り物だよ
これからも変わらず大切にしていこう。

2014/10/25 (Sat)

[5887] 月面旅行
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季節の椅子に座って
眺める世界は
あなたの瞳にどう映るんだろう
なんとなく一人で歩き疲れるまで
月面みたいなメビウスの帰り道を行く

君は時には 泣き虫で
君は時には 強がりで
それは僕も 同じで
だから、責められないよ 誰もわるくない
だからまた同じことの繰り返しだ
見覚えのある朝や夜を 行ったり来たり
まるで月面旅行

天気予報はあてにならないから
この頃は観ない
正しさって時に醜く見える
空の終わりを探していかだをつくる
でも川は途方もなく冷たかった

僕は時には 素直です
だけど時には 意地を張る
それは誰にもいえることだよ
そうさ誰も同じ人間
不完全この上ない
だから、ちっともメゲる必要はない
聞き覚えのあるやさしい声とぬくもりの中で
君と月面旅行

夕陽の影が僕の影と重なって ほら
まるで僕の命に寄り添ってくれてるみたい
君はけして幻なんかじゃないって言ってくれているのかなあ

君は時には 泣き虫で
君は時には 強がりで
それは僕も 同じで
だから、責められないよ 誰もわるくない
だからまた同じことの繰り返しだ
見覚えのある朝や夜を 行ったり来たり
まるで月面旅行。

2014/10/25 (Sat)

[5886] 夜を見上げる月
詩人:どるとる [投票][編集]


月から見た地球はどんなふうに見えるのかなあ
眠れない夜にそんなことを考えていました
本のページをただめくってたって
何も変わらない 物語なら読み込んで
隠された意味を 紐解かなくちゃ
「なんとなく」でいつも何かが始まって
「なんとなく」でいつも何かが終わるよ

夜を見上げる月は 夜の闇に隠れないで
ちゃんと光り輝いて僕らの夜をやさしく照らしてる
だから僕らも負けじと心を光らせる 光らせる

天体の図鑑を読みながら子供のころの僕は思った いつか宇宙に旅立つんだと
ギターなんか弾けない人でも
譜面が読めない人でもそれぞれのコードで今をつま弾いてる
「なんとなく」でも何かが始まりゃいい
「なんとなく」でも何かをつなぎ止めて

夜を見上げる月は 夜の闇に紛れずに
僕は 私は ここにいるよって歌ってる
そうさ僕らの存在を 歌にして高らかに歌おうよ

旅はいつもなんとなくで始まり終わる
人生もまた旅と同じさ さあまた終わったなら 新しい旅を始めよう 今旅立ちの時
夜明けをつらぬく光の矢それは朝陽

夜を見上げる月は 夜の闇に隠れないで
ちゃんと光り輝いて僕らの夜をやさしく照らしてる
だから僕らも負けじと心を光らせる 光らせる

僕らの世界をもっともっと 内側から照らせ 照らせ
いやな世の中のシルエット
鼻で笑い飛ばせる日がいつかやってくるまで。

2014/10/25 (Sat)
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