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どるとるの部屋  〜 新着順表示 〜


[5845] にわか雨
詩人:どるとる [投票][編集]


なぜだろう 僕は今
雨に濡れたい気分だ
傘など放ってしまえ
心まで濡れようぜ
悲しいことさえ 心地いい
ひとときだけの痛みは なだらかにこの胸の小窓を滑り落ちてく
数千の雨粒の中に
映る数千の世界が
目にも止まらぬ速さで地面に落ちる様を
僕らはどうして
涙と重ねてしまうんだろう。

2014/09/27 (Sat)

[5844] 月下美人が咲くころに
詩人:どるとる [投票][編集]


こんなに 愛しい季節なのに愛せない
こんなに 愛しい思い出なのに直視出来ない

冷えた手を ポケットに滑り込ませる
夕暮れの風は からだに毒だよ 君ならそう言うかなあ

おかしいなあどんなに話しかけても
会話は一方通行さ
けして返らない

出会いはすぐに別れを連れてきた
いつの間にか君の笑顔が部屋から消えた

なんでだろう なんでだろう
気が遠くなるほど繰り返したよ

こんな思いをするくらいなら 君と出会わなければ良かった
でも君がくれた思い出があまりに 美しすぎて忘れられないよ

わかってたんだ でも僕は君を好きになってしまった
月下美人が咲くころに。

2014/09/23 (Tue)

[5843] 前科
詩人:どるとる [投票][編集]


ぼんやりと過ごした
1日の終わり
長い夢から覚めたように気づくよ
あの坂道のぼればすぐに夜が来る
僕はなんだか寂しくなったよ

自分の中に心細さや弱さを見つけた僕は
僕もこんな気持ちを抱くんだって思った
一度、そんな気持ちになったらそのままどこまでも沈んでく

意味もなく荒れてたきのうの僕が
散らかした世界を今日の僕が片付ける
駄目な奴だなと 心底呆れたら 少しだけ今日の僕はきのうの僕よりまともになった
そんな気がしたのは思い過ごしかなぁ

融通がきかない
正しさは素直な僕の思考をころす
暗闇の中に閉じこもり寝息を立てる
する事もなく時間だけが過ぎる
君の中に 優しさや思いやりを見つけた僕は
自分にはないものをたくさん持っている
君を少しばかり 羨んでたんだ それは本当だ嘘じゃない

意味もなく 泣いてるふりをして さも頑張ってますよって姿をしてみる
そんな姿を恥ずかしいと思った今日の僕なら 少しは君を愛せるのかな
死にぞこないの自分のことも

昨日の傷を残したままではうまく笑えるはずもないだろう
きのうまでの僕とは違うのさ今日の僕は
きのうの僕にさよならをするよ

意味もなく荒れてたきのうの僕が
散らかした世界を今日の僕が片付ける
駄目な奴だなと 心底呆れたら 少しだけ今日の僕はきのうの僕よりまともになった
そんな気がしたのは思い過ごしかなぁ。

2014/09/23 (Tue)

[5842] ありふれて
詩人:どるとる [投票][編集]


幸せはどこにあるのだろうか
ずっと昔から探してきたような気がする
だけどいまだにわからないんだよ
人は幸せは気づいてしまったら
幸せじゃないって言うけれど
気づかないような隠れた場所に
幸せがあるのなら
僕は幸せなのに幸せに気づかないままで
ずっと生きてくのかな
それもおかしな話だね

でもそういうことなら 幸せは いつも人のそばにあって
なんでもない日常に寄り添ってくれているのかなぁ
目が覚めて 朝ご飯平らげて いつものように仕事や学校に行く
ただそれだけのありふれてる毎日が幸せのありかなら
僕はずっとありふれていたい そう思った

散らかした部屋を片付ける
季節はまたひとつ移り変わってく
大人と呼ぶにはまだ早いんじゃないか
子供みたいにわがままばかりの僕で
それはお互い様と笑うけれど
宝探しするように幸せを探す
でもなんとなく
わかったんだ 幸せは探すより気づくものだと
踏切が降りて また僕は電車を待つ

笑ってしまうよ もう僕は十分幸せだって
欲張ってはいけない ふつうがいちばん僕には似合ってる
なんとなく当たり前なことに気づいたら
幸せなんて いつの間にかこの手のひらの上 心を満たすあなたのぬくもり
僕はそれを幸せと呼ぶことにした

今日もまた
誰かに手を振る帰り道
思い出したように あふれる涙のわけは
僕がいちばん知ってる でも内緒さ

幸せは いつも人のそばにあって
なんでもない日常に寄り添ってくれているのかなぁ
目が覚めて 朝ご飯平らげて いつものように仕事や学校に行く
ただそれだけのありふれてる毎日が幸せのありかなら
僕はずっとありふれていたい そう思った

僕はずっと君と手をつないでいたい
それだけで幸せだと思った。

2014/09/23 (Tue)

[5841] 涙は夜の水底で夢を見る
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ねえ 明かりの消えた夜の街並みの中に
優しさを探す僕は変なんだろうか

愛を知らない飢えた 獣の形
牙をむけるのは
誰がいいですか

居場所のない心はただ闇をさまよい
落ち着ける場所を探して
ふいに流れ落ちた涙は夜の水底で夢を見る

待ちかねた朝はその内にやって来るだろう
光が僕を迎えに来る
その時世界は白く輝くよ。

2014/09/23 (Tue)

[5840] いとおしい呼吸
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すべての愛しいものが
皆、同じように呼吸している

形があるなしに関わらず
上手い下手に関わらず
呼吸している

生きているという
わかりきったことを確かめるための一番わかりやすい方法は
呼吸しているか
していないかだろう

でも 呼吸しているだけで本当に生きているといえるのかなあ

その呼吸のひとつひとつに ちゃんと喜びが無いと悲しいだけだ

「泣きたくなる、呼吸をするたび」吐き出した時たまらず溢れ出る涙

「僕は生きているんだね」
そう思ったら 世界が途端に色づくのがわかった

気づけばもう空は暮れて
日が傾いてく 夕暮れの街並み

顔を見合わせて笑ったよ
お互いの顔が夕陽で真っ赤っかに染まってる

ただ呼吸を繰り返すだけで生きられる
簡単なことなのに
時々それがたまらなく苦しくてでもうれしくてしかたない

数えきれない呼吸の繰り返しが 生きていることを明らかにする

たとえば明日笑えるなら苦しい今日の呼吸もいとおしい

もう死にたいなんて間違っても思わないよ
この世界はまるで複雑に絡まった糸の形

「僕は生きているんだね」
そんな当たり前のことに気づいたら すべてが輝いた

忘れてはいけないことは呼吸は必ずしもその人に幸せを 恵んでくれるものではないということ

「泣きたくなる、呼吸をするたび」吐き出した時たまらず溢れ出る涙

「僕は生きているんだね」
そう思ったら 世界が途端に色づくのがわかった。

2014/09/23 (Tue)

[5839] 恋は薄紅色
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ほら ほっぺたを
赤く染めるのは
きっと誰かに
恋をしたからでしょ

心の中のポストに
そっと届いた
恋だより

春じゃないけど
春だ
雨降りだけど
晴れやかだ

「君が好き」
ただそれだけで
世界があざやかに
見えるよ 不思議だね
「恋をしてる」
ただそれだけで
すべてにありがとうって感謝できるんだ

言葉を今、糸を紡ぐように
あなたのために 編んでいます

暮らしのあちこち
見え隠れするよ
幸せってこういう
気持ちをいうんだね

まぶたの下で
風に揺れるまつげ
ピアノを弾くよ

夢のようだけど
夢じゃないよ
でも夢のような
幸せな時間

君と笑う
ただそれだけで
なんでもない毎日が
なぜこんなに楽しい?

はじめて恋をした人があなたで良かった
心から思うよ

ありふれた言葉だけどまっすぐに伝えよう
僕は君に恋をしているんだ

薄紅色に心は染まっているんだ

「君が好き」
ただそれだけで
世界があざやかに
見えるよ 不思議だね
「恋をしてる」
ただそれだけで
すべてにありがとうって感謝できるんだ

言葉を今、糸を紡ぐように
あなたのために 編んでいます。

2014/09/23 (Tue)

[5838] 旅立ちの日
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旅に出るなら 心をひとつだけ
トランクにつめ込んで 出かけよう

同じような 人たちが同じように 迷い悩み苦しむこの世界

滑稽だなと 眺めている僕も あなたと同じ世界で生きている

窓を開け放って
世界を見つめれば
ほらね ありふれた
毎日がどれだけ
幸せかわかるよ

花さえ ためらいなく
大地に根を張って
川は穏やかに流れ
青い空に雲が浮かぶ

うれしそうに
笑ってるこの時間だけは 世界に悲しいことなんてないんだと思えるんだよ

夢を見るなら 大げさな夢を見る
現実の追いつかないところまで逃げる

変わらない街並みを変わらない僕が 変わらない気持ちで

いつまでも旅立ちの日を遅らせて もう何度も友を見送った

風を あつめよう
少し違う角度から
世界を見つめれば
見違えるよ
今までの世界が

目には見えない色に染まる
画用紙いっぱいに描く私だけの世界
そこには涙はない

今度は僕が誰かに見送られる番だ 今日は旅立ちの日
夜が明けたら 身支度をととのえて 扉を開こう

花さえ ためらいなく
大地に根を張って
川は穏やかに流れ
青い空に雲が浮かぶ

うれしそうに
笑ってるこの時間だけは 世界に悲しいことなんてないんだと思えるんだよ。

2014/09/23 (Tue)

[5837] 今日といういつかの未来
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いつか ここにあった暮らしの中に
確かにあったよ 誰かの笑顔が

やがて 時が経って 何もかも変わって
その笑顔は 棺桶の中にしまわれた

変わらないものなんて何ひとつないことを僕らは痛いくらい知っている

あまねくすべてのものに
それぞれ 与えられた今があるなら
命尽きるまで 僕は生きていこうと思う

どこまでもまっすぐに続いてるこの道の向こうで
僕らは また何度も笑ったり泣いたりするのだろう

今日といういつかの遠い未来にたどり着くその時まで
僕らは 悩んだり迷ったり そんなことをきりもなく繰り返す

それでいいんだよ
それでいいんだね
誰かが 教えてる

積み木のように日々を積み上げる
悲しみさえも思い出と呼べるかなあ

やがて 夢から覚めたように気づけば
こんなに長い道のりを歩いてきたんだね

生きていること あるいは生きてくこと
答えはないけど いつでも答えを決めるのは僕だ

この世界にたったひとつの命を持つこの世界にたったひとりの僕という存在はちっぽけだけど

たくさんの人の中で見劣りせずに輝いているはずだ
同じような顔の中に紛れ込んでも僕は僕をなくさない

だから素敵なんだよ
だから素敵なんだよ
心が教えてる

どこまでもまっすぐに続いてるこの道の向こうで
僕らは また何度も笑ったり泣いたりするのだろう

今日といういつかの遠い未来にたどり着くその時まで
僕らは 悩んだり迷ったり そんなことをきりもなく繰り返す

それでいいんだよ
それでいいんだね
誰かが 教えてる。

2014/09/23 (Tue)

[5836] 
詩人:どるとる [投票][編集]


愛はどこにあるのかなあ
生まれたときからずっと見ていた
そんな気がするけれど
多分愛は見ようとして見れないものだから
気長に探していこうと思うんだ

目の前にある人々の営みにそっと
寄り添うようにあるなんでもない
あなたの優しさや思いやりがそうなんじゃないかなあ。

2014/09/23 (Tue)
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