詩人:どるとる | [投票][編集] |
たったひとつの時の中に
いくつもの命が灯りみたいにともってる
たったひとつのその命は
一度なくしたら もう取り返せないのです
だから なるべく傷つかないように
お互いに優しさを持ち寄る今日この頃
ただいま おかえり 交わすのはいつものなんでもない言葉
まるで合い言葉
おはようから おやすみまでが 1日だから
ちゃんと僕にその元気な姿 見せて
お願いさ。
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たとえば 遠い昔に
帰ることが出来るなら
僕は歴史に足跡を残すだろう
原始人たちが 作り上げた 小さな幸せ
現代にはもう 跡形もない暮らし
そんな小さな幸せを僕も築けるかなあ
たとえば地球が 青いと わかった為に
僕らは きっと すべてのことに
答えを出さなきゃ いけないと思い込んだ
歴史に埋もれてく
僕の生き様は
なんと哀れなんだろう
でも僕にはただ
受け止めることしかできない。
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糸を紡ぐように
何かを丹念に
形にしてゆくんだ
そのための時間だろう
ふいに産まれた
僕らの存在は
空気と同じで とても曖昧で朧気なんだ
なんとなく 見上げた
空に飛行機が 残した 雲が 見えたんだよ
光は 午後の陽気の中跳ね回る
僕らは幻と戯れながら 雲をつかむ話をする
それは壮大な物語 大げさな無駄話
だけどいつか 君の中で宝物みたいに 輝くだろう
アルタイルは見つめてる
遠く離れた あの人を思いながら
時間の中に閉じこめられて
何かを隠し通すには
都合がいい夜だ
誰かの下手くそな歌声が 夜を揺らした
なんとなく 笑った
君のそんなしぐさに
僕もなんとなく 笑ったんだよ
夢を見ているような夢に魅せられてるような 浮ついた時間はこのまま平行線をたどる
それは 原始の賜物 琥珀のような記憶
遠い昔に誰かが培った 得難い眺め
光は 午後の陽気の中跳ね回る
僕らは幻と戯れながら 雲をつかむ話をする
それは壮大な物語 大げさな無駄話
だけどいつか 君の中で宝物みたいに 輝くだろう。
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ねえ 見てごらん
名前も知らない花が
風に揺れてる
その姿は笑ってるようだろう
ねえ 見てごらん
雨が降る日には花が雨に濡れてる
その姿は どこか泣いているようだ
心を映したように 寂しげな街並みで
僕は何を探しているんだろう
見つかるわけもない絵に描いたような幸せを探している
花は何も言わず静かに咲いているのに
人間だけが 「生きていること」を
悲しいとかうれしいとか思いながら生きる
感情や心がそうさせる
だから素晴らしい
だから素晴らしい
ねえ 聞いてごらん
世界にある音たちが
いろんな色で
この世界を鮮やかに染めている
ねえ 聞いてごらん
ただの音と侮って 心に埃かぶせれば
聞こえるはずの音も聞こえない
心をなくしたような 空っぽな世界には
何ひとつ美しいものはない
探し出すんだ なくした光を いつか捨てた思い出を
花は 枯れるときも静かに散っていくのに
人間だけが 「死んでいくこと」を
まるですべての終わりのように思うんだろう
わかっていたことのはずなのに
なぜかたまらない
なぜかたまらない
私は私に言うんです
おまえはなんのために 生きているのかと
こんなに小さな花に教えられるなんて
僕はなんて ちっぽけなんだ
何か大事なものを見失ってしまった
花は何も言わず静かに咲いているのに
人間だけが 「生きていること」を
悲しいとかうれしいとか思いながら生きる
感情や心がそうさせる
だから素晴らしい
だから素晴らしい
花は 枯れるときも静かに散っていくのに
人間だけが 「死んでいくこと」を
まるですべての終わりのように思うんだろう
わかっていたことのはずなのに
なぜかたまらない
なぜかたまらない。
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ひとつずつ 積み上げてく 積み重ねてく
今日という 小さな積み木を 空に届くくらい 高く高く
散らかした部屋の中
見渡せば ほらね
片付かない現実が
部屋の隅で僕を笑ってる
人いきれする 街は今日も泣こうが喚こうが 慰めの言葉ひとつくれないまま
明日もまた笑えるように 今日も嘘でも
楽しかったと 涙を見ないふりをするよ
それが唯一 今日の僕が明日の僕に出来ることだ
一歩ずつ 踏み越えてく 駆け上ってゆく
時間という 階段を 時に急いだり 慌てたりしながら
もういいやとあきらめた 昔のことを思い出して
少し惨めな気持ちになった
人を 信じられなくする 街は今日も ただそこにあるだけで 心なんかない
明日もまた 嘘をついて 涙をごまかすのか
何のために生きてるのか わからないよ
それでも 明日の僕が今日の僕に生きろと言うんです
日暮れの道 口笛吹くように 何かをごまかした 自分が情けなくて恥ずかしくて
とっさに目を閉じた
耳をふさいだ どこまでも逃げた
明日もまた笑えるように 今日も嘘でも
楽しかったと 涙を見ないふりをするよ
それが唯一 今日の僕が明日の僕に出来ることだ。
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今日も笑ったし たくさん泣いたりした
疲れ果てた僕は 帰り道を急いだ
公園の前一人佇んで
風に揺れるブランコ見つめてる
どんなに今日が悲しくたってさ
今日もいい日だったねって
最後くらいは笑って言いたいから
また今日も嘘をついたよ 悲しかったくせに
生きていることが時々嫌でたまらない
本音を言えば きれいごとなんて言えない
空を見上げて ため息ついている なぜこんなに寂しいんだ
あかね色に染まる空を 穴があくほど見つめても
何もわからない 生きる意味はなんだろう
また今日も 間違い探しに明け暮れてたよ
お月さまのお出ましだ
夜が過ぎてく 朝が近づいてる
当たり前が時々 悲しくて うれしくてたまらない
もう何度も繰り返してるのに 何度でも
僕は「その時」をかみしめる
どんなに今日が悲しくたってさ
「今日もいい日だったね」って
最後くらいは笑って言いたいから
また今日も嘘をついたよ 悲しかったくせに
傷跡を隠すように
愛想笑いで ごまかした僕がついた嘘は
明日もまた本当にはならない だからこの笑顔は嘘っぱちだ。
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君が生まれてきて
はじめてむかえる朝
小さな手を閉じたり開いたりして
たくらみのない素直な笑顔を浮かべながら 君は僕を見つめてる
何もかもが はじめてのことだ
僕もゆっくり 大きくなっていくから
君もゆっくり 大きくなっていこうね
愛が何かもわからないうちに
僕はパパと呼ばれる存在になってたんだ
何が愛か わからないくらいでいい
手探りしてる 一生懸命さが伝われば
愛されてるって君にわかってもらえるかな
君が 数を数える
まだ数本のろうそく
誕生日に ケーキを食べようね
僕は不器用で取り分けるのも下手くそだ
こんなパパでごめんね
何もかもがぼんやりとしたまんま
今はまだ 真っ白な地図だけど
少しずつ 家族で 埋めていこう
もうすぐ この街に新しい季節が来る
吹き抜けてく風が夏にさよならしてる
愛してるって言葉じゃなくて 伝えたい
澄んだ空に 雲がたゆたう 午後
なんとなく書いてみた手紙のような 詩のような そんなラブソング
愛する人がいる誰かの心に 届けばいいな
そんなふうに 思いながら つくったよ
愛が何かもわからないうちに
僕はパパと呼ばれる存在になってたんだ
何が愛か わからないくらいでいい
手探りしてる 一生懸命さが伝われば
愛されてるって君にわかってもらえるかな
もうすぐ この街に新しい季節が来る
吹き抜けてく風が夏にさよならしてる
愛してるって言葉じゃなくて 伝えたい
僕から君へのラブソング。
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うまくさよなら出来ないんだ
昨日の僕に 手を振ることが出来ない
夕暮れの 真っ赤な景色の中を
息が切れるまで走ったことだけ覚えている
目をつむったまんま
何かを 見ようとすると
暗闇の中にも 光を描き出す事くらいは簡単なんだ 本当は
さよならをするのはいつでも 今このとき
変わらないさ 離れ離れの存在を
引き合わせるみたいなささやかな偶然が
連れてきた この巡り合わせに 涙をくれてやる
なぜか ありがとうが言えない
感謝しているのは 嘘じゃないのに
途方もない ルールを覚えきるために
費やしているこの時間はやがて消えてしまう
耳をふさいだ手をゆっくり離す
遮断されてた音が一気に流れ込む その中にひときわ輝く君の声がある
別れてく時の中 もう二度と会えないのさ
ドラマのような 出来すぎたハピネス
終わらないさ 映画の最後に流れる
エンドロールが 通り過ぎたあとにも
目を覚ました誰かの為に新しい物語が綴られる
さよならをするのはいつでも 今このとき
変わらないさ 離れ離れの存在を
引き合わせるみたいなささやかな偶然が
連れてきた この巡り合わせに 涙をくれてやる
僕が与えられるわずかな愛を くれてやる。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
誰より 近くにいるのに気づかなかったよ
誰だって 悲しい そんなことにも
君の太陽のような笑顔に隠れて
見えなかった 見ようとしなかったんだよ
そして気づけば君は嘘をつくことも
無理してるみたいで
誰が見ても疲れているのがわかるくらい
ため息ばかりついてた
特別なことなんて きっと出来なくていい
ただそばにいてね
私が見えるところでいつもの笑顔見せてくれる それだけで私は元気になるから
あなたの笑顔は私の笑顔になるんだよ
だから今日も あなたが笑えるように
私も笑うから 明日、綺麗な笑顔が咲くように種を蒔くよ
僕の前では嘘なんかついてくれるなよ
少しくらい醜くたって愛せるんだからさ
君のそんな言葉に何度救われたかわからない
今日も感謝してばかりさ ありがとう
雨が降るのは 当たり前なことだろう
でも濡れなくてもいい雨があるんだよ
僕のために泣いてくれるのはうれしいけど申し訳ないんだ
魔法みたいな不思議な力も持ち合わせてない ふつうの僕らにはただ人を一途に好きでいることしか出来ないよ
でもそれだけ 出来れば いいと思うんだ
私の心はあなたを映す 鏡だから
あなたが悲しいと私まで悲しくなるんだ
あなたが笑うとね 世界がばら色になって一日中幸せな気持ち
たった一人の人を愛することって
簡単だと思っていたら意外と難しい
道は一本しかないのに迷ってばかりだ
特別なことなんて きっと出来なくていい
ただそばにいてね
私が見えるところでいつもの笑顔見せてくれる それだけで私は元気になるから
あなたの笑顔は私の笑顔になるんだよ
だから今日も あなたが笑えるように
私も笑うから 明日、綺麗な笑顔が咲くように種を蒔くよ
僕はあなたの笑顔になるよ
だからあなたは僕の笑顔になってくれたらうれしいなあ。
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どうして 嘘をついてまでみんな笑うんだろう
どうして 自分をごまかしてまでわざわざ心を偽るのかな
蝙蝠みたいに世界を逆さまに見て 悲しみの中にいるのに
雨に降られるのがうれしいみたいに振る舞うの
胸をえぐる悲しみが心の奥深くまで 突き刺さる
こんなんじゃサーカスの 道化師のようじゃないか
お客さんに笑いを振りまく 道化師のようじゃないか
楽しくもないのに さも笑われるのが うれしいみたいにさあ
ずっと 笑ってる僕らは馬鹿みたいだろう それでも笑ってる
それをよしとさせる常識とはなんと滑稽なんだろう
そのおかしさに気づいた時には もう僕は素直に泣けなくなってた
逆さまに見た世界は 何もかもが 逆さまで
幸せもまるで 嘘のよう よく出来た劇の中で今日も
精一杯 自分を偽るのに忙しい
そして 僕は 今日も逆さまの歌を歌ってる。