詩人:どるとる | [投票][編集] |
もうじき日が落ちるって頃
土手沿いを歩けば
寂しさなんかもひとしお わけもなく泣き出しそうになる
誰かのさよならって声が遠ざかると
あとはただ静かな夜が続くだけ
終わらない闇を果てへも広げるだけ
まだあのオレンジ色が 焼き付いてる
瞼の裏に 刻み込まれた夕暮れよ
剥がれ落ちたような空の暗いこと 暗いこと
何かにおびえてるでも何かを愛してる
そんな今日がここにあるよ
明日もまた
今日と同じように
心だけはきれいなものをきれいだと言えるように。
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跳ね上がった公園の噴水が
子どもたちの笑い声を包み込んで
降り注ぐ流線型のシャワー
虹も生まれたよ きれいだね
ラララ 暑さも忘れて遊びまわった
幸せのある方へ 僕を導いてくれよ
低気圧に押されながら 気まぐれな雨雲が
天気図いっぱいに広がってる
勢いよく回るぜ風見鶏
僕らの一歩は
何かを変えていく
何かを変えていく。
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あかねに染まっている 街並みは
遠くまでやさしさでいっぱいさ
ほらね 誰かと手をつないだときのような
ぬくもりが この心をしっかりとつかんでる
ただいまって言葉を 落とさぬように
大事に大事に 抱えていこう君の笑顔まで
返事より先にお腹が鳴る 今日の晩ご飯は何かなあ 楽しみだから今日も帰ろう
大切なものは きっと見えるものじゃないことを僕らは知ってる
お金とかなんだとか 幸せの価値を知らない人は 形あるものしか 幸せに思えない
かわいそうだなあ
僕らは 知っている 値段なんてつけられない 本当に価値のあるものを知ってる
家路は 僕の足元に まっすぐ伸びて 帰るべき場所はここだよって しめしてる
だから帰ろう
ただいまって言葉を 落とさぬように
大事に大事に 抱えていこう君の笑顔まで
返事より先にお腹が鳴る 今日の晩ご飯は何かなあ 楽しみだから今日も帰ろう。
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いつも なんとなく
何かを待っている
いつも なんとなく
誰かを 待っている
日が落ちるその時を
葉っぱが色づくその時を
思いを伝える決心がつくその時を
人は そんなふうにいくつもの
「その時」を積み重ねて生きていくんだね
間違っても 躓いても挑んだ今日があるなら
何も恥ずかしい事なんかないからね
安心して泣くといい
涙が 降るのを 待ちわびながら
月の明かりに 照らされて僕は帰る
寂しさは 言葉を忘れさせたよ
一言もしゃべれない代わりに僕は
手作りのチンケなバラードを弾いてみたんだ
いつも どっかしら
誰かを待たせている
いつも どっかしら
何かを待たせている
凍てついたような誰かのその手を握るその時を
愛してるって言ったきりの半端な恋を
つまりは隠れん坊してる僕の心を
目印もない 道だから たとえば
迷ったとき 寄り添える誰かと
一緒ならば きっと寒い夜もあたたかい
季節はずれの雪が降るのさ
深すぎる傷跡を白く染めるように
記憶の中に埋もれた幾つかの光を
探し出す旅に今から出かけよう 君と
手作りのチンケな地図 幸せと待ち合わせだ
涙が 降るのを 待ちわびながら
月の明かりに 照らされて僕は帰る
寂しさは 言葉を忘れさせたよ
一言もしゃべれない代わりに僕は
手作りのチンケなバラードを弾いてみたんだ
君に遠まわしに好きだって言ってみたんだ。
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風のない日に 僕はただ 風をつくるように 内輪を扇いだ
窓の外では 灼熱の暑さが アスファルトを焼いてる
もうこれ以上 僕から水分を奪わないで
スピーカーから流れた真心ブラザーズ
乾いた心に打ち水をくれる
ラララ どんなに醜い人の心が 誰かを酷く殺めても
ラララ どんなに血が流れようと 冷ややかなほど無関心な世界は
ラララ 明日も変わらずこの街にも朝を届けて
ラララ 何ひとつ
変わらない今日の中で僕は笑うよ
それだけで
なんとなく 幸せ
僕の世界は
いくらでも輝く。
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僕の中には何がある
誰も知らない僕らの正体
他人の君は知ったように僕を分析して容易く否定するよ
たとえばここにたったひとつだけ
箱があったならその中に隠したい
誰かを見下すような下劣な精神を
ああ この世界は
嘘 まやかし 幻
足元にある影は
そこにあるものを
映すけれど
それが直接その存在を確かにはしてくれない
だって僕らの存在はあまりにもおぼろげで曖昧だから。
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それは通り過ぎていく雨のよう
気づいたときには もう手遅れで
遠ざかる影だけがゆらゆら揺れて
手を伸ばしても指先さえ届かない
「恋」という駅を降り損なって ひとつ寝過ごして
気づけば知らない駅に着いていました
僕は あなたが好きで でもあなたは僕のことなど名前も知らなくて
いつも僕の思いは一方通行なのです
それは 待てど暮らせどやまない雨
家から僕を一歩も出さない気かしら
湿気で 結露した 窓から見える
どこまでもぼやけた世界
なんにも準備なんてしなかった ただ出会い頭の恋だった
行きずりの恋だった
夢なら早く覚めてくれ
僕はあなたを見つめてる
だけどあなたを思えば思うほど
笑っちゃうね
だって 抱いてる気持ちは宛先を知らない
また僕に 返ってくるだけさ
好きだよって気持ちが
わかってる わかってるのに もういいよとは言えずにまた抱きしめる
あああなたが好きです今日もまた
僕は あなたが好きで でもあなたは僕のことなど名前も知らなくて
いつも僕の思いは一方通行なのです。
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僕は 君のことが たまらなく好きなのです
否定などしようものなら 自分自身に嫌われてしまうよ
僕は君のすべてを好きになれる自信があるよ
そんな風な 気持ちが 気泡のように
次々とあふれていく 僕は思ったんだ
「これが恋なのかな」って
恋い焦がれる為に
胸は締めつけられる
そんな出来すぎた
からくり仕掛け
恋い焦がれる為に
向かってく 素直すぎるほどのまなざし
伝えなくても君に伝わればいいのになあ
君も僕と同じ気持ちになってくれれば
手間が省けるのになあ
なんて精一杯強がる
自分が 見てるのは
遠い 遠い空みたいな君の後ろ姿。
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夜明けが 街を 長い眠りから覚ませば
この街はまた動き始める 時も人の流れも
しごとは 続く 何かを運ぶような
或いは何かを取り出してはまたもとに戻すような きりのない繰り返しを
自分らがやってるしごとを無意味だと言ってしまえば
すべてが台無しになる
泣かないででも笑わないで
ただバカねと見送って
怒らないで そう言ったそばから怒り出す
気が短い 目覚ましが また朝を連れてくる
しごとは続く。
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静かに目を閉じてごらん 何かがやがて見えてくる
静かに耳をふさいでごらん 何かがやがて聴こえてくる
見えないその暗闇に差す光や
聴こえぬその無音を埋める音
ゆっくり探していこう
悲しいことも 悲しいと思わなければ
悲しいことなんてこの世界にはひとつもない
うれしいことには変わらないけれど
せめてその悲しみを見えないと強がる誰かのいじらしさが
明日の空を晴れ渡らせたら 素敵だ
だから哀しいことなんて何もない
厳かにこの世界をとらえてごらん 少しは痛みもひくだろう
甘く見るみたいに
少し見くびってごらん 楽になれるから
神経が張り詰めたままじゃわからない
気付かないような小さな違い
五感にだけ伝わる
愛さえ信じられない 冷えきった心が 本当に見つめていたいもの それは何だ
この手をつかむ やわらかな誰かの右手が 既成の概念を「それだけじゃないよ」と覆した
その一言は僕の世界を見違えさせた
だから 哀しむことなんて何もない
昨日が今日にそして今日が明日になるだけの話
たったそれだけのこと 思えば 簡単なことなのに今まで何を悲しがっていたんだろう わからない
でもまだ
悲しいことも 悲しいと思わなければ
悲しいことなんてこの世界にはひとつもない
うれしいことには変わらないけれど
せめてその悲しみを見えないと強がる誰かのいじらしさが
明日の空を晴れ渡らせたら 素敵だ
だから哀しいことなんて何もない
そういうことにしておくよ
君が笑うから 君が笑うから。