詩人:どるとる | [投票][編集] |
正しくいようとすればするほどばかを見る世の中なら正しさは何のためにあるのだろう
道に落ちてる空き缶ひとつ 拾えない僕に
一体誰を愛せるというのだろう
一体何を守れるというのだろう
頭が痛くなるほど考えた すべては
空き缶を捨てた人も誉められたもんじゃないけど
落ちてる空き缶を見て見ぬふりした僕も同罪だ
人を思う気持ちを 当たり前のように大切にしたいな
どれだけ 時が流れてもそれだけは 変わってはいけない
何かと便利すぎる世の中だから
人はなるべく苦労を 避けたがるけど
誰かのためにする苦労なら苦労とは思わない
目の前で誰かが 困っているなら
手をさしのべる 余裕をいつも持ってたい
これだけの人がいるのに ただ一人に注意を向ける人はいない
愛なんて ドラマの中だけのものだよ
見上げた夜空に 輝く星を 数えながら
君と歩きたいな
永遠の時間なんていらない
一瞬でも輝ければ
僕も星になれる
誰かを思う気持ちと気持ちの 間にはさまれて生きている
あなたが僕を思うとき僕もあなたを思うだろう
つまらないことで 人の命を奪ったり 傷つけたりする世の中でも
誰かを 愛する人の優しい眼差しが 灯っている
世界を照らしているのはそんな 人たちの思いだ
目を閉じると 今も
まぶたの裏に映る
誰かの 眼差しが
ぬくもりが
この手に 今も残されている
それは僕が愛されていた紛れもない証
何かと便利すぎる世の中だから
人はなるべく苦労を 避けたがるけど
誰かのためにする苦労なら苦労とは思わない
目の前で誰かが 困っているなら
手をさしのべる 余裕をいつも持ってたい
出来れば 君を思って 笑っていたい。
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家に帰ったらまずは手洗いうがい
そして しばらく落ち込んで惚ける
コンビニ弁当レンジで温める
今日あったこと 思い出しながら
自分とさえ 向き合うことができない
だけど とにかく隙あらば笑う
何気なく 過ぎてく僕らの毎日は
なんとなく どことなく何かが悲しくてうれしくて
何色でもなく どんな形とも言えなくて
「生きている ことが楽しくて仕方ない」
そんな気持ち 滅多には味わえないけど
生きていこうと 決めたからには
誰かの世話になりながらも
生きていこうと とりあえず前を向いたよ
ない希望を あるように 思いながら
元気な人を よそおう日々に疲れた
誰もが似たような暮らしをしている
その中でやっと見つけた小さな幸せ
生き甲斐ってやつを 持ってる奴はいい
目的もない人は何を宛に生きていけばいい?
昨日 今日 明日 年をとればとるほどに
時間が過ぎるのが早い気がしてる
なんだかんだもうこんな年です
もう若いなんて言えない年になりました
若さを言い訳をしてきたけど
それももう通用しないね
どこかで頑張る名も知らない誰かを
僕も見習って 生きていこうと思った
時間を追いかけているというよりも
時間に追われながら生きている
誰もがそれぞれの暮らしを抱え
今日も 人知れず泣いて笑って
それを誰にも誉められることもなく
それでも一生懸命に生きているんだ
何気なく 過ぎてく僕らの毎日は
なんとなく どことなく何かが悲しくてうれしくて
何色でもなく どんな形とも言えなくて
「生きている ことが楽しくて仕方ない」
そんな気持ち 滅多には味わえないけど
生きていこうと 決めたからには
誰かの世話になりながらも
生きていこうと とりあえず前を向いたよ。
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ぼんやりした頭を 重たそうに
抱えながら 君は歩いていく
真夏には何をする 気にもならない
温度計は 沸点を越えてる
まばたきひとつで 変わる景色が
少しずつ 愛しくなっていくのは
この街が 見慣れてしまってるから
飽きるほど歩いたこの道も味わい深い
雲をならべた空を見上げて
心をしばらく あずけた
風に寄りかかって立っている
僕もあの屋根の上のカザミドリ
今日気づいたいくつかのことは
思い出せないから忘れたふりだ
ありふれた 気持ちに染まっていく
すべてがこの世界のひと欠片
パンクした 自転車で歩くような 路程
どこまで行けるかな
いつまで続くかな
答えのない 答え合わせ
宛もない 明日の空は 今日と同じ ブルー
まばたきひとつで 変わる景色が
少しずつ 愛しくなっていくのは
この街が 見慣れてしまってるから
飽きるほど歩いたこの道も味わい深い
昨日より少しだけ新しい。
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嘘とハッタリで ここまで渡ってきた
騙し討ち 猫だまし 駆け引きランデブー
知識の階段を上っていく
発育も目覚ましい
今にも 狂いそうな
喜びが 溢れ出してる
終わらない夜に 何かを探してた
サバンナの夕暮れに
都会の喧騒に
不意の誰かの思い付きや悪企みに
それは そっと 隠れてる
まだ名もないブルースだけど
もう誰かの 心を その色に染めている。
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終わらない 夜の真ん中で 待っているよ
可愛い顔した 猫のように凛として
満月が まばゆい光を 降らせてる
待ちぼうけをくわされてる 表通りで
傘なんか放り投げて
どしゃ降り雨の中で
ステップ踏めば
ほら 心も 躍る
今夜は どうやら
眠れそうにない
でもそれが嬉しい
食べ尽くしたお皿の上に 盛られた時間
胃が爆発しそうなほど食べたはずなのに
その美味しさに舌鼓をうてば
もう引き返せない 魅惑のパラダイス
どこかの 名前も知らない街角で
女と男が 出会う 映画みたいだ
ワインなんて 飲めないけど
酔うだけなら 雰囲気だっていい
口づけをしよう 魔法仕掛けの
誰かが 始めた名もない物語
世界は 歩き出すよ
ひとりでに
傘なんか放り投げて
どしゃ降り雨の中で
ステップ踏めば
ほら 心も 躍る
今夜は どうやら
眠れそうにない
でもそれが嬉しい。
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歩き疲れた 体を夕日にさらして
今日あったこと 思い出そうとしていた
覚えたのは たいしたことはないよ
嘘のつき方 上手くなってもむなしいだけ
笑おうとすると笑えなくなった
笑おうとすると 泣くようになった
ゆっくり歩いてるつもりでも
すぐにたどり着く明日
変わらないことの幸せと 変わらないことのむなしさで満たされ
ただ過ぎてくだけの デイバイデイ。
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テキトーな言葉で相槌打って
やり過ごした 昨日の僕を
今日の僕がため息ついて呆れてる
夜明け前の 空を見上げてる千の瞳に
同じ星が映るなら それは奇跡だ
数年に一度だけ彗星が 見られるのが今夜
眠れない夜になるよ
雨のように降る星が尾を引いて走るように駆け抜けてく
何をそんなに急いでいるのか
願い事を言う暇もないからもう少しゆっくり流れてくれ
アンモナイトの化石が 渦巻いて
見たこともない昔話を語っている
坂の上までのぼったら即席の展望台の完成
覗きこむホロスコープ
思い出せないのに なぜか記憶の中に
あざやかに 刻まれてる 過去の記憶
それは 命が歩いてきた旅の足跡
僕じゃない僕が見上げた空に輝く星
僕の小さな一歩が地図になる
雨のように降る星が尾を引いて走るように駆け抜けてく
何をそんなに急いでいるのか
願い事を言う暇もないからもう少しゆっくり流れてくれ。
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遠い昔の物語を 誰かがそっと語ってくれる
開いた目に まぶしい光が 突き刺さるように降る
南の窓を開けて 待っているよ 長い夜が明けるのを
それまでは月の揺りかごで 君と七色の夢を見る
天の川のレールをたどって銀河を走る 列車に乗って
もしも今夜旅に出るなら 僕は風になる
ここから眺める 景色は小さな街明かりだけ
名もない星に名前をつけて呼ぶよ
君が 孤独になんてならないように
猫は喉を鳴らしながら 屋根の上夜空を見上げてる
何を見つけたのかな 君のその丸い宝石みたいな瞳で
月を尻尾で撫でながら 宙返りをひとつ 決めてみせたの
図鑑にも載ってない星を探して 旅する心が見つけたのは
遠く離れたところから光を放射する あの星の名前はベガ
魔法なんて 使えないことを思い出して
泣いた思い出の中に星が 輝いていた
幼い僕の瞳が 一生懸命に見つけた光は
尾を引いて 未来に駆けてった
追いかける その足で
いつか追い付けるかな
本当に星になるまでには
もしも今夜旅に出るなら 僕は風になる
ここから眺める 景色は小さな街明かりだけ
名もない星に名前をつけて呼ぶよ
君が 孤独になんてならないように
孤独でいることに慣れてしまわないように。
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ボブディランを 聴きながら
ここで夜明けを 待っていたよ
優しい言葉 突き刺さる言葉
冷たい言葉 温かい言葉
聞こえてくるのは この街の人たちの声
変わらない営みの上に築かれる未来
幸せは 悲しみよりももっと向こうにある
君はどうして悲しそうに笑っているの
生きていることを 痛いほど 感じながら
雨に降られたように受け流すことも
できないまま 雨ざらしの心を抱きしめて
夜の街を光が隅から隅まで走る
暗闇を探すことのほうが難しい
見えない 聞こえない さわれない
色も形もない だけどここにある
走り出したときからわかってたことなのに
生きることは何度だって悲しい 嬉しい
まるでさ 味のなくならない魔法のガム
君は 今何に悲しみ何に笑うのだろう
もしかしたら誰かを愛し誰かに愛されて
夜明け前の 空を物思いに 見上げた瞳が
流れ星に ささやかな祈りを ささげてる
巡る季節も変えられない運命も
昨日に 置いてきた思い出も
今はすべて 輝いている まぶしいほど
君はどうして悲しそうに笑っているの
生きていることを 痛いほど 感じながら
雨に降られたように受け流すことも
できないまま 雨ざらしの心を抱きしめて。
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想像してしまうんだよ 君のいない毎日を
そしたら僕なんて何も出来ない役立たずだった
君の笑顔が どれだけ僕を支えているのか
気づくには きっと君がいたんじゃ わからないね
大切なものは 失ってはじめて気付く
誰かが言った言葉が心を突き刺す
君は笑っていたんだよ 僕がどんなに
君にひどいこと言っても 愛してるって
笑っていたんだよ なぜかな今になって
君がいない寂しさが押し寄せてくる
気づいたんだよ 僕は孤独なんだね
君にこんな寂しさを与えていたんだね
想像してしまうんだよ
君を失った僕の落胆を
その落ち込みようは半端ないって 思うんだよ
君の 優しさが あったから 僕は笑えてた
闇の中で明かりをなくしたように 道に迷ってしまった
高架下の壁に 描かれた落書きのように
行き場のない 思い
君は 幸せだって泣いたんだよ
自分が幸せになるより僕の幸せを望んだ
僕は そんな君にどこかで甘えていたかな
だとしたら 僕は情けない男だったね
気づいたんだよ 僕が見ていたのは
君じゃなく君を愛している 僕自身だった
迷子のように愛はさまよい
宛もなく 徘徊する
たとえば 弁解できるなら
どんな言葉で 君とのけじめをつけるだろう
もういない 人にどんな言葉でなら
償えるというのだろう
返せる言葉もない
君は笑っていたんだよ 僕がどんなに
君にひどいこと言っても 愛してるって
笑っていたんだよ なぜかな今になって
君がいない寂しさが押し寄せてくる
気づいたんだよ 僕は孤独なんだね
君にこんな寂しさを与えていたんだね。