詩人:どるとる | [投票][編集] |
むりに笑ったら
涙より悲しい
笑顔が鏡に映った
ベランダの花に
水をやっただけで
紛れる寂しさなら
大したことはない
だけど時々そんなんじゃ拭えない寂しさがある
人は誰も独り
今日も迷いの中
生き方を探してる
あるはずもないけど
せつなさに 聞いてみるんだ
ねえ神様がいつか僕に植えた種は
いつか腐ってしまうから
せつなさに 打ちひしがれてみるんだ
ねえこれが生きてる痛みなんだって
気づいたら少し前向きになれるから
ふいに雨の中
花びらを濡らす
雨粒が窓をたたく
出す宛もない
書きかけの手紙
テーブルの上に
並んでいる
この言葉は意味を成さずに僕を責める
君もきっと独り
強がってみせるけど
雨にうたれてる
見えない雨に
せつなさは 消えることはない
ああ神様がいつか僕に課した
生きる喜び生きる悲しみ
せつなさは 絶えることなく
この僕を苦しめるだろう それでも
生きていく人だけに見える明日の空
せつなさに 聞いてみるんだ
ねえ神様がいつか僕に植えた種は
いつか腐ってしまうから
せつなさに 打ちひしがれてみるんだ
ねえこれが生きてる痛みなんだって
気づいたら少し前向きになれるから
悲しみの中でも強かに笑ってみるよ
生きる痛みを全身にうけて
生きることのできる幸せをかみしめて
せつなさに ありがとうと言ってみる。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
内出血みたいに 見えない傷跡が開く
言葉に詰まるといつも意味なく
ため息ばかりつく癖は未だ直らず
心は置き去りのまま
体だけでは帰れない
君を傷つけたまま
ナイフみたいに鋭く尖った言葉を
散々 振り回して 気づけば
一番傷ついてほしくない人を 傷つけてた
誰より愛しているんだ 大切にしたいんだ
そんな気持ちが強いほど すれ違った時の反動は大きい
愛してるはずの人を あろうことか憎しみの目で見てしまう
ブルースみたいに 口笛で吹く愛なら
ただ嘘をついて 愛したふりをすればいい
でも心が それでは駄目だと言うのです
心と体はばらばら
ひとつにならない
見えてる世界は嘘だ
嘘で包み隠した愛は愛とは呼ばない
下手くそでもいい 手を伸ばすんだ
そして一番大切な人を愛せればそれでいい
世界で一番大切だ
宝物と呼んでもいい
だけど裏を返せばなんて醜い顔をしてるんだ
ひっくり返しに着てる服みたいに 脆い縫い目が丸出しさ
弱さも脆さも 情けなさも全部
隠さないで 見せてよ
僕のも見せるから
お互いに 僕らは似たもの同士だって笑いあいましょう
ナイフみたいに鋭く尖った言葉を
散々 振り回して 気づけば
一番傷ついてほしくない人を 傷つけてた
誰より愛しているんだ 大切にしたいんだ
そんな気持ちが強いほど すれ違った時の反動は大きい
愛してるはずの人を あろうことか憎しみの目で見てしまう
愛している人を愛することが出来る
それは思うより難しい。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
愛してるなんて柄にもなくて
僕にはあまりに似合わなくて
優しい言葉も言えず黙ったまま
月日を無駄に見送っている
たとえば喧嘩のひとつでも出来たなら
お互いの本音を分かり合えるのに
愛してるという
大好きだという
そんな当たり前さえ
まだ僕らには遠い
手の届かない憧れるだけの理想です
見えないのが愛だけど見えなさすぎると
人は 目をそらすことも出来ないんだよ
だから 目の前にあるものに八つ当たりなんかして 意味もなく泣いたりするんだ
たとえば僕の心が透明のように君の心もまた透明だから
愛というものがわからないまま
とりあえず手をつないでみる
だけどそれ以上何をすれば
いいかわからずまた押し黙る
たとえば本を読むみたいにページを捲るように
事が運べればいいのに
愛することも出来なければ傷つけることも出来ない
僕らはそこから間違ってる
手を伸ばすこともおそれている愛なら
愛など嘘でしかないから
ふれられないわけじゃないんだよ
いつでも息もあたるくらい近くにいる
でも近すぎる
君に伝えたいこと まだまだたくさんある
それさえ嘘なら 僕らの愛はお芝居さ
たとえば僕の心が君の心映す鏡なら 答えはもう見えている
僕が君を好きなように君も僕を好き
それだけで世界は如何様にも輝いてく
見えないのが愛だけど見えなさすぎると
人は 目をそらすことも出来ないんだよ
だから 目の前にあるものに八つ当たりなんかして 意味もなく泣いたりするんだ
たとえば僕の心が透明のように君の心もまた透明だから
汚すことも 傷つけることもまた愛だよ
躓くことも すれ違うこともまた愛だよ
好きな人を絶えず思うってだけで愛だよ。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
くずかごの中に捨てられたような
時代の果てに置いてきたような
そんな愛の歌はもうきこえないのかなあ
愛しています 大好きです だから
そばにいたいのです あなたのためなら
どんなことも出来る
そんなわかりやすくて単純な気持ちは
あなたにはありますか
愛してるなんて柄にもなくて似合わなくて でも君に
心の中にある 素直な思いを伝えるには
言葉が思いつかず だからまっすぐありのまま 届けたい 伝えたい
愛してる
愛してる
もうそれだけでいい。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
人が生まれるときその命は見えない砂時計を抱えて生まれてくる
その砂時計は砂の代わりに時間のかけらが落ちる
少しずつ 少しずつ僕はこの世界から
遠ざかる 関係性をなくしてゆくように
今、物語のページを大きく風が捲った
僕の心に映るのはきれいなものばかりじゃない
傷ついたままなら傷ついたまま
ひずんだままならひずんだまま
あるがままの姿で醜さも隠さないで
僕が僕で あるように
君は君で あるように
たったひとつの今をそれぞれに生きてる
それなら抱えた傷跡も痛いだけじゃない。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
目を閉じたら どんなに大切なものも見えない
耳をふさいだら どんなに きれいな音も聴こえない
でも大切なものはそんな事くらいで
聴こえなくなったり見えなくなったりしないんじゃないかなあ
無音の中にも 暗闇の中にも音はある光はある
言葉じゃない言葉で
声じゃない声で
心に聴かせるように
視覚じゃない視覚で
感覚でも 触感でもなくて うまくいえない愛のかたち つまりは単純なこと
それをいつも遠まわしに言っているだけ
「君が好きだから」
目を閉じても 暗闇の中にも朝は生まれるんだ
耳をふさいでも 世界はたくさんの音にあふれてるよ
いつからか 生まれた気持ちは
どんなに考えを巡らせてみたって
わからない だけどなんとなくうれしい
君のこと思うだけでこんなに幸せだ
それが愛っていうものじゃないかなあ
見えるものより見えないものを
心に映していたい
心を寄り添わせたい
愛なんておこがましい
だから名前は付けない
でもね愛してるって気持ちは本当で
それを伝えようとするたびに
心が萎縮してしまうよ
それも「君が好きだから」
ありがとうなんて柄にもなくて
愛してるなんて もっと似合わなくて
でも君のことを一番だと思う気持ちは
多分愛という体制をとっている
うまいこと言えないけど君のための僕になりたい
僕のための君でいてほしい
詩人:どるとる | [投票][編集] |
子供のように 言いたいこと
やりたいこと 思ったままに
生きたいけど 残念ながら僕たちは
もう融通の利かない大人です
本当のような嘘の中で
嘘のような本当の中で
心を飼い慣らしてる
夜が瞳の中を コップに水を注ぐように
闇でいっぱいにしたらあとは素直になるだけだ
悲しいから泣いた
うれしいから笑った
生きるには 憎しみも悪意も必要
いらないものは何もない
今日も昨日の焼き増しだ
再び 例のようにやり直し
実に僕らしい
雲のように 自由を地で行きたい
絵に描いたのは絵 名前なんて無い
素直になるということはわがままに
なることじゃない わかってるつもりさ
光のような影の中で
影のような光の中で心は迷子になってる
答えなんてものがこの世にあるなら見せてよ 僕に何も偽らない裸の世界を
好きだから嫌い
嫌いなのに好き
どちらでもなくどちらでもある意味
本当のことはひとつもない
でも全部嘘でもない それも本当だ
明日も今日の続きから
転ぶために走る
笑うのは何のため
泣くのは誰のため
答えは結果の中にはない だから僕は生きるために生きている
それが素直になるということ
心が傷つかないように
理不尽な正しさに刃向かう
悲しいから泣いた
うれしいから笑った
生きるには 憎しみも悪意も必要
いらないものは何もない
今日も昨日の焼き増しだ
再び 例のようにやり直し
実に僕らしい
好きだから嫌い
嫌いなのに好き
どちらでもなくどちらでもある意味
本当のことはひとつもない
でも全部嘘でもない それも本当だ
明日も今日の続きから
転ぶために走る
素直になるために
強がる
意味は同じ。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
名前のないものに
名前をつけたら
もう名前はいらない
たとえば僕が
僕という名前であるように
その名前は誰かがあとからつけた名前だ
ならば僕は本当は誰なんだろう
名前を名乗ってるけれど 本当は僕は
名前に名前を重ねて 自分は自分だと
言っているに過ぎないんだ
僕は僕ではなく 君は君ではなく
名前の名前をずっと自分だと思ったまま
嘘に嘘を 重ねるように本当を偽るように
たったひとつの命に名前をつけている
ただ人と人を区別するだけの名前ならいらない
僕はただの僕でいい
君はただの君でいい
人はみんな人でいい
名前なんてなくていい。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
夜が生まれるのは朝が終わるからだよ
それは人の生き死にに似ています
名前のないものに名前をつけるなら
夜はなんだろう 朝はなんだろう
そして僕や君はなんだろう
見えない 聴こえない でもここにたしかにある
そんな何かわからないものにいつも心を寄り添わさせていたいな
暗いばかりで見えなかった夜は僕の中で今少しずつ形になる
たとえば君の笑顔に
君の手のひらのぬくもりに
瞼を閉じるとき 生まれる闇より暗く
悲しみに満ちた夜を僕は知っている
抱えた傷跡は見えないから
人は傷跡の前を通り過ぎてゆく
そしてまたひとつ僕は死に近づく
さわれない 匂いもしない
だけど いつも見つめてる
愛なんて名前の大げさなものさ こんな情けない僕を抱きしめてくれる
やさしい闇が今僕の瞳の中を 照らしたら光よりも輝く
たとえば君のまなざしや君のなんでもない声が
痛みを 包み込んで
生きてるって当たり前なことを特別にしてくれる 魔法みたいに
見えない 聴こえない でもここにたしかにある
そんな何かわからないものにいつも心を寄り添わさせていたいな
暗いばかりで見えなかった夜は僕の中で今少しずつ形になる
たとえば君の笑顔に
君の手のひらのぬくもりに
たとえば誰も知らない誰かの夜のかたち 今の僕の心のかたち。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
歩き疲れるまで 歩いた
笑う気も起きない程に疲れ果てて
でもおなかだけは正直に鳴るんだ
今日泣いたこと 笑ったこと
言い換えれば悲しかったこと
そしてうれしかったこと
なんとなく帰り道
ひとつひとつ考えながら 家まで歩いてた
僕が俯けば足元に差す影も俯く
僕がいなくなればきっとこの影も死んでしまうだろう
出来ることより出来ないことのほうが
限りなく多い出来損ないの僕だけど
やるだけやってみるよ 当たって砕けてみるよ
頑張れない人より頑張ろうとする人になりたくて転びながら一生懸命走る
気持ちだけ 強がって 心は強がれず
涙がはみ出して あれよあれよという間に
僕は悲しみに残さず平らげられた
「仕方ない」 そんなふうに
何度今まで僕はあきらめてきただろうか
本気じゃない頑張りなら涙も出ないよ
今日、出会った人 別れた人
明日も出会えるとは限らない でも
もう会えないかはわからない
どっちかはわからないけど 僕は会えるなら会いたいな
さっきまであんなに遠かった夕闇が
もうあんなに近い
そろそろ夜が来る
成功するより失敗することのほうが多い駄目な僕だけど
最初から駄目だって決めつけたら何も出来ない
やらずに後悔する人よりやって後悔する人になりたいよ
転ぶなら盛大に
気持ちだけは 負けないように いろんなことに自分を試してく
出来ること出来ないこと 決めつけずにどんな事にも果敢に挑む
すぐに涙は 追いついてくるぞ
言い訳なら 捨てるくらいあるぞ
だけど今はどっちも いらない
強がりでもいい それでも出来るんだって精一杯強がれ
やるだけやってみるよ 当たって砕けてみるよ
頑張れない人より頑張ろうとする人になりたくて転びながら一生懸命走る
気持ちだけ 強がって 心は強がれず
涙がはみ出して あれよあれよという間に
僕は悲しみに残さず平らげられた。