詩人:どるとる | [投票][編集] |
短編映画の中の物語 ページを捲る
誰かの手が明日を連れてくる
広がる箱庭 ジオラマみたいな街並みの夜が明ける
僕は相変わらず 空ばかり見ている
そして雲にばかり憧れて ありもしない自由を欲しがる
僕の心の中はがらんどう 空っぽさ
すべての言葉をなくして 無の中に
立ち尽くしたまま
僕は独りきり つぶれた店のシャッターの前
いつ降り止むかもわからない雨が止むのを待ってる
青春群像劇の途中さ
恋は盲目だってさ
見えない 何も聴こえない
何が正しくって何が間違いなのかも
行きたい場所に 心は駆け抜けていく
僕は何ひとつ わからないままで
好きなんて言葉も言えないままで
さまようばかりの心を 持て余した
心の壁面を藍色に塗りつぶして
すべてごまかしてた
僕は夜の外れ 最終電車の窓から見える
見慣れた景色を ぼんやり眺めながら 君のこと考えてた
すべての言葉をなくして 無の中に
立ち尽くしたまま
僕は独りきり つぶれた店のシャッターの前
いつ降り止むかもわからない雨が止むのを待ってる
君と二人で。
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僕は静かに目を閉じて
世界から遠く離れた
暗闇の中に新しい光を探す
人は真っ直ぐ歩いているようで
真っ直ぐには歩けないんだよ
完璧になどなれないんだよ
不完全だから人に優しく出来る
そこにあるのに
どこにもない
だけどふれている
君のぬくもりに君の心に
危うい手で誰かを抱きしめる
人を愛することは
痛みを引き受けること
苦しみに耐え抜くこと
そしてその痛みや苦しみの果てにある
安らぎを手に入れる為に何度も傷ついて
人を愛することの意味をかみしめるんだ
君のおなかをめざしてさざ波が広がると
ほらね魔法のように命が産声を上げる
オギャーって
見えているのに
見えないものを
いくつも持ってる
いつも見ている
汚れた手を洗いもせずに 抱きしめる
それでもいいと笑えたならそれも愛だ
手をつないで肌寄せ合い愛し合う
愛だと呼べるのなら 間違いなど何もない
僕は僕で 君は君で ただそれだけで
それ以上でもそれ以下でもなく
僕は君が好きだよ
アイラブユー
危うい手で誰かを抱きしめる
人を愛することは
痛みを引き受けること
苦しみに耐え抜くこと
そしてその痛みや苦しみの果てにある
安らぎを手に入れる為に何度も傷ついて
人を愛することの意味をかみしめるんだ。
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君を好きになってしまったのは
きっと思い過ごしただろう
夏の暑さのせいさ
何かの間違いさ
だって僕は君と同じでけして結ばれぬ運命で
どうすればいいのかな
君は僕のことを好きと言うよ
口づけするのもおかしいのに
なぜか少しずつ僕も君を好きになる
まるで魔法さ
食べるにはまだ早い
青い果実だけれど
君が望むなら
すべてをあげてもいい
すべてを見せてもいい
そんな気がしたんだ。
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僕は他人を傷つけて
蔑んで見下して薄汚れた
積み重ねた嘘が あとで僕を押しつぶすと
僕は悪くないとわがままにそっぽを向いた
悪はどこにあるのか
僕の中にある
悪は誰が決めるのか
見定めるのか
誰の心の中にも 多かれ少なかれ悪はある
どんなに正しさを重んずる人の中にも
正しくなろうとして
きれいごとばかり吐き出した
なにが正しさかわからない僕はとりあえず自分に優しくしてくれる人に優しくした
悪はどんなものをそう呼ぶのか
そしてそれは誰が生み出すのか
正しさだけをすべてとは言いたくない
時には何かに刃向かい牙を向く
正しさとは悪の中にもあるんだよ
悪とは正しさの中にもあるんだよ
悪を悪と呼ぶのは人の勝手な見方で
正しさの定義など最初から無い
だから僕は悪を悪と呼ばず
正しさを正しさと呼ばず
なにが悪かなにが正しさかを見定められる
そんな人になりたい
そんな人になりたい。
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終わりなんだね
エンドロールが雨のように
或る物語の最後を静かに見送っている
見えているものなどほんのわずかなもので
聴こえているものなどちっぽけなもので
だから僕は大切なものと向き合うとき
目を凝らし耳をすます 暗闇と無音の中に明日を探す
ここにいる僕は
いつか跡形もなくなる存在だけど
嘘じゃないんだよ
ましてや幻でもない
「だから生きている」
そんな当たり前なことを確かにするために絶え間なく呼吸している
悪あがきなんだよ
世界に向けてのささやかな抵抗
単なる偶然の産物などと呼ばれぬように
無意識の中でも誰かを思いやるそんな僕がいる
無意識の中でも誰かの痛みに気がつける僕がいる
だから、僕は人でなしと呼ばれたとき
自分の悪を憎むことで 心だけは正しくあろうときれいごとを声高に叫ぶんです
この世界に存在する
すべての命には
一人一人に違う輝きがあって
光り輝くけれど
汚れたりもする
「今日も生きている」
そんな当たり前なことをほめそやすのは違うかい?でも並大抵の事じゃない
無意識だって出来る呼吸という行為を
人は当然の一言で片付けるけれど 呼吸することは単にそれだけを意味するとは僕には思えない
ここにいる僕は
いつか跡形もなくなる存在だけど
嘘じゃないんだよ
ましてや幻でもない
「だから生きている」
そんな当たり前なことを確かにするために絶え間なく呼吸している
生きようとするその勇気が
力強く呼吸している。
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僕は今君の声に耳をすましている
僕は今君の仕種に目を凝らしている
なんでもないことがいつも大切だからね
積み重ねていく日々の積み木が崩れる
その日まで何度でも
喧嘩して仲直りして
泣いて笑って
飽きもせず寄り添ってゆこう
僕は僕というものを見つめたまま
僕の中にいる僕とお話しているんだ
くだらないすべてを鼻で笑ったり
舌打ちでごまかしたりするずるさを
悪だと言えたらいいな
恥ずかしくなんかない人を好きになること
手をつなぐこと 抱きしめたりすること
巡り巡る季節の中
また新しい命が
誰かのそばで
産声を上げている
僕の耳にも聴こえるかなあ
恥ずかしくなんかない人を好きになること
手をつなぐこと 抱きしめたりすること
猫背にならなくていい 人を愛すること
自信を持って 寄り添いあえばいい
そして君を好きだと言えばいい
あんなことやこんなこともしたいと言えばいい。
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僕は正義の味方じゃないから
悪いこともするよ
誰かを傷つけたりもするよ
嘘もつくし イヤなことから逃げたりもするよ
心ゆがめたまま
少しずつ中身から汚れていく
鏡に映した悪意を
僕は「正しさ」とは
呼ばない だけど
それを責めることもしない なぜなら
その悪意は誰にでも等しいものだから
決まった形のない
愛のようにいつでも
心に頼って奈落の一歩手前でしがみついてる
僕は 言葉の使い方をよく知らない
歌ってるけど正しいかわからない
でも声にしてみる
時折生きていることが嫌で嫌で
しかたなくなるときが僕にもある
そんなときには
大好きな君の名を呼んでみるんだ
醜さとは人の心の弱さを映し出したもの
ならば強がってるだけの僕は醜いね
愛の形はまっすぐにはなれないんだよ
愛はとてもあまのじゃくだから
さしのべられた
その手をつかんだ僕の手が握った
君の手は燃えるように熱かったよ
それがぬくもりってやつなんだね
鏡に映した悪意を
僕は「正しさ」とは
呼ばない だけど
それを責めることもしない なぜなら
その悪意は誰にでも等しいものだから
決まった形のない
愛のようにいつでも
心に頼って奈落の一歩手前でしがみついてる
悪に走る一歩手前で立ち止まってる。
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見えないよ 何も見えないよ
本当に大切なことは目を凝らしても
見えないよ 何も見えないよ
聴こえないよ 何も聴こえないよ
どんなに素敵なメロディを聴いても
聴こえない 何も聴こえないよ
だから見えている景色や聴こえている音の向こう側にあるものと丹念に向き合うんだ
手と手重ね合わせて
はじまるコミュニケーション
人真似小猿の下手くそなパントマイム
終わらない物語 ふいに吹いた風にページがめくられていく
今日というページを埋めるのはほかの誰でもない君だよ
昨日の僕の真似事で ほらねまた今日の僕が同じように
泣いている笑っているたまに怒る
今日の僕から明日の僕へ
つなげていこうよ命を
同じでいいんだ
変わらないでいい
ありきたりの物語 真っ白なページを染めるのは君という色
今日という日を良くするのも悪くするのも君次第なんだよ
手と手重ね合わせて
はじまるコミュニケーション
人真似小猿の下手くそなパントマイム
終わらない物語 ふいに吹いた風にページがめくられていく
今日というページを埋めるのはほかの誰でもない君だよ
君にしか出来ないことがある。
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無意識の中
いろんな夢を見る
瞼の裏に浮かぶ白い雲
青い空を気持ちよさそうに泳いでる
僕はずっと目を覚まさないまま
寝たふりで 誰かの声を無視してる
窓の外は灼熱の世界
意識もとろけて
昨日の夕飯も
うまく思い出せない
このまま僕は
不器用なままで
夢を見てるように
浮かれたように
記憶の水面に
想像を浮かべて
七色の夢を見る
汗に映る思い出
朝顔が花を咲かせば
夢日記も埋まる。
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君の心に 降る悲しみの雨を見たよ
どうして僕は生きているんだと言う
君は死にたいと言う
そんな君に僕は何が出来るだろう
不器用でも君のこと大切にしてみせるから
ずっとそばで君のこと愛し続けてもいいですか
何も出来ないかもしれないけどこの世界で
誰より君を好きだから心に傘を持って行くよ
君の笑顔を 一番最初に僕が見たいから
君の笑顔を 一番最初に抱きしめたいから。