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どるとるの部屋  〜 新着順表示 〜


[5593] ララバイ
詩人:どるとる [投票][編集]


祈る言葉もない薄汚れた心で
生きていました
笑ってました
泣いてました

願っていたこと
打ち明けてしまうには
まだ勇気が足りなくてまた弱虫になった

繰り返される日々の中で積み重ねてく
時間はただ僕の中で無いものと同じように消えていく
胸の中に鉛が沈んでゆく

ララバイ いつか
長い旅を終えて
そっと今を振り返るとき僕は君を愛せるかなあ
遠い明日の話さ

忘れることも容易には出来ない
歩き疲れた夕暮れはなんとなく涙もろくなる

何ひとつ出来ないままの僕には
ただ君を愛することだけが自信で勇気で

はるかはるか季節の果てに待っている
光の中へ僕は今向かってゆく裸足の心で

ララバイ いつか
陽射しが差し込んで
すべての意味が解き明かされるとき僕は君に言えるかなあ
やっぱり君が好きと

ララバイ いつか
長い旅を終えて
そっと今を振り返るとき僕は君を愛せるかなあ
遠い明日の話さ。

2014/07/25 (Fri)

[5592] ライトライトライト
詩人:どるとる [投票][編集]


どうして命には終わりがあるのかなあ
遠い昔僕はそれが不思議でした

お父さんは夜空に浮かぶ星をたとえて
僕にその答えを教えてくれました

人は死んだらね
お星さまになって
ずっと輝いていられるんだよ
だからそんなに死ぬことは怖くないんだ

この世界を本当に照らしてるのは
機械仕掛けのライトではなくて
一人一人の優しさや愛だったりするんだよ
覚えていてね大切なことだ
忘れてはいけないことだ

落ち続ける砂時計を見つめたまんま
いつ僕は死ぬのかなんて考えている

僕は生まれてから今日までどれだけ
生きていることを心から喜べたかな

せっかく生まれて
笑い泣くことも出来るのに
途中で命投げ出す人もいる
僕はせめて終わりまで生きようと決めた

この世界を 本当に支えているのは
重力や方程式だとかそんな難しいものじゃなくて
誰もが当たり前に持ってる 人を思うような気持ちだ
光にもなる気持ちだ

流れていく時間を止めて今日をいつまでも手放したくない
それでも、流れていく時間は誰のことも待ってはくれない

この世界を本当に照らしてるのは
機械仕掛けのライトではなくて
一人一人の優しさや愛だったりするんだよ
覚えていてね大切なことだ
忘れてはいけないことだ

この世界を 本当に支えているのは
重力や方程式だとかそんな難しいものじゃなくて
誰もが当たり前に持ってる 人を思うような気持ちだ
光にもなる気持ちだ

名前なんかない
見えない気持ちだ。

2014/07/25 (Fri)

[5591] 
詩人:どるとる [投票][編集]


目の前にあるいくつもの愛を
僕らは見過ごしていないかなあ
音になってやがて届く声も
ふれてはじめて気づくぬくもりも
形がないだけでちゃんとした愛なんです

物語のページをめくるように
日々は流れていくよ 風みたいに
ほらまたページはめくられていく
そして跡形もなくなって
また誰かの元気な笑い声が青空の下 こだまする

人に紛れてしまうとわからない
途端に心がどっかに行ってしまうよ
人を思いやることを知って
同時に人を憎むことも知って
いつの間にか なりたくない大人になる

物語のページをめくる僕の手が
季節の色にあざやかに染まる
ほらまた回り回って元どおり
やがて山の頂きが見えてきて
もうそんな時間かと自分の命を見つめる

空に流れる雲をただじっと
何も考えずに見ていた今日の僕は
多分このままで十分幸せなんだろう
だからちょっとくらい悲しくたって
平気だよ大丈夫 心配しないでね

物語のページをめくるように
日々は流れていくよ 風みたいに
ほらまたページはめくられていく
そして跡形もなくなって
また誰かの元気な笑い声が青空の下 こだまする

子供は遊び野を駆け回り
大人は愛の中に愛を見る。

2014/07/25 (Fri)

[5590] メルヘン
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視界は どしゃ降りのモザイクで埋まった
何もない部屋の隅っこで誰かを恨む
何かに抗うように 明日に背を向けた
全くのリアルじゃ とても悲し過ぎるから
せめてメルヘンチックな夢を見せて

僕はそこで 今までにない笑顔を見せるから
僕はそこで 今までにない感情を手に入れるから

幸福ってやつはどうして曖昧なんだろ
そこにあると思えば駆け寄った瞬間には
もうそこには無い
逃げ足がはやい
昨日の今日で また僕は独りぼっちで
吹きたくもない口笛で本心を隠蔽

僕はいつも 笑顔に涙を隠して生きてる
僕はいつも愛に憎しみを隠して生きてるんだ

帰り道の視界がゆがむような
そんな心持ち 帰れない心は置き去りの儘

全くのリアルじゃ とても悲し過ぎるから
せめてメルヘンチックな夢を見せて
僕はそこで 今までにない笑顔を見せるから
僕はそこで 今までにない感情を手に入れるから

夢の中へ夢の中へ
僕を連れて行って。

2014/07/25 (Fri)

[5589] 性と心の距離
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寂しさは闇の中で
影をひそめながら
様子をうかがってる

僕は鏡の中 映る
本当の心を
うまく見つめられずに
醜さを吐き気がするほど嫌ったよ

君を愛しているんだ
本当はめちゃくちゃにしたいんだ
そんな 僕でも君を愛すことは出来るだろうか

ねえ この世界が毛糸みたいにほつれていくのを僕らは
今まで黙って 見送ってきたけど
出来ることはただひとつ

君に永遠に消えない
証を残すことだ

何かいけないことのように想うけど

まだ近づいてもいない。

2014/07/24 (Thu)

[5588] 透明
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見えるはずもないものを
僕らはいつも目の前にしている

肌にふれたときのぬくもりも
ふれてはじめて感じる感触も
形も色もないのに僕らはそれを
さも見えているかのように話すだろう

透明な でもあざやかな見えない
聴こえないすべてが僕らの暮らしを縁取るみたいに象っている

ほらね 聴こえているもののさらに奥
ほらね 見えてるものの向こう側の世界
本当に見つめるべきはそんなものです。

2014/07/24 (Thu)

[5587] 
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すべての人の瞳の中
空を染める海を染める青に何を重ねて
君は見ているの

痛みの向こうの甘い快楽に
早くたどり着きたい

楽園は 胸の中
大人になるには
傷を重ねなきゃ

青く 青く ただ
どこまでも
浅はかな

淡く 淡く ただ
どこまでも
朧気で

それでいい
今しか
染まれない色だ。

2014/07/24 (Thu)

[5586] 空蝉
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たくさんの音の中に立っているけれど
本当に大切な音だけが聞こえればそれでいい

たくさんの色の中に混ざっているけれど 本当に美しい色だけが見えればそれでいい

目障りなものや耳障りなものから
どこまでも逃げてしまえたらいいのに

蝉しぐれの雨の中
僕はただのひとつの音も聞き取れない

ただ単純な光だけが
やたらまぶしくって
平行線みたいな世界の中で またひとつ
今日が死んでいく

空蝉を残して
今日が逃げ去ってく。

2014/07/24 (Thu)

[5585] イケない果実
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愛の新しい形
痛みも舌なめずりしていただきます

ゆがんだ円を象る
私のか細い指先
指し示した明日には
希望なんて見えない

愛を飲み干して
白く染まって
私はあなたの中で
美しく果てるのよ

地球の回る速さにあわせて
ゆっくり一定のリズムで
私は私の知らない
私に生まれ変わる

歯形を残して
愛されてるって伝えたいな

型にはまらない
自由なステップで
足をはこんでゆく
二人のダンス

吐息さえ交わらせ
呼吸さえ交わらせ
あなたは私の中で
素敵な夢を見るのよ

ほら少しずつ熱くなって
もっともっと愛は燃え上がって
私が私を好きになれる私になっていくのよ

見た目とは裏腹にとても大胆な君は
僕を獣みたいな目で睨むんだ
でもそんな君も僕は限りなく愛してる

愛のこれからの形

愛を飲み干して
白く染まって
私はあなたの中で
美しく果てるのよ

地球の回る速さにあわせて
ゆっくり一定のリズムで
私は私の知らない
私に生まれ変わる

2014/07/24 (Thu)

[5584] 
詩人:どるとる [投票][編集]


この世界を縛る掟
まるで鎖のように
そこに生きる
人も巻き込んでいく

変わらぬ営みの中何かをなくしてはまた手に入れる
そんなことの繰り返しでこのままどこまで僕らは行くんだろう

痛みはまっすぐ
この身を引き裂いて
つかの間の安息を
僕らに与える

嘘偽りなく 伝わる
痛みの向こうに見える光
それはすべての答えのように
自由を奪う枷をそっと静かに外したよ

かみ合わない歯車
会話は続かないなあ
手のひらの上
バウンドする日付

声をつないでひとつひとつの言葉を積み重ね歌にしてゆく
そんなことを繰り返していつしか僕らは何かを見つけたよ

生きる喜びは
陽射しのように
僕を包み込んで
死を遠ざける

降り注ぐ雨は 影さえも濡らして じんわり冷やしていく
それはある種の救いのように
常識という概念で縛られた世界から
僕を解き放った

嘘偽りなく 伝わる
痛みの向こうに見える光
それはすべての答えのように
自由を奪う枷をそっと静かに外したよ。

2014/07/24 (Thu)
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