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どるとるの部屋  〜 新着順表示 〜


[5563] せっかちとのろま
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はしるのとあるくのどっちにしても
じんせいはあるいたほうがつかれない
あるいたほうがまわりの景色がよく見える

2014/07/20 (Sun)

[5562] かお
詩人:どるとる [投票][編集]


悲しいときは悲しいかお
うれしいときはうれしいかお
ごくあたりまえなことだけど
いざやろうとするとなかなかできない
あたりまえなことさえ制限される世界だから。

2014/07/20 (Sun)

[5561] 名前
詩人:どるとる [投票][編集]


目を閉じてごらん
耳をふさいでごらん
暗闇の中に 或いは無音の中に何がある

光らない光 鳴らない音
喩えばそんなものに僕はいつも
心を寄り添わせていたい

悲しみを悲しみと呼ばず
幸せを幸せと呼ばず
痛みを痛みと呼ばず
命を命と呼ばず
すべてをすべてと決めつけず括らず
僕は見えないものや聴こえないもののために 勝手な名前をつけない

心静かにさせてごらん
自分以外のぬくもりにふれてごらん
ひとりじゃけしてわからないことがわかる

感触のないぬくもり
形だけの愛
喩えばそんなものを愛と呼ぶなら
僕はもう何も信じない

自分を自分と呼ばず
今日を今日と呼ばず
明日を明日と呼ばず
過去も未来も過去と未来とは呼ばない
僕はわからないものはわからないと
よく出来た巧みな嘘に頼らない
今を生きる不器用な人の生き様を笑わない

わかるかなあ わかってもらえるかなあ
名前があると なんでも枠の中にはまる
僕は僕以外の何者でもないなんて
そんなものはもう多分きれいごとのまやかしで

悲しみを悲しみと呼ばず
幸せを幸せと呼ばず
痛みを痛みと呼ばず
命を命と呼ばず
すべてをすべてと決めつけず括らず
僕は見えないものや聴こえないもののために 勝手な名前をつけない

名前に名前をつけない。

2014/07/20 (Sun)

[5560] 
詩人:どるとる [投票][編集]


絶えず雨音が鼓膜に突き刺さっていく
だけど、突き刺さった音は見えない

血も流れなければ痛みすらもないけど
きっとその雨に濡れた人の心は冷えたろう

僕はただ窓越し 降り続く雨を見つめて
雨音に耳をかしている
屋根の下にいるのになぜか 僕はべつの雨に濡れてる

すべてを濡らす雨が 本当に濡らすのは
体ではなく アスファルトではなく無防備な心

やわい素肌をつらぬいて 無痛の痛みを 運び届ける 雨はおまえに悲しみというものをおしえている。

2014/07/19 (Sat)

[5559] モザイク
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僕は 流れるように
日々を生きている
時の中 一分一秒の隙間に生きている

寄り添うのは玄関の花瓶に生けられた花くらいのもので

傷ついた僕を見て人は冷たくあしらうだけ

人を信じよう 愛そうとすればする程に
人に傷つけられ 人の見たくもない醜さを見せられる

現実にも モザイクをかければなあと思ったとき
僕の中にはげしい悲しみの雨が降りました

見えないのに確かにそこにあるもの
影すらないのに 僕らはそれを信じてる

何故だろう 不思議にも思わない
信じられない見えないものも在るのに

空の青さに この心は 静かに口を閉ざす

あなたの醜さに 触れて僕ははじめて知る
その醜さの中にあるあなたの優しさを
だから僕はあなたが好きだ

モザイクを取り払いその中に隠した 傷跡みたいな 本当は見たくない部分を
僕は容易く悪と呼びたくない

無修正の現実は すべての人の今に隣り合う
目をそらしても耳をふさいでも
両手で覆うその陳腐な壁の向こうに
今日も血まみれの世界が広がっている

人を信じよう 愛そうとすればする程に
人に傷つけられ 人の見たくもない醜さを見せられる

現実にも モザイクをかければなあと思ったとき
僕の中にはげしい悲しみの雨が降りました

あなたの醜さに 触れて僕ははじめて知る
その醜さの中にあるあなたの優しさを
だから僕はあなたが好きだ

モザイクを取り払いその中に隠した 傷跡みたいな 本当は見たくない部分を
僕は容易く悪と呼びたくない

だから僕は あなたのすべてを愛すことで自分の醜さに素手でふれようとしたのかなあ。

2014/07/19 (Sat)

[5558] 
詩人:どるとる [投票][編集]


戒めの雨は降る 僕を絶えず叱る
戒めの平手が飛ぶ 僕を絶えず励ます

愛はね何も言葉にしなくても
伝えることが出来るんだよ

ただ傍にいて 寄り添うだけで
なんとなく安心する
そんなとき 何より愛されていることに気づくんだ

いつもは見えない愛が見えるときは
あんがい何てことないふとした瞬間

この胸の中に 花が咲く
あなたが咲かせてくれたんだ

いつか僕という畑に蒔いた
小さな種が咲かせた花だよ

固めた拳は 何を叩く為にあるのか
悪を非難する 拳は不器用に正義を貫く

正しさを語るとき人は畏まって
小さな声で 恥ずかしいと言うけど

多分それは間違いで 正しいことを正しいと言えたとき
あなたは新しい一歩を踏み出す

暗闇の中に 光を見つけたよ
それは闇を照らし出すような光

見えているものだけがすべてだなんて言う世界を僕はけして信じない

僕らはあらゆる見えないものと寄り添って
毎日を生きているから

この胸の中に 花が咲く
あなたが咲かせてくれたんだ

いつか僕という畑に蒔いた
小さな種が咲かせた花だよ

なくしたあとも ずっと消えない
甘い匂いのする花だよ。

2014/07/19 (Sat)

[5557] 影に灯る光
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まっすぐ歩けない
ふらついてしまうよ
蒼い憂いを抱いて眠る

まだ何か 出来そうな気がするのに
進めない 動けない
心と体がばらばら

雨が降る 街を
僕は歩いている
見事なまでに独りだ

時が粒子状に
流れるくらいに
心は見えるものを
或いは聴こえるものを喩えば繊細にする

それは孤独がつくる影に灯る幽かな光
弱さの隅っこで様子を窺う素直な君

それでも前を向いて歩こうとする勇気ある君。

2014/07/19 (Sat)

[5556] 寂しさという駅
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寂しさという駅に降りた
夕暮れが果てなく空を橙に染めた

何か物足りなくていつも悲しくて
埋められない心の穴 すきま風が吹き抜ける

やがて夜がやって来て あたりはこわいくらいの静けさに包まれた

凍えるような孤独にすべての言葉をなくしたまま
立ちつくす 僕はさっきから何度もため息ついてる

まるで子供が駄々をこねるみたいに
自分でも恥ずかしいくらい弱いんだ

それでもどこかでそんな自分を愛してる。

2014/07/19 (Sat)

[5555] 
詩人:どるとる [投票][編集]


戒めの雨は降る 僕を絶えず叱る
戒めの平手が飛ぶ 僕を絶えず励ます

何が本当の正しさなのか
わからなくなった時にはね
すぐ傍にある人の瞳を見つめてごらん
その瞳がおまえを見つめるときまっすぐなまなざしならば
きっとその人の言葉は正しさなんかより
ずっと大切な大切なことを教えてくれる

傍にあるものそれはすべて
あなたに必要なものなんです

道端に 咲いている花のように
無意識にあなたの瞳の中に過ぎる光

ふとした瞬間、見つめてみたら
なんとなく心が穏やかになった

愛は痛みを分け合うことだと思う
叩く人と叩かれる人の間にあるもの

親は叩いた手を見つめやりすぎたかと
ため息をついて愛するあなたを思う
ねえ あなたが思われていないなら
その頬の痛みはないんだよ
記憶に残る誰かの涙はないんだよ
だから、目を閉じて何が大切かをよく考えるんだ

そこにあるだけの存在じゃない
君の人生にどこまでも関わってく

愛されていないと思うのは
愛されていることに気付いてないから

見上げた空の青さを嘘だとほざくなら
僕はあなたの心を憎むだろう

傍にあるものそれはすべて
あなたに必要なものなんです

道端に 咲いている花のように
無意識にあなたの瞳の中に過ぎる光

ふとした瞬間、見つめてみたら
なんとなく心が穏やかになった。

2014/07/19 (Sat)

[5554] その先の僕
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向かい合うのは人と人のような
見えるものばかりじゃないんだね

ああ ほら見てごらん
目頭が熱くなるのはなぜだろう
それは簡単 生きているから

形のないものと形あるものが向かい合うとき
そこに生まれる 新しい光

真っ白い画用紙に好きなように絵を描くように
心にだって絵を 描けるんだよ

そしてやがて 生まれた尊い感情を
抱きしめられたとき僕はその先にいる僕と出会う

朝と夜がすれ違うようにねえ
見えているのにすべてを見極められない

ただ見るだけじゃ 或いは聴くだけじゃ
わからないことばかりだ この世界は
だから目を凝らして耳をすますよ

見えないものを見るには
聴こえないものを聴くには
心を役立てなきゃ駄目さ

そこにあるものとそこにないもの
何をもって決めつけているのか
存外、答えは闇の中さ

形のないものと形あるものが向かい合うとき
そこに生まれる 新しい光

真っ白い画用紙に好きなように絵を描くように
心にだって絵を 描けるんだよ

そしてやがて 生まれた尊い感情を
抱きしめられたとき僕はその先にいる僕と出会う。

2014/07/19 (Sat)
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