詩人:どるとる | [投票][編集] |
引き出しの中には
七色の夢がつまっているのさ
ポケットの中には
未来があふれているのさ
青い空を見ると 思い出すよ
君がいたあの頃を
部屋の押し入れの中にそっと隠してた
自分だけの世界地図
少年は誰の心の中にもいるさ
漕ぎ出そう大海原へ
夢という船を出して
七つの海を渡ろう
少年はまだ夢見ることをあきらめてない
今からでも遅くない
夢を迎えに行こう
未来を迎えに行こう。
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僕は悲しみの中
笑えないでいるんだ
さめざめと降る涙が
明日さえ濡らしてく
どこまでもただいつまでも
続いてる道の向こうでまた夕日が沈む
言葉なくしても ため息ばかりでも
忘れないで 君は生きている
いいことなんてそうは続かないよ
泣くのもいいけどひとしきり泣いたら
笑顔に帰ろう
僕はせつなさの中
何を黄昏ているのか
ゆらゆらと揺れる葉を千切っては捨てる
どこまでもただいつまでも
子供のような人さ 心だけは育たない
何を無くしても 立ち止まっても
紛れもなく 君は生きている
生きていくのに決まりなんか無いよ
焦りは禁物 慌てずマイペースで
涙にさよなら
言葉なくしても ため息ばかりでも
忘れないで 君は生きている
いいことなんてそうは続かないよ
泣くのもいいけどひとしきり泣いたら
笑顔に帰ろう。
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人の涙を笑うのは自分を笑ってるのと同じことだよ
だって他人は自分を映すのにいちばん丁度いい鏡だからね
悪意も善意も見えない心さえ映ってしまうんだ
それを否定するのは自分を否定しているのと同じなんだよ。
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両手でつくった望遠鏡で
両手でつくった望遠鏡で
未来を 見つめると何が見える
未来を 見つめると何が見える
両手でつくった 潜望鏡で
両手でつくった 潜望鏡で
見た水の中には 何が映る
わからないすべてをわからないままで
残したままで
隠したままで
未来が見えるかい?
未来に着けるかい?
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宇宙から見える僕らはひどくちっぽけに
見えるんだろうな
僕らが見ている宇宙はあんなにも壮大なのに不思議だね
瞳に映るものは ささやかなものだけど
きっと瞼の裏に広がる世界は 見えているもの以上の何かを秘めている
何かをはらんでいる
何ひとつ肝心なことはわからない
だから、僕らは 宇宙のような闇から目を伏せて さもわかってるかのように笑える強さを持たなきゃいけない
どんなに遠くからでも輝き放つ光
それは彼方より届く誰かへのメッセージ
まるで海に浮かぶ船から見えるモールス信号
ここにいるよって教えてる
ふいに巻き起こるやわらかな風の中に立ち止まると
形のないものや 肉眼ではとらえきれないものまで 見えるようで 聴こえるようで
でも僕らはそれをまやかしや嘘なんかで語りたくないんだ
瞳に映るものは ささやかなものだけど
きっと瞼の裏に広がる世界は 見えているもの以上の何かを秘めている
何かをはらんでいる
どんなに遠くからでも輝き放つ光
それは彼方より届く誰かへのメッセージ
まるで海に浮かぶ船から見えるモールス信号
ここにいるよって教えてる
それは生きているというたしかな光
闇の中でも けして希望を見失わない。
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僕はここにいるよ
そして絶えず何かを見つめている
そして絶えず何かに耳をすましてる
君はそこにいるよ
そして絶えず刻まれる時の音や
誰かの心に心を重ね合わせている
生まれる朝の果てには夜があって
消えてく光の果てには闇があって
そのあいだに 夕暮れはきれいに広がってる
寂しさを 染めていく
切なさを 染めていく
意味の意味を問いただすような
つまらない僕らの詮索を無視して
ただ何も言わず 佇む僕の影、大きな林檎のような夕陽が今沈んでく
すべての人に同じまなざしでこたえるように
僕はどこにもいない
だけどどこにでもいるとも言えるんだ
そして僕の存在について考えてしまうと
忽ち、意味を無くしたようになって
僕は自分の足元に伸びる影さえまともに信じられなくなる
生まれる命の果てには同じ命があって
消えてく命の果てには免れぬ死がある
無に向かってく 僕らの足取りは けして軽くない
街並みを 染めていく
シャツを 染めていく
そこにあるものもそこにはないものも
あると思えばほらね心も見えてくる
時を刻みながら脈打つ僕の心
言葉無くしても「また会おう」と呟いて
地平に落ちていく 夕陽に背を向け 帰って行く
この物語の先には
また同じような今日が続いてて見えざる何者かが頁を捲る
その頁の終わりに 夕暮れはきれいに広がってる
寂しさを 染めていく
切なさを 染めていく
意味の意味を問いただすような
つまらない僕らの詮索を無視して
ただ何も言わず 佇む僕の影、大きな林檎のような夕陽が今沈んでく
すべての人に同じまなざしでこたえるように
どうしょうもないさだめを背負った僕らを照らすように。
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見えないすべてがそっとささやいている
見えるものしか信じない僕らには聴こえない声で
聴こえないすべてがそっとざわめいている
聴こえるものしか わからない僕らにはただの幻さ
ほらね くらしの隙間から差し込む光
オーロラのようなカーテンを照らしてる
そうさ 答えは いつもこんな近くに
あったことを今気付いたよ だから
見えなくても
聴こえなくても
ここにあるよ
大切なものが
触れなくても
つかめなくてもね
ここにあるよ
きらめくものが
それがくらしのささやき
それはくらしのささやき
僕らの毎日を 影からささえている。
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飛んでゆくナイトグライダー
星と星の隙間を駆け抜けてゆく心
見せておくれよ 見たこともない魔法仕掛けのドリーミングナイト
すべての意識は 無意識に変わる
意味の意味は繋がれてはまた途切れて
風吹くようにただ なすがまま
或いはなされるがまま 時に弄ばれ
二人乗せたナイトグライダー
午前零時過ぎ君を連れ出すのさ
今夜ならきっと 言えるよ 言えるよ
好きだよって 隠してた心もう隠せない
想像が創り出す不屈の鋼鉄の勇気
君に愛してる その言葉を届けるために
今夜僕はナイトグライダーに乗って
君を 君を 君だけを迎えに来たのさ
シャルウィダンス 僕と一緒に何処までも踊りませんか?
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窓の外は雨 僕の中にはまだ消えない
あの日の君の声 さよならって言葉が
まるで 繰り返される波のように
寄せては返して 胸の中の襞を撫でている
君のこと愛してた
死ぬほど好きだった
それは紛れもなく
確かなことなのに
あとひとつ何かが
足りなかったんだよ
僕は言えなかった
君を引き留められず
さよならを許してしまったよ
遠ざかる君の背中をただ見つめていた
甘い蜜のような 時間は既に過ぎ去り
すっかり甘さを無くした萎れた花で
僕は君のいなくなったあとの部屋の中
タバコばかりごまかすように吸ってた
君の笑顔も涙も
今は遠い日の幻
だけど思い出すこの手に灯っていた
あたたかいぬくもり
風のように吹き抜けて 僕を独りにした
僕は寂しさを隠す
さよならなんてしたくなかったよ
羽ばたくように消えた君はハミングバード
君のこと愛してた
死ぬほど好きだった
それは紛れもなく
確かなことなのに
あとひとつ何かが
足りなかったんだよ
僕は言えなかった
君を引き留められず
さよならを許してしまったよ
遠ざかる君の背中をただ見つめていた
どしゃ降りの雨の中に 佇みながら
ずぶ濡れの心は行き場もなく ただ雨音に沈んで。
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恒星が僕に 語りかけてくるのは
遠い昔のいろんなおとぎ話さ
もう二度と出会えない一瞬のめぐり逢い
宇宙にいつか 行ってみたいと窓の外に
イメージの翼 広げていた少年の僕
君に会いに行くよ いつか見た光の中へ
僕と友達になろうよ 姿形は違えど
おんなじ生き物じゃないか
まだまっさらな未来想像図に描いた
心の中だけに広がる僕や私だけのコスモ
窓をたたくのは 風の音か 奇跡の来訪か
夢を語るならそれ位はみ出してないと
いつか誰かが望遠鏡からのぞき込んだとき
見えた 行ったこともない惑星の 輪っかに 引っ掛けたはるかな置き手紙
君とひとつになるよ 君と手を繋ぐよ
いつの間にか忘れた 未来を夢見る心
取り戻しに行く長い旅に出かけよう
まだ埋まらない 中途半端な未来想像図
今の僕や私の中にも 確かに広がるコスモ
君に会いに行くよ いつか見た光の中へ
僕と友達になろうよ 姿形は違えど
おんなじ生き物じゃないか
まだまっさらな未来想像図に描いた
心の中だけに広がる僕や私だけのコスモ
いつか埋まるんだって信じてるんだよ
まだ僕の瞳の中のキラキラは消えてない
たくさんの星と星が結びついた星座のように今日と明日を何処までも繋げている。