詩人:どるとる | [投票][編集] |
大きな悲しみに包み込まれたら
言葉なんてなんの役にも立たないよ
ただ悲しみしか見えない僕は
泣くばかりの弱虫と指を差された
何かをなくしては手に入れる
そんな事を繰り返してこのまま
どこまで人は流れていくんだろう
心は住む場所を持つことはない
死ぬまでずっと旅から旅へと移ろってく
流れていく季節のよう 心は旅人
目を閉じて 3つ数えて深呼吸
目を開いたとき世界は見違えている
昨日と何ら変わらない今日なのに
呼び名を変えて「明日」という不思議
滑稽なものだと 僕は鼻で笑ったよ
最初から生きる意味など無いのさ
だって自ら願って出た旅じゃない
心は誰も待たず誰も待たせない
必要とあらばいつでもそばにある
置き去りには出来ないのに時に無くすよ
遠ざかる今日の名を呼んでみる僕の声が
見知らぬ明日の名を
呼んでいる僕の声と
見事に重なって
同じ「今日」になる
そうさ いつだって
僕らは今日にいる
そうさ いつだって
君のそばにいる
心は住む場所を持つことはない
死ぬまでずっと旅から旅へと移ろってく
流れていく季節のよう 心は旅人
心は誰も待たず誰も待たせない
必要とあらばいつでもそばにある
置き去りには出来ないのに時に無くすよ
だから取り戻すように手繰り寄せるんだ
傷つけた人をまた愛せるように。
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絶え間ない人の流れの中
その流れに逆らうように生きていたい
わがままな僕らは楽をしたいけれど
苦労しているように人に見せたくて
ちょっとは嫌なことも我慢してみるけど
最初から逃げ腰ですぐ諦める
現状を投げ出す
独りは嫌だけど 馴れ合いはしたくない
食べず嫌いの子供たちは口にもせずに
見た目や想像だけで毛嫌いする 天の邪鬼
あらゆる矛盾の中に身を置いているのです
何処まで行ったらいいんだろう
肝心なことは相変わらずわからないまま
殴られた試しがない為に人の痛みがわからず
傷つけても悪びれない
それは誰が悪いんだろう
悪いことは悪いと教えない大人が悪いよ
でもねそれを言うには今更遅いよ
世の中にあふれる不条理や理不尽は
どこから生まれてどこへ行くのだろう
かなり切実な問題だ 先が危ぶまれる
僕たちはいつから親の背中から目をそらすようになっただろう
大人の言葉が信じられなくなっただろう
幼稚な大人はまたしても言うんだ
「時代のせいだ」
独りは嫌だけど 馴れ合いはしたくない
食べず嫌いの子供たちは口にもせずに
見た目や想像だけで毛嫌いする 天の邪鬼
あらゆる矛盾の中に身を置いているのです。
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泣いてもいいんだよ
悲しいときはね
無理して我慢せずに
泣いてしまえばいい
泣いてもいいんだよ
うれしいときには
笑顔じゃ足りない
そんな気持ちならば
大人はどうして
涙を隠そうとするのかな
恥であるかのように言うけれど
泣いたっていいじゃないか
悲しいときやうれしいときには
感情をさらけ出して
心に嘘をつかずに素直になって
ばか正直にいつも生きていたいもんだよ
道化師の顔をして
笑ってる人を見たら
悲しみを隠している
滑稽にしか見えない
涙なんか見せない
そんな生き方よりも
どこか弱くてその分優しくあればいい
大人はどうして
涙を隠さなきゃいけないんだろう
子供のときには許されてたことが
大人になった途端に責め苛まれる
悲しいときにはうれしいときには
大人も子供もないんだよ きっと
誰かの涙を 弱さだと笑うなら おまえは涙を流さないのか
人の涙を 誰も笑うことは出来ない
涙は弱さではなく
泣けない おまえのその勇気の無さが
弱さであることに気付くまでは
本当の強さを 知らない弱いおまえが
涙を流す人を見て 笑うだろう
鏡に映した自分の姿を笑ってるおまえがいるのだろう
それこそ僕には滑稽に見える
大人はどうして
涙を隠そうとするのかな
恥であるかのように言うけれど
泣いたっていいじゃないか
悲しいときやうれしいときには
感情をさらけ出して
心に嘘をつかずに素直になって
ばか正直にいつも生きていたいもんだよ
だから僕は恥ずかしげもなく言うんだ
泣いてもいいんだよ。
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花のように 可憐な出で立ちで
僕の目の前で凛と咲いている
夢のように 胡蝶舞う光の中に
僕の瞳の奥に佇む 食べ頃 熟れた果実
手を伸ばして 抱きしめてしまうと
傷つけてしまいそうで
汚してしまいそうで
触れない 触れない
愛は不器用に 明日の夢を語る
僕は不器用に 君に好きだと言う
雨降る日には 屋根の下であたためあう
晴れた日なら 太陽の下で笑う
そんなふうにして
躓きながらも続きの続きを続けてく
ばかみたいに 大げさに笑ってたいんだ
当たり前な喜びや誰かとの時間を
悲しいときだって 泣いたっていいんだ
どこまでも変わらない自分でいたいな
見えない爪が 君を傷つけてしまうとき
人間のいちばん邪悪な部分がはみ出て
互いの醜さが露わになるよ
でもそんなときこそ
愛は不器用なくらいが丁度いいんだよ
なまじしっかりしてると許し合えない
どこか間違って それを笑っていられる
そんな愚かさがどこかで必要なんだよ
そんなふうに誰かを愛したいよ
そして誰かに愛されたいな
愛は不器用に 明日の夢を語る
僕は不器用に 君に好きだと言う
雨降る日には 屋根の下であたためあう
晴れた日なら 太陽の下で笑う
そんなふうにして
躓きながらも続きの続きを続けてく
夜の最果てで
ページは見えざる何者かの手で捲られる。
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回るレコード 季節を連れてくる
風が回してる 機械なんか要らない
感情論で お話しようよ
言葉無くても 声が出なくてもいいからね
心と心つなぎ合わせて
夜が明けるまで いろんな話をしようよ
ぴちゃんと音の隙間に落ちる雫
濡らすのは梅雨 雨宿りの七月
パントマイムで 会話をしようよ
言葉なんて 身振り手振りで心を探れば
目や表情から読み取れるものがある
確かには出来なくてもそれでいいんだ
なんとなくどことなく優しさが見える
感情論で お話しようよ
言葉無くても 声が出なくてもいいからね
心と心つなぎ合わせて
夜が明けるまで いろんな話をしようよ
パントマイムで 会話をしようよ
言葉なんて 身振り手振りで心を探れば
目や表情から読み取れるものがある
確かには出来なくてもそれでいいんだ。
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大好きな人を見つめている
ただそれだけのことで
いろんな君が見えてくるんだ
怒ったときのそのふくれっ面や
散々泣いたあとの疲れきった寝顔に
僕は言い知れないいくつもの宝物を見つけるよ
大好きな人の声や仕種の向こう側に
絶え間ない光を見つめているんだよ
愛なんて大それたものじゃないとしても
そう紛れもなく
いつまでも大切にしていたい思いなんだ
当たり前な暮らしの中に
捨て去られた普通という概念
人はそれを鼻で笑うだろう
何が幸せなんだろうかと考えたとき
僕がやっぱり最後に行き着くのは
君と日向ぼっこしてるような 今日みたいなことだよ
僕が君のことを大好きなように
君も僕のことを大好きならいいな
そんなふうに想いながら 笑ってる毎日
そう 間違いなく
幸せはここにあるよ 僕には見えるんだ
君には見えるかなあ
僕の大好きな人には
幸せになって欲しいから 本当は面倒くさいことも厄介なことも引き受けるよ
滅多にないんだよ
図々しいけど少しは感謝してね なんて笑う
大好きな人の声や仕種の向こう側に
絶え間ない光を見つめているんだよ
愛なんて大それたものじゃないとしても
そう紛れもなく
いつまでも大切にしていたい思いなんだ
僕が君のことを大好きなように
君も僕のことを大好きならいいな
そんなふうに想いながら 笑ってる毎日
そう 間違いなく
幸せはここにあるよ 僕には見えるんだ
君には見えるかなあ。
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それでいいということは無いけれど
どんなものにも限りはあるんだよ
乾いた笑いが似合うようになったら
そんな自分を右手で殴りなさい
空はなんとなく 暮れゆく頃合いで
誰かの切なさが滲むものだから
そっぽ向いてた僕まで思わず涙に溺れる
けして追い越せない 昨日の影に僕は言葉もなく縋りつく
溢れかえる人混みの中追い越されてばかりいる僕を重ねる
いつの間にかあたりは闇に包まれて
すべての光は朝が来るまで一足先に眠りに着く
ただ悲しいと言い切ってしまえば
それまでの感情なのかもしれないな
独りぼっちを味わい尽くしてしまうと
今さら群れの中には戻れないと気付く
街はなんとなく 他人行儀で冷たい
見て見ぬふりがうまいもんだなあ
気づかれまいとしている お前も同じ
不意を突かれて覆い被さる 孤独の影に行く手を塞がれて
夕闇の中に佇み 生きる意味なんて答えのないものと向き合う
わかるはずも解き明かせるわけもない
すべてのものに隔たりのない愛を注げたなら
喩えるならそれは終わりのない闇
どこまで行こうと意味など無いのさ
ただ、光放つものを内に取り込んでく
けして追い越せない 昨日の影に僕は言葉もなく縋りつく
溢れかえる人混みの中追い越されてばかりいる僕を重ねる
いつの間にかあたりは闇に包まれて
すべての光は朝が来るまで一足先に眠りに着く
何かが始まると何かが終わる
何かが終わると何かが始まる
ただそれだけの繰り返しの中で
その瞬間だけ輝くものを僕らは 愛している。
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蛍火のように小さく輝く光
無機質な空虚を生む誰かの溜息
そっと淡く滲んだような切なさを
思いきり抱きしめて 精一杯強がっている
誰もみんな それぞれの悲しみと向き合い
誰もみんな それぞれに苦しみもがいてる
そんな当たり前をあざ笑うような世界は
どう転んでも好きにはなれそうもない
鉛のように沈む果てしのない怒り
憤りにも似たまだ青い未成熟の感情
目の前の闇に手を伸ばす
恐れながら怯えながら今日を手繰り寄せる
どんなものも跡形なく消えてしまうのさ
そんな定めを笑いながら見つめているよ
なんとなく胸の中で浮かんで消える想像
光と影の隙間を縫うように雑踏に紛れる
不意に 人混みの中
はぐれたように
あるはずもない見失った声を ぬくもりを あの笑顔を
僕は探し続けている
造花のような 作り物めいた物語の片隅で
回る レコード ノイズさえ几帳面に拾う
誰もみんな それぞれの悲しみと向き合い
誰もみんな それぞれに苦しみもがいてる
そんな当たり前をあざ笑うような世界は
どう転んでも好きにはなれそうもない
どんなものも跡形なく消えてしまうのさ
そんな定めを笑いながら見つめているよ
なんとなく胸の中で浮かんで消える想像
光と影の隙間を縫うように雑踏に紛れる
どうしようもなく遠ざかる僕の後ろ姿を見つめている。
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夜明けの街 静けさの中に 香り立つ珈琲の匂いと少しの朝もや
悲しみなどは みじんもないけれど
どこか片付かない何かを背負っている
どこまで行こうか もつれた足で
誰を愛せるだろうか 自分さえも
愛せない僕に
瞼を閉じて 見える暗闇に描いた
我が儘なイメージにそっと光を届ける
何でもない朝の片隅に 咲いている朝顔が そっと涙流すように朝露に濡れてる
暮れなずむ街 あっという間に訪れた夕闇
切なさを滲ませてる
惨めなもんだろう 傷つきながらも
必死でその傷跡を隠すみたいに生きてる
どこまで行けるだろうか 独りで
誰が愛してくれるだろうか
憎んでばかりの僕に
目を開いてまた閉じる そんな単純な行為
絶えず繰り返される起床と睡眠
始まるものと終わりゆくもの 呼吸するように 僕の中で 君の中で息づいてる
目を閉じるように
耳を塞ぐように
人知れず 閉じる光
誰も知らない悲しみが
誰も知らない痛みが
今日を包み込んでる。
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流れる 星に 願いかければ
叶うって言う君の言葉はどんな
言葉より 素敵に僕の鼓膜に落ちる
約束はしないよ つまらないから
約束しなくても会えるのが僕らだろう
なんとなく 会いたくて
なんとなく 笑ったよ
なんとなく 泣きたくなって
うれしさもあふれ出す
それはいつかの奇跡 ちょっとした魔法
優しくされるたびチクリ胸を刺す痛み
尖った恒星の見えないトンガリが
君の前では僕を 少し強がらせる
不似合いな強がりが連れてきたのは
いつぞやの悔し涙と青いハンカチ
回り続ける運命の輪に逆らい続けて
このまま二人は ただまっすぐに終わりに向かう
スピカ。