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どるとるの部屋  〜 新着順表示 〜


[5453] ロンリネスクルージング
詩人:どるとる [投票][編集]


寂しさに気付いた心は頬に雨を降らす

強がってばかりの弱い僕は君の優しさに包まれて言葉をなくしたよ

同じとこをぐるぐる回って回って
回り続けるような日々の中で
僕らは大分いろんなものを手に入れてはなくす

それは長い船旅のよう
波に揺られてどんぶらこ
すぐに転覆 暗い海の底まで沈む
僕というおんぼろ小舟はそれでも進む
君を愛するために
君を守るために
後悔の航海を続けるよ

ロンリネスクルージング!

2014/06/24 (Tue)

[5452] 始まりの足音
詩人:どるとる [投票][編集]


なんとなく気づけばほらあかね色の夕暮れが空を燃やしてる

たいしていいことなんて無かったよ
それでも振り返ると泣きたくなるほど

今日は うれしくて でも悲しくて
たくさんの記憶で胸の中はいっぱいなのさ

歩道橋の上から見える沈む夕日
ここからの眺めがいちばん好きなんだ

ふいに耳をすますと聞こえる
鈍い感じの始まりの足音が
明日へ向かって 遠ざかってゆく
まるで僕について来いと言わんばかりに

だから、行くのさ
諦めた見果てぬ夢を追いかけるように。

2014/06/24 (Tue)

[5451] 青に融ける
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眼前に広がった青
水しぶきあげて
波は長い夜を
飛び越えていく

ほら見てごらん
飛び魚のような先を急ぐ人の群れ
何をそんなに急ぐのか
僕は持て余した時間をとにかく 適当なつくり笑顔で埋め尽くしてた

不意の五月雨に傘を開いて
パラッと雨粒をはらったら
遠くで雷鳴の気配 ほら君の肌を突き刺す
懐かしい痛み それは消えない夏の影

今、誰もが 街並みを染める 青に融ける
やがて、太陽は灼熱の雨を降らすんだ。

2014/06/24 (Tue)

[5450] 夜の果て
詩人:どるとる [投票][編集]


夜の闇はどこまで 続いているのかなあ
見たところ終わりなんてまるきり無いよ

夜の闇は何を隠すために広がっているのかなあ
なんとなく悲しくて
なんとなく切なくて
誰かの名前を呼んでみたりしたんだ

その寂しさに 寄り添うように夜は闇を広げるんじゃないのかなあ

幾千もの涙が星のように降る夜には
きっと誰もが目を伏せたまま
どこか遠くでこぼれ落ちる涙の音に耳をすます
同じ境遇を生きる人の悲しみに寄り添うように 僕もやさしい闇になる

そしてそれぞれの夜の果てにある朝がある

今、夜は静かに明けていく

終わりのはじまりはまた終わり
はじまりの終わりがまたはじまる。

2014/06/24 (Tue)

[5449] ほほにまっすぐ涙が伝うときは
詩人:どるとる [投票][編集]


悲しいことがあってほほにまっすぐ涙が伝うときは

ただ目を静かに閉じて
心の傷跡を時間が癒すまで
眠ったふりをしていることだ
無理は良くないよ
先が無くてもね

足元に影が伸びるような夕暮れの帰り道
独りきり生きる意味なぞ考えてみた
答えなんて出るはずもなく 袋小路に迷い込んだ

今日も誰かを憎んだ
そのかし誰かを愛した
それで貸し借りなしさ 悲しくても何かが救いになる

今日も散々逃げたし
これ以上逃げられないとこまで逃げた
そしたらまた明日逃げた分だけ 進めばいい話だろ

他人はああだこうだうるさいことをほざくだろう
そんなこと聞くも聞かないもテメエの自由だ

さあ何をしでかそうか。

2014/06/24 (Tue)

[5448] たとえば君のこと
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この世界でいちばん好きな人のために
僕は一体何が出来るんだろう

ただ側にいるだけじゃ手持ち無沙汰で
なんとなく 役立たずな気がしてしまうよ

だから君のためになることをいつでも
考えるんだけどなぜか君からもらう その笑顔にかなうようなもの思いつかなくて

こんな駄目な僕のことを
嘘でもなく 冗談でもなく
好きになってくれてどうもありがとう
とてもうれしいからこれからもたくさん迷惑かけるかもしれないけれどね
ずっと変わらずに君のこと大好きなままでいていいですか?

ふだんは元気で明るい君もたまにはね
人知れず泣くこともあるのかな

たとえばそんな君のこと もっと知りたいから 僕のことももっと知ってほしい

得意なことも自慢に出来ることもない僕だけどただひとつ自慢出来ることは君を誰より愛してること

今日も君のあの優しくてあたたかなお日さまのような笑顔を見たいよ
言葉少なに紡ぎ出した僕の小さな愛の歌
きっと不器用さなんか全開だろうけど
ずっとずっと君のことだけ見ているからね
君も僕だけを見ていてね

愛というものをいちばんはじめに考えた人は誰なんだろ
愛という文字の中には心が隠れている
やっぱりなにをするのにも心がなくちゃきっと笑えやしない

こんな駄目な僕のことを
嘘でもなく 冗談でもなく
好きになってくれてどうもありがとう
とてもうれしいからこれからもたくさん迷惑かけるかもしれないけれどね
ずっと変わらずに君のこと大好きなままでいていいですか?

2014/06/24 (Tue)

[5447] ナイト&ヌーン
詩人:どるとる [投票][編集]


夜の中にも夜があって
朝の中にも朝がある
それはすれ違う
僕らの同じようでまったく違う暮らし

いくつもの夜が夜と重なり合ってる
いくつもの朝が朝と重なり合ってる

それでも誰の夜も朝も 流れる速さは同じだからね

終わりが終わりを迎えるときは同じで
始まりが始まりを迎えるときも同じで

いつも重なり合う時の中で僕らは
それぞれの今を互い違いに生きてる

それは悲しいことじゃないよ
だけどうれしいことでもないよ

ただ、流れるままに日々がめくられていくだけ

ただ、なりゆきでなるようになっていく だけだ

それを悲しいと思うかうれしいと思うかの違いがあるだけ。

2014/06/21 (Sat)

[5446] 強がり
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間違えながらでも
躓きながらでも
歩いていくことは容易に出来るんだ

意地を張っていた
意固地になっていた
なんでも一人で出来る気になっていた

だけどそれは大きな間違えでした
寂しいとき切ないとき 一人じゃ埋められない悲しみがある

自分の弱さや脆さを知るために
一度は一人になってみなさい
自分が如何に弱いかがわかるから

強がってばかりの僕に気づくために
冷たい風に吹かれてみなさい
自分が如何にちっぽけかわかるから

それはただの弱虫の強がりに過ぎないから

泣きながらでも
傷つきながらでも
生きていくことは誰にも出来るんだ

自分を信じることが自信というなら
僕は無駄に自分を信じすぎていた

だからいざ 誰かの力が必要なときに
越えられない壁や 一人じゃ持てない重い荷物がある

自分の強さに溺れてはいけないよ
強さとは心の強い人を指し示す
腕っぷしの強さなどなんの意味もない

誰かのために何かをしようという
そんな気持ちを強さと呼ぶんだよ
弱さを支えるように強さはあるんだよ

根拠のない強がりは弱さをひけらかすだけ

自分の弱さや脆さを知るために
一度は一人になってみなさい
自分が如何に弱いかがわかるから

強がってばかりの僕に気づくために
冷たい風に吹かれてみなさい
自分が如何にちっぽけかわかるから

それはただの弱虫の強がりに過ぎないから

悲しいときにはちゃんと泣いてごらん
心、素直に 生きてみてごらん

やがて何かが見えてくるから。

2014/06/21 (Sat)

[5445] 初恋
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いつからかこの胸に生まれた思い
ほら少しずつ花ひらいてゆくように
確かになっていく これは恋なんだと

近すぎると恥ずかしくて
遠くなると寂しくて
複雑な心は ただ一途に君を見つめてる

君のことが好きだよと 胸を張って言えるように
君が僕のことを誰より好きになってくれるように
僕はいつまでも君のことを思い続けているから

どうか受け取ってください この気持ち

何度だって捨て去ろうと思った
だけどそのたびに君の笑顔が過ぎる
偽れないよ だって君が好きだから

いっそ君に嫌われてしまえばいい
好きになってもらえないくらいなら 素直になれなかったよ

君が僕のことが好きじゃなくても それでもいい
だけど君のことを好きな僕のことを知って欲しい
僕はそれでも君のことを好きなままでいるからね

かなわぬ恋の灯 この胸にともしたまま

忘れないよ君を好きになれた僕を
夕暮れ 空も恋をしてるのかな 赤く染まってゆく
あれどうしたのかな
涙がほほを伝うよ
これが失恋なのかな
でも流れたのは あたたかい涙だった

君のことが好きだよと 胸を張って言えるように
君が僕のことを誰より好きになってくれるように
僕はいつまでも君のことを思い続けているから

どうか受け取ってください この気持ち

初恋の証に 刻み込んだ誇らしい傷跡。

2014/06/21 (Sat)

[5444] 砂時計
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色あせたように
たたずんだ時間が
胸の中に備え付けられた椅子に座ってる

ほらなんとなくでも歩いていけるんだ
痛みは悲しみさえ連れてくるけれど

このままどこまでも
どこまででも行こう
誰かの涙も かなわない夢も未来へ持って行こう

そうして落ち続ける砂時計がすぐそばで最後の一粒を吐き出したら その時は静かに目を閉じよう

空に飛んでいこう

そのための羽を編んでる。

2014/06/21 (Sat)
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