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どるとるの部屋  〜 新着順表示 〜


[5443] 不変のふところ
詩人:どるとる [投票][編集]


なんでもない
景色の中に
そっと紛れ込んで

羽をはためかせて
カーテン揺らす風
僕は淹れたての
珈琲を飲むのさ

バターを塗った
トーストとサラダ
それだけでいい
それだけでいい

そこに朝がある
ただそれだけのことが僕に今を生きてる
確かな答えを教えてくれるから

そこに夜がある
ただそれだけの当たり前が僕に明日を生きる意味を教えてくれるから

瞼を閉じたまま
もう目覚める事のない眠りに着くまでは僕はまだ負ける訳にはいかない

さあ不変のふところへ飛び込め
さあ限りなくふつうであり続けよう

それが生きるってこと。

2014/06/21 (Sat)

[5442] 花のように
詩人:どるとる [投票][編集]


ほら景色の中に
そっと咲いている
何気ない場所に
色あせたような
古ぼけた場所にも
花が一輪あるだけで
どこか美しい

人も街も時も
見えるものも見えないものまで
すべてに決められている散り際を逃さないで

ユラリ ヒラリ
舞い落ちて 舞い降りて
花のように ただその日その時を生きる

くるり くるり
揺れ落ちて 揺れ惑って
花のような 人は 今日も命を咲かせてる

「きれいだね」
それだけ確かならば
あとは何もいらない

青い空が光を届けてくれる
涙はやがて乾いて
虹の橋が架かるよ。

2014/06/21 (Sat)

[5441] ゆっくりのんびり
詩人:どるとる [投票][編集]


なにもない夜が
寂しさまでも
包み込んだなら

さあ泣く準備を
整えまして
星のざわめきに
耳をすましまして
すべての言葉を
しまい込んだら
たくさん泣きなさい

悲しいことは山ほど
数え切れないから
だから生きていく
それさえ苦労するよ

ああ なんでもない
ふりしながらも
やっぱり悲しみは
ほっぺたを伝う

だから、焦らないで
けっして慌てないで
ゆっくりのんびり
気ままに歩いていこう

それくらいがちょうどいい。

2014/06/19 (Thu)

[5440] 心という箱
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たとえばここに何も入ってない空っぽの箱があったなら
その箱の中にあなたなら何を入れますか

見えないものさえもその箱の中に入れられるとしたら
僕はありったけの君への愛を詰め込もう

愛してるって叫べば
愛してるって聞こえる
そんな他愛ない繰り返しの中
僕らは 当たり前みたいに生きる

開いて 閉じて 箱は一つ一つ増えてく
ほら、また新しい箱が増えたら
また僕はその中に愛を詰め込もう

たとえばここに 何も入ってない空っぽの箱があったなら
忘れられないような物語を詰め込むんだ

ふれられないものさえも詰め込めるなら何を詰め込もう
積み重ねる時間を宝物のように箱の中にしまい込んでしまえ

悲しみも喜びも
憎しみも愛おしさも
なんでもかんでも詰め込まれた
君の心の中の箱
ひとりにひとつ誰でも持ってる

目には見えない箱だけどここにあるよ
胸に手をあてれば脈打つ心という箱
とくとくって動いてる 確かなリズムで

変わってしまうもの
変わらないもの
指折り数えてみても
あまりに多くて
途中でわからなくなるよ
いいや、ただ今は今の大切なこの時間を この気持ちを 抱きしめていよう

愛してるって叫べば
愛してるって聞こえる
そんな他愛ない繰り返しの中
僕らは 当たり前みたいに生きる

開いて 閉じて 箱は一つ一つ増えてく
ほら、また新しい箱が増えたら
また僕はその中に愛を詰め込もう

目には見えない箱だけどここにあるよ
胸に手をあてれば脈打つ心という箱
とくとくって動いてる 確かなリズムで

生きてるってささやいてる。

2014/06/17 (Tue)

[5439] 生きること
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生きることとは何だ
当たり前過ぎてわからない すぐ見失う

笑うこと 泣くこと
たまには怒ること
眠ること 食べること 誰かを好きになること
ちょっと悪さをすること
働くこと 休むこと
落ち込むこと 立ち上がること

どれが本当に生きること何だろう
わからないままでもほら生きれているよ

何にもわからない僕の足元に どこまでもまっすぐに続く道

もう少し行けばわかるかな
生きる喜びが教えてくれる
生きることの答えを

最初から無い答えだけれど 僕が決めるんだよ

そうして決めたことが君の生きること。

2014/06/15 (Sun)

[5438] 空耳
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耳をすましてる
そばだてている

きれいな音色に
価値のない音色に

目を凝らしている
ただ見つめている

きれいな景色に
お金じゃ買えない景色に

空耳だよと人はせせら笑う
幻だよと人は 鼻で笑う

それでも僕は そういうもののそばで生きていたい。

2014/06/15 (Sun)

[5437] 盲目
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大事なものが見えない瞳では意味がない
ただ足元を確かめる為だけの瞳です

大事なものを 聞き取れない耳では意味がない
ただ都合のいいことだけを聞く為の耳さ

僕らは大事なものを 日々見失いながら生きてる
その瞳で その耳で確かめられるのは
見えているものだけではなくって
聞こえているものだけではなくって
見えないものや聞こえないものさえ
確かめられるのに
確かめられるのに

盲目の心は ただ目の前の世界を狭める。

2014/06/15 (Sun)

[5436] 見えないもの
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君のそばにあるものたちを
そこにあると気づかせるものは何だ

そこにあるものもそこにあるって
気づかないとわからない

気づいてもらえなければ無いのも同じだ
どんなきれいごと並べても悲しくなるだけ

すべての存在するものは
その足元に影を宿しているけれど
影のないものはどんなふうに 確かめればいいんだろう
僕らは 見えないものさえ
そこにあるってわかるのは きっと
大切なのは 見えるか見えないかより
どんなふうにそこにあるものをとらえるかだって知ってるから

だから本来見えないはずのものもちゃんとそこにあるよ

夕暮れの空が 視界いっぱいに広がって
どこからか切なさを連れてくるんだよ

僕はというとすぐに切なさに胸を焦がし
泣いてしまうよ 帰り道の途中で

瞳で見えるものなんてごくわずか
本当に大切なのは見えないものだったりするだろう

そこにあるようで どこにもないものを
僕らはいくつも知っている
つかめやしない何かを 僕らはあたかも
手にしているような 抱きしめているような素振りで
いつだって見えないものを認めてる

そうさ ぬくもりも愛もここにあるから伝わるんだよ

なんとなく 夜がやって来て
暗闇が あたりを包んだら 君の声だけが
迷うばかりの僕に光をくれる

すべての存在するものは
その足元に影を宿しているけれど
影のないものはどんなふうに 確かめればいいんだろう
僕らは 見えないものさえ
そこにあるってわかるのは きっと
大切なのは 見えるか見えないかより
どんなふうにそこにあるものをとらえるかだって知ってるから

だから本来見えないはずのものもちゃんとそこにあるよ

痛みも悲しみさえも この胸にまっすぐ突き刺さるんだよ。

2014/06/15 (Sun)

[5435] あの夏を忘れない
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覚えていますか
誰の心の奥にも そっと刻まれてる
絵日記の中に閉じ込めたあの夏を
蝉しぐれの彼方に聞こえるあの笑い声
そっと瞼を閉じてみれば 今も少しも色あせない夏を呼び覚ます

夕暮れあぜ道を駆けていく
麦わら帽子の少年
虫取り網を手に 暑さなんて気にもせず
ただとびきりの笑顔をたたえて
きらめくような素敵な時間を 僕らは生きていたんだよ
何ひとつ 忘れていいことなんてない
流した汗の一粒さえも 思い出のかけら
僕はあの夏を忘れない

吊した風鈴揺れる
なんとなくそれを眺めては微笑んでる
記憶のずっと奥にしまい込んでる
万華鏡のような色とりどりの夏模様
青い空に入道雲 何かを追いかけていた そんな気がするんだ

僕は何を追いかけていたんだろう
胸の奥にいる少年に
そっと 聞いてみるけれどわからない
二度と消えない 何かを刻みつけたくて
日焼けのあとが 消えてしまうとなぜか
胸の奥が シュンとなったよ
すべては思い出せない それ程遠く遠い
道のりを歩いてきたから
それでも、あの夏だけは忘れない

「思い出」という列車に飛び乗って
懐かしいあの頃の僕に会いに行こう
もう一度あの頃のときめきを感じたいから

夕暮れあぜ道を駆けていく
麦わら帽子の少年
虫取り網を手に 暑さなんて気にもせず
ただとびきりの笑顔をたたえて
きらめくような素敵な時間を 僕らは生きていたんだよ
何ひとつ 忘れていいことなんてない
流した汗の一粒さえも 思い出のかけら
僕はあの夏を忘れない。

2014/06/15 (Sun)

[5434] 剣と盾
詩人:どるとる [投票][編集]


たとえば己を力のない弱いという人に なにができるだろう
たとえば己の力を過信して強いという人に何が言えるか

僕らは いつでも誰かの剣にも盾にもなれる
時には 誰かをかばうことが出来る
時には 誰かを傷つけることが出来る

でもそれだけじゃ心もとないから
いつでも誰かの為を思って
一番その人の為になる事をしたい

その為の剣になる
その為の盾になる

たとえば己の弱さに打ち勝てぬ諦め上手な心に 何が出来る
たとえば己の強さを暴力としてしか使えぬ愚か者に何が出来る

僕らはいつでも 誰かを愛することが出来る
時には誰かに愛されたりもする
時には誰かを傷つけ傷ついてしまう

繰り返すのなら ただ誰かの為を思って
いつでも、誰かの役に立てるように
小さくても 誰かを照らすことが出来る

その為の力になれる
その為の支えになれる

僕らは いつでも誰かの剣にも盾にもなれる
時には 誰かをかばうことが出来る
時には 誰かを傷つけることが出来る

でもそれだけじゃ心もとないから
いつでも誰かの為を思って
一番その人の為になる事をしたい

その為の剣になる
その為の盾になる。

2014/06/15 (Sun)
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