詩人:どるとる | [投票][編集] |
透明な傘が好きなの 君はそう言った
向こう側が透けて見えるから
ビニールの向こうに広がる世界は
少しだけ 違って見える
シーツからはみ出してる君の爪先
名前のない 気持ちが僕の心を染めた
幸せは こんな
雨上がりの午後に
舞い降りるんだよ
ちっとも特別なことじゃない
光と影が 戯れる
世界で 二人はあや取りをしている
紐解けるかな つまんだ糸の先
この指とまれ
青い鳥よ
遠い昔にきいた
歌が 耳に降るよ。
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今日僕らは この場所でさよならをする
もう二度と 会わないつもりなんだ
重ねてきた思い出も忘れたふりをして
小さく手を振る君に僕も手を振る
今日が何日の何曜日だとか
そんなことさえ考える余裕もない
ずっと当たり前に続けてきた毎日が
こんなにも簡単に終わってしまうなんて
少しずつ時間をかけて 育んだ愛が
やっと縮めた距離が
無理にでも会いたいと思っていたのに
いつからか会うのが辛くなってしまった
最後に渡した手紙には ありがとうとだけ 書きました
ぐずついた天気のせいで心まで薄曇り
八つ当たりももうしなくて良さそうだ
数えきれないくらい喧嘩したよね
でもそれももう 願ってもできない
仲直りしたときのこの上ない喜び
多分僕はあの時ほど笑ったことはない
離さないようにつないでたはずの手を
僕から少しずつほどいていく
何気ない言葉も すれ違う気持ちも影のある横顔も
見逃さなかったはずの僕が 今はまるでどうでもいいみたいに
こんな僕じゃ君を愛すことなんか できない
季節が 移ろいまた ひとつ
暦はめくられて
昨日咲いてた 花も散っていく
ふと君を思う 心の片隅で
輝いてた日々が 間違いなく 幸せだった
その残り香が 思い出をここにとどまらせてる
ずっと当たり前に続けてきた毎日が
こんなにも簡単に終わってしまうなんて
少しずつ時間をかけて 育んだ愛が
やっと縮めた距離が
無理にでも会いたいと思っていたのに
いつからか会うのが辛くなってしまった
最後に渡した手紙には ありがとうとだけ 書きました。
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駅の改札を抜けると雨がまた降りだした
日の光を 遮るように立ち込める雨雲
色鮮やかな傘の花が 咲き乱れてる アーケード
君に送る 手紙には何を書こうかな
会いたいばかりを繰り返して
君を呆れさせてしまうね
でも今一番君に伝えたいのは
愛なんかよりも もっと単純でありふれた ことだよ
机に向かって 思いの丈を吐き出す
君に 会えなかった日々の寂しさを
些細な出来事なんかも 伝えたいよ
君が好きなあじさいの 写真を同封した
笑ってくれるかなと今から楽しみだ
風を 追いかけて旅立つ花びらが一枚
どこに行くのかと 追いかけた日曜日
途中で見失って なぜか少し 悲しくなった
ささやかな喜びや悲しみがこんなにもまぶしい
もう少し 涼しくなったら 暑さも忘れてしまうかな
泣き止んだ空が また泣き出さぬうちに 駆け足で駆け抜ける
家猫が めずらしくなつきながら餌をねだる とりとめもない午後に舞い降りた
ずっと忘れてた自分だけの時間
なんでもできるのに何をすればいいのかわからない
暇なときほど もて余す時間
貯金箱がいっぱいになったら
多分もう少し 風も穏やかになるよ
それにはあとどれだけかかるだろう
机に向かって 思いの丈を吐き出す
君に 会えなかった日々の寂しさを
些細な出来事なんかも 伝えたいよ
君が好きなあじさいの 写真を同封した
笑ってくれるかなと今から楽しみだ。
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ある日僕に悲しみが降りかかったら
その悲しみに負けないように
まず笑うことを考えるよ
間違いだらけの この世界で
正しさなんて 誰も信じない
重宝されるのは 上手な嘘のつき方
悲しみの中に君がいるなら
僕は君を照らす明かりになりたい
いくつものもしもが希望になるよ
道は ひとつじゃないと 歌ってる
積み重ねた 日々の連なりは
街に深い根をおろし突き刺さる
ビルのようだ
些か面白い
悲しみの中に君がいるなら
僕は君を照らす明かりになりたい
いくつものもしもが希望になるよ
道は ひとつじゃないと 歌ってる。
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僕らは いつから恋をすることさえ
面倒くさがるようになったのだろう
つまらない小説のような毎日を
ただそれとなくやり過ごす僕がいる
優しいだけの言葉で互いの傷を舐めあい
一体どれだけ繰り返せば満たされるの?
君から届いた手紙を読まずに捨てた
僕をひどい奴と君は罵るだろうなあ
でも手紙でつながってる関係なんて
くだらないとは思わないかい?
言いたいことがあるなら 面と向かって言えばいいんだから
重たい鉛を背負っているようなんだ
ストレスのない場所へ逃げ出したい
回る観覧車 見下ろす眺めは
街を一望できる でもおざなりなんだよ
変わらないことの大切さと変わってゆくことの大切さを知ってしまった
君が好きな僕と僕を好きな君が
いればそれでいくらでも幸せになれた
でもそんな幸せは僕には似合わない
間違っても幸せになってしまったら
僕はきっと今のままじゃいられないだろう
矛盾しているよ 何もかもが
絡まった糸 ほどけずに切れた
それもまた運命と笑えば
いくらだって 幸せになれるだろう
知らなかった愛を知って
余計な憎しみを 知ってしまうよ
君から届いた手紙を読まずに捨てた
僕をひどい奴と君は罵るだろうなあ
でも手紙でつながってる関係なんて
くだらないとは思わないかい?
言いたいことがあるなら 面と向かって言えばいいんだから。
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もしかしたら 僕のこの気持ちは
間違ってるのかもしれないよ
だけど積み重ねた間違いも
宝石に変わる気がしている
ほんの少しのまばたきの瞬間に
もしかたら誰かが生まれ死んでく
そんな他愛ないことを思いながら僕は君を 思ったよ
夜明け前の空を 見上げながら
僕らはただ 未来を待ち焦がれていた
路地裏の猫はあくびをしながら
今やっと目覚めたところです
来るはずもない 幸せを待つなら
片道だけの旅を 始めよう
宛もないし行き先なんてない
そもそも意味もなく理由も見当たらない
砂時計を逆さまにして 何度も 繰り返される
同じような今日を 追体験
何をやらかしてやろうかと 悪巧みをしてるのさ
今は遠くにある未来の話をしようよ
夢やロマンで味つけされた架空の未来を
それはまるで終わらない答え合わせ
空白を埋める最後にたどり着いた場所で
動き出す時計もない 世界でも
神様の見えざる手がゼンマイ回せば
始まるよ 新しい世界
夜明け前の空を 見上げながら
僕らはただ 未来を待ち焦がれていた
路地裏の猫はあくびをしながら
今やっと目覚めたところです。
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キーを回してエンジンをあたためて
助手席に座り犬を 膝に乗せた君
なだらかな坂道を ゆるやかに下ってく
裸足で砂浜を駆け回り爪先を 水面に浸したい
海鳥が すぐ目の前を横切ってく
カーステレオから流れる ラジオ
快晴を告げる 天気予報
この胸に生まれた小さな好奇心
夜明け前の 空に 夢を描いてる
夜になったら流れ星を 見よう
君の心に残したいよ 忘れられない景色
思い出という名前のかけがえない宝物
夜明け前にはもうすでにはやる心が うずき出してた
遮るものなんかない 果てしない世界
ずっと忘れてた気持ちを思い出す
ビーチサンダル脱ぎ捨てて駆けていく
見上げるほどに遠くなる 青い空
描いた夢を 未来に運んでいこう
ありふれた出来事も魔法みたいに君となら 輝いてく
今この瞬間を 抱きしめていたい
永遠よりも 大切なものを 僕らは知ってる
海鳥が すぐ目の前を横切ってく
カーステレオから流れる ラジオ
快晴を告げる 天気予報
この胸に生まれた小さな好奇心
夜明け前の 空に 夢を描いてる。
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笑うと一緒にあくびをすること
足の中指が親指より長いこと
くだらないことも 大切なことも
積み木みたいに 積み重ねた
風の中で笑った
こんな時間を 永遠にしたい
そう思ったときから愛は 輝いた
笑えずにいる君は
無理やり笑うけど
涙より悲しいね
鏡に映したように
心はありのままを
見つめてる
夜の中を 光が走る
時計を抱いて
僕は あてずっぽうで天気を占う
ありふれたことも特別なことも
すべてが思い出になっていく
いつもの景色に幸せが描かれている
猫のように忍び足で秋が迫る
誰かの引いたレールをなぞるばかりで
ちっともつまらない退屈な毎日なら
せめて 何か胸躍るようなニュースを
笑えずにいる君は
無理やり笑うけど
涙より悲しいね
鏡に映したように
心はありのままを
見つめてる
その先の世界を
一歩先の未来を
見つめてる。
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なんでもないいつもの日曜日
なんとなく君に会いたくなって
電話したよ たいした用もないのに
優しさに 救われるときがあるように
優しさが尖って 痛いときがある
おざなりの言葉で愛を騙って
同じ小説を何度も読み返すような毎日
今夜、君の部屋に星を降らせるから
窓を開けておいてね
使える魔法はあいにくひとつもない
だけど自由に動く手足がある
手をつないだり 重ねたりしながら
今は答えを出さないで探してるんだよ
叶えたい夢やたどり着きたい未来を
流れ星を 見たら願いをささやいて
ばからしいと思ってもいい
それが この世界を輝かせるんだ
夢と憧れだけではお腹は満たされない
でもお金だけではむなしくて仕方ない
好きなことだけをして生きていけたらいい
でもそれではだめだ
冷たい風に吹かれる意味を 考えてみる
今はまだ見えない未来は あとどれだけ歩いたら
たどり着けるのだろう
どんなに手を伸ばしても
届かない空は 遠くて
傍らにある夜が
昨日と同じ 言葉で
あざやかな今日を歌うから
僕はその声に 耳を傾けずにはいられない
使える魔法はあいにくひとつもない
だけど自由に動く手足がある
手をつないだり 重ねたりしながら
今は答えを出さないで探してるんだよ
叶えたい夢やたどり着きたい未来を
多分今日は飽きるほど繰り返した日曜日
ただひとつだけ 違うのは 色違いのサンデー。
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毎日が 流れていく
代わり映えのない景色のように
空と地平線を 映した瞳が
ページをめくるようにただ
移ろうように景色を変えてく
悲しみは彼を
あるいは彼女を
包み込んでく
人生を言い訳に
人混みの中にある孤独に 気づいた
僕らは一人 暮れてく空を見上げた
歩道橋の真ん中で思い出した笑顔は
いつか君がくれた 思い出に咲いた花
日に日に 忙殺されていく 永遠であるはずもない時間
フィクションの中で描かれた 無償の愛など偽物と笑うよ
血なまぐさい愛を
届けたいと叫べば忽ち非難される
絶望は人を
変えていく
化け物にも
空気にも
遠い国の戦争をテレビを通して
胸を撫で下ろす冷酷さは無理もないよ
他人の痛みに気づけない僕らは
無視をすることがせめてもの優しさだ
あなたに下手な
愛を与えるなら
僕はどこまでも
冷淡でいよう
路傍に咲いた
花のように
ただ 気配を消して
影に徹するよ
人混みの中にある孤独に 気づいた
僕らは一人 暮れてく空を見上げた
歩道橋の真ん中で思い出した笑顔は
いつか君がくれた 思い出に咲いた花。