詩人:どるとる | [投票][編集] |
見上げてごらん
白い雲を抱いた青い空
「当たり前」というつまらない概念に隠れて見えない
大切なすべてを僕は今目の前にしている
青い空よ 今日も雄大に広がっている
何も言わずに僕のひとりごとを聞いてよ
僕もいつか 君のように誰かを大きく 包み込んでみたい
耳をすましてごらん
風の音 川のせせらぎ
そこにあるのに見えない聴こえないというだけで
まるで何もないように思う僕らの身勝手を許してね
青い空に 心まで包み込まれて
何も言えない 気持ちになってしまうんだ
僕も君の青に染まりたい 君のようにでっかくありたい
静かにただ立ちつくす 景色の中に
そっと目を閉じて感じるもの 心がつかんだ答え
今紐解かれてく
青い空よ 今日も雄大に広がっている
何も言わずに僕のひとりごとを聞いてよ
僕もいつか 君のように誰かを大きく 包み込んでみたい
僕も君の青に染まりたい 君のようにでっかくありたい。
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寂しい気持ちは なかなかぬぐえないもので
きっと明日もあさっても僕につきまとう
いつも悲しみと手をつないで歩いてる
もう片方の手は喜びとつないでる
悲しいときは
とにかくひたすら
泣きまくるしかない
それしかないよ
泣きたいときは 泣けばいいんだよ
そんな当たり前なことさえ難しい世の中
涙を愛想笑いで隠して まるで恥ずべきことのように思わせる
そんな世界は嫌いだ
心が何よりも 優先される世界ならいいのにな
きっと見える景色があざやかに変わるよ
いつも気づけば暗がりを見つめている
そして時には大好きな人を見つめてる
辛いときは
辛いって言わないとわからないよ
弱音も隠さず見せて
悲しいんだから泣いて当たり前
わざわざ素直な心を隠して平静を装うな
本当に恥ずかしいのは悲しいのに笑ってるそんなあべこべの心だ
ほら 今日もいつの間にか日は暮れて
空は燃えるように真っ赤に染まってる
空は何も偽ることなんかない ただあるがままそこにある
だから僕も 心のままに生きてみよう
泣きたいときは 泣けばいいんだよ
そんな当たり前なことさえ難しい世の中
涙を愛想笑いで隠して まるで恥ずべきことのように思わせる
そんな世界は嫌いだ
悲しいんだから泣いて当たり前
わざわざ素直な心を隠して平静を装うな
本当に恥ずかしいのは悲しいのに笑ってるそんなあべこべの心だ
そして素直に泣けたとき 君の心は晴れている 気持ちいいだろう
その気持ちを忘れなければ いつでもありのままの僕になれる
どこかに追いやった心を取り戻せる。
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僕らはとても弱い生き物だから
そんなには強がれないのです
街の雑踏の中に紛れ込んでるだけ
寂しさはどこまでもついてくる
例えば この街の片隅で 誰かもわからない人の死を悼むことが出来たなら
まだ心は消えてはいないだろう
そこにある人の涙や傷跡を見て見ぬふりして
素通りする 僕らの心なんて腐っているからね
見た目だけは美しい病におかされた花なんて見かけ倒しさ
僕らはとても 頭がいい生き物だから
いつでも利益を最優先に考える
例えばその頭の良さを人の為に使えたら
きっと誰からも好かれる人になれるだろ
例えばそこにある 当たり前な毎日の中
そっと見え隠れする人のずるさや浅ましさが僕にはどうにも見過ごせないのです
そこにある人の心と心が重なり合うその時
何ものにも勝るような力に変わるから ほら見ててごらん
内に秘めた美しさで勝負するのさ
そんなふうに咲いた花こそ美しい
「孤独」の中にあるものと向き合って
目をそらして たまに殴り合って 自問自答
自分が好きになれる僕になるんだって走り出す
そこにある人の涙や傷跡を見て見ぬふりして
素通りする 僕らの心なんて腐っているからね
見た目だけは美しい病におかされた花なんて見かけ倒しさ
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心がふるえて それが涙になる
泣くことは 弱虫だからじゃないよ
泣かないで我慢して そんなのばかばかしい
だからほら 素直に泣いてごらん
少しずつ 強くなって 一歩ずつ 前に進めればそれでいい
僕は 優しい誰かと一緒じゃないと
すぐに泣いてしまうから
そのくせ ずるくて嘘ばかりつくけれど
優しい人か優しくないかって言われたら
優しくなんかないけれど あなたと一緒にいたいのさ
あなたと笑っていたいのさ。
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涙の花が咲いたよ
ほら 悲しい色に
染まって揺れてる
笑顔の花が咲いたら
ほら 幸せそうな顔で そよそよと笑ってる
僕はどんな花かな
きれいな花かな
僕はどんなふうに
見えるかな
景色の中に かすかな夏の息吹き
光る雨の雫、頬を濡らせば
心、空の青さに 染まったまま 瞳の奥に
いつかなくした気持ち生まれたよ
頬にえくぼ
眉間にしわ
何を見てる何を聞いてる
日陰に逃げて
蝉しぐれの中 音の雨に うたれて
水面に映る月 影を照らす光 そこにあるすべてを愛そう
目の端 過ぎる太陽 眩しさに目を伏せて 言葉にならない切なさや悲しさに
僕は包まれて 胸の奥に いつか芽生えた気持ち 生まれたよ
声をからして鳴く蝉たちのあの声は
僕の夏を彩りながら 頭の中を回る
流れ伝う汗さえ恋しいや。
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僕はきれいごとは好きじゃないから
たまには汚い言葉で君を傷つけてしまう
僕は正義の味方じゃないから
たまには言い訳も嘘もついてしまうよ
だけど誰かを愛すると決めたからには
なにがあってもその人を死ぬまで愛することを誓うんだ
人を愛することや
人に愛されることは思うより難しくて
面倒ででも面白い
悲しいことや 嬉しいことに
いっしょに泣いたり笑ったりして
ただそれだけことがうれしくて
悲しくて 積み重ねる時間の中
わざわざ言葉にしなくても 愛は何気なく生まれてる
僕はかっこいい言葉なんて吐けないし
気障ったらしい言葉も好きじゃない
建て前より本音で向き合いたいと思う
多分、面倒なほうだと思うけれど ねえ
だけど何かをやるとなったら最後まで
あきらめることは簡単にはしないから それだけはわかってね
ひとりじゃわからない 二人だからわかること
ひとつひとつ増えてく 一分一秒ごと
当たり前なことやありふれたことさえ
二人なら 二倍楽しい 二倍悲しい
ただ君といっしょにいたくって
ただ僕のそばにいてほしくて
愛されてることや愛してることなんとなくわかるんだ
愛はなんだと言われたら きっと僕なら
こう言うよ
「愛はひとりじゃつくれない。誰かと育ててくものだ」と
何もない場所にも愛は生まれるんだ
ほら、そこに愛し合う人がいれば
種も水も肥料もいらない ただ心が愛を育てるんだよ
いつか花を咲かすよ
悲しいことや 嬉しいことに
いっしょに泣いたり笑ったりして
ただそれだけことがうれしくて
悲しくて 積み重ねる時間の中
わざわざ言葉にしなくても 愛は何気なく生まれてる
愛なんて 大げさな事じゃなくって
誰にでも 持ってる気持ち
誰かを思う心 それがもう愛なんだよ
だから誰でも愛することができる
だから誰でも愛されることができる。
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宇宙の闇に浮かぶ
天体を観るように
未来を観ていました
僕のちっぽけな想像で作り上げた望遠鏡から眺めてた未来はとてもまぶしかった
あの頃、僕が見ていた夢は
叶うはずもないような大きすぎる夢で
だけど子供の夢なんてそれくらいでいい
お父さんとお母さんは笑って言ってくれたけど 「夢のまた夢」って思っていたのかな
だけど僕が見ていた夢は幻なんかじゃなくて
夢は手が届かなくても夢なんだってことに気づいたら
少し楽になれた
だから僕は今もたまに見上げるよ
あの頃見ていた未来を 遠くから。
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僕は昔、子供だったころ 結婚なんてしないと思った
だってお父さんとお母さんを見てたら
毎日毎日顔を合わすたび 喧嘩ばかりしていたから
仲がわるいのにどうして結婚したんだろう
あの頃の僕にはわからなかったよ
だけどたまに見せるお父さんの柄にもない優しさが
お母さんのたまに見せるお父さんへの気遣いが
二人の心をしっかりとつないでいたことに気づいたら
結婚することもわるくはないかなと思ったりしたんだ
いざ自分が大人になって 好きな人と結婚したときに
なかなかうまくいかないもんだと知らしめられた気がする
喧嘩することで互いの見えない心の内を探っていたんだ
ぶつかり合わなけりゃわからないことも
たくさんあるんだ だから無駄な遠慮なんかしないよ
だけど愛するって決めたからには その人をなにがあっても守りたいって思うから
時には感情的になっても 結局は最後は仲直りしてさ
寂しいよって言いながら 抱き合うさ
結婚する ってただそれだけの行為には
きっと途方もない意味があってさ
してみなけりゃわからないことだって数えきれないくらいあるんだよ
だから今日も僕は君に言うのさ
「僕は君を愛してるからね。これだけは曲げないよ。だから君も僕を愛してください」
これが僕にできる精一杯の愛し方
あの頃のお父さんとお母さんのように僕も喧嘩するけど
限りなく僕は君を 君は僕を愛してる
それだけはわかる。
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夜も朝も どこにでも あるよ
涙や笑顔が 人の暮らしのそばにあるよ
幸せだなって思うことは最近あるかい
僕はね なんだか当たり前なことが
幸せだなって思う時があるんだ
こんなふうに 寝たり 食べたり 遊んだりしてさ
そんなことが 当たり前になっていたけど
気づいたら そんな当たり前なことを一番幸せに思ってる
僕らはちゃんと 知っているんだよ
なにが本当の幸せなのかを
ほら今日もあなたに僕は
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夕暮れ、電車乗り継いで懐かしい街に来たんだよ
ずい分この街も
変わってしまった
あの店ももうない
あの歩道橋ももうない
時の流れの残酷さを知る
誰かが言ってたんだ
「思い出は胸の中に
しまっておけばいつまでも壊れない」
そういうもんだって
だけど僕は 目に見えるものだけがすべてだって どうしても思ってしまうんだよ
だってあまりに思い出は綺麗すぎるから
振り返ることをやめてしまったら
無かったことになってしまいそうで
こわいんだ 悲しいんだ
だから僕は振り返ることをおそれずに思い出といっしょに歳をとる
昼下がり、近所の路地裏 そこにある時間は永遠
僕の知ってる街とは違う街のようだね
こんな寂れた街はやだと 出て行ったあいつを責めることは僕にはできない
誰かが言ってたんだ
「思い出ばかりにとらわれてたら今を生きれない」
だから忘れることも大事だ
だけど僕は無理に忘れなくても 思い出は思い出のままで
胸の片隅にそっと残しておくのが いいと思うんだ
たまに振り返って 懐かしく思う
悲しかったり 恥ずかしかったり
そんなふうに時の流れを感じながら
生きていくっていうのもわるくはない
思い出が色あせるように僕も色あせてく
ホコリ被ったように浮かぶシミさえ生きてきた証に変えて
ほら、歩いてこう
だけど僕は 目に見えるものだけがすべてだって どうしても思ってしまうんだよ
だってあまりに思い出は綺麗すぎるから
振り返ることをやめてしまったら
無かったことになってしまいそうで
こわいんだ 悲しいんだ
だから僕は振り返ることをおそれずに思い出といっしょに歳をとる。