詩人:どるとる | [投票][編集] |
きっと大切なことはいつでも
僕らが当たり前って呼んでる
ささいな 出来事の中にあるんだよ
ほらね 思い返せば 何気ないことが一番幸せでした
そこに咲いている花の美しさに
目を奪われて その影に隠れた本当の幸せに 気づけなかった僕がいた
ただいまって 言えばまるで当たり前のように
おかえりって返ってくる それはありふれた魔法
特別なことなんか 何もなくていいから
当たり前がこのままいつまでも
当たり前のままであるように。
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お面ライダー お面ライダー
ライダー ライダー
いつでも お面被ってる
素顔は誰も見たことない
年齢 性別 好きな食べ物 女性の趣味
一切わからない
お面の下に 隠してる 涙 鼻水 よだれ!
伸びっぱなしの鼻毛!ついでに耳毛!
今だ必殺 猫だまし
怪人 バカですぐだまされて遠距離から
放つ いっせい射撃
狡いぞ 卑怯だ!
お面ライダー
かくなるうえは こちょこちょ攻撃
ひるんだスキに 逃げていく
お風呂入るときも
寝るときも
お面ライダー
お面ライダー
ライダー ライダー。
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隣人は類人猿
猿語を話す類人猿
うほうほと
バナナ食う
親戚一同 類人猿
たまに家族が来ても
見分けつかない
みんなバナナ大好き
やっぱりうほうほと
バナナ食う
隣人は類人猿
毛繕いしてる
奥さんも毛深い
隣人も毛深い
家族揃って剛毛
類人猿! 類人猿!
人類皆、類人猿
僕だけ 人間!
たった一人だけ人間!
でもバナナ食う
隣人と食う
いつの間にか僕も
中身は立派な
類人猿。
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なんでも 曲げちゃうよ 性格だってきゅうりだって
なんでも 浮かすよ
空気だって 油汚れだって
なんでも 飛ばすよ
唾だって 明日の天気占う靴だって
僕は超能力者
みんな超能力者
ほら手をかざして
ポーズを決めたら
唱えよう
「モミモミ」
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今日も夕暮れ なんとなく夕飯つくる君の背中ぼんやり眺めてた
そんな無意識の中で 考えてたよ 愛はどこにあるのかなと
多分ね 思うにね こんな何気ない場面を積み重ねてくことがそうなんだって
迷いもなく思うんだ
笑いあって 泣きあって たまには喧嘩もして
探してく 探してる
答えと呼べるもの
魔法のような 不思議な つながりで結ばれてる
見えなくてもそこにある 絵に描いたような幸せ
今日はなんだろう コトコトと煮えた鍋
野菜を切る音が聞こえてる
しっかり者の君と不器用でのろまな僕が紡ぐちぐはぐなストーリー
どんなに時が流れ去っても 変わらないものはあるんだよ
たとえば誰かを思う気持ちには 期限なんてものはない
寄り添って すれ違って 好きが嫌いになる
何度も 何度でも 僕らは繰り返す
魔法仕掛けの物語じゃない 痛みさえ本物
いつまでも一緒にいたい 日々めくられていくカレンダー
笑いあって 泣きあって たまには喧嘩もして
探してく 探してる
答えと呼べるもの
魔法のような 不思議な つながりで結ばれてる
見えなくてもそこにある 絵に描いたような幸せ
もう消せない 油性のストーリー。
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悲しみの中にも 喜びがあるんです
喜びの中にも 悲しみがあるんです
見えないだけで 無いと決めつけるには
あまりにこの世界には 大切なものがありすぎる
ほら、君の胸の中に いつか生まれた気持ちが やがてそれだと気づくでしょう
だから思いっきり抱きしめるんだ 誰かを大切に思う 当たり前なそんな気持ち
憎しみの中にも 愛しさが紛れ込むんだ
愛しさの中にも 憎しみが紛れ込んでる
聴こえないだけで 触れられないだけで
嘘と区別するには
あまりに 惜しく 勿体無い
さあ、僕の頭の中描いた宇宙に 広がった小さな箱庭を埋め尽くす
いくつもの星座たち ひとつひとつが輝きを放ち 僕に教えてくれる
見えるものより大切なもの
それはたとえば雲をつかむような 感覚
さわって 撫でて 転がして なんとなく心に覚え込ませる要領で
少しずつ感情に 刻み込む 愛のてざわり
ほら、君の胸の中に いつか生まれた気持ちが やがてそれだと気づくでしょう
だから思いっきり抱きしめるんだ 誰かを大切に思う 当たり前なそんな気持ち
さあ、僕の頭の中描いた宇宙に 広がった小さな箱庭を埋め尽くす
いくつもの星座たち ひとつひとつが輝きを放ち 僕に教えてくれる
見えるものより大切なもの
ここにあるのにどこにもないもの
僕は今、そんなものを この手にしっかりとつかんでいる。
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僕は見ていたよ 君の泣いているところを
僕は知っているよ 君の抱えてる痛みを
どんな幸せな景色の中にも 悲しみは紛れ込むものと知るがいい
目を閉じたまま 暗闇の中に 潜り込み
聴こえない音色に耳をすます
夕暮れ 歩道橋 土手沿いの道
あのタバコ屋さんの曲がり角
路地裏 田中さんの家 白と黒のブチ猫
僕のほっぺた流れる涙と迫る夕闇
下手くそな情景描写
口ずさむメロディ
遠ざかる今日のすべてのさよならにさよなら
僕は見ていたよ 風に揺れるブランコ
同じリズムで揺れる君の胸のふるえ具合
いくつでもこれから悩むし 迷うだろう
どんな場所にいても変わらないだろう
意識の中にも無意識の中にも生まれる
見えない刃が誰かの心に傷跡を負わす
夕方から降り出した雨 走る人波
混み合う駅と さっきから黙った君
名前も知らない花 香り立つ君の匂い
話しかけようとしてやっぱりやめて
そっと手を握って 微笑んだあの日の君
押し寄せる 感情の波 すべてのさよならにさよなら
遠ざかる今日のすべてのさよならにさよなら。
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流れる川のように ほら時はせせらぎ移ろっていく
そこには なんのためらいも 迷いも無いのにね
僕らは情けなくっていつも ためらい迷ってる
弱さに勝てずに 欲に まみれて
今日も大切な何かに背中向けたよ
あの澄みきった川を流れる水のように
僕も汚れのない心で生きてみたいよ
なんとなく なんとなく 河川敷から
沈む夕日を見ていた
こぼれ落ちたのは
涙だけじゃないはずさ
田畑に敷きつめられた 土は寡黙に 歴史を抱き
いくつもの時代を見てきたんだろう 僕らには想像もつかない悲しみや喜びが
目の前を通り過ぎていったんでしょう
ふだんは開けない窓を開けて
風に 包まれたとき僕は何かに気づいた
あの雲ひとつない青い空のように
嘘偽りなく ありのまま生きたい
いつの間にか いつの間にか 僕の瞳から
あふれ出したしょっぱい涙が 頑張れよと言ってる気がしたんだ
なんとなく なんとなく 河川敷から
沈む夕日を見ていた
こぼれ落ちたのは
涙だけじゃないはずさ
これで終わりなんてことあるわけないはずだ
ボロボロの羽だってまだまだ 飛べるはずさ。
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浮かんでは消えていく記憶の中に
ふと紛れ込むのは無数の場面
それはまるで いつか見た夢の続きのような景色
燃えるように赤く染まってる空見上げながら僕は 何かを想い出すように目を閉じた
美しい想像は やがて静かに幕を降ろして
何事も無かったように片づいてしまう
瞳のスクリーンが映し出すのは あの日抱いた小さな恋心
悲しみと喜びが一同に集まった 魔法のシアター
明けては暮れてゆく時のメリーゴーランド
回り続ける時計は 誰の味方もしない
ああ 何ひとつ出来ないけど 僕はけして後悔はしない
一人、自転車漕ぎ出して 瞼の裏の原風景の中を 旅する旅人になってなくし物探しにゆくんだ
瑠璃色の想像 僕の胸の中広がって
あの日のさよならを優しく包み込む
手を振った夕暮れ 僕はあなたを好きになって良かったよ
その先へ僕を連れて行く 勇気くれる
魔法のシアター
君の背中が遠ざかって見えなくなったあとも
いつまでも手を振っていた僕がそこにいた
僕はあの日の僕と 今ひとつになれた
美しい想像は やがて静かに幕を降ろして
何事も無かったように片づいてしまう
瞳のスクリーンが映し出すのは あの日抱いた小さな恋心
悲しみと喜びが一同に集まった 魔法のシアター。
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生まれたその瞬間から
落ち続けている 砂時計
一分一秒たりとも無駄には出来ない
待ってくれないさ 時の流れは
厳かなまでに 終わりへと僕らを導いてく
どんな悲しみも どんな幸せさえも
時は 分け隔てなくはこんでゆく
それは、聞こえはいいけれど 理不尽に奪われる命もある
それを思えば 涙に濡れる 昨日もある
景色の中に そっと
あなたは佇んだまま
どこまでだって
行ける そう思ってた
このままどこまで歩いてゆくんだろう
ただ、道は先が見えないくらい果てまでも続く
目を閉じたまま 耳をふさいだままでも
消えないぬくもりが道しるべ
どんな闇に紛れても僕を照らしてくれる
その光はひどく恥ずかしがり屋で
積み重ねてくいくつもの記憶たち
引いてはまた押し寄せる波の形
きれいごととささやかれて
本当に見なきゃいけない「現実」から
目をそらしたまま小狡く生きてた
晴れ渡る空の下
浮かない顔を浮かべて 君は言ったよ
優しさをください
僕の 腕の中 すっぽり包み込める君の小さな体 僕は全身で愛を叫んでた
景色の中に そっと
あなたは佇んだまま
どこまでだって
行ける そう思ってた
このままどこまで歩いてゆくんだろう
ただ、道は先が見えないくらい果てまでも続く。