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どるとるの部屋  〜 新着順表示 〜


[5343] 終わらない歌
詩人:どるとる [投票][編集]


何も見えない 明日が見えない
どうすればいいのだろう
見えてる景色が 青ざめて見えるよ

傷だらけの 心を抱えながら
気持ちをだまして笑ってる
見上げた空の向こう 夕日が今、沈む

空いっぱいに 絵の具を垂らしたように
滲んでくオレンジ色が瞳の中 ぼやけた

目を閉じたままでも 耳をふさいだままでも
見えるもの聞こえるものがあるんだ

繋げて重ねてひとつに束ねる日々
そんなふうに僕らは終わらない歌を歌う

水面に映る景色が 嘘偽りならば
僕も幻と少しも違わない
世界からどこまでも遠ざかってゆく

シミのようにこびりついた嘘が
やがて かさぶたになるのを待ってる
でもいつまでも傷跡は傷跡のままで

君の手首に走るのは生きていることを
痛みを通して 気づきたいが為の自傷行為

目を閉じたままでも 耳をふさいだままでも
消えないものが ひとつあればいい

途切れてはつながって修復する日々
ああ僕らは惜しげもない愛に包まれてる

暗闇の中に ただひとつ浮かぶ光 優しく微笑む 君は僕のすべてで僕は君のすべて

空いっぱいに 絵の具を垂らしたように
滲んでくオレンジ色が瞳の中 ぼやけた

目を閉じたままでも 耳をふさいだままでも
見えるもの聞こえるものがあるんだ

繋げて重ねてひとつに束ねる日々
そんなふうに僕らは終わらない歌を歌う。

2014/05/13 (Tue)

[5342] 元気のうた
詩人:どるとる [投票][編集]


誰だってこの世界でただ一人の存在で
だから 君も僕ももう生まれることはない

それって思えばとても不思議なことなのに
誰も 生きるのに忙しすぎて
そんなこと考える余裕もないようです

見上げる空に なにがしの答えを探してた
でも何も わからない 多分それでいいんだよ

君がそこにいるという ただそれだけのことなのに
それがうれしくて 悲しくて 僕はいつも 大事なことに気づかされてしまう

君が笑っているというただ それだけのことで 僕まで うれしくなって 笑ってしまうよ いつも何気なく支えられてるんだ

元気のない そんな日もあるさ 天気だって毎日晴れてるわけじゃない

歩いてく 日々に少し疲れたら
ねえ 立ち止まってたまには休憩
走ってばかりじゃ つまらないよ

立ち止まったら 見えた
ほら ただの街の風景ひとつにしても
見方を変えれば素敵な景色さ

君が泣いていれば どんなに晴れてたって
僕も笑えないよ だから早く元気になって
またいつものように
笑ってくれるように僕がそばにいるよ

強がってる君も 意地っ張りな君も どんな君も好きだけど
一番好きなのは やっぱり頑張ってる君さ
だからまた頑張れるように この歌を君に贈ろう。

2014/05/13 (Tue)

[5341] 青という名の青
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僕らは いつでも
物影の中
小さな箱庭の中

渦巻く時を生きてる

交差しながら
時に絡み合う

くるくる
くるくる
回る命の再構築

壊れては再生する
物語は今、
新しい頁を抱く

黒と白のせめぎ合い
罪のなすりあい
悪と正義の終わらない論争

すべては空の青に融けて消える

ほかに名を持たず
それ以外は名乗らない

青という名の青に染まる心だけが

本当を知る。

2014/05/13 (Tue)

[5340] 柘榴
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傷つけることと 愛することは同列だろう
気持ちいいことと痛いことも似ている
ほらね ばかのひとつ覚えのように
愛してるばかり繰り返していたって

きっと本当に誰かを愛したことにはならない
だから僕は愛する人を程ほどに傷つけながら 抱きしめる

赤く熟した果実の甘さは偽り
水蜜桃のようなその素肌に刻み込む 傷跡はなんと綺麗なのか

愛は 醜いほうがちょうどいい
互いに傷つけあいながら
時に 疑いあって 罵ったりもして
高くそそり立つ枝の先、実った
柘榴のような醜悪なその容姿
愛は本当はもっと醜くって
食べることさえためらわれるくらい
腐りきった 悪臭放つものなのさ

それを人はきれいごとでいつも隠しているだけ
いい部分だけを 見せているだけだ。

2014/05/13 (Tue)

[5339] 祈り
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僕たちは忘れてはいけない
あの日の悲しみ
あの日の痛み
あの日の苦しみ

瓦礫の下には
誰かの命が
どうしようもなく
ただ流れる
時にその時の記憶は
消えてしまうなら

砂浜に書いた
誰かへのメッセージ
押し寄せる波に
さらわれたって
祈りは空へと届くさ

青空に描いた
たくさんの命の歌声
神様のお膝元へ
鳥のように羽を広げ
祈りは空へと届くさ
そして朝は
いつものように
訪れて

何事もなかったかのように見える
部屋の中には
もう出会えない人の面影が揺れて

確かに刻まれた傷跡が窺える。

2014/05/12 (Mon)

[5338] 朝を待つ光
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名も知れぬ街のどこかで
名も知らぬ誰かが朝を待っている

見上げた空は どこまでも果てしなく
ただ、見上げる誰もを
圧倒的な その大きな全身で包むだろう

僕もまた 一人 朝を待っている
君が見上げる空と同じ空を見上げてる

いうなれば僕らは流れ星のような命
絶え間なく暗闇に吸い込まれていく光

朝を待つように 夜を待つように
誰かの帰りを待つように

静けさの中に音を探したり
ほんの少しの夜の肌寒さの中に
小さなぬくもりのかけらを探したりしてる

名も知れぬ花の名を呼ぼう
もしも名前がないなら名付けよう

夜の名前 思い出そうとしては
思い出せずに ごまかすように
意味もなくじゃれあった
犬が尻尾を振るように

君もまた一人 朝を待っている
遠い夜明けを呼ぶように ほら今

いうなれば僕らは絶えず朝を待つ光
少しずつあの空に命を返す役目を担う

笑い出すような 泣き出すような
どっちつかずの表情で

ポケットの中のあめ玉を探ったり
たいしてうまくもない嘘をついたり
何かをごまかすように口笛吹いたりして

僕は僕の居場所を
誰かに伝えたがっているんだよ
宙に浮いたままの心はひどく照れ屋で
頬が赤くなるのを隠せない

いうなれば僕らは流れ星のような命
絶え間なく暗闇に吸い込まれていく光

朝を待つように 夜を待つように
誰かの帰りを待つように

静けさの中に音を探したり
ほんの少しの夜の肌寒さの中に
小さなぬくもりのかけらを探したりしてる

この夜のどこかに 朝の片鱗を探してる

この世界のどこかで
どうしようもなく明ける夜を受け入れようとしている。

2014/05/12 (Mon)

[5337] 
詩人:どるとる [投票][編集]


誰かの声がする
いたるところから

誰かを呼ぶ声が
呼ぶ声がするんだ

ただありふれたその声に僕は今日も
振り返る
そして君を見つける

鼓膜に寄り添うその声の先にいる君の笑顔が
まるで太陽のように僕に降り注いで
この世界をばら色に塗り替えてく

大切なのは ごく当たり前な気持ち

どこにでもあるようでここにしかないもの

君が誰かのこと思うのは 誰にでも身構えぬ自分でいるため
そんな君が好き

五感を 呼び覚まし
閉じた目の暗闇に
いつでも僕の大好きな君を描くよ
あしたも変わらず愛は 続いてゆくのです

何ひとつ出来なくてもいい
ただずっとそばにいて
大事な人を寂しがらせるのは一番の悪だ

悲しみを受け流す傘がないなら 僕がその役目を果たそう

鼓膜に寄り添うその声の先にいる君の笑顔が
まるで太陽のように僕に降り注いで
この世界をばら色に塗り替えてく

五感を 呼び覚まし
閉じた目の暗闇に
いつでも僕の大好きな君を描くよ
あしたも変わらず愛は 続いてゆくのです

あしたも変わらず二人は二人のままです。

2014/05/12 (Mon)

[5336] 刹那
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時の欠片が
砂時計のような世界に降る

一秒の中にある
確かな永遠を
僕は見つめてる

もう誰ひとり 傷つかず 傷つけなくてもいいように

つかの間、刹那の時を 駆け抜ける命
幾多の夜を 朝を越え たどり着く場所

それはそれは美しいのだろう

行こう 光の袂まで千里を走る風となり。

2014/05/12 (Mon)

[5335] さよならが待っている
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失ってしまったよ
大切な何かを

でも何をなくしたか
うまく思い出せない

さよならが
待っている街並み

ほらね 夜は優しく心を包む

人の思いの側には
かならず 誰かの
ぬくもりが明かりのように灯ってる

悲しみの側には
かならず 誰かの
優しさが 君の帰りを待っている

だから帰っておいで
いつでもいいよ
あなたの涙を受け止めてくれる街明かり

ほら、傷跡にじかに触れるように 少しもためらわない心で

あなたを包み込みたい
「ただいま」言う
そんなあなたをさよならが待っている
強がらない素直な君を さよならが待っている

いいんだよ、涙を見せにおいで。

2014/05/12 (Mon)

[5334] シネマ
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ふいに回り出す誰かの物語
それはまるで何かの映画のように

当たり障りのない暮らしを映して
特にタイトルは決められてない

時折 画面が滲むのは 雨に似た涙が降ったから

うれしいような 悲しいようなこの世界は
誰の目論見で 今日も続いているんだろう

時折この穏やかさが恐く思うのは
当たり前がいつか当たり前じゃなくなる
そんな気がするから

証明の落とされた部屋 いくつもの席が並ぶ
その一つ一つの席は一人にひとつずつ用意されているんだ

自分という映画を自分が観るような

泣いたり 笑ったり
全く出来損ないのシネマ
でも誰も自分の人生にヤジを飛ばしたりはしない
ただ、誰も食い入るように画面を見つめて 時に涙を浮かべたり ほくそ笑んだりするだけ

そしてやがて、気づけば席を外す人が見受けられて
二度とここには戻ることはなかった
僕もいつかこの映画の終わりが来たら
席を外すのだろうか

なんてことを思いながら今日も自分という映画を見てる

僕は登場人物でもあり 映画を回す監督でもあり
時に脇役にもなる
だけど、自分の人生の中では誰もが主役なんだよ

ほら、いくつもの夜が 朝が
繰り返されては映画は絶え間なく
僕らの日々を映し出す

そして誰かの
物語がひとつ終われば
べつの誰かの
物語がどこかで始まる

そして回り出す誰かの物語。

2014/05/12 (Mon)
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