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どるとるの部屋  〜 新着順表示 〜


[5283] 
詩人:どるとる [投票][編集]


僕らは道端に 咲いている名もない花のようなものです

たまに吹く気まぐれな風に 心揺らして
降り注ぐ雨に 涙を紛らせたりする

どれだけの悲しみを どれだけの喜びを
僕らは繰り返すのだろうか
そしてあとどれくらい生きていられるかな
答えはいつも闇の中さ この両手じゃちっぽけな星さえつかめやしない

花のように ほころんで
時の中を たゆたって
ただそこに 咲いていればそれでいい
意味や理由なんかなく
生まれたことさえもわからないまま

それでもあんなにきれいに 咲いている花になりたくて


僕らは道端に 転がってる空き缶か吸い殻のよう

所在なげに 景色の端っこで背景のように
広い世界の物陰でひっそりと息をする

どれだけの幸せを
どれだけの傷跡を
抱いては捨てるのだろうか
そしてどれくらいの人を愛せるだろうか
答えはいつも雨雲の向こうさ 雨に濡れなきゃわからない

花のように ささやかで
時の中に たたずんで
ただそこにあなたがいることで
それらしい意味なんかなくても
それはだけで意味のあることだ

丁度、花のように きれいな命の生き様を見るから

花のように ほころんで
時の中を たゆたって
ただそこに 咲いていればそれでいい
意味や理由なんかなく
生まれたことさえもわからないまま

それでもあんなにきれいに 咲いている花になりたくて

ただ咲いているだけできれいな花になりたくて。

2014/05/02 (Fri)

[5282] うたかた
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気泡のように 生まれては消えてく命が
紡ぎ出す物語を君は知っているのかい

終わりあるこの世界にも ねえ終わらないものがあるんだ

流れ行く季節にどれだけ突き放されるだろう

寄せては返す時の中に 少しの幸せがあれば

うたかたでもいいさ
一瞬の風になって
誰かの記憶の中に少しのあいだだけ
残っているだけの存在ならば
誰の記憶の中にも残らなくてもいい

散っていく花の名前など知らなくていい
ただ忘れないでいてね どんな命もいつかは跡形もなく消えてしまうこと

この世界は いわばひとつの毛糸玉
ほころんでいくのは時間が流れてるから

誰かを愛おしく思ったり慈しんだりする気持ちと憎しみや殺意は同居してる


同じ世界の出来事さ 目をそらさないで 血が流れる様から

それは 光と影の相関図 よく出来た神様からの贈り物

うたかたでもいいから 愛されていたいと思う
不覚にも誰かに そばにいてもらいたいと思う
たとえこの命が明日をもしれぬ命でも
永遠より長い刹那の時を僕は生きたい

つかの間に過ぎる風の匂いを覚えていてね その風はあなたを不器用に包んでいたことを あなただけは知っているから

それだけが希望です
ああ 生きていて良かった
生きている証をくれるのはいつでもあなたであってほしい

うたかたでもいいさ
一瞬の風になって
誰かの記憶の中に少しのあいだだけ
残っているだけの存在ならば
誰の記憶の中にも残らなくてもいい

散っていく花の名前など知らなくていい
ただ忘れないでいてね どんな命もいつかは跡形もなく消えてしまうこと

いつかあなたを抱きしめた時のぬくもりを 僕はまだ覚えてるよ 空の向こうには何も持っていけないけど
共に刻んだ思い出だけはきっと忘れないでいたい。

2014/05/02 (Fri)

[5281] ただいまおかえり
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なぜだろう夕暮れになると 寂しくなるのは

なぜだろう夕暮れに近づくと 切なくなるのは

帰りたい場所があること
それは帰るべき場所があるということ

会いたい人がいること
それは待っていてくれる人がいるということ

ただいまを言えば おかえりなさいという言葉が返ってくる
それはまるで波が打ち寄せては引いてゆくように

無理矢理じゃない 自然な流れで 当たり前に口に出している
そして今日も多分明日も僕は 大切なあなたにただいまと言うだろう

なぜだろう 夕暮れは1日の中で最も短くて儚くて
あんなにきれいなのに すぐに夜の闇にのまれてしまう

喧嘩できる人がいること
それは一人じゃないということ

文句や愚痴を黙って聞いてくれる人がいるということ
それは愛されているということ

おかえりなさいなんて当たり前な言葉で なんでこんなに
幸せな気持ちになれてしまうんだろう

きっとただいまという言葉とおかえりなさいって言葉は
1日の始まりと終わりを繋げる大事な言葉なんだろう

だから今日も僕は扉を開けたその先に
待っている満面の笑顔たたえた人に
最高のただいまを届けるんだ
さあ帰ろう いつもの道を辿り いつもの調子で

ただいまを言えば おかえりなさいという言葉が返ってくる
それはまるで波が打ち寄せては引いてゆくように

無理矢理じゃない 自然な流れで 当たり前に口に出している
そして今日も多分明日も僕は 大切なあなたにただいまと言うだろう。

2014/05/02 (Fri)

[5280] 生命線
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夜の中にそっと忍び込む ざわめき

胸の襞を撫でるのは風の悪戯か

私の手のひらに走る 薄い線の一本一本に

銀河のような 宇宙のような 物語を重ねる

言葉はなんて頼りないんだろう
語れば語る程こぼれ落ちる水のよう
落ちる間際まで それはそれだったのに

地面に落ちてはじけて壊れてしまえば
もうなんでもないただの星屑さ

何事もなかったように後片付けする

生命線をなぞる旅に出かけよう一緒に
たくさんの涙を連れて
たくさんの笑顔を連れて

僕が生きるその訳を知るために。

2014/05/01 (Thu)

[5279] 
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嘘をつくなら
どうせつくなら
誰かを守れるような嘘をつきたいな

でもどんな嘘をつけばいいんだろう
わからない わからないよ

好きでもない人に
好きと言ってみたり
醜い人に向かって
きれいだと言ってみたり

居たくもない場所で話したくもない人とさも楽しそうに生きるのが人生ならば今すぐ死んだほうがいい

いくつもの嘘を重ねながら
いろんな嘘に塗(まみ)れながら
ついた嘘の数だけずる賢くなっていく
そんな僕を誰かの瞳が悲しそうに見ている

それでも僕は何かを守ろうとしていたよ
その何かっていうのは自分自身だった

嘘をつかれるなら
つく側になりたい
いじめられるより
いじめる側がいい

でも、悪者にはなりたくない
だけど口ばかりの正義も嫌だな

流れる人ごみをただずっと見ていた
誰も皆 それぞれの今を抱え 生きてる

したくもないことをして
ばかみたいに笑って
嘘をつくのは悪いことと教えた大人が平気で嘘をついている

矛盾や理不尽の雨にさらされて
附に落ちないことばかりだよ
いつの間にか嘘をつくことが
悪いことだとも思わずに 今日も本音を包み隠して生きている

それでも僕は正しいことは正しいと言うよ
そこにわずかなりとも心が見えるなら

いくつもの嘘を重ねながら
いろんな嘘に塗(まみ)れながら
ついた嘘の数だけずる賢くなっていく
そんな僕を誰かの瞳が悲しそうに見ている

それでも僕は何かを守ろうとしていたよ
その何かっていうのは自分自身だった。

2014/05/01 (Thu)

[5278] やさしい拳
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自分の弱さを知ってる人は 本当に強い人だからね

人のために泣ける人は 本当に やさしい人だからね

何が正しく 何が間違いかよりも
心のままに 僕はすべてと向き合うんだ

拳握りしめて弱さをたたくときそこに生まれる心地いい痛み

涙に濡れた 拳をそっと解いてあたたかな手のひらから伝わる「愛」

他人の弱さを指差して非難するまえに自分の弱さを

心の鏡に映して それは弱さだといえるように

ありのままで あるがままを見つめればそこにある たったひとつの答え

げんこつひとつくらったことのない子供は人の痛みがわからない

それはとても悲しいことだろう
子供だけを責めることは出来ない

痛みでしかわからないことがある
心を知るには 同じように心でしかわからないんだ

ぐっと握った拳が何も言わず
言葉以上の愛をその拳に込めている

拳握りしめて弱さをたたくときそこに生まれる心地いい痛み

涙に濡れた 拳をそっと解いてあたたかな手のひらから伝わる「愛」

2014/05/01 (Thu)

[5277] 言の葉
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笑っている泣いている
言葉が心を持ったように

隠してもわかるんだよ
なんとなく 目を閉じれば
あなたが見えるんだ

言の葉 唇にそっとのせて
息を吹きかけ あなたの心まで
届けるように いつも誰かの為を思いながら

あなたの傷に私の傷を重ねてみる

そこに 答えはあるんだ。

2014/05/01 (Thu)

[5276] かげろう
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ゆれるように そこにいて
ほころぶようにほくそ笑む
愛しい人よ 今日も疑う余地もないほどに
僕はあなたを愛してる
あなたは僕を愛してる

たった一度の 時間の中で いくつもの悲しみや喜びを抱えて
今日もあなたは自分が思うよりずっと器用に生きてる

「何も出来なくてごめんね」っていうあなたの口癖に
僕は何も言い返せなかった

あなたに出来ること
ずっと探してたんだ
でも どうしてだろうあなたのくれた愛に 見合うものが見つからないよ
たまらなくなって泣き出した僕をあなたは 何も言わずに抱きしめたんだ

愛なんて目には見えなくて
だからこそ雲をつかむみたいに
手探りで 傷つけたり詰ったりしながら
答えなんてありもしないものを
二人でずっと死ぬまで
悩んだり 迷ったり落ち込んだりもして

少しずつ ほんとにちょっとずつ
見えてくるものを 僕らは臆面もなく愛と呼ぶんだろう

それはまるで遠く揺れるかげろう

哀れむようになぐさめて
讃えるみたいにして茶化す
そんな時ほど嫌というほど自分の弱さを垣間見る
僕はあなたを傷つける
あなたも僕を傷つける

けっして完璧じゃない二人はいつも出来損ないの愛情表現で

見えないままの未来や漠然とした不安にものの見事に打ちひしがれながら

「ごめんね」とか「ありがとう」という言葉を酷使しながら傷を舐めあう

絵に描いたような幸せをずっと望んでた
でも どうしてだろう 追いかけるほどに遠ざかるばかりさ
時折 自分の弱さをあぶり出されてあなたを傷つける自分がとてつもなく嫌いになる

愛なんてきれいごとの塊で
ほんとは傷だらけの粗悪品さ
それでもその傷のひとつひとつを
愛せる人だけに 見えるものがある
だから 僕は絶え間なく探してく
答えのない ましてや形のない愛を

そして いつのまにかそうやって大事にしてきたものが愛なんだと知るだろう。

2014/05/01 (Thu)

[5275] 現在地
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今日も積み重ねる
時間の積み木
重ね合わせて
つなぎ合わせる
まるでパズルのようだ

噛み合わない歯車を無理やり 重ね合わせてもむなしいだけさ

ただ僕はこの世界の杜撰な不始末に言い知れない怒りを拭えず

またひとつ時間の積み木に今日という積み木が積み上がるだけ

色も素っ気もない感情がただ頭の中でいつまでも回り続ける

日々供給されてく時間は押し売りも甚だしい
僕は一体どれだけ犠牲をはらって生きていけばいいですか

今日も見上げる空はこんなに青いのに
心はどこか晴れとは言い難くてさ

息を吸うだけで疲れ果ててしまうよ。

2014/05/01 (Thu)

[5274] 孤独の影
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空があかね色に染まる頃には
僕はいつもの帰り道を歩いているだろう

「どうしていつも生きているんだろう」
そんな悲しい問いかけを背負って生きる

他人は誰も自分のことで忙しい
人の傷跡など見向きもしない 冷酷な街並みは今日も 僕らを巧みに見放す

孤独の影が伸びていく 僕の足元に
容易く死にたくなる
でもそういう人ほど寂しがりやなんだね

ほんとは孤独なんて嫌で嫌で だけど居場所がないだけでさ
今日も寂しさに身をふるわせながら

たった一人 強く生きてる人がいる

誰も同じだなんてつまらない言葉で
解決したつもりでいるのは誰ですか

「一体何のための人生なんだろう」
それがわからなくなったのはいつからだ

他人はただ自分が良ければそれでいい
思うほど人は優しくはなく 時に憎しみを抱くほど冷淡で 心の有無に疑いを抱く

孤独の影を振り払うのは人の温もりだ
あなたが好きだとただそれだけでいい

いつも誰かの優しさを探してる
いつも何か足りない日々を生きてる
あらゆることに耐えて

今日もただ一人
それでも生きてる君がいる

きっと孤独に望んでなる人なんかいない
少しだけ人より 出来がわるいだけさ
それより ねえ日がもうじき沈んでいく

孤独の影が伸びていく 僕の足元に
容易く死にたくなる
でもそういう人ほど寂しがりやなんだね

ほんとは孤独なんて嫌で嫌で だけど居場所がないだけでさ
今日も寂しさに身をふるわせながら

たった一人 強く生きてる人がいる

懸命に生きている今がある。

2014/04/29 (Tue)
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