詩人:どるとる | [投票][編集] |
つながっては ほどけていく結ばれた手
雨上がりの空に虹が 架かってる
僕は思うんだ 虹を染めてる色が
ひとつでも欠けてしまえば虹にはならないと
だから離した手を 何度でも 求めて
探るように 確かめるように
もう一度 君の隣にいさせて
一人また一人 増えていく
あなたにとって 大切な人が
その人を愛するという ただそんな
思いだけで どこまでも走ってく君が いる
たくさんの色が混ざらずに
手をつないでるように見えた
それはまるで 人が生きる姿を あらわしてる。
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沿線沿いのアパートで 電車の音を聞きながら
夕暮れの空を 眺めては
無駄に明るい歌を口ずさむ
不安の 積み木が胸の中に 積み上がる
明日の 見えない日々が 鉛のように
重たく 胸に のし掛かる
さよなら 冬の 終わりに見た
白い 雪のように
刻まれた 二つの足跡
途中で途切れて
君は 消えていく
離れた手
すっかり冷えてしまったよ。
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電車の発車時刻を間違えないように
何度も時刻表とにらめっこしながら
電車が来るのを今か今かと待っていた
知らない町に行くことを不安がる自分と
期待に 胸をおどらせてる自分が
僕の中には共存して いるみたいだ
春の一番晴れた日を選んで旅立つ
青空が旅立ちを 見送ってくれている
一歩 踏み出したその時から
僕の旅は始まるんだ
これは泣くための旅じゃなくて
笑うための旅だから
恐れるものなんてなにもない
ただいつものように斜に構えずに
まっすぐ 立っていればそれでいい
しゃんと伸ばした背筋は前だけ向いてる
向こうに着いたなら手紙を書くよと
電話の向こうに 泣きながら伝えた
そんなんじゃダメねと母さんが笑った
余計なお世話だと強がった自分と
ありがとうと 励まされた自分が
僕の中で 仲良く 手をつないでる
大好きなシンガーソングライター
イヤホンから流れる彼のメロディ
叶えたい 夢は 叶えられる可能性を はらんでる
ちっとも恐くはない
それをいうと嘘になる
でも涙は必要だから
時には我慢しないで 泣いてしまうのもひとつの道
ただ強がるよりはいいはずだ
さあ迷ってる暇があるなら運試しだよ
花びらが 運んできた小さな 思い出を
まぶたを閉じて 思い返す冬の窓辺で
粉雪を見て旅立ちの歌口ずさむ
この旅には 終わりなんかないんだよ
人は いつも旅をしていく生き物だから
一歩 踏み出したその時から
僕の旅は始まるんだ
これは泣くための旅じゃなくて
笑うための旅だから
恐れるものなんてなにもない
ただいつものように斜に構えずに
まっすぐ 立っていればそれでいい
しゃんと伸ばした背筋は前だけ向いてる。
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ピアノの旋律のように流れるようなメロディ
言葉じゃなくて 意味なんてない
伝えたいのは そんな気持ちだ
手をつないだときのぬくもり
形のない 目には見えない光
今日僕が出会った知らない君
まだまだ 知らない君を 知りたい
空のずっと上 風に舞い上がって
屋根を 越えて 花びらが旅に出る
見送る僕らの目の前に伸びた道
それぞれの 未来まで続いてる
踏み出した その一歩は 大切な大切な一歩だ
その一歩が積み重なって やがて
君を未来に 運び届けるんだから
光が 風に舞って キラキラ輝いてる
今日君は卒業するんだ 大人になるんだ
大人の君とまだ子供の君の真ん中で
大人でも子供でもない君が笑った
今しかない時を 笑って生きれることが
宝石のように 時を飾ってく
叶えたい夢は 今はまだないけれど
それは叶えられる夢が無数にあることだ
春の日に 聴いた風の歌声
上手じゃないけど
僕も 歌うよ
届くかな 愛するあなたにも
道は ずっとつながっている
空がひとつのように
空のずっと上 風に舞い上がって
屋根を 越えて 花びらが旅に出る
見送る僕らの目の前に伸びた道
それぞれの 未来まで続いてる。
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雨の降る 街並みに思い出がよぎる
いつの間にか なくした大切な気持ち
忘れようとしていることに気づいて
寂しくなって開いた傘で泣き顔を隠した
どこかにいるはずの運命の人と
今日もしかしたら すれ違っていた
そんなこと あるはずないと笑って
人は 側にある優しさに愛を求めるのかな
でもあなたが今 抱きしめてるのは
本当に あなたが求めていた人ですか?
悲しい映画を観たあとに悲しくなって
散々泣いたけどあらすじは覚えてない
他人の悲しみに気をとられているほど
暇じゃないのと 背中向けて 泣いた昨日
言葉が 雨になって降る日曜日
その場しのぎの喜びに安らぎはない
悲しみは避けられない運命と笑って
せめてこの街を雨から守る傘があれば
君が泣くことも ないのにね
僕はなんて役立たずなんだろう
ずっと昔から 探していた気がする
運命の人との出会いを期待してた
宛のない夢や希望で
不安を振りほどいて
無理やり笑ってた
でも涙を流しても
そろそろ良さそうさ
どこかにいるはずの運命の人と
今日もしかしたら すれ違っていた
そんなこと あるはずないと笑って
人は 側にある優しさに愛を求めるのかな
でもあなたが今 抱きしめてるのは
本当に あなたが求めていた人ですか?
優しいだけの 愛なんていらないよ
あなたの運命の人は 私じゃない
私の運命の人もあなたじゃない
だからさよならしよう。
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草の影で雨上がりを待つ
猫の尻尾が三日月を撫でている
なぜか胸がときめいているのは
理由のない喜びのせいでしょう
この世界を 濡らす悲しみを
笑い飛ばすような 出来事を
期待したって いいだろう
笑いながら 泣きながら過ぎてく日々を
指折り数えては ため息ばかりついている
頼んでもないのには夜はまた明けてく
寝ぼけ眼の猫も今長い夢から覚めた
蓮の葉っぱを頭に乗せて
雨の中走ってく 君は一人で
少しばかりシャイなもんだから
優しくされた日には赤く染まるよ
双眼鏡越し覗きこんで見えるほど
未来は近くはないのだと知る
ならばゆっくりでいいだろう
珈琲でも飲みながらホット一息いれて
見上げた夜空に輝く星を残らず数えて
この世界にあるはずの綺麗なものを
誰かと探す宛のない旅が今、始まる
ゆらり 雲は移ろい 季節を 染めてく色
言葉になんて出来ない気持ちになる
だから笑うんだ この喜びにこたえて
笑いながら 泣きながら過ぎてく日々を
指折り数えては ため息ばかりついている
頼んでもないのには夜はまた明けてく
寝ぼけ眼の猫も今長い夢から覚めた。
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春の終わりに 僕らは重ねた手を離した
笑ってしまうくらい下手くそな恋だった
何を話したのかもいまいち覚えていない
駅前のベンチで夜明けまで 座り込んだ
冷えた手を 温めることくらいしか
出来ない自分が 自分でゆるせなかった
愛してる 僕には一番 遠い言葉
でも皮肉なことに一番言いたい言葉だ
あの日は小雨が街を濡らしていた
いつまでも 帰れない 二人は
思いを胸の中に残したまま
無理やり 終わらせた恋を
どう償うべきか考えていたよ
手を伸ばせば届くくらい
近くにあった笑顔も今ではあんなに 遠い
映画のようなあらすじのないストーリーだ
気が利かないから傷つけてしまうこともある
たとえばこんな気持ちを 幸せと呼ぶなら
あなたが笑うだけで幸せになれてしまう
帰り道 つないだ手を 離したくなくて
僕を困らせた 君はもういない
人一倍 頑張りやさんで いつも何かに一生懸命だった
そんな君を知っているよ
だけど時にわかりあえなくて
喧嘩して 背中あわせで過ごした
でも寂しくなってすぐ仲直りした
どちらからともなく謝って
気づけば 昨日のように笑ってた
ずっと先の未来でも君と笑っていたいよ
どんなに 歳を重ねても 年甲斐にもなく
愛してるなんて 言葉にしたい
またひとつ 好きなところが増えたよ
日々新しい僕の知らない君を知ってく
でももう僕には 知る必要はないんだね
あの日は小雨が街を濡らしてた
いつまでも 帰れない 二人は
思いを胸の中に残したまま
無理やり 終わらせた恋を
どう償うべきか考えていたよ
手を伸ばせば届くくらい
近くにあった笑顔も今ではあんなに 遠い。
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思い出し笑いで 腹を捩らせて
くだらない話に 花を咲かせた
ゆっくりと 踏み出す一歩は
今と未来をつなげていく架け橋だ
君は手を伸ばして
バトンを手渡す
未来は君にまかせた
光を 描くように
君自身が希望となれ
降りかかる 絶望を越えて。
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モルタルの廊下
ひび割れた窓
誰かが書いた
習字が貼ってある
下駄箱は もの静かで
何も語らず たたずむ
青春は ぼやけてる
闇のビロードに
隠された 傷痕
手首に走るのは
助けてと 言えない
あなたの SOS
心が口より先に
何かを叫んでる
教室に並んだ机
土気色したカーテン
実態を見せない
隠れた 悪魔の手
青春はいつも影を抱いて立っている
こんなに空は晴れているのに
君は泣きながら 生きている
ハンカチを差し出した僕に
余計なことはしてくれるなと
君はハンカチをはたき落として悲しいくせに 強がったね
この世界には 泣いてしまうくらい
優しい 優しい人がいるんだ
なぜだろう 人を苦しめるために
頭を使う人がいる
理由なき殺戮は繰り返される
私とあなたが愛を育む同じ星の地上で
青春は ぼやけてる
闇のビロードに
隠された 傷痕
手首に走るのは
助けてと 言えない
あなたの SOS
心が口より先に
何かを叫んでる。
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とれかけたボタン かろうじて
切れてない糸でつながっている
疲れはてたように 過ぎてく人波を
上手に避けながら 僕は生きてく
日の沈んだ 空を見上げたら
夜のとばりが降りてきた
嘘をつくことに 慣れたくない
嘘をつかれることにも慣れたくない
いつの間にか 孤独が平気になった
寂しさなんて忘れてしまったように
数えてた星 途中で見失って
夜が手のひらに降りてきた
言葉と言葉をつないで
同じ時間を重ねて
昨日より 今日より
明日は もっと笑えるんだ
疲れはてたように 過ぎてく人波を
上手に避けながら 僕は生きてく
日の沈んだ 空を見上げたら
夜のとばりが降りてきた。