詩人:どるとる | [投票][編集] |
愛していると言うことは簡単だけれど
愛することは簡単にはいきません
抱きしめた時に伝わるぬくもりだけが
信じられる唯一の愛と知るのです
優しくするだけなら簡単さ容易い
でもそれだけでは愛は伝わりません
言葉にしてもなんだか信じられない
信じられるのは変わらない眼差し
言葉だけではどうしても足りない
愛なら その燃える手で抱きしめて
君は宝物だと 耳元でささやくんだ
大事なことは目に見えないこのぬくもりが
言葉の代わりに君を愛してくれる
ああ 君は愛されてるよって気づいてほしくて
ああ 僕は愛してるんだって気がつきたくて
目に見えない ましてや聞こえもしない
愛ならその手に通うぬくもりで
愛していることをまっすぐに伝えるよ
この世界でただひとりの人のため
僕はここにいるよって強く抱きしめる
痛みと引き換えに授かった命なら尚更
愛されることってこういうことだって
おしえてあげたくて
ただあなたの唯一になりたくて。
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夕刻の田畑に
うねる稲穂
風の手のひらが
撫でている
優しくなくてもいい
恵まれてなくてもいい
ただ健やかに
生まれてきてください
ただ穏やかな
人になってください
広い広い海を泳いで
母のお腹から
生まれてくる
小さな小さな
命の産声が
今この世界を
揺らしました
今この胸を
揺らしました。
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見えない暗闇を照らすのはなんだ
今よりずっと先なのに道は一本道で
ずっと続いている
地球は丸いから何処までも平行線さ
人はいつも目に見えない何かと向き合って生きているんだ
人はいつも聴こえない何かを聞き取って生きているんだ
それはまるで未来を照らし出すサテライト
悲しみも喜びも見え隠れする痛みも
すべての闇を照らし出す眩いレーザー光線
叶わない夢などないと本当は歌いたかったんだろう
歩き続けて何処まで行くというの
いくつものそれからを繰り返して
扉の先にはまた
扉が続いている 何処までも同じ景色
人はいつも ありもしない不安にさいなまれ生きているんだ
人はいつも 形のない何かを抱きしめて生きているんだ
それはまるで未来を映し出す サテライト
切なさも消えることのない傷跡にも
いつかさよなら出来るのかな ねえサテライト
出来ないことなんて何もないと強がっていたかったのに
未来は希望であふれてるんだって笑っていたかったんだ
気づけばまた深い夜が視界を包み込んで
何も見えないはずの世界に 悲しみは
依然として存在する
それはまるで未来を照らし出すサテライト
悲しみも喜びも見え隠れする痛みも
すべての闇を照らし出す眩いレーザー光線
叶わない夢などないと本当は歌いたかったんだろう
未来はいつでもきれいなはずのものだって信じてもわるくはないだろう
たとえば未来が暗いなら僕らが光になって暗い未来を照らせばいい。
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光れ光れ 暗闇を切り裂いてその先の未来を照らし出せ
望遠鏡で覗いた世界は何処までも
広く果てしない草原のようだった
蹄を鳴らして 野を駆けるペガサスの
鬣が風に揺れるその様をイメージして
はるかなる明日への扉開こう
光れ光れ おまえ自身が発光体になって その先の未来へ 走って行くんだ
駆け抜ける光の速さで すべてを照らし出す 叶わぬ夢も鼻で笑っていざ進まん
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公団団地の陰に隠れて
雨宿りする午後の昼下がり
カタツムリの気分で葉っぱに紛れて
雨粒と一緒にリズム奏でるマーチ
悲しかったり嬉しかったりする
ただそれだけの物語を僕らは
泣いたり笑ったりしながら
生まれてから死ぬまで続ける
ただそれだけの物語の中で僕らは
それぞれの音を奏でるマーチ
つぶれたパン屋のシャッター
ショーウィンドウに映る昨日までの僕ら
何者でもなく何奴でもない 僕らは
ただの音の塊 雨粒に重なる命
寂しがったり 歌を歌ったりして
暮らしてく ただそれだけの生き物
ばかだって呼ばれてもそれでも
ばかはばかなまま生きていくさと
鼻を鳴らして歩いているよ
ただそれだけの物語の中で僕らは
ありふれてるのに素敵な音奏でるマーチ
ほら 雨もいつの間にか上がり
雨宿りしてたカタツムリは
ずんぐり頭を 空の下に出してほら
うれしそうに笑うのさ
さあコロッケ買って家に帰ろうっと。
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ああ 言葉にならない気持ちになったとき
人は深い深い感嘆の溜息を吐くんだね
ああ 本を読み終えた時に似た気持ちさ
何もかもを悟ったような気持ちさ
何かの始まり 或いは終わり
誰かの始まり 或いは終わり
ほら見てごらん路地裏
屋根の上赤く燃える空 もうじき日が落ちる
うれしいときは 素直にうれしいって言いなよ
悲しいときは 嘘をつかずに悲しいって言いなよ
見た目よりずっと脆くてか弱い
君の心はまるでびいどろ すぐにひび割れる
時には優しさに寄りかかり 弱い部分を見せて
傷跡にさわらせて心さらけ出して
ああ 目を閉じるときの闇のようなものさ
一瞬で過ぎるよ 痛みも安らぎも果ては人の命も
ああ 眠りに落ちれば誰もがひとりさ
そこには悲しみも喜びもないのです
物語の始まり もしくは終わり
永遠の始まり たとえば終わり
ほら見てごらん 胸の中 まぶたの裏 ひも解けばすべてがまやかしの類 目に見えぬ幻
寂しいときは素直に寂しいって言いなよ
辛いときはねえ 辛いって誰かに頼りなよ
誰かに愛されてないとすぐに寂しがるくせに
強がってる 君はびいどろ とても崩れ易い
世界にただひとりの人に 世界にただひとつのものを届けるように それは形を成して やがて出来上がる
それが「愛」だよ
見た目よりずっと脆くてか弱い
君の心はまるでびいどろ すぐにひび割れる
時には優しさに寄りかかり 弱い部分を見せて
傷跡にさわらせて心さらけ出して。
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目に見える傷跡ならば時間が経てば
すぐに何事もなかったように消えてしまうだろう
だけど目に見えない傷跡は いくら時間が経っても消えてはくれません
人は誰も傷跡を抱えながら 生きている
そんな当たり前を鼻で笑うなら おまえの心は性根から腐ってる
誰かのせいにしたいよ
時代のせいにしたいよ
でも悪いのはほかの誰でもない僕だ
今見えない傷跡が
ゆっくりと口をあけて ひらいてゆく
そこから流れ出すのは血ではなく優しさだ
傷跡にしみてゆくあたたかいその優しさは薬の代わりになって 痛みを和らげてくれる
「大丈夫だよ」聞こえる声が 何よりの希望なんだ
どうだっていい記憶はいつまで経っても忘れないのに
大切な記憶はすぐに忘れてしまう
思い出に焼きついたあの記憶が 今も僕を苦しめているんだ
神様はいるだろうか
そっと誰かの頬を流れた涙がぽつりと
心を濡らすと 世界はにじんで見える
そこに希望は見えなかったんだ
逃げ出したいけど逃げ出せないよ
立ち向かいたいのに動けない
そんな弱い自分に打ち勝てる自分になりたい
今見えない傷跡に一粒優しさが染み渡って
だんだん消えていく 見えなくなっていく
優しい雨が僕の頬にこぼれたそのとき優しい人は一緒に泣いていた
「私が一緒にいるよ」あなたに僕は愛されているんだ
生きること その喜び その尊さを知るには 誰かの優しさに触れなければわからない
ほら誰だってひとりは寂しい 手を伸ばす先にある光に触れて今もう一度生きよう
今見えない傷跡が
ゆっくりと口をあけて ひらいてゆく
そこから流れ出すのは血ではなく優しさだ
傷跡にしみてゆくあたたかいその優しさは薬の代わりになって 痛みを和らげてくれる
「大丈夫だよ」聞こえる声が 何よりの希望なんだ
あなたがここにいてくれることが何よりの希望なんだ。
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アマガミをしているのさ猫みたいに
「私を抱きしめて」って鳴くからさ
僕は君から離れられなくなる
ああ ダーリン ダーリン 手をつないで
ギターを弾くその手で声をつむいで
ああ ハニー ばらばらの言葉と言葉を重ね合わせ
歌を星のように降らす
寄り添ってる
その時だけは
すべての悲しみは
黙ったまま
すべての涙は
止まったまま
二人だけを世界に
取り残すんだ。
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舞い落ちる桜の花びら一枚肩先に落ちて
指でつまんでそっと野に放つ
春も終わりだね もうすぐ暑い夏が来る
初恋の甘い夢に うなされていたんだ僕は
初恋の甘い夢に おぼれていたんだ僕は
もう会えない 人のことをふいに想うと
心のどっかに残した傷跡がひらくよ
空にはたくさんの雲と青い空 見てごらん少しもあの頃と違わない景色
恋はもうしないと誓った筈なのに
初恋の夢の続きを 見ているんだ 今僕は
初恋の夢の続きに うなされているんだ
こんなにもあなたのことが好きで好きで
心の真ん中で君を想うとなぜかたまらなく幸せなんだよ。
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ああ飛び立ってゆく
意識の中へ
心は鳥になって
寂しそうに鳴くのさ
ああ一緒にいてくれよ ずっとこのまま
手を離さないで
雨の日も晴れの日も
カゴの中で飼われてる鳥を見るとき
思わず僕は 空に解き放ちたくなる
だって僕と同じだから
ああ飛び立ってゆく
無意識の中へも
羽を広げて
やがて空に消える
私の心に見えない羽を残して
静かに目を閉じればもう二度と
目を開くことはない
あなたは鳥になったから
あなたは鳥になったから。