ホーム > 詩人の部屋 > どるとるの部屋 > 新着順表示

どるとるの部屋  〜 新着順表示 〜


[5193] ひとりぼっちのうた
詩人:どるとる [投票][編集]


生きていれば必ずいいことがあるよ
そう言う人の言葉に真実はあるか

あるはずのない希望を抱かせる罪深さに 気づかないまま 下手な慰めをばらまく

僕らはいつも寂しくて
僕らはいつも切なくて
ああ 僕らはひとりぼっちで
泣いたり笑ったりしているうちに
いつの間にか 終わりが来て
死んでしまうのかな 今日も窓の外 日が沈みます

努力をしないから 結果に残せない
そう言う人の言葉に耳を傾けたくない

努力をしたかしないかはその人だけにわかること
だから他人がその人の努力にケチをつけることは出来ない

僕らはいつも 泣いてばっかで
僕らはいつも 作り笑いばっかで
ああ 僕らは朝も夜もなくいつも
見事なまでにひとりぼっちで
気づきゃ 死にたいなんて簡単に思う
帰り道 見上げた空に星が光っている

僕のなにがわかるというんだろう
他人は適当な慰めをするだけして
肝心なときは何もしちゃくれないさ

僕らはいつも寂しくて
僕らはいつも切なくて
ああ 僕らはひとりぼっちで
泣いたり笑ったりしているうちに
いつの間にか 終わりが来て
死んでしまうのかな 今日も窓の外 日が沈みます。

2014/04/14 (Mon)

[5192] やさしいうた
詩人:どるとる [投票][編集]


死にたいと言う人がいました
でもその隣で
生きたいと言う人がいる

同じ世界で生きているのにすれ違う気持ち

見えるものが同じでも 見え方や考え方が違うだけで

世界は醜くも美しくも見えるんだね

生きたいと思えば思うほど 遠ざかる光
希望のない世界ではきれいごとなど むなしいだけだろう

だから今、終わろうとしている命に
歌いかけるべきは生きることを 押し付けない

ただおまえの存在を認めてくれるやさしいうたなんだろう

死にたいと言う人よ聞いてくれ
その隣で笑う
生きたいと言う人よ席を外すな

私には関係ないとほざくその口を 閉じて耳をとがらせて
僕の歌を聞いてほしい 当たり前なことを真面目に言うぞ
「生きる勇気こそが本当の勇気だ」と

この世界は美しい でも同時に汚い
そこに生きる人の心が荒めば 世界も荒んでしまうんだ

だから、今 投げ出されようとしてる命に語るべきは もっともらしい理屈じゃなくて

おまえのことを心から愛していると
抱きしめてくれる そんなやさしい人なんだ

「生きていれば必ずいいことがある」
保証のない 身勝手で空っぽな歌ばかり
あふれたこの世界を壊すような
「ない希望はない」と真実を語る歌はないものか
願わくば歌わせておくれよ 血を流すような 体温のある歌を

だから今、終わろうとしている命に
歌いかけるべきは生きることを 押し付けない

ただおまえの存在を認めてくれるやさしいうたなんだろう

ただおまえが生きてることを望んでくれる そんなやさしい人なんだ。

2014/04/14 (Mon)

[5191] 遺言
詩人:どるとる [投票][編集]


1日十回くらい死にたいなんて呟いてる

痛みも苦しみもなく死ぬことが出来るなら
例えば押しただけで死ねるスイッチがあったなら
僕は迷いもなくスイッチを押すだろう
心は雨模様 どんなに空が晴れていたって関係ないのさ

僕なんか いなくても誰も困らないし
僕がもし死んでも誰も悲しまない
そう言ったけど 心のどっかでは もっと生きたいと思ってる

見上げた空はこんなにも青くて果てしない

ずっと昔自殺した人の遺した遺書の中に 書かれていたんだ
「ホントは生きたかった」って
おかしいよね でも今の僕にはそれが痛いほどわかってしまうんだ 希望なんて見えないから

誰だって 出来るなら生きていたいよ
そう思うのが当たり前さ
でもそんな気持ちの片隅で涙に濡れてる僕から目を反らせなくて

例えば僕が遺言を遺すなら
昔自殺した人のように「ホントは生きたかった」と書くんだろう

だけど僕には死ぬ勇気なんてない
そうさそんなものは勇気じゃないよ
生きる勇気こそが勇気だ 言い聞かせながら今を生きよう
泣きながらだっていいさ 転んだっていいさ
這いずりながら惨めに生きていこう

僕なんか いなくても誰も困らないし
僕がもし死んでも誰も悲しまない
そう言ったけど 心のどっかでは もっと生きたいと思ってる

だから心の中に 書いた遺言は跡形もなく燃やしてしまおう
また生き直す為に。

2014/04/14 (Mon)

[5190] 大人
詩人:どるとる [投票][編集]


ねえ 大人になったらきっと 楽しいことが待っているんだ
だけどお父さんはなぜかいつも 働きづめで疲れたような顔をしてる
お母さんはよく家計簿とにらめっこして 電卓打ってはため息をついてる
そんな僕もいつしか大人になって
お父さんやお母さんの気持ちがわかったんだ

大人になればきっと 楽しいことばかりあると思っていたのに
どうして 素直に喜べないんだろう

夢ばかり見ていたあの頃の僕には わからなかったことがあまりに多すぎた
大人になって はじめて生きることの大変さに気づいたんだ
あの頃の僕に 教えてあげたいよ
大人になることなんていいことなんか何もないって

ねえ 大人になったらたくさんのお金がもらえるんだ
あれもしたいし これもしたい やりたいことがたくさんある
いつも喧嘩していたお母さんとお父さんの姿を見て育ちました
そんな大人が嫌いだった 誰かを傷つけたり罵倒したり
そんな大人になりたくなかったのに
気づけば僕も同じような大人になってた

なんでも笑って許されていた あの頃はもう過ぎて今じゃ
ノルマを果たす為に毎日身を粉にしている

大人になってはじめて 生きることの難しさに 気づいたんだ
あの頃の僕が見ていた夢さえ いつの間にかどうでも良くなっていた
よれよれのシャツと使い古されたネクタイ
たまには ビールを飲んで 愚痴を吐いて 「バカやろう」って言いながら夜を明かしたよ

きっと幸せなんだろう そんな毎日でも
そう思うことにしよう
大人になって はじめて生きることの大変さに気づいたんだ
あの頃の僕に 教えてあげたいよ
大人になることなんていいことなんか何もないって。

2014/04/13 (Sun)

[5189] 擬き
詩人:どるとる [投票][編集]


僕は嘘の塊 偽りだらけの集合体
本当を装った 紛い物さ

悲しい気持ちも うれしい気持ちも
うまく偽れる
泣きそうなときも笑い出しそうなときも
腐らず 生き生きと景色の中に咲ける

あらゆる願望の中に
あらゆる欲望の中に
僕は沈み込む 僕は潜り込む

本物の顔をした偽物の愛や 優しさをちらつかせながら

この世界にだまされてそしてだまして だましだまし生きてる擬き

僕は嘘という盾をかまえる
降り注ぐたくさんのまなざしを避ける

憎たらしい人も嫌いな人も
さも愛してるように
やりたくないこともいたくない場所でも
さも居心地がいいように

自分を騙している
他人を騙すように
僕は舌を二枚に増やす 僕は目を泳がせる

天使の顔をした悪魔が 舌なめずりして笑ってる

この世界を憎んで そして抱きしめて のらりくらり 生きてる擬き

あらゆる愛情の傍ら
あらゆる感情の傍ら
心情が忍び込む 慈悲が荷担する

本物の顔をした偽物の愛や 優しさをちらつかせながら

この世界にだまされてそしてだまして だましだまし生きてる擬き。

2014/04/13 (Sun)

[5188] 涙があふれたら
詩人:どるとる [投票][編集]


涙があふれてくる
なぜかあふれてくる
誰かの優しさにふれたとき
誰かのぬくもりにふれたとき

涙があふれてくる
しぜんとあふれてくる
誰かに思われてると気づいたとき
誰かに支えられてるとわかったとき

いつの間にかこの頬に涙が伝う
そして胸にあたたかいものがこみ上げる

少し優しくなれる
少し丸くなれる
誰かを愛することが出来る
素直になれる
穏やかになれる
誰かを思いやることが出来る

涙があふれてくる
雨が降るみたいに
誰かに優しくしたくなる
誰かに優しくされたとき

涙があふれてくる
どっからかあふれる
僕にも血が流れてるってわかる
僕は生きてるんだって思う

いつの間にか 誰かのハンカチになって
誰かの涙を 拭いたいと思ってた

少し人らしくなる
人間くさくなれる
誰かの支えになれる
天才よりも凡才でも優しい人をめざす
ありふれた人でいい
涙を流せる人がいい

誰かのために涙を流せる人がいい
誰かの涙を拭える人になりたいと思う

いつの間にか 誰かの痛みがわかる
見えないはずの人の傷跡が見える

少し優しくなれる
少し丸くなれる
誰かを愛することが出来る
素直になれる
穏やかになれる
誰かを思いやることが出来る

涙があふれたら。

2014/04/13 (Sun)

[5187] ガーベラと飛行機雲
詩人:どるとる [投票][編集]


何もないベランダに色とりどりのガーベラを咲かせて

これといって何もない景色に花を添えよう

とりあえず気持ちを切り替えるために
カーテンを明るい色にかえて
ティーカップでも買おう

誰かの笑顔が 急に見たくなって
君を呼んで 柄にもなく愛してるなんて
ささやいてみたんだ

悲しみも喜びも あしたも変わらず
続くこの世界も澄みきった今日の青空のようにただどこまでも期待を裏切らない
せわしなさに 僕らは心の余裕をもてない

だからとりあえず心に見えない花を飾って
開けた窓から見える飛行機雲に手をかざす

犬の名前を決めかねて とりあえず適当に決めたけど
ガーベラはすっかり枯れてしまったよ

取り残されたように生きる僕はひとりぼっちで
春めく街を横目に
僕一人だけが浮かない顔でうつむいてる

君の好きだった珈琲の銘柄も
あの場所も 今ではもう覚えてないよ
それ程時が経ったんだね カレンダーは君がいなくなったあの日から変わってない

悲しみも喜びも あしたも変わらず
続くこの世界も澄みきった今日の青空のようにただどこまでも期待を裏切らない
せわしなさに 僕らは心の余裕をもてない

だからとりあえず心に見えない花を飾って
開けた窓から見える飛行機雲に手をかざす

いつか君と歌った 僕のつくった愛の歌は
ガーベラと同じように すっかり色あせてしまったよ

もう一度 君と寄りを戻せるなら
あの日の僕を 謝りたい そして
愛されたいよ

だからもう一度だけガーベラを育ててみたんだ

飛行機雲はもう途切れてしまったけど
まだかすかに残ってる。

2014/04/13 (Sun)

[5186] 瘡蓋
詩人:どるとる [投票][編集]


消えない痛みを抱いたまま
内にはらんだ憎しみを抑えながら
生きるんだ 生きるんだ

笑ってる人を見るとつい癖で 何かを企んでいるんじゃないかって疑ってしまう

胸に いつか負った見えない傷跡は
瘡蓋になったけど
まだ時々 鈍く痛むんだ
傷跡が叫ぶ「おまえは本当にそれでいいのか」と

このまま 何処までも 世界は世界のままで
変わらないものは変わらないまま
変わってしまうものは変わってゆくだけ
そんなふうに そんなふうにすべては流れていく 巡っていく

そして僕は何れ土塊になる。

2014/04/13 (Sun)

[5185] うたかた
詩人:どるとる [投票][編集]


目をつむったままで 見えないものに目を凝らして生きる

耳をふさいだままで 聴こえないものに耳をすまして生きる

僕の中に 日々降り積もる時間は
まるで考えようによれば砂時計のよう

落ちきったときにはもう僕はうたかたで

跡形もなく 消えてしまう
影ひとつ残さず
容赦のない時の流れ
運命なんてもので片づけられて
やがて空のお星様になる

この世界にはきれいなものが 多すぎる
この世界は忘れたくないものばかりさ
あの笑顔もあの涙も何のために築いた思い出なのかな

なんでだろう 終わりを控えたように
生きるみたいで 瞼の裏が熱くなるんだ

五感を 研ぎ澄まして ふれられないものに注意を惹きつける

第六感をつかってさ
わからないこの世のすべてを見通す

僕の中で そして君の中で日々消えてく時間 もういくら願っても
返らない幻さ 忘れて生きよう

最後の日には花と太陽に囲まれて
やさしいやさしい誰かの涙に濡れたい
そんなふうに思ったら 終わりもどこか悲しくないよ

この世界には 美しいものがたくさんある
かけがえのないものがたくさんある
あの笑顔だって涙だって 思い出だってきっと生きることを
心から幸せに思ったりする為に 築いたんだって思ったよ

なぜか、夕暮れが今日はやけに目にしみるんだ
涙が流れて にじんだあかね色 きれいすぎるほどきれいだった
やさしい人は笑う
何かを包み込むように

この世界にはきれいなものが 多すぎる
この世界は忘れたくないものばかりさ
あの笑顔もあの涙も何のために築いた思い出なのかな

なんでだろう 終わりを控えたように
生きるみたいで 瞼の裏が熱くなるんだ。

2014/04/13 (Sun)

[5184] 頑張れない人へ
詩人:どるとる [投票][編集]


頑張ることが出来なくなってしまったよ
走ることが出来なくなってしまったよ

「努力」って言葉があるけど 努力しても才能がついてこなけりゃ夢も叶わない

結局人は生まれもっての才能で決まる

そんな泣き言を言ってるあいだに
列からだいぶ置いていかれて
気づけば万人のはるか後ろを歩いてる

駄目な人ねと 叱ってくれる人が
僕には必要さ

頑張れない人へ 頑張れとは言わないけど
もう少し人生を楽しめよ

若いうちならなんだって出来るさ
じいちゃんはそう言って歯のない口で笑う

「努力」って言葉がいつからか 口に出すのも嫌になったよ
報われない努力ほどむなしいものはない

結局言い訳して現実から逃げているだけ

日々費やされていく時間の中に 僕は何を生きがいに生きているんだろう
わからない わからない わかりたくもない

あなたは一生懸命生きてるよ
そう言ってくれる
人がいたなら

頑張れない人も頑張れるのになあ
得てしてそういう人ほどひとりぼっち

寂しさが風になって僕の胸にあいた
穴を 吹き抜けてく
油断するとすぐに泣きたくなる
ああ 大人だって時々子供みたいに泣きじゃくりたい時があるさ みっともないなんて言わないで笑って許せよ

駄目な人ねと 叱ってくれる人が
僕には必要さ

頑張れない人へ 頑張れとは言わないけど
もう少し人生を楽しめよ

もう少し楽しそうに生きろよ

なんて余計なお世話さ。

2014/04/13 (Sun)
8416件中 (3341-3350) [ << 331 332 333 334 335 336 337 338 339 340 >> ... 842
- 詩人の部屋 -