詩人:どるとる | [投票][編集] |
あなたのぬくもりに包まれながら
今日も 僕は紛れもなく幸せだと 思うよ
積み重なった日々の思い出
どこまで高く 積み上げられるかな
積み木みたいで今にも崩れそうで
崩れないように 愛想笑いで隠した 苛立ちを君は知ってるの?
どしゃ降りの中でも君を見つけるよ
笑った顔が こんなに眩しい
そんな小さな ありふれた喜びを集めて
大切だと 言える今があることが幸せ
時計の終わりを 知っているのなら
いつものように その日まで生きるよ
時々離れたり近づいたりする二人
たくさんの人の中で たった一人
君だけが輝いて見えた 止まらない思いのまま
駆け出した恋 生まれた愛を あたためて
微笑みのリボンほどけそうなら
結び直して 今二人の手で
崩れないように 愛想笑いで隠した 苛立ちを君は知ってるの?
どしゃ降りの中でも君を見つけるよ
笑った顔が こんなに眩しい
その笑顔を 終生愛すことを誓うよ。
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どんな明日が 僕には待っているだろう
期待と不安の中で 迎えた夜明けがある
何度も何度も 繰り返した自問自答
答えを見つけようって躍起になってた
でも答えなんてないと知った
迷って悩んでそして
たどり着く先にある明日が
笑えるようなら それでいい
一人一人に あるそれぞれの明日が
希望に満ちていなくたって
晴れた空と あたたかい陽射しがあれば
それ以上望むものなんかないから
スタートを切るよ 合図なんか待たずに
大好きな歌 口ずさみながら 行こう
計算して割り出した答えになんか
価値はないよ 人生は計算できないから
負けて勝ってその繰り返しで
賭け事みたいに勝率は読めない
今日までの頑張りが報われるような
明日なら それでいい
数えきれないくらい抱えた涙が
僕を強くしたよ 今はそう思うよ
言葉が見つからないときは黙って
手と手をつないで ぬくもりをわけあう
昨日と今日をでつないでいく日々
明日は 死角のようなもので
用心はできるけれど
明日にならなけりゃ 何があるかはわからない
悲しみは人を
曲がり角の向こうで 待っているよ
怖がってばかりじゃ 始まらない
だから開く扉
一人一人に あるそれぞれの明日が
希望に満ちていなくたって
晴れた空と あたたかい陽射しがあれば
それ以上望むものなんかないから。
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生きていく ただそれだけのことが
難しいのは なぜなのでしょうか
花が種を残すように
命をつなぐ
人もまた同じ
産声を あげながら
あなたの手を握って
「生まれてきたよ」って
泣きながら 笑うよ
抱きしめたときの
確かな重さが
この腕にある
私と同じ名前と同じ血を持つあなたは 誰?
またひとりこの世界に愛する人が増えた
それは 二番目に出会った愛する我が子
階段を 上ってくように
ゆっくり歳を重ねる
その先にある「死」
いつか別れる 運命を 知りながらも
「愛してる」って何度もささやくのよ
優しさは邪魔かな
いつかあなたが幸せになるその日を
見届けるまでは そばにいるよ
私と同じ 肌と 似たような声を持つあなたは誰?
近くなって また遠ざかって
交わったり絡み合ったり
出会いって 面白いね
運命は 二人を引き合わせる
君にもいつか あらわれるだろう
パパとママみたいに
産声を あげながら
あなたの手を握って
「生まれてきたよ」って
泣きながら 笑うよ
抱きしめたときの
確かな重さが
この腕にある
私と同じ名前と同じ血を持つあなたは 誰?
名前を呼ぶ この声が どんな距離も越えて
あなたを呼んでる
いつだってあなたを
思ってるのは誰?
それはあなたが
一番大切に思う人
おなかを痛めて
生んでくれた人。
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昨日の雨もすっかり上がって
よく晴れた日の朝
虹を探しに ドライブに行こうよ
谷を越えて 丘を越えて
ベーグルを片手にアイスティを飲む
ありふれた会話も魔法みたいに
二人なら 心もはずむメロディ。
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鳥の群れが 海を渡っていく
寝坊助の猫が あくびしながら目覚める
寝ぼけたままの頭に珈琲を淹れて
カーテンを開けて 朝食の下ごしらえ
夜明け前のひんやりした空気にふれて
僕は少しだけ 明日が待ち遠しくなる
海沿いにバイクを 走らせて加速してく
スピードに 乗ってそのまま遠くの街まで
夢の内容はいまいち覚えてない
ふれられない幻みたいなものさ
僕は 何をこんなに急いでいるんだろう
急ぐ旅でもないのに
気持ちをつないでどこまで行けるかな
ちょっとした博打だ 試してみようか
地図も道しるべもない 宛のない毎日
頼りになるのは 狂ってばかりのコンパス
夜が明けていく
太陽が海を赤く染めた
エンジンは快調
夜明け前のひんやりした空気にふれて
僕は少しだけ 明日が待ち遠しくなる
海沿いにバイクを 走らせて加速してく
スピードに 乗ってそのまま遠くの街まで。
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あれからどれくらいの年月が経ったろう
うまくは思い出せないくらい時は流れた
春はもう何度も巡っているはずなのに
どんなふうに歩いたのかも思い出せない
君は 春の終わりになるととても悲しそうな顔をした
もう春は終わりなんだねと 舞いながら散る花びらにそっと涙を流した
ノイズの走る 古ぼけた映画みたいに
記憶を巡らし 君を思い出の中に探すよ
笑った顔もある 泣いた顔もある
そのすべてが例外なく思い出ならば
消えない痛みを 抱えたままで歩く
明日も何度も新しい春に芽吹く蕾
まぶたを閉じて そっとよみがえる午後の
陽射しの差し込む部屋で寝転んだ
離ればなれの二つの手を 結んだ
運命は信じない でも不思議な出会い
遠い距離をつなぐ 小さな携帯電話
くだんない話をして 時間も忘れて
翌月の携帯料金に驚いた
ピントのずれた カメラで写真を撮った日がいつか思い出になるのを知ってたかい?
雨が降る日も晴れた日もある
いつだって変わらない気持ちだったよ
引かれた線の上をなぞるような恋
軸がずれないように そんなんばかり考えてた
桜は今年も 例年より早く咲くらしい
でも僕には悲しみが 早まるだけだ
あまりに失ったものが大きすぎるから
今年は桜は 見たくないと目を反らした
ノイズの走る 古ぼけた映画みたいに
記憶を巡らし 君を思い出の中に探すよ
笑った顔もある 泣いた顔もある
そのすべてが例外なく思い出ならば
消えない痛みを 抱えたままで歩く
明日も何度も新しい春に芽吹く蕾
醜くてもいい
どんな 花が咲くかな。
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前を向いて 歩いて行こうと決めた日に
悲しみばかり見ていた自分に気づいた
僕を取り巻く様々な悩みや迷いなんかも
軽く笑い飛ばす程に僕は愛されていた
風は吹いていく 目の前に吹くのが向かい風なら 追い風に変えるだけだ
頼りの道しるべを 見失ったときにこそ
本当の僕の旅がそこから始まる
どこまで行けるかなんて
今から考えても仕方ないや
とりあえず今は行けるところまで
躓きながらでもいいから歩いて行こうか
僕を追い越してく 同じような年格好の人
僕はペースを崩されそうになるけれど
競争するつもりはないんだ
邪魔くさいならどうぞ追い抜いてくれ
雨を降らす空は 雨上がりには虹を架ける
「希望はない」だが可能性はゼロではない
もう駄目かと思ったときにこそ
チャンスは巡ってくるものだって思う
僕を見守るようにそばにある眼差し
僕を疑うことなど知らない顔をしてる
そんな人を裏切ることなんてできない
だからもう少し あがいてみようか
悪あがきだっていい 歩いた分だけ足跡になる
たくさんの人でごった返す街並みで
どれだけ僕らは人を思いやれるだろう
消えそうな優しさを 愛を思い出して
消えないようにもう一度強く抱きしめて
道しるべは君だと言ってみせるから
僕が迷わないようにこの手を握ってて
頼りの道しるべを 見失ったときにこそ
本当の僕の旅がそこから始まる
どこまで行けるかなんて
今から考えても仕方ないや
とりあえず今は行けるところまで
躓きながらでもいいから歩いて行こうか。
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さよなら 君は軽くまばたきをして
悲しみから上手く目をそらしたね
嘘をつくことが 平気になりました
嘘をつくことに 痛みを感じなくなりました
僕は僕を嫌いになる
雨の中に 立ち尽くして 得られるはずもない答えを
もしかしたら誰かがくれるんじゃないかって 待っている
結び目ほどいて そっと明ける夜を空の向こうに 見つけた
さよなら 平らげた皿に盛られた時間を
鼻をつまんで 胃袋に流して消化してく
人の悪いところばかり 見えてしまう
人の良さより粗を気づけば探している
僕は僕を やめたくなる
いつまでも 降りやまない雨に降られて
傘はやがて 意味のないものになって
雨宿りをするのも嫌になった
目を閉じて 広がる暗闇に描く光 イメージでこしらえたよ
雨の中に 立ち尽くして 得られるはずもない答えを
もしかしたら誰かがくれるんじゃないかって 待っている
結び目ほどいて そっと明ける夜を空の向こうに 見つけた。
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高い空見上げながら
なんとなくやるせない気持ちになって
急な雨に開いた傘
頭の上でダンスをする無数の雨粒
積み重ねる一秒のずっと先にある
誰も知らない永遠と
その隙間に流れる途方もない時間
時計は 今を刻むよ
急いでも立ち止まっても流れる時間は同じ
脈打つ胸の音色に絶えず耳をすまして
生きている そんな当たり前なことを
何度でもかみしめて
高架下の壁に描かれた 落書きはためらい傷
決意表明みたいな やり場のない気持ちを形にした物だ
この街で一番高いビルの屋上にのぼって
そこから見下ろす街を一望するんだ
何もかも手にしたような気持ちになる
日々何かを失っている
人はその事に気づかないまま生きてる
川のせせらぎに見るささやかな足掻きを 荒ぶる風の唄
一秒と永遠の隙間に存在する すべて
僕もまた その中のひとつ
時計は 今を刻むよ
急いでも立ち止まっても流れる時間は同じ
脈打つ胸の音色に絶えず耳をすまして
生きている そんな当たり前なことを
何度でもかみしめて。
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なんでもない何時もの夜の片隅で
僕は誰かのことを思っている
ポケットの中にある携帯
メールが来るまでの少しの時間も
寂しいと思うようになったのは
一体いつからなんだろう
こんなふうに誰かを思いまた誰かに思われながら
伝わることもそんなつもりもない気持ちも
遠く離れた僕らを目には見えない何かがつないでいるんだな
夜明けまではまだ遠い夜の片隅で
待ちぼうけをくわされている気分だ
はみ出しそうになって慌ててしまった涙
君は笑わず 抱きしめてくれた
そんなことの積み重ねで僕の中で君は特別になったんだろう
僕らは何度も 出会いそして別れていく
同じ寂しさと喜びを分かち合う
人混みの中に見紛うことのない君を見つけて安心したのか とたんに泣いてしまうんだ
流れてった数分が
全部報われるとき
それは君に出会えたとき
寂しさが喜びに変わる瞬間
僕は この上なく幸せになるの
こんなふうに誰かを思いまた誰かに思われながら
伝わることもそんなつもりもない気持ちも
遠く離れた僕らを目には見えない何かがつないでいるんだな。