詩人:どるとる | [投票][編集] |
今日もまた 日は暮れて 赤錆のような空が広がる
またきのうの焼き直しのような今日だった
出来損ないの一日が終わったのも束の間
また始まる 空回りしてばかりの一日
本日は あいにくとどしゃ降りです
一体何のために僕は生きているのだろう
なんとなく不意に生まれる疑問が思いのほか胸に深く突き刺さる
欲しいものは夢とかお金じゃなくて
願ってるのは幸せとか安定とかじゃなくて
きっと 今を生きているという名の実感
それが無いうちは 僕は生きているとは思えない 思わないよ
今年の桜の開花は遅くなるらしいと
テレビが伝えてる 僕には関係ないな
隣はなにをする人ぞ
どうだっていい なんだっていいさ
遠い親戚が自殺したと聞いたけど 人のことだと冷酷なほど無関心でいれる
一体誰のために重ねる時間だろう
こうして 日がな一日壁に寄りかかってるとむなしさに 簡単に「死にたい」なんて思うのさ
必要なのは 恋人とか話し相手とかじゃなくて
生きているっておしえてくれる
ここにいていいって笑ってくれる
そんな当たり前な優しさなんだろう
今はただ 無い物ねだりで むなしさを埋め合わせる為の都合のいい 愛を貪る日々
誰にもわからない
誰もおしえてなんてくれやしない
神も仏もないこの世界で本当のことなんて知らなくてもいい
嘘でも笑えるおとぎ話に等しい
欲しいものは夢とかお金じゃなくて
願ってるのは幸せとか安定とかじゃなくて
きっと 今を生きているという名の実感
それが無いうちは 僕は生きているとは思えない 思わないよ
だから僕は 半分死んでて半分 生きてます
本当に生きているとは言えないのです。
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子供には大人には見えないものが見えているんだよ
もう大人には 聴こえなくなったものが
子供には 聴こえているんだよ
たとえば 形のないものに 形を見るような
さもなくば 色のないものに 色を 見いだすような
子供は目や耳で感情を表現しながら
僕ら大人にはわからない世界を 見つめている
僕ら大人には到底聴こえない音に 神経を集めてる
それはまるで 計算の行き届かない
果てしない宇宙のよう 素敵だね
子供には 大人の見ているものとはまた違う世界が見える
子供は 大人よりずっといろんな大切なことを知ってる
たとえば 見えないイメージを 絵にするように
たとえば 何もない場所から 何かを生み出すように
子供は 辿々しいながらも ちゃんと
声と言葉の代わりに 眼差しで伝えてる
あなたに愛されてることも知ってる それがどんなに幸せなことなのかも
あなたが気付いてあげなくちゃいけない
手を握ってお話して
いっぱい抱きしめて
一緒に泣いて笑って
同じ時間を 過ごす
その中で知ることはあまりにも多く学ぶべきこともある
ほら当たり前なこと ありきたりなことをこんなに幸せに思うことは多分もう一生ない 君がくれた
気持ちだよ ありがとう
子供は目や耳で感情を表現しながら
僕ら大人にはわからない世界を 見つめている
僕ら大人には到底聴こえない音に 神経を集めてる
それはまるで 計算の行き届かない
果てしない宇宙のよう 素敵だね
子供は 辿々しいながらも ちゃんと
声と言葉の代わりに 眼差しで伝えてる
あなたに愛されてることも知ってる それがどんなに幸せなことなのかも
あなたが気付いてあげなくちゃいけない
手を握ってお話して
いっぱい抱きしめて
言葉じゃなくて声でもなくて愛してるって伝えてあげよう
痛みや安らぎを駆使して愛されてるっておしえてあげよう
心から。
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「運命」とか「境遇」とか そんな言葉で片付けられてしまうのだろうか
この世の中にのさばる理不尽や不条理を
自らが産み落とした我が子でさえ愛せない
その瞳にはほんとに大事なものが映っているのか
いつか 抱いたあの気持ちは嘘ですか?
小便垂れ小僧が戯れに
一生懸命描いた 落書きのように
きっとそこには 何の罪の意識も無いはずなのに
大人ばかりが 真っ白なその画用紙に
余計なものを書き足すように
あるはずもない企みを 真面目に生きるその様に見ている
子供はあなたに愛されたいだけでそれ以外は何も望まない
目の前にある真っ直ぐな笑顔を 僕らはただ 抱きしめればそれで 立派に愛だといえる
「あなたの元に生まれてしまったばかりに」
なんて子供は思わないよ
あなたが「あんたなんか生むんじゃなかった」と冷たく突き放しても
まだひとりで歩けないうちから おまえがその脆すぎる命を粗末にすれば
きっと誰もがおまえを非難して 理解などしてくれないだろう
どんなに冷たくあしらわれても
おまえに縋って あなただけが世界でただひとりの親だと
微笑む我が子の瞳はおまえの荒んだ心にどう映るんだろう
おまえが傷つけたその傷の一つ一つに
おまえの弱さが映る
おまえの醜さが滲む
いざ愛そうとするとうまくいかずに空回りしてしまう
簡単じゃないさ 人を愛するとか 愛されるということは ねえ
それでも最後まで愛するために 生んだ命だろう?
子供はあなたに愛されたいだけでそれ以外は何も望まない
目の前にある真っ直ぐな笑顔を 僕らはただ 抱きしめればそれで 立派に愛だといえる
子供はあなたの表情を読み取って 実に素直に泣き笑いを繰り返す それを非難するならば 愛などやっつけに過ぎぬ。
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上手になんて歩いていけなくてもいいさ
不器用だって 下手くそだっていい
生き方には決まった形なんて無いんだ
諦めることになれてしまえば
挑むことからずっと逃げ続けてしまえば
さぞかし楽だろう
だけどね それじゃいつまでも前には進めない何も変わらない
胸に知らず知らず
打ち込んだ邪魔くさい楔を引き抜くのは
おまえの勇気だ
おまえの強い意思だ
叩かれることになれてしまえば ねえ
理不尽に傷つけられたって叫べないよ
大事なのは正しさをどう見定めるかだ
道端に落ちてる空き缶や吸い殻に
何をおまえは思う?
いい気はしないだろ
そうさ片付けなきゃ
人としてあるまじき行為を指差してこれが悪だと叫ぶため
僕は己の悪を憎む
ああ知らず知らずついたあの嘘が 誰かの心に傷をつけたとしたら
何が悪く何が正しいかより 目をそらしてた深淵をのぞき込み
闇の中に目を凝らせ
そこに答えがある
胸に知らず知らず
打ち込んだ邪魔くさい楔を引き抜くのは
おまえの勇気だ
おまえの強い意思だ
胸に知らず知らず
打ち込んだ 楔はやがて引き抜かれて
錆びついた心は静かに回りだすだろう
おまえの明日はそこから動き出すだろう。
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自分自身のことを知っているかい
いちばん身近でいちばん大事にしなきゃいけない
自分自身のことがいちばんわからない
近くて遠い自分というものが 時々見えなくなってしまう
自分を信じることを自信と呼ぶならばいっそ全てをかなぐり捨てて
自分が自分であることを自身と呼ぶようにあるがままを叫ぶんだ
とってつけたようなその安いプライドを今こそ 捨て去って
僕らは裸の心で大いなる未来への一歩を踏み出すんだ
自分ってものの正体を知っているのか
何をしたいのか 何をすべきなのか
わかっているようでわかってない
向き合えずに自分から目をそらしてた
合わせ鏡のように自分の心と向き合ったとき そこに見える自分の醜さを憎め
人を愛するだけならば きっと容易い
嘘だろうと愛してるって言えるんだよ
だけど本当は自分自身を愛することがいちばん難しいんだ
見えない心の底 人知れず隠してる哀しみを 傷跡とは呼ばないで 誇りだと言えた日こそ素晴らしい
それぞれの譲れないものを今互いに
抱えたままで 歩いてごらん
上手になんて出来なくてもいい
ありのままの姿形で笑い泣きなさい 生きなさい
おまえの生き様が見えざるものの輪郭を知らず知らずなぞるだろう
自分を信じることを自信と呼ぶならばいっそ全てをかなぐり捨てて
自分が自分であることを自身と呼ぶようにあるがままを叫ぶんだ
とってつけたようなその安いプライドを今こそ 捨て去って
僕らは裸の心で大いなる未来への一歩を踏み出すんだ
人を愛するだけならば きっと容易い
嘘だろうと愛してるって言えるんだよ
だけど本当は自分自身を愛することがいちばん難しいんだ
見えない心の底 人知れず隠してる哀しみを 傷跡とは呼ばないで 誇りだと言えた日こそ素晴らしい。
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悲しいときには 泣いてみる
悲しいときには 笑っていたけれど
もう心に嘘をつく事はしない したくない
うれしいときには素直に笑いたい
人も場所も関係なく 気持ちを隠さずに笑いたい。
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僕の言葉は とてもとても不完全で
脆くて 誰彼かまわず傷つけてしまう
なんでもかんでもすぐに言葉にするから
人知れず嫌われてしまう 憎まれている
きょとんとした顔で無垢に 悪びれることもなく人と真っ直ぐ向き合っていた
少年の瞳に映っていた ものはただどこまでも美しくて嘘のない世界
いつか裏切られるとも知らないですべてのものに変わらぬ愛を注いでいた
帚星のように流れた時の果てで
僕はいつしか嘘をつく事に慣れた
人を傷つけることで自分を守った
そう勘違いしていた僕がいちばん傷ついてた
少年の瞳を 騙していたのはただどこまでも美しすぎる世界
きれいなものだけを見つめていた
知らないものが多すぎた
引かれた線をなぞるように 正しさに則(のっと)った生き方で歩いてた
少年の瞳に映っていた ものはただどこまでも美しくて嘘のない世界
いつか裏切られるとも知らないですべてのものに変わらぬ愛を注いでいた
目に映るものすべてが 光り輝いて見えた 僕が変わったのか
世界が変わったのか
それとも何も変わっていないのか
少年はもう何処にもいない。
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空は高くて手の届かないくらい遠い
見上げたら僕など小さすぎて身の程を知る
空に比べたら僕はなんてちっぽけなんだろう
あの果てのない青さに 吸い込まれていく 包み込まれていく
もう僕の中には迷いはない
もう僕の中には悩みはないのさ。
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命の足許に 生まれた影が そっと陽射しの中
手のひらをひらいて 日だまりの一欠片をぎゅっとつかんだ
笑ったり 泣いたりするありふれた日々の中に
咲いている 幸せに微笑んだまま 君は生きてる
どこか満ち足りているようで どうしようもなく降る雨に
濡れた君のその心を慰めるのは なんですか
流れる人混みの中 小さく生きてる僕ら
日々の隙間に 生まれる影を ただ悲しみと呼んでしまえば
僕らは 笑うことさえ容易には出来ない
だから、声を押し殺して 囁くように
己の存在を謳いながら 不安と期待でくすんだ東京の空見上げてる。