詩人:どるとる | [投票][編集] |
心の中に雨が降っている それぞれの
雨音がステップ刻んでる
それは何かを奪うように 何かを手渡すように
雨音がする
アンブレラひとつ
持って行くよ
君の心まで
君の涙まで
ラララって歌えば
ほら 雨の中でも
笑っていられる
その瞳の奥の奥
映っている世界は
君を見事にだましてる
きれいな嘘偽り それでもいいとあなたは優しく笑う
水たまり 雨粒跳ねて 君のズボンの裾を濡らす シミは痛みに似て 容易には落ちない
雨合羽ひとつ
持って行くよ
笑顔たずさえて
全速力で
ラララって笑えば
どんな景色の中でもほら 君は大丈夫
見えているもの聴こえているもの
全てが本物である証などないけれど
本物以上に いや本物と見紛う程の夢の中楽しく生きよう
心地よい雨に濡れて
僕は悲しみさえ
笑って 歌うのさ
ラララって歌えば
ほら 雨の中でも
笑っていられる
その瞳の奥の奥
映っている世界は
君を見事にだましてる
きれいな嘘偽り それでもいいとあなたは優しく笑う。
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見てごらん日が暮れる 誰かの声がする
「さよならまた明日ね」
歩道橋から見ていた
沈む夕日 きれいだね
悲しみは悲しいまま
苦しみは苦しいまま
何ひとつ変わらないのに何ひとつ変わらないのが またいい
幸せも変わらないから
痛みを残したままで
空は暮れゆく
ポケットに押し込んだ涙
きらり 光って
時のレールを 走ってゆく列車が
今日という駅を通り過ぎて
明日を目指し走ってく
僕は明日には行けない 明日の僕には会えない
ここでさよならさ。
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春を待っている 坂道は 遠く私を見下ろしている
青い空に白い雲を描いた 水彩画のような
当たり前な風景の中に 大切なものがいくつも見える
それは光瞬く景色
固く閉じた蕾のように 僕も春を待っている
何もかもが 止まって見えるよ
流れる時の欠片 一分一秒が陽射しに照らされ ひとつひとつが輝いている春待ち坂
夢を見ている 微睡みの中で 縁側日向ぼっこ
適当に描いた 景色のようなのに どこかわかっていたように
それは魔法のよう
描かれた世界がそのまま僕らの全てになる
何もかもが 特別に見えるよ
ただありふれた景色の向こう 見えるもの聴こえるもの 光を放つ 春待ち坂
何もかもが 止まって見えるよ
流れる時の欠片 一分一秒が陽射しに照らされ ひとつひとつが輝いている春待ち坂。
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生きている それだけでなんとなく
幸せに思えるんだよ 大きく息を吸ったら大きく吐き出してつま先から踏み出す未来
繰り返される日々の交々 眼前を覆い尽くす空の青
悩みは 迷いは 消え失せて 今はただ目の前の幸せに笑う
行ったり来たりをするだけの日々 命は燃やされて
焦げついたぶんだけ残された時間は削れて いつの間にか彼方に終わりが見えている
笑っている モノクロの部屋の中
並べられた卑屈に また卑屈を積み上げて 崩れたらまたやり直し きりがない
遊びつづける日々の色々
足元から崩れ落ちる天の裁き
言葉は言葉に成らず ばらばらに砕け散って阿呆は笑う
泣いたり笑ったりするだけの日々 幸せは口笛の矛先に消える
歩ききったぶんだけ 何かが またひとつ僕から離れてって いつの間にか僕は終わりを受け入れられている
行ったり来たりをするだけの日々 命は燃やされて
焦げついたぶんだけ残された時間は削れて いつの間にか彼方に終わりが見えている
繰り返される日々の交々 眼前を覆い尽くす空の青
鏡のように心に映ってる。
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常夜灯が光る
夜の彼方此方に
散らばる
悲しみ喜び
アパートの切れかかった明かりが
明滅して まるで今の僕の姿重ねていた
とりあえずさよなら
何もかもにさよなら
グッバイ グッバイ
花はもう散ったのさ
果報は寝て待て
目覚めたら全部夢
グッバイ グッバイ
時計の針が 回る
画用紙のシミ
道端の吸い殻
ああ 似ているね
どことなく
常夜灯が光る
夜の彼方此方に
見え隠れする
幸せのような
雑魚は雑魚寝で。
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幸せってどこにある 幸せってなあに
どんな形 どんな色 どんな手ざわり
不思議だね 幸せの意味がわからないのに
なんとなくわかるのさ 今が幸せだって
生きていることの幸せ
生まれたことの幸せ
笑えることが幸せ
泣けることが幸せ
悩めることが幸せ
迷っていることが幸せ
いろんな幸せがいろんな場所にあるんだ
考えてみれば あたりまえなことがもう 幸せだったんだね
幸せって お金じゃ買えない
どんな店にも売ってないよ
自分の足で 自分の目で 自分の耳で なにが幸せか ちゃんと生きて探すんだよ
愛されていることの幸せ
愛せることの幸せ
二人なら笑顔も二倍
二人なら喜びもひとしお
たくさんの人の中たくさんのことを知る
見渡せばほらそこら中 隠れているだけで幸せであふれてる
悲しいときもうれしいときも あなたが側にいる
雨降りの日も晴れ渡った日も あなたといたいな
そう思ったときから幸せは この胸に小さな蕾をつけたよ
そしていつか花ひらくその日が来る
生きていることの幸せ
生まれたことの幸せ
笑えることが幸せ
泣けることが幸せ
悩めることが幸せ
迷っていることが幸せ
いろんな幸せがいろんな場所にあるんだ
考えてみれば あたりまえなことがもう 幸せだったんだね
見渡せばほらそこら中 隠れているだけで幸せであふれてる。
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どうして 人の涙を笑うことが出来るの
どうして 涙を流すことが恥になるの
涙を流すことが 恥になるなら
悲しいときはどうすればいいの
涙を 我慢することのほうがずっと恥ずかしいことだから
悲しいときは素直に涙を流せばいい
涙を必死に隠したがる 自分を見つけたら隠さないでいいと言えるように
恥ずかしがらずに涙を流せる そんな人でいたい そして同じように涙流す人を労れる そんな人になりたい
そんな人になりたい
どうして 人の傷を笑うことが出来るの
どうして 人の痛みがわからないの
人が生きてきた その長い道のりを
物語るような傷なら 誇りにも見える
見せまいとする弱さが時に はみ出して涙になる
悲しいときには 誰かに助けを求めればいい
傷跡に重なるように傷跡は日々増えてく
その傷跡のひとつひとつがあなたなんだ
人の涙や傷跡に寄り添うように生きる そんな人でいたい
涙を隠さずに流すことが出来る そんな世界なら
人の傷跡もよく見える
涙を必死に隠したがる 自分を見つけたら隠さないでいいと言えるように
恥ずかしがらずに涙を流せる そんな人でいたい そして同じように涙流す人を労れる そんな人になりたい
そんな人になりたい。
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月の明かりが 家まで続く道を照らしてる
何かを 奪うように
何かを 手渡すように
夜はただ 闇を広げる
悲しみも喜びも なにもない夢の中へ
僕はしばらく 沈み込んで 朝が来るまで
ぐっすりと眠ろう
今日は あなたにとってどんな日でしたか
何かが 悲しくって
何かしらうれしくて
日々は そんなふうに続いてゆくだけさ
憎しみも愛しさも
消え失せた 夢の中
見つめ合うのは 今日の日の僕の姿
頑張っていました
悲しみも喜びも なにもない夢の中へ
僕はしばらく 沈み込んで 朝が来るまで
ぐっすりと眠ろう。
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さよならが 言えないのは きっと
今日の僕にお別れ したくないから
悲しかったはずの 今日なのに何故だろう
道を引き返したくなるのは
口笛を吹きながら 帰り道ひとりきり
何を泣いているんだろう 何を悲しむのか
明日の僕が 今日の僕を追い越して
バトンを繋げてく まるで人生はリレー
バトンを落とさないように 走るのさ
今日の日の涙が笑顔が 明日もあるように。