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どるとるの部屋  〜 新着順表示 〜


[4992] 雪をかく
詩人:どるとる [投票][編集]


降り積もった記憶の雪をかく

僕の思い出を冷やす 悲しみの雪をかく

ドアは開く そしてまた閉まる

僕は手を出せない それは神様の所業

さよならの夜も
おはようの朝も
ただあなたと一緒に笑い泣くだけのことさ

それだけが幸せを
僕や君に 教えてくれるただひとつの世界。

2014/02/15 (Sat)

[4991] 雨のひとつぶに
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君の姿を 重ねてみる
僕のほほを ゆっくりと優しく 流れる

雨のひとつぶに

戻っておいでと 言ってみたってさ
君はもう どこを探してもいないのに

なぜだろう もう取り戻せないと
知ったときにはじめて君のあの涙の
意味を 知ったんだ

街並みを濡らす雨よ
僕の思い出も洗い流して

どうしてだろう 大切なものから ひとつずつ消えてく

窓を ゆっくりと優しく流れる

雨のひとつぶに
僕は君の面影をみた

さようならは勇気がいる言葉さ
胸を引き裂く言葉さ

だけど今、言うよ

さようなら。

2014/02/15 (Sat)

[4990] 生の音
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虫は 這うのです
人の世界とは
少し はみ出した
暗い暗い地の上

鳥は 飛ぶのです
人が見てるものより 少し 真上の世界を
眺めながら
見下ろしながら

虫の命も 鳥の命も
生き方が 違うだけ
人の命も 僕とあなたでは 違う

それぞれ違う音を立てながら 生きる

僕は 生きるのです。

2014/02/11 (Tue)

[4989] 
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人魚のように
泡になりましょうか

記憶の海の果て
昇る朝日に

重ねてみる希望
光は群れをなして

水面を 飛び魚のように 跳ねて 泳ぐ

そこにとこしえの言葉があるのなら

愚かな 言葉は 跡形もなく燃やして
規則正しく 躯に並んだ 鱗のように

ただ 引かれた直線をなぞる

正しいように嘯いて 人は凡てを真と語る。

2014/02/11 (Tue)

[4988] 冒頭をとばして
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あらすじのない 物語の中に 決まった規則はない

本の数頁を 無精してとばす

冒頭をとばして いち早く結末へ走る

心に 足が生えて
千里を走る。

2014/02/11 (Tue)

[4987] 冬のよこがお
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今日の悲しみは 明日の喜び
明日の喜びは いつかの悲しみ

笑った顔が 誰かに似て 愛しくて かわいくて
なぜだか 抱きしめた

雪の降った朝は どこか心透き通って
誰にでも 優しく 出来そうな気がする

手のひらを 空に
伸ばして
舞い降りる 雪のかけらを そっと
包み込めば

伝わる冷たさが冬をおしえてくれる

まだ夜明けには遠い道を歩けば
誰かが 置き忘れた面影に出会う

何ひとつ 確かなものなんてないのに
それでもかけがえのないものがひとつあれば

真っ白に 染まった街並みは どこまでも
ただ 単純なんだ 僕は目を閉じる

誰かがつけた足跡を辿れば 誰かの思いに到達する
巧妙な言葉なんていらない

「ああ冬だ」
それだけで 僕にはすべて見える

手のひらを 空に
伸ばして
舞い降りる 雪のかけらを そっと
包み込めば

伝わる冷たさが冬をおしえてくれる

時折 覗かせる 冬の横顔が 優しく

心を洗う。

2014/02/11 (Tue)

[4986] ミチカケ
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言葉を紡げば 悲しさが生まれる
重なる想いに 寂しさが 紛れる

月の満ち欠け 今夜は三日月か 明日は満月か

空を見上げて 太ってるやせてると言う君

ふらふらと おもてに出て 足を 伸ばせば
悲しみも 薄らいで 傷跡は 凍りつき

涙 寒さに紛らわし
僕は 白い息
吐き出して 消え入りそうな笑顔で月を見送るだけ

ああ 今夜は どんな月

それでも紡がずにはいられぬ
僕は灯りに 群がる 蛾のように 貪欲

何を 引き換えに 僕は謳うの

愛と嘯けば 月は 無邪気に 空へ昇る

只闇深く 音は 遠のき 夜を朝へ連れ去る。

2014/02/11 (Tue)

[4985] 春を待つ
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雪降る道に続いてる
一本道

屋根の上の雪が解け
滴る水の音

雪に隠れて 春を待つ 小さな蕾 その身を頑なに固めて

寒くないかと 話しかける子供の
無邪気さに 雪は ほころんで

あまりの優しさに 熱を帯びたように
雪は 解けて 嬉しそうに笑った

君のあとを追いかける夕暮れ うっすら残る
誰かがこしらえた 雪だるま

ぽつり灯る 明かり揺れる通り

はるか先には 早くと急かす君の手がある

春を待つだけの 凍えた日々の中に 見つけた 小さな幸せ

僕の中に 芽生えた。

2014/02/11 (Tue)

[4984] 
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素直に生きることは思うよりも難しい
ありのままに生きることはそれより難しい
素直な気持ちだけでもしも生きれたなら
「悪」も「善」もなくなってしまう
人は誰でも 孤独な生き物で 光と影の境を行き交っている

素直に 笑って
素直に 泣いて
誰かに 愛されたなら
人を愛することも
簡単なのにね
それが出来ない程
心は 誰かを信じることを 恐がってる

愛されていることに気づけない
人は 人を愛することも知らない
誰かのぬくもりに見出した答えは
ただこの手を伝い 心をふるわせる
間違っても思わない 愛されていることが当たり前だなんて

悲しい程 笑って
心に嘘をついてた
昨日までの僕なんて
誰も愛せやしない
誰かがくれる ほんのささいな優しさに
閉じていた心はゆっくりと開いてゆく
今なら僕は少しだけ誰かのために 生きれそうな気がする。

2014/02/11 (Tue)

[4983] はぐれ雲
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空を泳ぐ 雲を見ていた
よく晴れた日の朝
いろんな形に見えるもんですね
魚みたいな雲や ソフトクリームみたいな雲
何か悲しいことがあった日は
あの雲に愚痴を聞いてもらえばいい
ただひとつ どれひとつ なくしていい
ものなんてない ましてや命なんて

歩いていこう この果てしない道を
つなぐ手が ないのなら
いつでもそばにいる優しい人の
ぬくもりに頼ればいいんだよ
人はひとりではけして生きられない
それを教えてくれたのは 君だったよね
ラララ 越える強さと越えられぬ弱さの
両方を持っている
僕らは誰もいつでもどこかしらでつながってる

目を閉じたままじゃきれいなものも見えません
汚いものを 見なければ きれいなものも見えないんだよ
消えない世の中の醜い景色を 君の目はどう見ているかな
誰ひとり生きちゃいけない人なんていない
その命は君だけのものじゃない

泣きながら 生きていこうよ
無理して 笑うことなんてないから
君の頑張りを笑う誰かのこと 君は気にすることなんてない
ひとりにひとつ 与えられた命 わずか数十年の生涯の中で見つけるものは
小さなものだろう
だけどあなたが今笑ってること 頑張ってることは 遠い明日できっと君の力になる

夕暮れ はぐれた雲を見つけたよ
君も僕と同じなのかい? ひとり風に吹かれてる
「心寂しくて たまらない時は ただ
その雨が降り止むまで そばにいるよ」
誰かの声がする

歩いていこう この果てしない道を
つなぐ手が ないのなら
いつでもそばにいる優しい人の
ぬくもりに頼ればいいんだよ
人はひとりではけして生きられない
それを教えてくれたのは 君だったよね
ラララ 越える強さと越えられぬ弱さの
両方を持っている
僕らは誰もいつでもどこかしらでつながってる。

2014/02/10 (Mon)
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