詩人:どるとる | [投票][編集] |
たとえば光 たとえば星の形 雲の流れ
かすかな木々の揺れる音
見逃してる 聞き逃してる 大切な言葉やくみ取るべき思い
気づけるかな 気づけるかな
この世界は この世界は たとえ話で始まる世界
向き合って はじめて見えるものもあるよ
わかることがあるよ
たとえば夜 たとえば朝の食卓に並んだ笑顔
些細な誰かの気遣い
忘れてる 目をそらしてる 大切なことは目の前にあるのに
見つけられるかな 見つかるかな
この世界が この世界が終わるその時までに
傷ついて知る痛みがあるのならば
傷つけて知る痛みもあるんだよ
その胸が痛むとき あなたはいちばん あなたらしくなる
気づけるかな 気づけるかな
この世界は この世界は たとえ話で始まる世界
向き合って はじめて見えるものもあるよ
わかることがあるよ
だからたとえ話から始めよう たとえば ラララ。
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どうして そんなにまっすぐ笑うんだ
君を見つめる僕の心の汚さがまる見えさ
どうして そんなにすなおに生きるんだ
僕はそんな君をまっすぐ見つめられない
こどもはこども おとなはおとな 割り切れないのが人間です
こどもとおとな おとなとこども 互いにないものを持っている。
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何のために降るんだろうこの雨は
何を洗い流す為の雨だろうこの雨は
傘を差したって 無駄さ悲しみの雨は
傘を突き抜けてあなたの胸を濡らすよ
負けた 負けた 降参する夕暮れ
灰色の空 夕立が 隠す太陽
何のために生きているんだろうこの僕は
誰のために笑い泣くんだろうこの僕は
シニタイ シネナイ その繰り返しの中で何を見つけんだい?
「希望などない」
きれい事で隠された 世界の向こう側
あなたが 噤んでるこの世界の真実がある
雨は何ひとつ教えてはくれない。
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悲しみが消えないならば 泣いたっていいじゃないか
痛みが本物ならば 沈んだって いいじゃないか
涙を愛しましょう
いっそ 離れないなら
涙を愛しましょう。
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どんな歌を歌おうか
どんな音楽奏でようか
今日死んだあの人の為に歌う歌だよ
今日生まれたあの人の為に歌う歌だよ
空に投げたブーケ
道に置かれた供花
変わらない ただ少し 居るべき場所がすれ違うだけ
喜びの中に 悲しみが 悲しみの中に喜びが あるように ないように
指差した あしたの空が 曇りでも晴れだって雨だって
とりあえず踏み出す 右足が 引き寄せた 今日は愛すべき日だ
どんな物を食べようか
どんな場所に行こうか
あの人のぶんまで笑う為の今日だよ
あの人のぶんまで泣く為の時間だよ
誰かが捨てた吸い殻
拭い去れない寂しさ
似てないものまで 重なってしまう 重ねてしまう
憎しみの中に 愛しさが 愛しさの中の憎しみが あるような ないような
あやふやなこの世界の哲学 痛みを持ってしかわからない
ごまかすように見上げたあしたの空が 不安で埋もれたって
とりあえず 僕は生きている それだけでも良しとしよう
喜びの中に 悲しみが 悲しみの中に喜びが あるように ないように
指差した あしたの空が 曇りでも晴れだって雨だって
とりあえず踏み出す 右足が 引き寄せた 今日は愛すべき日だ
とりあえず 僕は生きている それだけで もう 今日は終わりだ。
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晴れた日なのに どこか心は薄曇り
僕は このまま ここにいられるのかな
あしたの今頃は 僕はきっと ここにはいない
そんなことばかり 考えていた
ゆらり ゆらり ゆらりと 僕は 生きてきた
たとえばあした僕が死ぬなら
あしたが来ても悲しいだけだろう
あしたが来てもむなしいだけだろう
だから僕は死なない
生きる理由がそんなことでもいいはずだ。
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ただいまって言うのは なぜなのかい
おかえりって言い始めたのは いつからかい
なんだか僕らそれが当たり前と思ってる
わけのわからないうちに声に出して 言ってる
でもなんだか 僕らは そんな言葉を愛してる
ただいまが僕を待っている
夕暮れの赤い空の下を歩いてゆこう そして おかえりっていうあなたの声がはやく聞きたいよ
ラララ いつものあなたの笑顔が
いちばん輝くのは案外帰る時だね
ほら お腹すいたろう? 今日はあなたの大好きなハンバーグ
「おかえりなさい。うん、ただいま」
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嘘ばかりの大人のなかで 少年はひとり
生きていた
どうして大人は嘘ばかりつくのかな 不思議だった
愛想笑いにお世辞がついた Aランチ 猫なで声で頼むのよ
あの日見上げた空はただ果てしなくって
どこまでも透き通っていた
それなのに それなのにどうして 僕はあの頃の大人みたいに生きてるんだろう
ノルマばかりを気にしてる 働くだけで1日が過ぎてゆく
ネクタイ締めたおんなじような大人が帰りの電車で寝てる
夜の改札口は 人気もなく 僕を訳もなく 切なくさせるよ
あの日僕が立っていた世界は今と違って優しかった
僕が変わってしまったのかな
変わってしまったのは世界かな
あの頃の僕とおんなじ目をした僕の子供が僕を見て
不思議そうに僕に聞くのさ 大人ってどうして嘘ばかり
ああ 嘘ばかりなの?
僕は応えられなかった ただ笑っていた
あの日見上げた空はただ果てしなくって
どこまでも透き通っていた
それなのに それなのにどうして 僕はあの頃の大人みたいに生きてるんだろう
もしももう一度あの頃の気持ちに 戻れるとしたら 子供にも嘘偽りない気持ちを
さらけ出せるのに
教えてあげられるのに
少年は僕のなかにはもう いなかった。
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小さな事が嬉しい
小さな事が悲しい
空が晴れたら
それだけで笑ってる
飴をもらったら
うれしそうに笑う
素直なんだね
心がきれいに拭いた窓のように透き通っているんだね
子供はね 大人よりよく笑う 心から笑う
子供はね 正直に嫌なものは嫌だ 好きなものは好きと言う
たくさんの愛のなかで生きている
あたたかい陽射しのなかで遊んでる
思い出してごらん
誰もみんな子供だった。
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太ってる 腹出てる
よく人前でおならする
ご飯食べるときは
口を開けて食べる
咀嚼音 くちゃくちゃ
それでも僕は キミが好き
だって キミのそんな駄目さが好き
いつでも僕は キミが好き
いいよ 僕がずっとキミを見ててあげる
月のきれいな夜
二人で観た
雨に唄えば
ほら、キミは またおならをする
部屋中に立ち込めるおならの匂い 鼻つまむ
それでも僕は キミが好き
だって キミのそんな駄目さが好き
いつでも僕は キミが好き
いいよ 僕がずっとキミを見ててあげる
好きでいてあげる。