詩人:どるとる | [投票][編集] |
不器用な指先で描き出した 僕らの毎日
時に優しくなれず あなたを傷つけた
でも気づけば 波のように引いてもまた
押し寄せるように あなたの元へ心は帰りたがる
滲んでゆくように 霞んでゆくように
鮮やかだった僕の毎日は 色あせてしまう
あなたという色をなくして 途端に 物寂しくなったんだ
ペンをとったその日から
時は確かに 終わりへと向かって
動き出していたけれど
鉛筆だけで描かれた下書きの絵のように色味のない 独りだけの喜びや幸せならば
ただでも要らないよ
許されるのならば もう一度あなたの笑顔に帰りたい
24色のどの色鉛筆でも出せない色で
あなたは毎日を染めてくれたんだ
些細なことで 喧嘩した夜は自分ばかり
責めてしまうよ あなたは今どうしてる
流されるままに 流れるように
ただ時の川にはこばれてゆくけれど
ひとりぼっちじゃ答えの出せない 時もあるんだよ
歩き始めた頃から命はほころんで
やがて来る終わりをどこかで知っていた
感情だけで描かれた 心のない絵なんてさ
誰の心も 動かせない あなたと描いてきた毎日は 最後まであなたと
描ききらなくちゃ 二度と完成なんてしないんだから
心重なった その日から
僕らは 愛という意味も知らないままで
ペンをとり描き出した筈だから
許されるのならば もう一度あなたの優しさに包まれたい
鉛筆だけで描かれた下書きの絵のように色味のない 独りだけの喜びや幸せならば
ただでも要らないよ
許されるのならば もう一度あなたの笑顔に帰りたい。
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何気ないいつもの風景の中には
いくつもの「幸せ」が隠れているんだ
ほら、見てごらん 道端の小さな花
風に揺れて 笑ってる そよそよと
ほら、見てごらん 青い空に浮かんだ雲
気持ちよさそうに 空の海を泳いでる
目を凝らせば 何でもない景色が いつもよりも少しだけ 違って見える
聞こえるかい? 見えるかい? あなたの心にふと過(よ)ぎるように 映る誰かの優しさが
それはささやかな神様からの 贈り物
僕らが生きる 暮らしの音だよ
夕暮れの台所 お母さんがほら
まな板の上で野菜を切っています
ほらもう少しで夕ご飯が出来るから
今夜は手作りハンバーグだよ
ほら、気づいたかい そんな声の陰から
窺うように 幸せは僕ら見つめてる
耳をすませば いつもは聞き逃してしまうような誰かの言葉にふと心をとめる
届いたかい? 伝わったかい? あなたの心に直接 触れてるようなぬくもりがわかるだろう
それは 心ある人だけにわかる気持ち
僕らが生きていることを示す証しだよ
目を凝らせば 何でもない景色が いつもよりも少しだけ 違って見える
聞こえるかい? 見えるかい? あなたの心にふと過(よ)ぎるように 映る誰かの優しさが
それはささやかな神様からの 贈り物
僕らが生きる 暮らしの音だよ
耳をすませば いつもは聞き逃してしまうような誰かの言葉にふと心をとめる
届いたかい? 伝わったかい? あなたの心に直接 触れてるようなぬくもりがわかるだろう
それは 心ある人だけにわかる気持ち
僕らが生きていることを示す証しだよ
ほらまた聞こえた
それは 僕らが生きる 暮らしの音だよ。
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人は歩く ただどこまでも続くような
一本道を 僕ら歩く ただずっと
長いトンネル抜ければそこは海だ
季節が変われば 気持ちだって変わる
僕は歩くことしか出来ないよ
息を吸ってまた吐くように
当たり前なことをただいつまでも
繰り返してるだけでやがてくたばるだろう
人は歩く ただどこまでも続くような
一本道を 僕ら歩く ただずっと
一万回の後悔と数えきれない失敗も
振り返ってみれば美しい思い出
僕は泣くことも下手だし
笑うことも大の苦手 だよ
だから誰かの後ろをついて歩く
そんなちっぽけな生き方で構わない 笑え愚か者たちよ
僕は歩くことしか出来ないよ
息を吸ってまた吐くように
当たり前なことをただいつまでも
繰り返してるだけでやがてくたばるだろう
骨となり皮となり果てても
杖をつくような歳になっても
僕は変わらず歩く人 君も変わらず歩く人
上手い下手はさておいて あなたがあなたらしくあるように
生きる努力を忘れずに
生き抜く知恵を蓄えて
どう転ぶかよりも
どう歩くかを考える。
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たったひとりのあなたがいて
たったひとりのわたしがいる
たったひとつのせかいの中に
たくさんの物語が生きている
ほら その笑顔の中に その涙の中に
息づいてる 星のようにちりばめられてる
たったひとつのせかいの中に
たくさんの人の暮らしがある
たったひとつのせかいの中に
たくさんの物語が生きている
ほら その笑顔の中に その涙の中に
息づいてる 星のようにちりばめられてる
君もその中のひとつの星だよ
ほら 空の遠くから見れば どんな星もきれいに輝いている。
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何気ないいつもの景色の中にある
さり気ない誰かの優しさが僕らを支えてる
何気ないいつもの会話の中にある
なんでもない一言が僕らを笑わせてくれる
考えてみればいつも僕は誰かしらに
助けられてる たとえばあなたの愛にこたえられるかな
目と目が重なったら うまく言葉に出来ないよ
そんなときは 何も言わずに 笑いかけてみてごらん
きっとあなたなら笑ってくれるさ
何気ないいつもの毎日の中にある
太陽みたいな笑顔が僕らを照らしてる
何気ないいつもの会話の続きを
またあなたとしたいから僕は今
君に向かって手を伸ばす 心と心でお話しよう。
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一日の終わりは心に何かを置いていくね
昨日にまだ何か置き忘れて来ているような
そんな気持ちが僕を寂しくさせている
天高く振り上げた 腕がつくった
いびつな半円 心を空に投げた
明日にめがけて 明日の僕よ頑張ってください
笑えずにいる僕を笑っている僕が
悲しそうに見つめてる僕を内側から
佇む僕の影がやっと腰を上げて
土手沿いいつもの道を歩けば
沈んでく夕日が僕の涙を照らした
投げたはずの心はまた僕の中に戻ってくる
意気地なしと言うのならこの涙を止めてみてよ
生きることは思ったよりつらくて時々
簡単に死にたいなんて思ってしまうから
天高く振り上げた 腕がつくった
いびつな半円 心を空に投げた
明日にめがけて 明日の僕よ頑張ってください
頑張ってください。
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たとえば道に迷ったとき
目の前の道が二つに分かれていたとき
どちらの道を選ぶかですべては決まる
たとえば選択を迫られたとき
どちらかを選ばなくてはいけないとき
人はより有益な方を選ぶだろう
先の見えない道を選ぶとき
自分の選択肢が たとえ間違った選択肢でも
人は気持ちを切り替えることでどんな逆境の中でも生き抜ける
おそらくそこにはどちらの選択肢を選んでも間違った道など無い
いつでも目指すべきものは、困難の先にこそあるものだから。
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「生きている」
ただそれだけの事実が私たちを生かす
「死んでいる」
それに気づくことは生きていることを確かにより難しい
「生きていく」
その言葉に言い換えることによって事実は少し易しくなって
より明確な決心に変わる
だから私は生きているというように
人生をとらえるよりも
生きていくと思うような 生き方を選ぶ。
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不思議だな 心が悲しいと 僕の顔も泣き顔になる
不思議だな 心がうれしいと 僕の顔は笑い顔になる
だけど時に人は心にまで嘘をつくのか
顔だけじゃわからない
少しずつ嘘がうまくなって いつか心は汚れきって誰かを傷つけてしまうかな
僕の心が 嘘をつくなら
嘘つきの僕を 絵に描いてみよう
きっと 悪い顔をしてるだろう
きっとそんな顔を見たら
思い直すだろう こんなんじゃだめだって
描いたように 生きてるままに自画像は僕の心を書き写す
ほらね 嘘をついても君は君を偽れない
不思議だな 誰かを憎むと 僕の顔は嶮しくなる
不思議だな 誰かを思いやると 僕の顔は優しくなる
人を憎むより人を思いやるほうがいいのに
どうしてそれだけじゃ生きれない
何度も何度でも 考えても 気づけば誰かを憎んでる
気づけば誰かを傷つけてる
誰かの心が 見えなくなったときは
見えなくなったその痛みを
自分の痛みと同じように考えてごらん
きっとそうすりゃ見えないものも
すぐに見えてくるだろう
人の痛みを知るのには計算なんかいらない
心をつかって誰かのことを強く思うだけでいい
心で描いた自画像は本当の君を描いてる
僕の心が 嘘をつくなら
嘘つきの僕を 絵に描いてみよう
きっと 悪い顔をしてるだろう
きっとそんな顔を見たら
思い直すだろう こんなんじゃだめだって
描いたように 生きてるままに自画像は僕の心を書き写す
ほらね 嘘をついても君は君を偽れない。