詩人:どるとる | [投票][編集] |
ごらん貧乏人が
言っている
景気が悪いな
ケーキも買えねえ
ごらん金持ちが
言っている
旅行も飽きたな
珍味も食い飽きた
風呂なし 夢なし
三畳一間に住みたいな
ギター抱えて 歌うのさ
そこに夜空があれば月のメロディ奏でてさ
そこに幸せがあれば
愛の歌なんて作ってさ
貧しい卑しい
そんなこと
言う暇もなく
忙しい
そんな日々に
埋もれたい
三畳一間もあればいい
幸せは小さくても
生まれるだろう
三畳一間もあればいい
夢は見るだけなら
見れるだろう
ごらんろくでなしが
言っている
幸せってのは
金じゃ買えねえ
だから金持ちも
貧乏人も
気づけない
誰かの愛を知っている人にだけ気づける
誰かの恩を受けた人にだけわかる
そんな人間でありたい
そんな人生を送りたい。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
最近ちょっと
最近ちょっと
部屋も心も
片付かない
最近ちょっと
最近ちょっと
詩の出来映え
よろしくない
あぁ あぁ
そこの隙間が気になるもんで
何かで埋めようと
試せど試せど
埋まらない
あぁ あぁ
外野がいちいち煩いもんで
耳を塞ごうと
逃げれど隠れど
喧しい
あぁ あぁ
とどのつまりは
寝不足なのさ
今夜もラーメン
明日もラーメン
のびたラーメン
啜るのさ
今夜が勝負
明日も勝負
勝てぬ勝負の
行く末は
最近ちょっと
最近ちょっと
下っ腹の出が
気になるよ
最近ちょっと
最近ちょっと
妻の態度が
つめてえな
あぁ あお
痒いところに手が届かない
そんな気持ちで
生きていると
ため息ゆらゆら
あぁ あぁ
肩こり 腰痛 物覚えの悪さ
歳にゃ勝てぬさ
白髪も増えて
痴呆自治体の仲間入り
痴呆自治体の仲間入り。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
要らないものを
捨てるために
ゴミ箱があるなら
この世の悪やを理不尽をいますぐゴミ箱へ捨てたい
鼻水かんだちり紙を
捨てるだけで
いっぱいになるなら
世の中の戦争や
銃や刃を
ゴミ箱に捨てよう
いつしか この地球もゴミ箱のように
散らかす人たちがいると 汚れてしまう
だからね きれいなこの地球を守るために
良いことわるいこと
うるさいくらいに叫ばなくちゃ
ゴミ箱があるのなら
そこに捨てるのは
誰かを思いやれない
人の心や卑しい気持
捨てよう 捨てよう
要らないもの全て
捨てよう 捨てよう
丸めてポイさ
そして優しい人たちだけ残る世界で
いつかみんなで笑いあえたら素敵ね
ゴミ箱だって最初から汚れるためには
ないんだってこと
ただゴミを捨てるから汚れるだけで
捨てるゴミを出さなきゃきれいなままだよ
わかるか 伝わるか
僕の言いたいことが。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
君がここにいる
目の届く場所にいる
ただそれだけで
もうそれだけで
生きていくことが
幸せで仕方がない
誰かを感じてる
心のどこかで
伝わる寂しさも
届かぬ思いも
悲しみも喜びも
ひとつに束ねて
同じ世界重ならず
混ざり合うこともなく僕に伝わるよ
ひとりで生きていくには何かと手持ち無沙汰だよ
だから一緒に生きていく人が必要だ
君に愛される人がここにいて
その人が僕ならばとても嬉しいな
僕に愛される人が傍にいて
その人が君ならばとても幸せだな
存在の大きさが時にありがたみを教えてくれるね
ただそれだけのことが時に大助かり
君に愛される人がここにいて
その人が僕ならばとても嬉しいな
僕に愛される人が傍にいて
その人が君ならばとても幸せだな
存在の偉大さが時に気づかない自分の恥ずかしさを教えてくれる
ありがとうとかごめんねとか 言えるんだ ひとりじゃわからないことがわかるんだ
愛すべき人がいる
愛してくれる人がいる
それだけでもうそれだけで幸せなことだ
生きていくことがより輝く気がする。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
目には見えない
ものに触れている
お金より価値のある
ものを知っている
当たり前なんて
言葉に左右されない
そんな概念は最初から意味を持たない
誰かに愛されていること
誰かを愛していること
「当たり前」という言葉に当てはめるとなんだかそうじゃなければふつうじゃないように聞こえてしまうじゃないか
人を思うことや
人に思われてること
ただそれだけで見えるものがある
数多ある愛の形その全てに重なるようにあなただけの
特別がそこにある
誰ひとりどんな愛にも当たり前なんてなく
そこに君がいて僕がいる
そんな場面があれば
ただそれだけで
世界がこんなに愛しく見える
君が好きだ ただそれだけで生きることに前向きになれる
そんな僕がいるよ
そんな今があるよ
だから生きて行くと
決めたんだ僕は。
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どこにでも咲いてる
顔も声も似たような
僕も君もたんぽぽ
綿毛を飛ばして
新しい命咲かす
そこにある
あたりまえな暮らしの中にそっとよぎる
いつかの景色に
夢から覚めて気づく
僕も君も同じ花
写したように
変わらない人
それなのに全てが違う。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
命は最初から
終わることを前提に
始まるわけじゃない
いつも足元にはスタートラインが引かれてる
生まれたことを
時に喜んで
生まれたことを
時に悲しんで
繰り返す日々の向こう闇雲に生きても
必ず見つけてしまう
生きたいと思う理由
その証や光
君は僕のためには
生きないでほしい
君は君のためだけに
生きていてほしい
だけれど愛されたい
誰より愛されたい
たったひとつの
愛されているという
シンボル刻みたい
それをラブソングというのなら
少し恥ずかしくて
ため息が出る
だけれど温かい
いつまでもこの胸に
留めておきたいな
君に愛されているということ
君を愛しているということ
誇りにできるものはたくさんある
思うより僕は恵まれている
ほらごらん雨の一粒にも命が宿ってる
雲から放たれて地面に落ちるまでの時間を一生と呼ぶのなら
君は僕のためには
死なないでほしい
君は君のためだけに
笑っていてほしい
だけれど愛していたい
誰より愛したい
たったひとつの
愛してるという
シンボル刻みたい
同じシンボル刻みたい。
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恥なんか思わなくていいんだよ
人が泣いているのを笑う奴は
本当に強い奴を笑っているんだよ
本当に強い奴は悲しむことができるから
他人の悲しみも自分の悲しみのように思える だから本当に強い奴は涙を流せる奴のことを言うのさ
人を指差して笑う奴は弱い奴だ
自分だって悲しいときは泣くくせにさ
他人の泣きじゃくる姿を見ても まだ何も気づかない
それが恥なんだ
本当に強い奴は 泣くことも知っている
だから悲しいときは我慢せずに泣くんだ
悲しいときに悲しくないふりをする奴は
恥をさらしているのと同じなんだよ
本当に強い奴は 生きることの難しさを知っている
挫折する痛みも笑われる苦しみも知っている
だから他人の痛みや苦しみが自分のことのように重なるんだ
そこに優しさは光っているんだよ
恥なのは恥なのはそれさえも笑い飛ばすような奴なんだ
まだわからないか
人が一生懸命生きている姿を笑うような 馬鹿にするような奴は本当に闘ったことがない奴なんだ
恥を知らないっていうのはそういう人のことを言うんだよ
恥は傷跡でもなく涙でもなく人の心の弱さに隠れ潜んでる
君も肝に命じておくといい
知らないうちに人を指差して笑っていやしないかい?
それを恥だとも思わずに
そっちのほうが恥ずかしいとも思えずに
恥をさらしている
君がいるんじゃないか
人の恥を笑っているつもりで自分の恥をさらしてしまっているのに気づかないか。
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冬の背中 旅に出る
春の訪れに気づいて
旅支度をする
寒さもあと少しすれば消えるだろう
冬の旅立ち やがて桜も芽吹いて
あたりまえに街並みは春の色
別れと旅立ちの季節
春の訪れに気づいて
切なさを知る
なんだか近くにあったものが遠く見えると涙零れるね
別れと旅立ちの季節
腰を上げた冬の旅人
街から去っていく
その背中を見つめて
かける言葉もないままに僕は手を振る
さよなら冬
久しぶりだね春
今はまだその真ん中
寒いような 温かいような 人の心も定まらない
別れと旅立ちの季節
近づく春の足音
この耳にきいている。