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どるとるの部屋  〜 新着順表示 〜


[8161] はじまりのステップ
詩人:どるとる [投票][編集]


今にも消えそうな声で叫んだ
時に思いつきが明日を 変えていく
踏み越えたライン その先にある未来

相づちを打ったり 愛想笑いしたり
そんなことばかりの毎日だ

たとえるなら限りなく透明なブルー
今世界を 包み込んではまた解き放って

まばゆいばかりの光が目を覚ます
大好きな季節の始まりのステップ

せめて 弱い自分を隠そうとする僕を 飛び越えて

正しさだったり 間違いだったり
考え方によって形を変えるすべて
何が本当かも曖昧であやふやだ

目の前を過ぎてく電車に乗ってる
人たちは どこへ向かうんだろう

どうだっていいさ
ただ僕は 僕の
今を 駆け抜ける

たとえるなら限りなく透明なブルー
今世界を 包み込んではまた解き放って

まばゆいばかりの光が目を覚ます
大好きな季節の始まりのステップ

せめて 弱い自分を隠そうとする僕を 飛び越えて

ページをめくろう
恐れないで
君なら出来る
「未来」は
出来合いじゃない
自分で組み立ててくものさ。

2016/08/18 (Thu)

[8160] 笑いの侵略
詩人:どるとる [投票][編集]


魂奮わす
ミュージック
くたばったって
生き返れ

雨粒蹴散らす
ドロップキック
望まれなくても
返り咲け

犬が笑えば
人も笑う
そこら辺
笑顔ばっかり

宇宙人は
UFOの窓から
地球侵略する
計画を立てている

過疎化してく
町並み
空き地ばかり
増えてく

一か八か
とりあえず
やれるところまで
運任せで

ループして
未来までの
長きにわたる
道のりを笑う

宇宙人と
手をつなぎ
歩いてく
国道なん号線

ボクも 笑うよ

この世界が
笑うその日には。

2016/08/17 (Wed)

[8159] 夜明け前
詩人:どるとる [投票][編集]


空気が冴えている そんな気がする
ラジオが告げる天気予報は晴れ模様

名前もわからない気持ちになる
何色かもわからない色に染まっている

海沿いを走る 自転車は快調に
邪魔くさいレールもない旅路だ

日の出の時間を腕時計で確かめて
夜明け前までには間に合うように

「その時」を逃さないでいて
失ってしまうのはあまりに残酷だ

どこの誰かもわからない誰かを思う
大多数の僕と君をつないでる関係とやら

手を伸ばせばすぐそこにある未来
一呼吸するだけで今が過去になる

不思議な巡り合わせかもしれない
僕と君の間にあるささやかな奇跡

指折り数えてる 生まれては消える時を
まるで写真のように 思い出に刻まれてる

海沿いを走る 自転車は快調に
邪魔くさいレールもない旅路だ

日の出の時間を腕時計で確かめて
夜明け前までには間に合うように

この得体のしれない高揚感を
ただのつまらない企みに変えないで。

2016/08/16 (Tue)

[8158] あじさい
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あじさい模様の浴衣を選んだ君は
その人のために浴衣を着るんだね

後ろ姿が 遠くなる
呼んでも聞こえない
叶わぬ恋は する意味なんてあるのかな

金魚すくいをやる君にかっこいいところ
見せたくて すぐにやぶれたポイ
やっととれた一匹を君にあげた

いつまでもそんな幼い思い出の中にいる
いつまでも子供じゃないと笑われてしまう

ああ僕と 君との間には 埋まらない距離ができてしまった

君のこと幸せにできるのは 僕じゃないんだ

だから、この恋はあきらめるのが正解だ。

2016/08/16 (Tue)

[8157] 鼠花火
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夏草が揺れる道
雨上がりの
残したあしあと

水溜まりに 映る
空を 飛ぶ
鳥の群れが過ぎる

自転車の後ろ
君を乗せてく
坂道を下ってく
加速するスピード

鼠花火が回る
火花を散らして
周りの景色と
混ざりあったよ

うなじに光る汗
切れた鼻緒
結んでつくる蝶々

逆さまのリズム
ゆがんだ正しさ
ついこの前の世界

世界の常識を
鼻で笑うような
違う色した
独特の輝き

夜空を突き抜けて
闇を引き裂いた
夏の終わりを飾る
ささやかな魔法

回る 回る
まだ覚めない
夢の中
万華鏡の向こう
流れ星が流れた
ほらほら

鼠花火が回る
火花を散らして
周りの景色と
混ざりあったよ

2016/08/16 (Tue)

[8156] 似た者同士
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悲しいときには君のこと 思い出してるよ
笑った顔 怒った顔 泣いた顔 照れた顔
君の表情 シワやほくろのひとつひとつ

誰かが君を嫌う理由が
僕には君を好きな理由になる

好きなところ挙げたらきりがない
嫌いなところも勿論あるよ

でもいつかその嫌いなところも
もれなく好きになれるようにするんだ

この世界で一番好きな言葉があるよ
それは気の利いたような言葉ではなく

もしかしたら人によれば何の助けにも
ならないかもしれない情けない言葉

でも君からもらうその言葉が
負けそうな僕を強くするんだよ

まるで傷跡にあてる絆創膏みたいだ

僕が君を思うとき君も僕を思うのかな
そんな都合のいいことを 考えては引っ込めて また妄想してる

その人の嫌いなところより
その人の好きなところを探すよ

すべてを好きになれるわけもない
でもそこが人らしくて僕は好きだ

好きになれない自分
好きになれないあなた
お互い似た者同士です

いつも側にいられたんじゃたまらない
そりゃ一人になりたいときもあるよ

でも側にいてくれる その優しさに気づいたら
後々になって ありがたく思えるんだ

側にいてくれる人がいるだけで幸せだ
そんな当たり前なことに今さら気づいた

さらっと言うよ 好きだよ 口づけを添えて

少しだけ だめそうな そんなときには
難しい言葉なんかいらないから
ただ抱きしめていて 夜が明けるまで

この世界で一番好きな言葉があるよ
それは気の利いたような言葉ではなく

もしかしたら人によれば何の助けにも
ならないかもしれない情けない言葉

でも君からもらうその言葉が
負けそうな僕を強くするんだよ

まるで傷跡にあてる絆創膏みたいだ

ほらもう 傷跡は
かさぶたになってる
泣き止んだら
笑うよ 一番最初に君に。

2016/08/15 (Mon)

[8155] 月とうさぎ
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夜の街の 向こうに描いた大切な人の笑顔
今君は何しているんだろう
そんなくだらないことも
電話やメールをすりゃすぐわかるけど
色々想像するだけでも 楽しいんだよ

本当はこの手の届く 場所にいて
いつも笑っていてほしいと思う僕は 欲張りかな

月があまりにもきれいな夜だから
僕はあの月の前で嘘がつけなくなる

思いと思いでつながってると思う
寂しさを消す魔法は生憎とないから

今夜は寂しいままでうさぎになろう
アンテナみたいに空に立てる長い耳。

2016/08/15 (Mon)

[8154] スターダスト
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開けた窓に 迷子の星がひとつ落ちたので
せっかくだから拾って内緒で宝物にした

宛のない 旅をする
行き先のない 鉄道に乗車してるような
そんな 夢をいつまでも 見ていたいんだ

流れる 星の海を泳いでいくダイバー
世界でただ一人の生存者のつもりです

ヘッドホンから流れる歪なメロディ
夢中で探した 何かもわからない宝物

まだ夢を見ているのかな
駐屯基地跡の芝生に寝転がり見上げた夜空

途中まで数えていた流れ星だけれど
多すぎてもういくつかわからなくなった

月世界旅行を地でゆくような
海底二万里に憧れただけの
どうしようもない夢見がちな少年だ

ずっと前からたててた計画を
今日実現するんだと自転車で走ってく

安物のちゃちな天体顕微鏡を背負って
夢中で探した 誰もまだ発見してない星

夢ならこのまま覚めないで
目の前にある世界がただの見せ物に変わってしまうから

そして僕は目を閉じて瞼の裏に
描くのさ 想像を総動員して
自分だけのプラネタリウムを

流れる 星の海を泳いでいくダイバー
世界でただ一人の生存者のつもりです

ヘッドホンから流れる歪なメロディ
夢中で探した 何かもわからない宝物

まだ夢を見ているのかな
駐屯基地跡の芝生に寝転がり見上げた夜空

きっと今夜見た
風景は 思い出になるから
僕にもし子供ができたなら
同じ景色を見せてやろうって
なんとなく今そう思ったの。

2016/08/15 (Mon)

[8153] しおさいの手紙
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ゆっくりと 流れてく時間
車窓から眺めてる風景のように

見る者に 何かを訴えかけている
そんな時間 置き忘れているね

降るような 星に願った祈りは届くかな
宛先を書けば

名前もわからないあなたへ伝えたい ことがごまんとある

少し遠い昔に消えたあの人の声 忘れないで

昔話にしなければ ずっとあの人は誰かの中で生きてる

瓦礫の下に埋もれた思い出
瓦礫だけどかつては人が住んだ家

悪魔の手がさらったように見えた
流されてく人 叫びは聞こえない

時が流れ やがて知る誰かの死
どんな言葉をかけようか

今は届かない手紙だけれど僕は風に綴るよ

波が 引いては満ちる あの向こうに君はいるのかな

海に 罪はないから憎しみに 囚われないで生きるよ

君のぶんまで生きる 僕は生きて生きて
生きてゆくよ
ただそれだけを 強く信じる

名前もわからないあなたへ伝えたい ことがごまんとある

少し遠い昔に消えたあの人の声 忘れないで

昔話にしなければ ずっとあの人は誰かの中で生きてる

明日を生きる
君を 見守ってる。

2016/08/15 (Mon)

[8152] ママの背中
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夕暮れの道に長く伸びた影が
手をつないで ひとつになる

泣いて笑って きりもなく喧嘩してはすぐに仲直り

いつものように誰かと交わす言葉

夕暮れに包まれた街に
ただよう夕飯の匂い
この街の中だけでもただいまとおかえり
どれだけ 交わされるだろう
ふと気になってしまったんだ
歩道橋の途中で ぽつんと一人で
振り返る瞳の奥で静かに沈む夕日

コンビニ袋ぶら下げて帰る
出来合いのお惣菜と冷凍のご飯

公園でいつまでも駄々をこねる男の子
幼い頃の自分の姿を重ねてしまった

僕をおんぶしてくれたママのぬくもり

あの日と同じ夕暮れが今日も
僕の住む街の空を染めている
変わってしまったのは僕のほうかもね
街は相変わらず 優しい顔をしている
変わらないものなんてないかもしれない
だけどこの街は懐かしいものばかりだ
いつでも帰って来いと言ってるみたいに

そして大人になってずるくもなり
でもどこかぬけてたりもする
多分そんな 小さなことが僕が僕だというあかし
明日も 今日と同じ夕日を 見れるかな
どんなに悲しい日でも あの夕日だけは
変わらない色をしてる

夕暮れに包まれた街に
ただよう夕飯の匂い
この街の中だけでもただいまとおかえり
どれだけ 交わされるだろう
ふと気になってしまったんだ
歩道橋の途中で ぽつんと一人で
振り返る瞳の奥で静かに沈む夕日

すれ違う親子
ママの背中におんぶされてすやすや眠る子供
これ以上ない愛を僕は見た気がする。

2016/08/15 (Mon)
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