詩人:どるとる | [投票][編集] |
夕日に照らされて
子供たちが
帰ってくるよ
誰より大好きな
あなたの耳と瞳に
元気な声と姿届けるんだ
泥だらけの服を叱りもせずにね
「今日もたくさん遊んだんだね、楽しかった?」
そう言うお母さんとお父さんと手を繋いで暮らしてる
転んだ傷の数だけ
いやそれ以上の
思い出がほらね
今日もまたひとつ
出来ました
おざなりだけど
今日もあなたを待つ
優しい人たちの元へ
扉を開けて帰るよ
きまって聞こえるのは言い交わすただいまとおかえり
それだけで今日は
きれいに片づくのさ
世界中に何万何億って数えきれないほどいる人たちの帰る場所が 今日もあるように
君の開くその扉の向こうに待っているのが優しい人でありますように
祈りながら僕も開けるんだ
愛する人が待っているような
この世界に誰ひとり帰る場所のない人なんているはずもないよ
お願いだから 今日の君の帰りを待つ人の瞳に 君の泥だらけのその姿と元気な声見せてあげてね
日が暮れ 空はきれいなあかね色 影も伸びて 人気もなくなる
街に灯る明かりと夕飯のいい匂い
もうじき夜がやって来る
それぞれの一日が優しいものでありますようにと願うよ
全然関係ない顔も名前も知らない人の明日も晴れますように
帰り道、そっと願うよ 良いだろう?
待つ人も待たしている人もいない僕には誰かの幸せが僕の幸せさ。
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その命の旅を終えて
いつか無に還るとき
僕は笑っているかな
さよならが辺りで聞こえてる夕暮れ
気づくともう街の向こうは夕餉の支度
悲しみも喜びもひとつに束ねて
振り返らずただまっすぐに終わりまでまっしぐら
最後くらいは笑おう
涙はしまっておこう
たやすく投げ出せる命なら最初から咲かない
降り止まぬ雨ならば
濡れながら行こうか
傘など必要ないのさ
雨の中でも強く咲く花のように
僕も生きるから
その夢から覚めたら
やがて記憶も消えて
君のことも忘れてしまうかな
別れを交わす手を振る帰り道
気づけばもう空の向こうは夕闇迫る頃
ただいまとおかえりが聞こえている
お腹がすいたよと子供が家族の中へ帰ってく姿浮かぶ
立ち止まらず行こう
唇噛みしめて行こう
たやすく諦められる夢なら最初から見ない
癒えない傷跡なら
背負ったまま行こう
慰めなど必要ないさ
闇の中にも輝く光のように
僕は生きるから。
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君は今何をしているかな
君は今笑っているかな
遠くから思いを馳せている
君は今どこにいるのかな
君は今泣いてやしないかな
遠くから心配しているんだ
ひとりぼっちの僕らは互いにさみしさを知っている
だから二人でいることがとても温かくて幸せで それだけで
もう全て許されてた
悲しい君の夜があるならば 僕が君のその夜に添うように 涙を一緒に流したい
幸せな君の夜があるのなら 僕も君のその夜に憩うように 笑い転げていたい
同じ気持ちで心重ねていたいのさ
どんな気持ちでいるかな
君も僕を思っているかな
思いが重なれば嬉しいな
どんな顔しているのかな
小さなことでも気がかり
何をしてても手がつかない
寂しがり屋の僕らはひとりぼっちだったから 二人になってからはもっと寂しがり屋になった 君を思うと胸の奥がキュンと締まるように 痛くて
こんな気持ちにさせてくれた君に一言だけありがとうを届けたいんだ 今すぐ
こんな気持ちに変えてくれた君にたくさんの幸せをいつでも感じてほしいんだ
悲しい君の夜があるならば 僕が君のその夜に添うように 涙を一緒に流したい
幸せな君の夜があるのなら 僕も君のその夜に憩うように 笑い転げていたい
そんな気持ちが誰にでもあるように
遠くにいてもお互いのこと思い合っていたいのさ
夜に添うように寄り添うように。
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丘の上に登って
君と二人行くんだ
星を見に行くんだ
一度きりの出来事
命の終わりまでは
終わらない星の旅
僕はその時まで
君の傍にいたいな
瞬いて 輝いて
少し笑ったその横顔が 影って 揺れて
悲しく見えた
振れる君の 心の振り子が なんだか 涙を滲ませていた
ゆらゆら 揺れている 夜が君を 独りにさせている
会いに行くよ 今すぐ 時間もすべての事情を振り払って
時計など壊して 常識も踏み越えて
愛する君の元へ
ただ好きだという思いだけで走りつづけてる
日々好きだと思われていることで生かされている
そんな気がするのさ。
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この意識の向こう側で
僕の知らない君の夜がそっとつづいてる
地球の反対側でも
少し距離を隔てた
街にも今誰かの傍で確かに夜が同じ夜の中違うものを見ててもつづいてる
瞳のレンズでのぞいてみる 誰かの心は
ひどく冷えきって寒いのかおびえてるのか震えている
優しさは足りない寂しさを補うためのアップリケの代わりだ
そう言う君でも
たまには誰かの傍にいたいんだね
素っ気なくてもいい
味気なくてもいい
ただ君の見ている
夜の中に僕も
身を置いていたい
それだけなんだ
たったひとつの君の夜に添う 僕は一人 君も一人 迷いや悩みと闘っている
誰もそれを知らない 傷跡を埋めることは出来ない
それでも一人よりは傍に誰かがいたら
少しは安心するから
愛というのとはちょっと違うかもしれないけれど
今近くにいてほしい人を選べるならあなたがいい それだけだ
星が瞬いてる
まばたきするように
それぞれの夜の中
同じもの見てても
すれ違うように
瞳を離れると 僕と君が見てるものとで
全然違う世界がそこにあるように
誰かにとっての夜が光り輝いていても
僕や君の夜もそうとは限らないから
下手な慰めは多分必要ないさ
ただ遠くから君のことを想う それだけでいいんだ
この夜空を越えて越えて ちゃんと思いは届くよ
僕は何も心配なんかしていない
君なら今頃笑ってるさ
同じもの見てても
違う世界生きてても
確かに同じ空の下
同じ時に並ぶように
生きているから
君の夜に添うように
僕は君をそっと想うよ
愛は夜の中に生きている
何も聞こえないほどの静かすぎる夜の傍に
あんなにあるのに星の瞬く音ひとつさえしないように
形すらない想いなんて聴こえるはずもないけれど
気持ちの上ではわかっているさ
涙さえ融けてゆく
生まれたのは笑顔。
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触る 触られる
ぬくもり伝わって
隠してる嘘まで丸裸
柔らかくて
温かい 優しさを孕んだ熱を帯びた光
この感触がいい
ずっと触れていたい
温度の中にいたい
包まれていたい
光って 瞬いて
輝いている
それは愛
それが愛
君を照らす光
回って 移ろって
舞い踊っている
すべて愛
ぜんぶ愛
世界を変える光
愛してるの続きは
やっぱり愛してる
ずっと変わらない
退屈なほどの連鎖
どこまでもただ
好きの一点張り
瞳にも届く朝
窓の向こうの青空
空気は透き通って
なんだか今日は
良いことありそうな
そんな気がしたよ
行こう宛もなく
出かけよう
靴を履いたら
急かす君の声が
背中越し聞こえて
僕は振り返り
笑顔の君に走り寄る
光って 瞬いて
輝いている
それは愛
それが愛
君を照らす光
回って 移ろって
舞い踊っている
すべて愛
ぜんぶ愛
世界を変える光
何でもないことの
繰り返しの中にも
特別な光を放つ
明日に導く光
僕を 君を すべての人に纏うように
輝いてる 命の光
それぞれの日々に
寄り添うように
輝いてる 永久の光。
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生きるのが嫌になったなら 考えてみよう
自殺したなら そのあと僕の体は誰が片づけるのかな いつ気づいてもらえるのかな
いろんな人に迷惑かけるくらいなら
死ぬことも場所とタイミング選ばなきゃ駄目だよね
呼吸をする事がたまに苦しくなるんだ
おかしいよね 鼻や口をふさいでるわけじゃないのに 胸が胸が痛いよ
こうして息を吸うことで 次に息を吐くことにつながる
その一連の何でもない繰り返しで
今日も僕は生きている
明日も僕は生きている
呼吸の必要性について考えてみたけど
それらしい答えは見つからなかったよ
だから無意味でもなくて 僕の人生は
まだ真っ白
線路さえ引かれてはいないよ
続・青春の日々
坂道はまだ続く
僕はまだ死ねない
生きたいという
心捨てられない
笑うってことが
愛されるということが
あまりに 生きていることを幸せに思わさせるから
この絶え間ない呼吸にも意味がある
ほらね、世界は色を変えたように 形を変えて僕に新しい景色を見せるよ
生きるのが少し辛くなったなら足を止め
考えてみよう
何かがわかるさ
何かに気づくさ
きっと。
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人の存在なんて 時間の果てにたどり着けば
簡単に消えてしまうのに 人はそれまでの時間を幸せに過ごそうとするね
存在は人に認められてはじめて存在する事になると
誰かが言っていた
本当にそうなのかな
曖昧なもんだ僕らは いないと思えばいないようで
いると思えば確かにいる
見えないのに存在するように
あなたが握るこの手のぬくもりを 僕は忘れないだろう
あなたがくれるそのまなざしを僕は抱きしめるだろう
存在なんて 大切な人にだけ認められていれば それでいい
それだけで僕はこの世界にいることを許されている
そんな気がするのさ
だから存在が揺らいだときには 傍にある愛に気づいてごらん。
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ありがとうの言葉が
胸にさざ波広げる
ほらね 簡単でも伝わるよ 心の奥確かに
届くんだ
ありがとうの言葉だけで全て伝わるよ
ほらね 単純でもわかるよ 君の言いたいこと 見えるんだ
目を閉じたままでも
耳を塞いだままでも
大げさだけど わかる
本当に大切なことは目を凝らしても耳をすましても見えも聴こえもしないから
ありがとうの言葉が
その言葉以上の意味を孕んで
僕の心に たくさんの愛や優しさを伝える
ありがとうの言葉だけで全て伝わるほど心重なる
君の心に たくさんの夢や希望を届けたい
不器用だけれど それくらいがいいんだよ
あなたは言ってくれるね 頼りないようだけどありがとうを届けたい
少しは 希望が見えるかな
少しは 気が休まるかな
ありがとうの言葉だけで 明日が見えたなら僕は嬉しいな
ありがとうの言葉だけが 明日に虹を架けるんだと思うから。
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なくしていた
嬉しいことに
一緒に笑うこと
ただ楽しむこと
白く染まった
髪の毛が雨に
濡れても
気にしない
ただ遠く見つめてる
テーブルの上
飾られた古い写真
君が見ていたのに
気づいた夜
いつかの笑顔が
そこにあったね
僕らは何かを
長い時間の中で
落としてきたのかな
僕らは何かを
長い旅の途中で
忘れてしまったのかな
ここに咲いていた
愛をもう一度
咲かせてみたい
できるなら
老いさらばえた
この体踏ん張って
君を抱きしめたいよ
だけれどあまりに
突き放しすぎた
僕はまだ蕾のまま
動けない
君を愛してるのに
忘れていたよ
今日あったことを
一緒に話すことや
慰めること
手や顔のシワの数
数えなくても
わかるほどに僕らは
老いてしまったね
本当は君が寂しいのを気づいているのに
何もできない僕に気づいていたんだ
だけれど君の涙見るたび 自分に何ができるのかそればかり考えてしまうから
ふたりの時計は電池をなくしたように動かない
だけれど心は電池を必要としない 気持ちさえあればちゃんと時を刻み動き出す
ここで笑っていた
時間をもう一度
取り戻したい
できるなら
心まで年老いた
僕の目を覚まさせて
愛してると言いたい
ここに咲いていた
愛をもう一度
咲かせてみたい
できるなら
老いさらばえた
この体踏ん張って
君を抱きしめたいよ
そうさ、まだ言える
僕は何か間違ってた
愛は枯れないのさ
こんな僕を愛してくれた君に言いたい
ありがとう 長い間待たせたね
受け取って、十数年越しのラブレター
もう君に寂しい思いはさせないよ
残りの人生僕とどうか生きてください。