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どるとるの部屋  〜 新着順表示 〜


[4682] 大人になれない僕たちへ
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改札を出て 夜空見上げて ため息ひとつ吐き出して
めずらしく真面目に考えてみたんだ 生きてゆくこととか生きている今のことを

悲しいことがあれば泣いて
楽しけりゃ笑って
そんなありふれた日々の生活の中で
地道に働いて金を稼いでまた誰もいない家に帰る
そんなことの繰り返しが死ぬまでつづくと思うとため息もでるよね

なんだかんだで この歳になって
もう引き返せない道
取り戻せないものばかり
気づけば胸に思い出があふれそうなほど築かれて

足並みがそろわないうまく立ち回れない
絵に描いたような大人になれない僕たちへ
それでいいんだよと語りかける人がいる

そしておまえはよくやったといつか自分に言えたなら
その日こそは祝杯をあげようよ

これだけ生きれたんだからあとはもう大丈夫
終わりまでこのまま歩こう

このまま生きよう。

2013/01/31 (Thu)

[4681] いろんな色
詩人:どるとる [投票][編集]


僕は青色 空の色
海の色 宇宙の色

君は赤色 夕暮れの色 トマトの色 血潮の色

いろんな色が 束になって 寄り集まって
できてるこの世界 明日もみんなで

いろんな色に 染まって 比べっこして
お互いの良さや光り輝く何かを見つけて
それを精一杯愛するんだ

誰かの涙を 誰かの傷跡を染める色があるのなら 形のないものにさえ魂が宿る

いろんな色があるんだね この世界には
数え切れないほどの人の色 いろんな色

理想の上ではばら色の未来
本当はくすんだ灰色

でも明日が晴れるなら何色でもいい

ひとつ以上の色が集まったら 違う色が混ざって また新しい色になる

いろんな色になる
この世界も。

2013/01/31 (Thu)

[4680] じゃんけん
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グーが石なら パーは紙でチョキがハサミだ

石を包むのは 紙で
ハサミが切るのは紙で
ハサミを壊すなら石だ

じゃんけんポンで出した手が それぞれ勝ち負け決めるなら
世界は たくさんのグーチョキパーであふれている

グーはグーでも
たくさんの
チョキはチョキでも
たくさんの
パーはパーでも
たくさんの
それぞれの個性がある生き方が出した手の形になる

だから、出した手が勝ち負けを決めるじゃんけんだって
生き方ひとつ 重ねたら 勝ち負けなんて関係なくて

ただそこには個性という世界が あなたの手のひらに広がっている

それだけでグーチョキパーは無限大
それぞれのグーチョキパーがあるからね

じゃんけんひとつにしてみても 勝ち負け以外に 出る個性

あなたの出したその手にはどんな個性があるのかな

じゃんけんしようよ
勝ち負けじゃなく
あなたの個性を見たいのさ

あなたの生き方見たいのさ。

2013/01/30 (Wed)

[4679] なんだか
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なんだか 悲しい
そう思うから悲しい
だから嬉しい
そう思うほうが楽しい

なんだか 苦しい
そう思うから辛い
だからおもしろい
そう思うほうが気楽だ

何もかも ごまかしてしまおう
何もかも 紛らわせることができるなら

悲しいと思うことで毎日が悲しくなるなら
嬉しいと思うことで毎日を楽しく過ごそう

なんだか そのほうがいいよ
なんだか そのほうが生きていけるよ

嘘も方便 心さえだましても 泣いてるくらいなら笑ってるほうがいい

なんだか なんとなくそう思うだけで
幸せになれそうな
そんな気がする

あくびひとつ
おならひとつ
箸が転がるだけ
なんだかそれさえ
特別な出来事みたい

なんだか すべてのことに重なるよ。

2013/01/30 (Wed)

[4678] 
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波のよう 時間が寄せては引いていく
波のよう 感情がこみ上げては沈んでいく

波のよう 僕らは帰る場所を知っている
波のよう 行き来する毎日は波のよう

僕らは引いていくときは二度と帰らない波になる
押し寄せてくる波はさっきの波とは違う波
長く遥かな波がやがて沖の向こうに帰る日は勤めを果たした波のよう

僕らは皆、波のよう
帰る場所を知っている
来るべき終わりを知っている

それはまるで波のよう。

2013/01/30 (Wed)

[4677] 幸せ
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幸せだ そう思うだけで幸せになれる気がする

不幸せだ そう思うだけで幸せなことにさえも気づけない僕がいる

だから不幸せだと思うよりいつでも幸せだと思っていたい。

2013/01/30 (Wed)

[4676] かたちあるもの
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定められた時の中で僕らは旅を続ける
許されている範囲の世界で僕らは生きるんだ

何も残らないよ
形あるものは
あなたがあなたを
なくしたら
もうあなたは
生まれない 二度と

ここにいるあなたは
ここにしかいないからただ生きているだけで特別さ
かたちあるものは全て寄せては引いていく波のよう 帰るべき場所を知っている

さよならも何もいらないから ただ側にいてと願うだけでどうしようもない別れが悲しみで満たされる
他人も家族もないよ同じ空気を吸い同じ空の下生きるなら
分別もなく助け合い人の字があらわすように折り重なって生きてみるんだよ

気泡のように生まれては消えてく人の命
まるで屑籠にゴミを捨てるような感覚でたやすく命を投げ捨てる人の愚かさを
新聞やメディアが嘆いている それでも、本当に悲しいのはその人自身だろう

黄昏時を逃した 人の瞳に映る夜が一つまた一つと消えていく
意味のないことなど何もない 無意味なことほど光が見える

わからないこと わかりたくないこと
全てに答えを出すことは難しいけれど
生きる喜び生きる希望だけは痛いほど
悲しみ押しのけてこの胸に伝わるから

かたちあるものなのに決まったかたちのない 影のようなおぼろげな命を抱えて
生きていることさえ曖昧でうやむやではっきりしない日々だけれど
ここにいたいと願うだけで あなたはあなたとして成立するよ
だからかたちあるものは全てそのかたちを保つことができる
あなたも例外じゃないはずだ

ほらなくした光取り戻す
まだまだ笑えるはずなんだ
まだまだ歩けるはずなんだ

かたちあるあなただからさ 僕も生きてみるよ

ほころびの途中にあるような 走りつづける時の果てにいつしか生まれた命の一つ 無数に降る雨粒のような僕もかたちあるものならば
跡形もなくなるまで。

2013/01/29 (Tue)

[4675] 命の影
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長い夢から覚めた君はまだ若葉のような
汚れた世界を知らないまま 全ての人に同じ眼差しを向けるんだ

もしも命の重さを量る天秤があるなら
僕の命の重さはあなたより重いのかな軽いのかな

さよなら さよなら
何も残さず消えたあの人だって 消えない思いを残したろう
おはよう ただいま
言い交わす沢山の言葉の中に 嘗ての誰かの命の影が揺れてる

そこにいたんだね
ここにいたんだね
笑ったこと泣いたこと何ひとつ忘れない

時が経つほど変わってゆく街も人も心さえも
それでも変わらないものがあるのなら
僕は求めていたい
ここで生きてあなたがいたことの証になるから
見守っていて

休む暇もなく動き続ける時の中 僕はまだ君のいる場所には行けない。

2013/01/29 (Tue)

[4674] ありがとうの花
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感謝すべきことがたくさんあるよ
してもらうばかりじゃもういられない

この胸に咲いている
あなたからもらった
感謝の種が咲かせた
ありがとうの花

人は人といるからさ
大事なことに気づけたりするんだな
一方で人といるからすれ違い傷つけあうこともあるけれど
僕は人を嫌いにはなれないし大切な人となら一緒にいたいと思うからね
だから感謝すべきことにありがとうの花を贈るんだ

謝ってばかりの日々だけれど
失敗から学ぶべきこともあるんだよ

この胸にあふれてる
たくさんの思い出は
いつまでも僕を突き放さないでいるから

人は人と生きるから
誰かを思いやることができるんだな
たまには互いに背中向けて口さえきかない日さえあるけど
僕は人にされた仕打ちも忘れないけど人からもらった感謝だけは忘れたくない
だから感謝すべき全ての人にありがとうの言葉贈るんだ

ありがとうの花を贈るんだ

風に揺れる道の隅っこにそっと咲く花のように
小さくても美しく希望に満ちた一度きりの時間の中 生きて
一筋縄じゃいかない世界の中凛と咲くよ。

2013/01/29 (Tue)

[4673] ああそうか
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僕はラブソングというものの書き方を心得てないから
思いつくことを手当たり次第に書いてゆきます

君の笑っている顔が大好き 見ているだけで元気が出てくるから
君が泣いているとなぜか君の悲しみが僕にまで伝わってくる
んだ

生きていくということはただそれだけで重ねた傷跡の上にも雨は容赦なく降るから
思わず優しさだけを求めたくなるんだ
だけど時にはぐっと唇を噛んで 耐えてくことも必要なのかな

いくつもの夜が いくつもの朝が いくつでも僕のすぐ横を通り過ぎていく

ああそうか 君の全部見えない心さえも
受け止めて受け入れて そして泣きはらした胸がいい具合にあったまったころに
僕はまた新しい扉を開けるんだ。

2013/01/28 (Mon)
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