詩人:どるとる | [投票][編集] |
淡いソーダー色した季節が街を染めて
悲しみも今では遠くはるか向こうに見える
僕らは何も言わないまま 手を繋いでるだけで永遠を誓う
最初からなにもない
ここにはなにもない
鈍色の気持ちだけが
僕を突き動かす力
揺るぎない胸の鼓動
明日に向かって走れ
明日に向かって走れ
明日に向かって走れ
その先に待つ未来
ばら色に輝いて
振り向かず走れ
振り向かず走れ
振り向かず走れ
春の扉が開けば
桜の蕾も開いて
優しい人が笑うたび
僕も優しくなれる
行こう 雨上がりの虹が消えてしまうまえに
たどり着こう 誰もが自分らしくいれる
そんな 明日に。
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ああ今日も 何事もなく平和な一日でした
喧嘩も もめ事もなにもなく 平穏に過ぎた
戦争がつづく国では
僕らの思う当たり前よりはるかに学ぶべきことがある
何より三食飯を食べられて
何より住む場所働く場所学ぶ場所に困らずに
何不自由なく暮らせる環境があること
それだけでもう幸せだって 思えるかい?
物にあふれたこんな世の中じゃ きっと本当の幸せなんかにゃ気づけないだろうな
僕らは欲を 捨てれない
ああ それでもだからこそ思うんだ なんとなく
金も大してなく仕事もあまりうまくいってない
それでもなんだか幸せだと 何気ない景色の中に ふとしたときに浮かぶ 幸せの雲
ただ真っ青な空に
ほら 気持ちよさそうに 僕らのせわしなさを笑ってる
ああ明日もいい日でありますように
願うとき 僕らはひときわ素直になる
要らぬ欲望は 片づいて そこにはただ
いつものように まぬけな僕の一日が つづいてるだけ
歩いて行くには 遮るものがありすぎる
世の中ですが 明日もとにかく 生きていこうと思うから
なるべく 笑っていようと思うのさ
なんてね 空を見上げて 鼻歌ひとつ
腕を振りつつ 道はどこまでもつづく
悲しみさえ 今は優しく 夕暮れ 僕を包む
なんとなくわけもなく幸せと隣り合わせの日々。
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いつも 見ていてくれる
あなたは僕の大事な人さ傍にいて
いつも 気づかされる
あなたの優しさに
自分の不甲斐なさを
重ねたように見ているよ
ありがとうだなんて
それは僕のセリフさ
助けられてばかりだ
救われてばかりだ
支えられてばかりだ
嬉しいかぎりだ
愛しあう二人が そろったら あとは簡単
心重ね合わせて 余りある時間を慌てず急がず ゆっくりのんびり生きて行けばいい
愛の言葉が 合い言葉 青い空に浮かんでる 雲や野に咲く花のように あって当たり前のものだと決めつけず 大事にすればいい
「つくってくれるご飯」ありがとう
「行ってらっしゃい」をくれてありがとう
「おかえり」をくれてありがとう
些細なことがいつもいつでも大切だから見逃さないで
誰かがくれる 素敵な言葉や仕草
そこに隠れた言えない寂しさや切なさ
見ていたよ 君の昨日の涙 夜に融けても
まだ君の中にあることも
どんな言葉で 話そうかな 伝えたいことばかり心を埋め尽くす
面倒くさがりやの僕だから 億劫ってわけじゃないけど
簡単でわかりやすい言葉で素直に歌うように言うよ
愛してる それだけ
ほかにはなにもない
大好き それだけ
嘘なんかつかない
余計な言葉も 過度な愛情もきっと 要らない
必要なのは 愛していること 伝えなくても伝わるように
大切な人の心の心配や不安を 思って
握りしめた 手を離さぬように
愛してるのはただひとり君だけだと わかってもらえるように
知っててもらえるように
ほかの誰にも見せない弱さや甘えを
君だけに見せるんだ
頭も甲斐性もない僕が 一生懸命につくったラブソング
君に 届けと 夜も朝でも あの空に 歌ってる
今日も元気かい?
ばかばかしくなるほど呆れてしまうほど
繰り返す言葉
死ぬまでどうか
一緒にいようか
一緒にいてよね。
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くだらないな
争うことや人と自分を比べたりすること
無駄なことばかり
ひとつのケーキをみんなで分け合うことのできない世の中だ
世界中の幸せを
誰も独り占めしないように集めたらきっと明日からでも争いはなくなる
世界中のありとあらゆる悲しみを消し去ったらもう涙なんかいらないね
一人一人の傷跡の深さ そこから流れるのは果てのない優しさ であれと願う
気持ちが思いに追いつけない
言葉が声についていかない
脆いガラスの心 まるでビードロ 少しずつ融けていく
綻んでいく世界の片隅で
様々な人が織りなす暮らし
僕には関係ない だけどビードロ 確かに輝いているんだ
君の傷跡に重ねて
見える世界の明日
笑えない日々だ
苦しいことばかりだ
ああ僕はなんだ
この矛盾に気づき始めたら疑いばかりが生まれて存在が危うい
今日が昨日に今日が明日に
変わってゆく中で繰り返す
絶え間ない旅 心はビードロ 目に見えたものを映す鏡
悲しみも鮮やかにこの心に焼きつけて
いつかの痛みや嘗ての苦しみが
幼い心の中にも否応なしに植えつける
だけれど それでも生きる命はビードロ
綺麗だから 僕もビードロ 輝いている。
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人の優しさに何か気づく 触れた手が何か伝える
些細なこと ちっぽけなこと 大げさなまでにそれは
僕の瞳の中 泣いたり膨れたりする
何気ない日々の中に
そっと紛れ込むように
子供から親へ親から子供へ注がれる愛や
身近な誰かを思う愛とはまた違うような
ただひとりの人に向かって 注がれる眼差しだよ
あなたがいつも幸せそうに微笑めるように
誰にでも歌える愛の歌がある 愛してると言うだけ それだけでいい
心に何か伝えるさ
簡単なことさ 単純なことさ
大切なことはいつもむねの中
素直な気持ちだけあればいい
心に明日を届けるさ
難しいことは何もない
君が知ってる僕でいればいいだけさ
だから言うんだよ 歌うように 誰にでも歌えるけれど僕にしか
歌えない歌を歌うよ
愛してる 君だけを。
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ガタゴト ガタゴト
電車は進む
ガタゴト ガタゴト
時に揺られて
進んだら戻ることはない電車に乗ってます
思い出いっぱい
両手に抱えきれないほど あふれてる
涙も笑顔も
心から溢れてしまいそうなほどだよ
今日の景色が 窓の向こうに広がる
すぐに通り過ぎてしまう駅の名前さ
明日に着いても気づかない
大した違いはない
でも今日と明日じゃなにもかもが違う
愛しさいっぱい
両手に抱えきれないほど 持っている
喜び悲しみ
一人では抱えきれないほどだよ
一緒に 泣こうよ笑おうよ
思い出の途中から
腐るほど思い浮かぶ
あなたの顔
どうやら大切な人らしい
是非とも ふたりで暮らそうよ
素直になれないけれどこれでも努力してるよ
これからたくさんふたりの思い出
作っていこうよ
思い出全集
若葉のままで
ふたりは枯れても
ずっと青葉のまま
笑いあうそうな
思い出列車は 今日も宛もない旅の途中
ガタゴト ガタゴト
電車は進む
ガタゴト ガタゴト
愛を乗せて
ふたりを乗せて。
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街を歩くと いろんな風景が見える
知らなかった人の顔
知らなかった店や道
知らなかった優しさやなくなってしまったもの変わってしまったもの
街を一歩出ると電車に乗り継いで
たどり着いた街には僕の知らない景色がある 知らない花も咲く
知らない声がする
いろんな人の暮らしがそこにはある
いろんな人の人生がそこかしこにある
いろんな人の生き様があるんだね
駅をひとつ越えただけで そこは知らない街 君が住む街
街を歩くと そこには沢山の悲しみが 沢山の喜びが 長い歴史がある そんな気がする
ひとり歩けば 一歩踏み出すたびに この胸にあたたかいものが生まれては消える
コロッケやお惣菜の匂い
どこにでもありそうな商店街
ラーメン屋さんに青果店雑貨屋さん
いらっしゃいませと声をかける人
優しさが にじみ出るそんな街なのさ
いつの間にか 日は暮れてもう帰る時間
ほらなんだか 心には見えない何かがほっこり 生まれてるね
大した人生じゃないけれど どこかがいいもんだ
偉そうにはなれない身分ではあるけど
何かがいいもんだ
街を歩くと いろんな出会いがある 誰かの顔に咲いた 笑顔が
ぶらり歩けばすぐにつぎの笑顔に出会える そんな素敵な街
例えば散歩するように僕は生きて行こう
悲しい話は尽きないけれど
尚更、おもしろおかしく僕は生きて行こう
電車の中 窓ガラスに映る自分の姿が
涙でにじんだら
もう何も言うことはあるまい
ただ優しさに包まれるだけだ
余韻がしばらくつづくだけだ
あとはただ帰って眠るだけだ
あとはただ帰って風呂に浸かるだけだ
愛するあなたに今日あったことを話すだけだ
だけだ。
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180度 ジオラマの世界僕は小さなおもちゃの気分
上から下を眺めると圧巻 世界が変わる
スカイツリー 展望台ははるか上空
腹の中をせり上がるエレベーターに乗り
僕は行く 空目指し
スカイツリー スカイツリー 銀色の電波塔
スカイツリー スカイツリー 僕らの夢、希望
スカイツリーを下から見上げた今日は
スカイツリーを上から見下ろした今日は
世界が僕に近づいた
僕が世界に近づいた
今日さ
圧巻!
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空の果てまたひとつ
朝が生まれる
太陽のひびのひとつからこぼれる光
街を照らす
愛のような
それに似たような
やり方で
命を右から
左へ動かす僕らは
誰かにとっては
ただの人でも
あなたを大切に思う人には何よりの宝物
あなたを包む眼差しのひとつひとつに
愛があるわけじゃない だけれど
あなたは確かに愛されていて
あなたは確かに守られている
それをわからないとだめだ 悲しくなる
生きるということのはじまりは まずは自分の存在を自分が認めてあげることから
始まるんだよ
影は揺れて たびたびあなたの存在を曖昧にもあやふやにもするけど
それでもあなたは確かにここにいて
笑ってる 泣いてる
そして生きている
優しい痛みだね それを思えば 悲しいこともひとつ欠かさず
すべては生きてる証
僕は知ったよ
大切なこと
明日から少しこの命に誇りが持てそうな気がするんだ。