詩人:どるとる | [投票][編集] |
灯りの先 揺れる笑顔 さみしさの中にも溢れる僅かな愛しさが壊れそうなその心にその瞳に新しい世界を映すまで
僕は傍でばかを演じるから 君が笑えるように ほら
灯台の光や夜明け前の街の匂い そんな小さな景色の中に幸せを見つけるたび
僕は生きる意味を知る
なんとなく わけもなく遠くまで つづく道
どこまでも どこまでも遠くまで つづく空
緩やかな坂道の途中で息をつくあなたを
少し離れた場所から僕は見守ってるから
さり気なく 何気なく遠くまで 煌めく世界
音もなく 気配もなく遠くまで 夢でいっぱい
僕はこのまま あやふやな時に揺られて
ふらり 旅をするように日々を生きてゆく
ああ 笑うことで悲しみを近づけることに意味は少しもない
だけど悲しみの向こうには必ず夜明けが待っている
遠くまで 遠くまで 行けそうな気がする
遠くまで 遠くまで
想像を働かせれば
世界は足元に
世界は我がものに。
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言葉にすれば
安っぽくなる
言葉にすれば
ちゃちになる
愛も平和も
心温まる物語も
言葉では
伝えきれないから
夜が動いて また朝が始まる 誰かの帰りを待つ誰かの瞳に誰かの笑顔が戻ったら
言葉にすれば 歌にでも詩にでもできることも 言葉にしなくても伝わるように僕はあなたのこと思うから
わからないままのこの宙に浮かんだような気持ち抱えたまま
僕は歩いて行く
傷跡も隠さず
ありのままの僕を
さらしだして
裸の心むき出して
言葉にすれば 誰もが心を動かすような歌でも書けるけど
言葉にしないことでしか伝わらないこともあるさと 僕は背中向けたまま あなたとお話するのさ
なにもない夜の中
明けないままの心だけが 太陽の光を避けた場所で 誰かのさみしさをただ遠く見つめてる
そこには言葉の入る余地は何処にもない
だから言葉にしないで目を閉じたときの闇の中で 光を描く
触れられない愛だってわけのわからない気持ちだって
僕らはなんとなく感じている
だから言葉にすれば伝わらないでも良かった痛みもあるさと僕は思った。
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明日どうなるかも
わからない
先の見えない
この世界で
僕らは僕らのできることを探しながら生きている
何もわからないままで走り始めた旅もつかの間に終わる
もしも今日のこの世界でひとつの命の旅が終わるのなら
僕はきれいな賛美歌を歌おう そしてその命が知ることのない明日を目指し歩き出す誰かの明日が輝くことを願います
病室のベッドで寝たきりの人
目が見えない人や耳の聴こえない人
様々な障害を抱えてる人の中で僕らは何不自由なく暮らせる毎日でもきりなく文句を言う
すぐにでも誰かの役に立つことはなくても
きっと明日飛び立つためのあなたの翼の一枚の羽根になる
もしも今日僕の大事な人がこの世界から消えるとしたら
僕は何もできない自分の無力さに嘆くよ
それでも生きてほしいと願うから最後の最後まであなたの命に訴えかけるだろう
明日また明日と繰り返す 毎日の中で
さり気なく 何気ないままに 消えている命もあれば
人知れず戦火の傍らで 生まれる命もある 不思議な巡り合わせだ
悲しみの雨降り続くこんな世界でも信じられる気がする
負けないで 誰しも迎えるその時
扉を開けて広がる世界 今日と何ひとつ変わらないかもしれない
君だけのtomorrow
抱きしめて
生きたいと叫んでごらん
忽ち命が輝きを取り戻すよ。
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今夜君の待ってる窓辺に行くよ
そして君を笑わせるよ たくさんの話をするよ
君が笑ってるとなぜだか楽しくなるんだ
君が泣いてるとなぜだか悲しくなるんだ
不思議だね 心がひとつに重なってるみたい
命がリズム奏でるよ
素敵なハーモニー。
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どしゃ降りの雨の中でそっと咲く花がある
日も当たらない場所で咲く花だってあるよ
それでも美しくきれいに咲いているんだ
ほらね 場所を選ばずに生きている
愛されていたことに
気づけなかった僕だった
知らないうちに幸せの前を通りすぎてた僕がいた
それが愛なんだよ
ちっぽけでもささやかでも
目には見えなくてもちゃんとここにある
果てしない愛が僕をいつでも見守ってる
名もない花に名前をつけようか
瞳には映ることのない愛というあたたかな陽射し
その花はあなたにとっても愛だろうか?
悲しみと喜びの間にひっそりと咲く一輪の花
あなたの心の中に
確かに 咲いている
永遠のない世界でも
咲き続ける 花だよ。
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僕の大好きなお母さん
いつも優しく微笑むよ
あなたと過ごしてきたこれまでの日々
いろんなことがあったね
全部は思い出せないけれどそれだけたくさんの思い出がある
迷惑かけたこと
ごめんなさいと言いたい
感謝したいよ
あなたにもらった果てしない愛に
何もできないこんな僕なのに あなたは変わらない眼差しでいつも僕を見つめていてくれる
この世界でただひとりの僕だけのお母さんへ
伝えたいことがありすぎて言葉なんかにできない
でももしもあなたにひとつだけ言えるなら
生んでくれてありがとう 僕はそう言いたい
見返りを求めないのは当たり前なことだ
あなたは私の子供で私はあなたの母親よ
だから抱きしめることも見守っていることも
母親なら当たり前なこと ありがとうなんて言われるいわれはない
あなたならそう言うのかな
いろんなこと考えながら
いくつもの朝をいくつもの夜を同じ屋根の下過ごした
例えばいつかは誰もお別れをするから
その時のことを考えたら やっぱり悲しくなるんだ
この世界でただひとりだけのあなたの子供だよ
あなたのもとに生まれてこれた奇跡のような出来事に
笑いかけて 時に悪態をついて それでもやっぱり僕はあなたの子供だから
まだ叱られることがたくさんあるんだ
だからまだそばで笑っていてほしい
なんだかんだでさり気なく 僕を愛してくれるあなたの心が時折見え隠れ 僕は泣きそうになる
母へ 今なら 伝えられそうさ
いつも いつも 本当にありがとう
ずっと元気でいてね
僕の大好きなお母さん
僕は一生あなたの愛を忘れない
ただひとりお母さんと呼べる人よ。
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当たり前だったはずの毎日が いつの間にか 大切だったんだ
ただこんなふうに陽射しの中で 微笑むような そんな幸せに笑っていたかったんだ
何か大事なものを見逃していた
君が笑うこと 君が泣くこと 君が落ち込んでいたこと
何気ないようで特別な一瞬の一つ一つに目を凝らすべきだった
ほんの昨日まで当たり前だと思っていたものをなくした時
僕の中にはただ切なさだけが残っていた
手に入れたものなくしたもの
数えてももう何も意味はない
だけど君が見せてくれた あの景色 あの夢のような日々
僕の中でいつまでも色あせることなく生きている
あなたがいたから
僕はきっと
笑っていられた
あなたがいたから
僕はいつも
歩けていた
あなたがいたから
僕はきっと
強がれた
あなたがいたから
僕は僕でいられた
ありがとう
ありがとう
さよならは
言わないでおこう
また会う日のために
とっておきたいから
気づくとそこに
あなたがいて
気づくともう
あなたはいない
そして僕はふっと
思い出すだろう
あなたはもう
思い出の中。
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ひとりしかいない
僕もあなたも
この世界で
たったひとつの命
みんな同じだ
それぞれの日々
それぞれの道
見渡せば空
はるかどこまでも
青くつづく
疑いようもなく
世界は平和だと
信じていたかったんだ
唯一の君がいて
唯一の僕がいる
この世界もまたひとつしかない
だから大切なんです
人の死を近く感じて
何かに気づく
ああそうだ僕は 愛されていたんだ
だからあなたがいなくなるかもしれない時 とても悲しくなる
お願いだ お願いだ
まだ逝かないで
お願いだ お願いだ
ひとりにしないで
あんなに元気だった
あんなに明るかった
そんな人もわからないものなんだ
だから恐い
僕は生きてることがついにわからなくなる
夕暮れの赤や夜空の星の瞬きに 昨日を重ねて 微笑めど
とてもじゃないが
笑えたもんじゃない
あなたが いなくなることなんて考えられない
あなたにまだ恩返しもしていないのに
ひとりにしないで
ひとりにしないで
あなたの笑顔が
あなたの優しさが
なければこんな
暗い世界は歩けない
僕には持て余してしまうほどだ
この明るさも
果てのない健やかさも
あなたが目をつむると世界がとたんに暗くなる
だからひとりにしないで お願いだ。
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ヤジロベエのように
ぎりぎりのところで
安定を保ってる
そんな日々さ
ちょっと悲しくて
どこか楽しくて
たまに苛立って
いろんな今日を生きてる
街並みは飴色に染まって ほらきれいだね
どこまでもつづく空に昨日の空を重ねた
何も変わらないのに
全てが変わってゆく
今日の僕にはあって昨日の僕にはない何かがあって
昨日の僕にはあって今日の僕にはない何かもあるよ
ぶつくさ文句言ってても文句も言い切れないほど 生きづらい世の中だけど
とりあえずなるようになるさと歩き出してみた未来は
少し想像とは違うけど 昨日の僕を見習って ちょっと優しさ思い出してみる
見える世界が ほんの少し 穏やかに見えた
横たわる景色を ほんの少し好きになれた
なんてね。