詩人:どるとる | [投票][編集] |
僕ら言ってしまえばみんな嘘つきだ
誰もが誰かに隠し事している
世の中に振りまく愛想笑いとお世辞
胸の内にある思ってることと口に出して言うこと
本当はみんな本当のことだけで生きたいけれど
嘘をつかなくちゃ生きてゆけない
本当に生きづらい世の中です
ピエロの顔で 笑っていても その笑顔の向こうは雨模様
傘を差さなくちゃ 受け流すための傘を
どしゃ降りの日々
涙に濡れないように努めても いつの間にか世の中に泣かされてる君がいる
なにぶん小回りがきかない世の中さ
空き缶吸い殻 落ちてても誰も僕や私には関係ないと見て見ないふりしてる
今日も見つけたよ
そんな光景
それも時代さ仕方ない みんなそう言うけれど 時代なんて言葉じゃ片付けちゃいけない
電車の中で平気で携帯電話で大声で話す人
大勢の目の前でポイ捨てする人
歩きたばこに 路上駐車 誰彼お構いなしにタメ口で話す人
そんな人であふれたら嫌な世の中になるのは目に見えてる だけれど僕ら人のこと言えるほどできた人じゃないね
省みてごらん そんな人と変わらない馬鹿な自分を
ああ ちょっと街を歩くと やたら目につく人の嫌な面 嫌な言動
目をそらしたよ 見ないふりしていたよ
だけれどなんだか胸が痛くなった
そんな人の姿に自分を重ねてみるとなんだ僕も変わらないじゃないかと気づかされる
だからほら ちょっと今日からでもいい
歩き方変えてみよう
少し丁寧に ちょっと気を遣って
他人や時代のせいにしなくても いいような世の中にするために
世の中にするために。
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数センチ
宙に浮かぶような
そんな優しい時間
僕を包んだ
緩やかな陽射しの中で笑うこと あなたとなら嬉しさも倍になる
愛してるの言葉を言おう 大事な何かを僕は忘れてた
ふんわり 漂う雲のような時間を生きてる
それでも確かなぬくもりが確かな手触りが僕を幸せにする
今ならどんな悲しみにも打ち勝って
君と二人 この海を泳いでゆける
そんな気持ちさ
夜もあたたかい。
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幸せはどこにある
どこに咲いている
探しても探しても
見つからないはずだ
だっていつも
そばにあった
気づかないだけで
知らないあいだに
僕らの中に幸せの花が咲いている
幸せは空の上 旅人がいうのです
それでも僕には信じられなくて 笑った
例えば 手のひらに夢を描いて いつかの明日を手に入れに行く
言葉は連なって
やがて歌になる
アイデアが固まって
やがてメロディ生む
目を閉じたまま 見る そこにある幸せ
瞼閉じたままで 見える 輝くような幸せ
それは形のない思い
見えるはずもない
だけど今僕の中に
あふれているんだよ
今そのさなか。
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坂をのぼる
僕はのぼる
どこまでも行く
坂をのぼる
僕はのぼる
いつまでも行く
花が咲いて
やがて散って
そこに見るよ
悲しみ見るよ
時の流れを知る
ふんわり 青い空に浮かぶ雲
澄み切った空に旅人のように漂う
待っていたって
何も変わらない
動かない
だから僕は
自分から会いに行く
楽しい夢や
まだ見たことのない景色
目には見えない気持ちや心
歩き出したら くたばるまで止まらない
このまま 僕は行く 行くぞ
腕をあげて 笑顔掲げて 渦を巻く不安も
ぜんぶかき混ぜて 僕は怪しく微笑むぞ
旅立ちの朝 明日が楽しみで眠れない夜
例えば 旅に出るまえにそんな気持ちがある
僕は哲学の塊抱いたまま 真っ向勝負をしかける
くだらない言葉やしぐさで すべてを丸め込む
坂はつづく 人知れず気づかないあいだに
僕は頂上に着く
そして振り返ると
そこに未来の顔
僕を見て 笑う。
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えんぴつころころ転がって 今日も誰かの手の中で
絵や字を書くために働いている
えんぴつさらさら削られて 今日も誰かの使いやすいように
短くなるまでえんぴつは働いている
あなたがいつでも
きれいな字が書けるように
あなたが疲れたときには落書きも描けるように
えんぴつはそこにある
ただあなたの机の中でじっとして動かずにあなたが使ってくれるのを待ってる
だからまだ使えるのに少し使いづらくなっても これ以上使えなくなるまで使ってほしいんだ
小さな小さなことだけど
大切な大切なことだろう
えんぴつは今日もあなたの手の中であなたのために字や絵を書いてる
たまにはありがとうと言ってあげたいな
たまにはその頑張りを労いたいもんだな
そしてえんぴつにさよならする時、
僕はなんだか泣いていた
なんでだろう
わからないけど
わかるんだ。
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おかえりなさいを言うために それだけでもいいから
待っていてよ
ただいまを言うために それだけでもいいから
帰っておいでよ
愛してるとつぶやいてみてよ そばにある大切なものが ほっと頬染めて あたたかい気持ちになる
たくさんの言葉が
それ以上のぬくもりが世界にあふれたら
きっと争いもこの世界から自然と消える
何も特別なことはいらない ただみんなが優しくなればいい
ただみんなが人を選ばず思いやればいい
魔法の言葉さ 世界を変える
魔法の言葉が 世界を変える
おかえり ただいま 愛してる それだけでいい
それだけでいい。
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うなだれる僕の横顔に月の光差し込んで
申し訳程度の灯りが揺れている
生きていることもこの頃は味気ない
味のなくなったガムのよう 耐え難い
歩き続けてどこまで行くのだろう
行き先も宛もない旅の終わりはどこだ
帰り道ひとり気づけば ため息をつく自分を見つける
ごまかすように空を見上げても
ああ 生きること
例えば 息をすること
それさえ嫌になるよ
だけど
例えばいつか消えるなら 今みたいな時間もまぼろしと同じ
だけど痛みは本物
だから逃げられない
窓の向こうの夜
覗き込めばたちまち
万華鏡 いくつもの自分が見える
朝になるまで 悩んでいればいいかな
夜が明けるまで 迷ってればいいかな
すべてまぼろしだ
せめてそう思わせて。
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終わりを目指してる
最初から死ぬ気だ
光はやがて閉ざされて闇が降りてくる
最果てを知っている
僕には寿命がある
命はやがて燃え尽きて迎えがやってくる
さよなら さよならだ
ためらうこともしないよ
終わりの歌が聞こえる
終わりの歌が流れてる
多分僕には体のいい希望なんかはない
終わりの歌が聞こえる
終わりの歌が流れてる
多分僕には都合のいい救いもない
だからゆける ゆけてしまえる
このまま どこまでも落ちてゆける
底は まだ続く 果てしなく闇が広がる
笑っても 笑っても
少しずつ 悲しくなる
少しずつ むなしくなる
どんな光も 吸い込まれてゆく
この痛みや この苦しみも確かには
わからないから生きている意味も曖昧なものだ
だから とりあえず
無駄だとしりつつ
もがきあがくのさ
終わりの歌の傍らで
必死に生きて 生きて。
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強がっていたよ
恥ずかしくて
意地ばかり張ってた
弱い僕だった
嘘をついていたよ
隠れん坊するように
心に目隠ししていた
自分ばかりだった
僕がついた嘘のすべてもしも消してしまえるならまたあの日のように笑いあいたい
背中合わせの夜
何も言わなくても
伝わる痛みが教えてくれるね
やっぱり僕には
君がいないと
笑うことさえ
なんだかむなしい
いいことがあっても
心から喜べないよ
だから だから 僕のそばにいてほしい
いつも いつも 僕の君でいてほしい
来た道を 戻れるなら
今すぐにでも 行き止まり引き返して
君の元へ 君の元へ。
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僕には関係ないんだ
関わらないことは
全て別の世界の話
テーブルの上の小さな世界には
コーヒーが2つ湯気をたててる
例えばアングルを少しずらして 君のかおをもっと近くで見たいな
このまま 変わらない時間の中にいよう
そして二人は退屈さえも愛してしまおう
このまま 終わらない永遠の中にいよう
いつか二人は逆らえない運命にさらわれてしまうのなら
目をはなすことさえ惜しいくらいだ
だから このまま
二人は このまま
窓に映る世間には
人知れず見えない
場所でいつでも
止まった時の中で
死なないふりでいよう
動かない時の中で
永遠さえ生きるつもりでいよう
やがて落ちる
木の葉に
ずっと先の明日を重ねても…
もうなんの言葉もいらないはずさ。